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栄東中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「栄東中学校の社会」
攻略のための学習方法

スライド式学習

「栄東対策」としては当然、「地理」「歴史」「公民」全単元・全分野の「知識」を確実に定着させることが最優先となる。「基礎的事項」はもちろん、細部にわたる「深知り知識」や「背景の理解」も求められるので、テキストの「注」や「囲み説明」等のチェックも忘れずに。

完璧な「知識定着」が欠かせないのだが、悲しいことに人は忘れるもの。時が経てば経つほど忘れる。ここに落とし穴がある。
基本的に「暗記」が最重要となる「社会」では、各単元をいつ学習し定着させたのか、その時期が問題となる。塾では通常、本格的な受験勉強が始まる5年になってから、「地理」⇒「歴史」⇒「公民」と単元消化していき、6年の夏休み前には終える。その後は「復習」となるが、メインは圧倒的に定着すべき事項の多い「歴史」にならざるを得ない。そのまま、秋から冬となり「過去問演習」と続いていく。6年で学習した「公民」はまだしも、「地理」はどうだろうか? 実質的に1年以上の空白が生じてしまう。それはまずい。「地理」での「深知り知識」が求められる栄東ではなおさらだ。

そこで、独自の「復習」が必要となる。塾での学習時期とはずらして(スライドさせて)、まだ時間的に若干の余裕がある5年の冬休みやその後の春休みを利用して徹底的に「地理」の「復習」をしておく。「重要事項チェック問題集」のようなものを活用するといい。さらに、その後も定期的に「地理」の理解を深めるような学習を密かに続けておくことで、ライバルに差をつけておきたい。

いもづる式学習

全単元・全分野に共通だが、「暗記事項」はそれぞれ単独で(要は単なる「一問一答方式」)定着させていても無意味だ。バラバラに覚えているだけでは、自分が覚えた通りに問われなければ結びつかないし、関連問題にも答えられない。ましてや、栄東定番の「複雑な選択肢設問」など絶対に無理だ。

そこで重要となるのが「いもづる式学習法」。「点」で覚えているものを「線」で結び、さらには「面」をも理解するには不可欠の学習法だ。1つの「暗記事項」を確認する際、それに関連すると思われる「事項」を次から次へと思いつく限り引き出していく。単元も無視する。もし「言葉」としては覚えていても「内容」があいまいになっているものがあれば、すぐに確認しておく(ここでも「復習」できる)。また、それらは「線」で結びついているはずなので、どのように結びつくのかを確認していく。
その上で、それらが結びつく背景(=「面」)をも理解するようにする。

このようにして改めて暗記し定着させた「事項」はどのような問われ方をしても、「線」で結びつけて答えられることになる。無論、栄東で求められる「多角的思考」にも「いもづる式学習法」は力を発揮する。

手づくり式学習

特に「歴史」単元の「復習」で必要となる。
塾での「歴史」の学習は通常、「政治史」を軸とした「通史」として「時代別」「時代順」になっている。
しかし、栄東ではそんな単純な出題はない。特定の切り口での「分野史」が多いし、必ずしも「時代別」「時代順」ではなく様々な時間軸で出題される。

それらに対応するために必要なのが「手づくり年表」だ。「政治史」「社会経済史」「外交史」「文化史」「人物史」等の「分野史」別の「年表」を作成しながら復習する。その際、「原始」~「現代」という長い時間軸にする。当然、「重要事項」だけしか記入できないが、それでいい。「関連事項」を頭に思い浮かべるようにすれば、「いもづる式学習」にもなる。

さらに、その「年表」には「西暦」だけでなく、「世紀」と「日本の時代名」「中国の王朝名」も対応させて記入しておきたい。「西暦」と「世紀」や「時代」がすぐに結びつかないと答えられない問題が栄東には多いからだ。「年表づくり」を楽しみながらやってみよう。

細部へのこだわり式学習

「問題解説」でも指摘したが、「栄東対策」で欠かせないのが「細部へのこだわり」だ。
「多角的思考」をするに当たっての前提は無論、それぞれの「要素」をいかに正確に読み取るかということ。そこから「考えるヒント」を見つけ出す。そのためには「細部」にこだわって読み取ることが必要となる。当然、トレーニングが欠かせない。

