問1～3は理科の問題集で「てこ、輪軸」の問題を解いたことがあれば解きやすいと思われる。
問4、5は算数で学習する「歯車」の応用だ。
問5～7は、問題文で説明されている自転車のパーツの名称と問1～4の装置を関連付けて考察する必要があり、丁寧に情報を整理する能力が問われる。
なお、問1～5で正しい数値を求めることが、最後まで正解する上で重要となる。

問1　モーメント（回転力）の計算によって求められる。円盤に糸が吊り下げられている状態との混同は避けたい。

問2、3　問題文にある「円盤Ｂと円盤Ｃがベルトから受ける力の大きさは等しいものとします。」という説明が重要な意味を持つ。この点を踏まえ、モーメント（回転力）の計算に持ち込めばよい。

★問1～3において、より計算の労力を減らしたいのであれば、おもりの重さと支点からの距離の左右比が逆比になることを利用したい。
これは左右のモーメント（回転力）の値が等しくなるからこそ成り立つ法則であり、つまるところモーメント（回転力）の値を直接求めて解いているのと本質は同じだ。

問4　ベルトが直接巻き付いている円盤Ｂと円盤Ｃの半径に注目する。円盤の周と回転数の積がベルトの動く長さとなり、その長さが等しくなることを利用すると良い。

★問4において、円盤の周が半径に比例することから、円盤あいの半径と回転数が反比例することに気づけると、問5以降の問題が考えやすくなる。

問5　前問の円盤Ａ～Ｄがそれぞれ自転車のパーツ名に変わるが、対応関係を正確に把握できれば、前問の数値替えに過ぎない。

問6、7　前問までの結果を踏まえ、円盤の半径とペダルをこぐ力の関係、円盤の半径とペダルの回転数の関係を正しく理解できたか否かを問う集大成的な問題である。
是非上記の★の内容を用いたい。
パーツ名と円盤Ａ～Ｄや棒との対応関係を見誤るのだけは防ぎたい。

是非正解したい問題。一部丁寧な数値確認が必要であるが、内容は受験テキストで必ず見る典型問題だ。

問1、2　 大問を通じて言えることだが、与えられた溶解度曲線のグラフを良く見ること、水の量に注意することの2点を心掛けたい。

問3、4、7　落ち着いてシミュレートしたい。問3のウは真っ先に消去できるが、アとイは６０ｇ弱という紛らわしい結果になるので早とちりして選ばないようにしたい。
前問同様、水の量の確認が重要だ。

問5、6　水の量ではなく、水溶液の量が与えられる点に注意が必要だ。温度が等しい場合、解ける限度量と水および水溶液の比が等しいことを利用すると良い。問6では限度量の差すなわち結晶の量と水溶液の比を利用する方法がスムーズだ。

問1～5は昆虫に関する基礎知識があれば対応できる。問6，7は実験に対する丁寧な考察が必要だ。

問1～5　昆虫の知識に関する普段の学習が物を言う。問1（う）ではじん臓とぼうこうの働きの違いを思い出したい。問4はあしが胸につくことを思い出すと良い。

問6　5つ中4つが不正確な記述であるから、実験結果の文章から正しくないことを言うための証拠を探して答えを絞り、正解と思われる記述が正しいと言える根拠を探すのが基本姿勢だ。
アとエで迷うことが想定されるが、アは今回の実験だけでは「空腹の度合い」の定義がはっきりしないのに対し、エは実験結果から根拠が明確であることを選択基準にするのが一手段だ。

問7　人間ほど食物の獲得や貯蔵が簡単ではない昆虫の世界では、強者は食物をなるべく多く獲得しようと行動し、弱者はなるべく強固な安全を求めるのが自然だ。
食べ過ぎを気にしたり、ターゲットとなる昆虫の捕食失敗後、その昆虫がすぐ近くに居留まってくれることを期待するとは考えづらい。

露点、飽和水蒸気量、湿度という言葉の意味を正しく理解しているかを問う問題だ。普段から根本原理を理解しようと心掛けたい。数値を使った理解、自然現象と結び付けた理解も要求される。

問2 、3、4　露点が空気中に含まれている水蒸気量と飽和水蒸気量が等しくなるときの温度のことであり、湿度が飽和水蒸気量に対する空気中に含まれている水蒸気量の割合であることを確認してから解くと良い。また、金属コップの水温を下げていったときに表面がくもり始める温度が露点であることも知っておきたい。