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サレジオ学院中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「サレジオ学院中学校の国語」
攻略のための学習方法

問題の構成

【大問1・2】に漢字の読み書き、【大問3・4】に説明的文章と文学的文章の読解がそれぞれ割り当てられている。ことばの知識はほぼ出題が無く、接続詞が出るくらいである。総解答数は30~35問程度
素材文は計10000字ほどになり、読むスピードが必要である。設問は選択肢と記述問題が主で、書き抜き問題はあまり見られない。2020年度以降では選択肢が4択になった。内容の違いがはっきりしているので微妙な差異に悩むような選択肢にはなっていない。

説明的文章の読解

自然科学・社会科学分野の論説文がよく用いられている。字数は3500字ほど。文章は平易だが、分野によってはやや専門的な内容になり難しい場合もある。
要点・要旨に関わる部分が解答となることが多いので、論説文の読解の技術を高めておこう。

段落の整理

形式段落→意味段落へのまとめ。意味段落の内容を短くタイトルにしてつけてしまえば、段落のつながりや論理の流れがわかりやすくなる。

要点

各段落の最初と最後に特に注意しながら、要点をチェック。自分のやりやすい方法で良いので、傍線を引くなどしてすぐ探せるようにしておくことはやはり有効である。別の言葉で言い換えた部分と線で結んでおくなどするのも良い。

要旨 

要点をまとめれば全体の要約ができる。その中で筆者の最も言いたいことが要旨である。特に記述問題は要点・要旨から字数に合わせて抽出し、まとめて答えとなる場合が多い。説明的文章の読解は結局は要旨の把握が求められている。

文学的文章の読解

小説が多く使われている。字数は6500~7500字程度。
受験生と年齢の近い人物を主人公にした話が多く、その舞台や状況も馴染みのあるものなので、理解しやすいだろう。問われるのはやはり、人物の心情が中心になる。小説の読解の基本をしっかり身に付けておこう。

人物の整理

人数・名前・それぞれの関係などを確認する。だいたいの性格も見ておこう。性格が違えばその言動の意味するところも違ってくる。

場面の変化

時間・場所・人物の入出などで場面の変わり目を見つける。場面の変わり目を訊かれる問題もある。

心情の把握

人物の言動・表情や情景などから、気持ちを読み取る。最も問題にされる部分である。多くの文章を読んで様々な人間の考えに触れておくことがなによりの経験になる。

主題の理解

作者が描きたかったことは何か。人間の成長や葛藤・挫折、戦争の悲惨さなど、よく描かれるテーマがある。読書を通じて多くのテーマを見ておくことで、テーマをとらえる力もより付くことだろう。

記述問題

文中の適切な部分をまとめるか、手がかりをもとに考えて答えられる問題が多い。「自分の意見を述べなさい」といった論述タイプの問題にはなっていない。字数は30~80字程度でまとめるようになっている。
論説文・小説ともに読解がしっかりできていれば答えられる問題になっているので、まずは読解力を着実につけ、同じくらいの字数の記述問題をこなしてうまくまとめる感覚をつかんでおこう。

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2022年度「サレジオ学院中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数は31問。素材文は計9200字ほど、2020年度以降では選択肢は4択となっている。ともあれ、読む分量は多い。本文を素早く読み終えて、問題を解く時間をなるべく多く確保したい。

記述問題は自分で意見を考えて書く論説タイプではないので、本文を読み取れていれば規定の字数を埋められるだろう。

【大問一・二】漢字の読み書き

  • 難度:標準
  • 時間配分:計5分
  • ★必答問題

【大問一】漢字の書き取り

1. 従(えて) 2. 損(なう) 3. 満天 4. 孝行 5. 一服 6. 本降(り) 7. 接待 

8. 旧知 9.勇退 10. 志願

 【大問二】漢字の読み

1. たいざん(鳴動) 2. たてぶえ 3. ういうい(しい) 4. 食傷 5. しらじら(しい)

【大問三】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:18分

母国語と母語の違いを説明し、言語は変化していくことが当然であり、消滅の可能性もあることが述べられている。

問一 「似て非なる」とは、一見似ているが実際は違うという意味である。また、ここでの「母語」は長く使っていて最も得意な言語という意味であるから、選択肢イがよい。

問二 例として挙げられているのは、母語を話すことを恥ずかしいと感じる状況に置かれて自ら話さないようになってしまう、という例である→選択肢イ。

問三 傍線直後で若い人の言語の乗り換えや親から子への母語の非継承が例として挙げられているので、似た状況の選択肢アが選べる。

問四 英語を社内公用語にしたり授業が英語で行われたりなど、英語を使う場面が増えて日本語が使われる機会が減っているという現状から、危機感が感じられるのである。

問五 世界でも日本でも英語が使われる機会がこれほど多いなら、いっそのこと「世界中ではじめから英語だけを使えばいいじゃないか」という意見も出てくるわけである。

問六 「言語というものはバリエーションが増えていくのが自然である」と述べられている。その理由として「自然環境・社会のしくみ・文化や慣習が違えば、違う言語が必要になってくる」ことを挙げているので、以上の点をまとめる。

問七 母語は消滅の可能性が高いが、母国語でさえ消滅する恐れがあることが中盤以降、中心となって語られている。

【大問四】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:27分
  • ★必答問題

近くのパン屋さんのおばあさんにインタビューしたことがきっかけとなりパン屋が休業する事態になってしまい、取材と情報発信の難しさを主人公たちは考えさせられる。

問一 おばあさんがインタビューで大げさな話をしたことを、うそをついたと過大にとらえて誹謗し馬鹿にしている。

問二 直後に、うわさで流れていることを主人公も感じていたことが独白されている。うわさが全くの事実無根ではない以上、先生や仲間にこの事態をどう話したらよいか、困惑しているのである。

問三 放送室にもどり巌先輩に声をかけられたことで、パン屋さんに謝罪しにいった際の緊張がほぐれた。

問四 この客たちは放送を直接には聞いておらず、拡散したSNSの情報だけを信じて店に来ているのであろうから、選択肢エが合う。

問五 完全に許しているわけではないことが店長の表情から読み取れる。「しかたなく・しぶしぶ」であろうから、選択肢ウがよい。

問六 昼の放送なんてどうせみんなちゃんと聞いていないだろうとたかをくくり、事実確認を怠ったと反省の弁を述べている。「配慮が足らなかった」という内容が合うので、選択肢ウを選ぶ。

問七 1. 直後に一番大事なことを発言している。連休中も店が開いていた、つまりおばあさんが本当のことを言っていないと気づいていたのに、それをきちんと問いたださなかったのである。

2. 「みんなからどんな目で見られるのか、怖くて逃げだしたくなる」とある。自分の非を皆の前でさらすのは怖かったが、それでもきちんと話さないといけないと思い勇気を振り絞ったのである。

問8 巌先輩の言葉は少ないが「お疲れさま」の一言や南条先輩の言動など、選択肢エが合う。

攻略のポイント

本文を速く読み終えれば考える時間に余裕ができ、記述問題にも落ち着いて取り組める。1分650~700字くらいを目標に文を読めるようになっておきたい

ここ数年はことばの知識はほぼ出題が無いが、語彙の多さは長文読解の基礎を支える部分でもあるので、問題に出ないからとおろそかにしてはいけない。漢字も配点が大きいので、おざなりの練習で済まさないでがっちり取り組んでほしい。

記述問題は、要旨・要約をまとめてみたり、人物の気持ちや物語のテーマを書き出してみたりといった練習が役に立つだろう。

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