過去問や練習問題等を用いて、各「要素」の細かな「意味」「資料の数字」や「関連事項」などを全て材料として、そこから何が導き出せるのかを確認する練習をしなくてはいけない。
導き出せることについては、過去問や問題集の「解説」に示されているはずなので活用する。

こうした「細部へのこだわり学習」を続けることで、次第に様々な「要素」から着目すべき「手がかり」が自然と浮かび上がるようになる。後は自分の「知識」とつなげて考えればいい。

意識継続式学習

どのような場合であっても、常に何かを「意識」しながら学習することが重要だ。漫然と机に向っていても無意味だ。その時々、何を目的としてどのような学習(たとえば、上記の「○○式学習」)をしているのか、具体的に「意識」し続けていることが大切。

そうして何かを「意識」することが継続できるようになったら、次は同時にいくつものことを「意識」しながら学習したい。
栄東の入試本番では40分という制限時間の中で、様々な「要素」を考え「条件」をクリアして答えなくてはならない。だからこそ、「設問形態」を正しく理解しているか? 「要素」は全て確認したか? 「細部へのこだわり」や「他の設問」との「関連」は大丈夫か? 「条件」を満たしているか? つまらないミスはないか? といったようなことを、問題を考え、解き、解答欄に答えを書き入れるいくつもの段階で常に「意識」しながら学習する必要がある。

入試では見直しの時間はないと思った方がいい。常にそれらの「意識」を継続しているということは、何度も「見直し」をしていることになるのだ。

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2023年度「栄東中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問は「地理」(「考察問題」2問の混在あり)。「日本の自然環境、産業、都市や人口、地形図」などからの出題。小問は全4問(解答数22)、「選択肢」(「組み合わせ」あり)、「自然地名記述」(2問、ともに「漢字指定」)、「考察論述」(2問。「字数指定」なし、「30字ほど」と「60字ほど」の解答欄)。大問は「歴史」(「考察問題」2問の混在あり)。「100年ごとの年表」にまつわる出題。小問は全14問(解答数15)、「選択肢」(「年代整序」あり)、「人名・数字記述」(「漢字指定」あり)、「考察論述」(2問。ともに「字数指定」なし、ともに「60字ほど」の解答欄)。大問は「公民」。「日本の政治・経済、国際情勢」などからの出題。小問は全8問(解答数8)、「選択肢」(「組み合わせ」、「正誤判別」あり)、「事項記述」(1問、「空所補充」で「漢字指定」)。時間配分は、「考察論述」に12分、他は3問を2分強で解くという超ハイペース。無論、メリハリのある「戦術」が求められる。

【大問1】「地理」(「考察問題」2問の混在あり)

  • 難度:やや難
  • 時間配分:20分

日本の「自然環境」・「産業」・「都市や人口」、「地形図」といった「4つのテーマ」からの出題。13もの「統計資料」、そして、「地形図」の読み取りが出題されている。「地理」単元各分野の「基本的知識」が主に問われているが、中には手強い設問もある。特に、「統計資料」では知っている事柄なのに、うまく読み取れないものや、未知の「資料」も含まれている。また、「考察論述」もある。心して解き進めたい大問だ。いくつかの「設問」を確認してみる。

[問1(1)-Ⅱ] 「テーマについての自然地名記述設問」(「漢字」指定)。「日本の自然環境」について、「海岸地形に恵まれ、世界ジオパークに認定されている、島根県に属している諸島」の名称を「漢字」で答える。「答え」は「隠岐(諸島)」だ。「隠岐(おき)」の「漢字」がしっかりと定着しているかだ。無論、「鎌倉時代」⇒「承久の乱」⇒「後鳥羽上皇」⇒「配流」でも押さえているはずだが。尚、「世界ジオパーク」とは「地球科学的意義のあるサイトや景観が保護、教育、持続可能な開発の全てを含んだ総合的な考え方によって管理された、1つにまとまったエリア」のことで、日本では他に「洞爺湖有珠山」(北海道)、「糸魚川」(新潟県)、「阿蘇」(熊本県)「アポイ岳」(北海道)などの計「10地域」が認定されている。近年は本校以外でも頻出しているので、確認しておくこと。

<時間配分目安:30秒>

[問2(2)] 「テーマについての統計資料読み取り選択肢設問」(4択)。「日本の産業」について示されている「表」(2018年度の「日本の農産物の輸出量・輸入量・国内生産量」を表している)の中で、(ア)(エ)は「果実」・「小麦」・「米」・「野菜」のいずれかだが、「野菜」に「あてはまるもの」を答える。「国内生産量」が最も多いのが「野菜」だと知っていなくてはいけない。よって、「答え」は「11306(千トン)」の(ウ)になる。他の項目で確認すると、「8208(千トン)」の(ア)は「米」決定。また、「輸出量」が「ゼロ」になっている(エ)は「小麦」、残った(イ)が「果実」だ。「統計資料読み取り」では、「資料」の特徴的な項目に注目することが肝要で、「経年推移」では変化の要因と「自らの知識」とを結びつけて読み解きたい。

<時間配分目安:30秒>

[問2(5)] 「テーマについての統計資料読み取り選択肢設問」(全2問。4択)。「日本の産業」について示されている「表」(2018年度の「ある県の部門別二酸化炭素排出量」を表している)の中で、(ア)(エ)は「青森県」・「神奈川県」・「高知県」・「大分県」のいずれかだが、「青森県」と「大分県」に「あてはまるもの」をそれぞれ答える。誰にとっても未知の「資料」だ。「部門」は「産業部門」・「家庭部門」・「運輸部門」の3つ。先ずは、「人口最多」の「神奈川県」は3部門とも「トップ」の(ア)、全てが「最下位」の(エ)は「人口最少」の「高知県」だと判別できるはず。残りでは、「産業部門」の「排出量」がけた違いに多い(イ)が「大分県」だと特定したい。したがって、「答え」は「青森県」=(ウ)、「大分県」=(イ)となる。当然ながら、「選択肢設問」では「消去法」を十分に活用することが必須だ。

<時間配分目安:30秒>

[問3(3)-Ⅱ] 「テーマについての条件付き考察論述設問」(「字数指定」なし、「60字ほど」の解答欄)。「考察問題」。「日本の都市や人口」について、「人口減少が進む日本において、近年、『関係人口』が地域再生の議論の際に注目されて」いる。「関係人口」とは「直接と間接にかかわらず、日常生活や通勤・通学圏以外の特定の地域と、多様にかかわりを持つ人口」のことで、「その存在が地域の活性化につながると期待されている」が、「なぜ、地域の活性化のために『関係人口』が注目されているのか、その理由」を論述する。「条件」は「地域住民がかかえる課題をふまえつつ論述する」こと。「関係人口」は近年非常に注目されているので、知っていて当然だ。その「理由」は多様だが、本問では「条件」である「地域住民がかかえる課題」という視点で論述する。設問冒頭に「人口減少が進む日本において」とあるのだから無論、「過疎化」「高齢化」がもたらす「課題」を考えたい。「住民だけによる地域共同体維持の困難さ」+「税収減による財政の厳しさ」=「住民」や「地方公共団体」だけでは解決が難しい……。こうしたことを考察して論述していけばいい。たとえば、「過疎化や高齢化による人口減少で地域共同体維持が困難になり、住民や財政の厳しい地方公共団体だけでは地域の活性化が難しいから。」(61字)といった「答え」だ。尚、こうした「考察論述」では、あなた自身の問題として具体的に捉えていった方が考察しやすい場合もあると心得よ。

<時間配分目安:4分>

※尚、[問4]は「開聞岳」(鹿児島県の薩摩半島南端)の「地形図」の設問。「地形図読み取り」は本校に限らず「地理単元」での定番なので、「地図記号」「等高線」「方位」「縮尺」等の「地形図」に関連する基礎的事項を完全に定着させておくことが肝要だ。

 

【大問2】「歴史」(「考察問題」2問の混在あり)

  • 難度:標準
  • 時間配分:14分
  • ★必答問題

「2023年から100年ずつさかのぼっていって、それぞれの年におこったできごと」をまとめた「年表」にまつわる出題。「623年」~「1923年」までの「14のできごと」が挙げられている。「歴史」単元の多種多様な小問が並んでいる(「考察問題」2問あり)。「年代(時期)整序」が5問もあるが、標準的難易度なので手際よく得点を重ねていきたい。ただ、ユニークな設問や「計算問題」もあるので注意はしたい。以下、やや判別が悩ましい「設問」を検討してみよう。

[問3] 「できごとに関しての考察論述設問」(全2問。「字数指定」なし。ともに「60字ほど」の解答欄)。「考察問題」。年表「1723年  足高の制が定められる」に関して示されている「説明文」(A)(E)を参考にして、「足高の制が江戸幕府にもたらす利点」を「人事」と「財政」のそれぞれの面から論述する。先ずは「人事面」を考察する。「説明文」(A)(C)から、「幕府は家臣を石高に応じた役職に任命していたので、重要な役職に就くには高い石高が必要だった」「足高の制は、石高が不足している場合、役職についている間だけ不足している石高を補う制度」だと分かる。ということは、「石高不足で重要な役職に就けなかった有能な家臣を登用できるようになった」わけだ。よって、たとえば、「有能にもかかわらず石高不足で重要な役職を任せることができなかった家臣を、一定期間は登用できるようになったという利点。」(58字)といった「答え」になる。また、「財政面」についても同じように「説明文」から考察してまとめていけばよい。たとえば、「有能な家臣を登用しても、給料の引き上げは役職についている間だけで済むので、幕府の支出を減らすことができるという利点。」(58字)といった「答え」だ。与えられている全ての「情報」を吟味して「考察」することが求められる。

<時間配分目安:全問で6分>

[問7] 「年代整序選択肢設問」(5択。複数完全解答)。年表「1323年  日野俊基が蔵人頭に任命される」に関して、「蔵人頭は天皇に関する重要なことがらをあつかう役職」だが、示されている「さまざまな役職についての(ア)(オ)の説明」を、「年代の古い順」にならべたときの「2番目」と「4番目」を答える。「年代整序」では、覚えているであろう「年代」で無理やり「整序」しようとすると、「数字」を取り違えて誤ってしまう可能性があるので、必ず「出来事・事項等」の「背景」や「人物」などの「流れ」で整理してつないでいくこと。各選択肢の「キーワード」で「年代」を特定していく。(ア)「執権」⇒「北条執権」⇒「鎌倉幕府」⇒「初代執権」=「北条時政」だと知っているはず。(イ)「管領」⇒「執権」と同じ役職=「室町幕府」だと習得している。(ウ)「関白」⇒「摂関政治」でおなじみ=「平安時代」で決定。(エ)「京都所司代」=「江戸幕府」の役職だと知っていてほしい。(オ)「六波羅探題」⇒無論「承久の乱」の後=「2代執権」の「北条義時」。であれば、(ウ)(ア)(オ)(イ)(エ)という「流れ」だ。したがって、「答え」は「2番目」=(ア)、「4番目」=(イ)となる。本問では「幕府の役職」で「流れ」をつないでいった。

<時間配分目安:1分弱>

[問9] 「正誤判別選択肢設問」(4択)。年表「1123年  崇徳天皇が即位する」に関して示されている「『保元の乱』についての説明」として、「正しいもの」を答える。それぞれの「説明」の「要点」で正誤判別する。(ア)「天皇の子と弟との争い」「天皇の弟が勝利」⇒「壬申の乱」(672年)のことだとすぐに分かるはず⇒「天智天皇」の死後、「大友皇子」に対し弟の「大海人皇子」が勝利して「天武天皇」として即位したことは必須定着事項=不適切。(イ)「上皇と天皇の争い」「天皇方の勝利」⇒「崇徳上皇方」☓「後白河天皇方」=適切。(ウ)「平氏☓源氏」「平氏が勝利」「平氏の政治」⇒「保元の乱」の後の「平治の乱」(1159年)のことだ=不適切。(エ)「上皇率いる朝廷が幕府に対して挙兵し敗北」⇒言わずと知れた「後鳥羽上皇」による「承久の乱」(1221年)に決まっている=不適切。よって、「答え」は(イ)だ。こうした「解説」を読んでいると「易しいじゃん」などと思いがちだが、受験本番ではあわてていることもあるので、「正誤判別」ではくれぐれも「細部のチェック」を怠らないこと。

<時間配分目安:1分弱>

[問10] 「空所補充特定からの人名記述設問」(「漢字4字」指定)。年表「1023年  北宋で世界最古の紙幣とされる交子が発行される」に関して、「紙幣の人物や作品についての(A)(G)の説明文中」の空所        にあてはまる「語句や人名」を「ひらがな」で答え、[      ]で指定された「順番の文字」を抜き出してならべかえてできる「日本の紙幣に描かれたことのある人物の名前」を「漢字4字」で答える。もはや「パズル」だ。チャレンジしてみる。説明文(A)        が描いた『富嶽三十六景』……」[8文字中の2文字目]⇒「葛飾北斎」=「かしかほくさい」で決定=「つ」になる。説明文(B)「伊藤博文は、長州藩士だったときに        塾で吉田松陰に学び……」[6文字中の5文字目]⇒一瞬たりとも悩んではいけない⇒「松下村(塾)」=「しょうかん(塾)」で決定=「そ」。説明文(C)「板垣退助は、西郷隆盛らとともに武力で朝鮮を開国させようとする        を主張……」[6文字中の1文字目]⇒無論「征韓論」=「いかんろん」=「せ」。説明文(D)「        は、札幌農学校を卒業後、国際連盟の初代事務局長を務めた」[7文字中の5文字目]⇒意外と抜け落ちてはいないか? 要注意⇒「新渡戸稲造」=「にとべいぞう」で決定=「な」。説明文(E)「岩倉使節団に同行してアメリカに留学した        は、帰国後に女子英学塾を創設……」[5文字中の4文字目]⇒やや悩むか?⇒「津田梅子」=「つだうこ」で決定=「め」。説明文(F)        は、破傷風の血清療法やペスト菌を発見……」[10文字中の1文字目]⇒何ら問題なし⇒「北里柴三郎」=「たざとしばさぶろう」=「き」。説明文(G)「        は、『たけくらべ』『にごりえ』などの作品を発表……」[7文字中の7文字目]⇒誰もが知っている⇒「樋口一葉」=「ひぐち いちよ」=「う」。それぞれの「ひらがな」を整理する。「つ」・「そ」・「せ」・「な」・「め」・「き」・「う」。「紙幣に描かれたことのある人物」⇒瞬時に「なつめそうせき」と特定したい。よって、「答え」は「夏目漱石」だ。ちなみに、「漱石」の「漱」は「瀬」ではないので注意せよ。本校ではこうしたユニークな出題もあるということだ。

<時間配分目安:2分>

[問11] 「年代整序選択肢設問」(5択。複数完全解答)。年表「923年  元号が延喜から延長に改められる」に関して、示されている(ア)(オ)の「元号」を、「年代の古い順」にならべたときの「2番目」と「4番目」を答える。「元号がふくまれる歴史上のできごとを参考にする」こと。「元号」の順序など誰も知るはずがない。しかし、「手がかり」が示されているので、それに即してそれぞれの「元号」の「年代」を特定していきたい。(ア)「文永」⇒「蒙古襲来(元寇)」の「文永の役」・「弘安の役」がすぐに思い浮かぶ=「鎌倉時代」。(イ)「安政」⇒「安政の大獄」で決定=「江戸時代末」。(ウ)「永仁」⇒「永仁の徳政令」しかない=「鎌倉時代」。(エ)「文禄」⇒「朝鮮出兵」の「文禄の役」・「慶長の役」は知っているはず=「安土桃山時代」。(オ)「天明」⇒難しいか?⇒「天明の飢饉(ききん)」を思い出したい=「江戸時代中期」。「鎌倉時代」が2つあるが、「蒙古襲来(元寇)」の後に「永仁の徳政令」なので、(ア)(ウ)(エ)(オ)(イ)という「流れ」だ。よって、「答え」は「2番目」=(ウ)、「4番目」=(オ)だ。尚、「元号」も「漢字」で定着させておくこと。

<時間配分目安:1分弱>

※尚、[問13]は「計算問題」。「『口分田』の面積の合計」を答えるもので、示されている「データ」から丁寧に計算すれば求められるが。とても手間ひまがかかる。戦術的には「後回し」にすること。無論、「捨て問」でも構わない。

 

【大問3】「公民」

  • 難度:
  • 時間配分:6分

「日本国憲法」・「三権分立」・「国と地方のしくみ」・「条約」・「社会保障」・「景気対策」・「国際情勢」に関する出題。「公民」単元の「基礎的事項」がほとんどなので、一気呵成に得点を重ねていきたい大問だ。やや判別が紛らわしい2問だけを検証する。

[問1] 「正誤判別選択肢設問」(4択)。示されている「日本国憲法に規定されている天皇の任命権や国事行為に関する説明」として、「もっともふさわしいもの」を答える。それぞれの「説明」の「要点」で正誤判別する。(ア)「国事行為は国会の助言と承認が必要」⇒「国会」ではなく「内閣」の「助言と承認」なのは当然のこと=不適切。(イ)「国会の指名で最高裁判所長官を任命」⇒「内閣」の「指名」に決まっている=不適切。(ウ)「憲法改正、法律、政令、条約を公布」⇒「政令」は「内閣が制定する命令」なので、「公布」も「内閣」だと勝手に解釈しないこと⇒「日本国憲法第7条1項」に「憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること」と規定されている=適切。(エ)「国会の指名にもとづき国務大臣を任命」⇒「国務大臣」は「内閣総理大臣」が「任命」することは周知のはず=不適切。よって、「答え」は(ウ)になる。尚、さまざまな「役職」の「指名」「任命」などは正確に定着させておくことが肝要。

<時間配分目安:30秒強>

[問4] 「正誤判別選択肢設問」(4択)。示されている「条約に関する説明」として、「正しいもの」を答える。それぞれの「説明」の「キーワード」「要点」で正誤判別する。(ア)「包括的核実験禁止条約」「発効した」⇒「1996年」に「国連総会で採択」されたが、批准していない核保有国があるので未発効だ=不適切⇒尚、「地下核実験」が除外されている「部分的核実験禁止条約」(1963年調印)は発効している。(イ)「核兵器禁止条約」「2017年に国連総会で採択」「日本は未参加」⇒「時事ネタ」としても知っていなくてはいけない⇒「核保有国」とともに「日本」も未参加=適切。(ウ)「子どもの権利条約」「13歳未満を子どもと規定」⇒「18歳未満」だとすぐ気づく=不適切。(エ)「日本は1985年に女子差別撤廃条約を批准」「同年、男女共同参画社会基本法制定」⇒紛らわしいが、「1985年」に制定されたのは「男女雇用機会均等法」なので、混同しないこと=不適切⇒ちなみに、「男女共同参画社会基本法」は「1999年」の制定。よって、「答え」は(イ)になる。尚、似たような「条約」がいくつもあるので、それらの区別をしっかりと確認しておきたい。

<時間配分目安:1分弱>

攻略のポイント

●本校の最大のネックは、あらゆる「設問形式」が複雑に混在しているので、頭が混乱し「自滅」する恐れがあるということだ。「適切」と「不適切」、「単数」と「複数」といった「選択肢問題」や、「年代」「位置」などの「整序問題」、様々な「条件」のある「説明記述問題」等が次々に出題されてくる。「設問形式」を正確に理解し判断することが最高の「攻略法」。それさえできれば、問題自体はさほど難しくない。過去9年間の「受験者平均得点率」は「61.2%」(本年度はやや上がって63.5%。ちなみに、本年度の4教科合計の「3年間特待合格基準点」は72.0%)。受験生の中で「自滅」せずに得点を重ねた者が、本校の合格者になると心得よ。

●「複数選択肢問題」や「完全解答問題」でさらに求められるのは、「細部へのこだわり」と「知らない問題」への「対処法」。前者はいかに「細部」から「正誤判別」ができるかであり、後者はいかに「知っていること」に結びつけられるかということだ。「深知り知識」が定着していなくても、必ずどこかに「手がかり・ヒント」が隠されていると考えること。「リード文」「問題文」や「設問条件」、「設問どうしの関連」等々と「自らの知識」を多角的に結びつけて考察することで絶対に解くことができるのだ。したがって、「多角的思考」ができるよう、十分に訓練しておきたい。また、近年必出の「考察問題」についての練習も不可欠だ

●「地理」では「地図」「地形図」「統計資料」等、「歴史」では「年表」「歴史史料(「図版」含む)」等がよく出題されるので、確実に覚え、繰り返し確認しておくこと。もちろん、「統計資料」は必ず最新版を使いたい。テキストとしては「日本のすがた」(矢野恒太記念会編集)が分かりやすくてオススメだ。

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