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国際基督教大学高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「国際基督教大学高等学校の英語」
攻略のための学習方法

基本的なイディオムや文法事項はしっかり押さえること。
文法事項について押さえておいて欲しい項目を挙げておく。

不定詞についてである。不定詞は高校入試だけではなく次の大学入試においても重要な事項となるので、今の時点でしっかり基本を身に付けて欲しい。
不定詞は①名詞用法、②形容詞用法、③副詞用法があることは既に承知しているだろう。中でも副詞用法が一番重要であり大学入試でも明確に理解しているかどうかが問われてくる。
副詞用法について重要な事項を述べる。副詞用法はさらに4つのジャンルに分類される。目的、結果、原因、判断基準である。名詞用法と形容詞用法にはこれほどの多様性はないのでしっかり文法書を見て確認しておいて欲しい。

第二に『比較』である。比較は基本的には現時点での異なる2事象間における違いを比べる(比較)のである。つまり、今この時にA君とB君を比べて、「A君の方がB君より背が高い」ということになる。したがって、この場合には比較する際の基準となる「データ(この事例ではB君のデータ)」が必要となり、それが『than』以下の内容となるのである。
比較に関しては更に、「A君がA’君になった」という比較もある。つまり、A君に対して時間の経過の中で『身長が伸びた』、『体重が増えた』などの変化が生じA’君になったということである。

第3に『関係詞』である。先行詞が人、物によって、さらに主格、目的格、所有格によってどのような関係代名詞を使うのかをしっかり理解すること。また、目的格は省略可能なので文章中でそれを見抜く練習もしっかり行なうこと。
特に、関係詞の中でも「what」は特殊な関係詞(先行詞を含んでいる)なので、ぜひ一度、文法書で確認しておいて欲しい。
また、英文が長くなる主たる原因が『関係詞』である。受験生は関係詞が出てくるとどこまでをカッコで括って前に戻って先行詞を修飾させる(~した…)という手法を取るのではないだろうか。前に戻る、つまり前に帰って先行詞を修飾する「返り読み」をしてしまう。しかし、このような返り読みをしていては試験時間を有効に活用できない。なぜならば、一つの英文を返り読みしてしまうと時間が掛かってしまうからである。特に、国際基督教大学高校のような問題量の多い場合に、返り読みをしていては最後の問題までにたどり着けなくなってしまうかもしれない。したがって、関係詞が入った英文の読み方は返り読みをしないということを心掛けて欲しい。
つまり、関係詞の前で英文を切って、訳を考えるということである。例えば「Yesterday, I met him whom I had given my book ten years ago.」を一緒に考えてみよう。返り読みをしない訳は「昨日、私は彼にあった。そして、その彼に私は10年前に本を与えたのであった」となる。この英文は単純であるのでこのような訳出方法の有用性は実感できないかもしれないが、複雑な英文になればなるほど役立つ度合いは高まるであろう。自身でも、一度研究してもらいたい。

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2016年度「国際基督教大学高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、会話文の長文読解である<15分>。

大問2は、説明文の長文読解総合問題である<13分>。特に、論理的に文脈を辿れる内容になっている。単語やイディオム力は日頃からつけておきたい。

大問3は、物語の長文読解である<12分>。

大問4は、説明文の長文読解問題である<16分>。

大問5は、イラストを参照しながら適文を考える問題である<14分>。イラストの流れをつかみ、イマジネーションを働かせよう。

【大問1】長文読解(会話文)

  • 時間配分:15分

全部で20問の設問であり、一つ一つは基本的な文法知識が定着しているかがポイントである。例えば、
①finishが目的語を取る場合における形は何か。~ingである。
⑥にseem to~がポイント。
⑦1日の始まりにぴったりだと言っているので「元気がよい」が適切であろう。
⑧話題が変わるので、by the way「ところで」がよい。
⑭「60年以上たった今でも続いている」となる。
⑰pass out「~を配る」。
⑳Come onは、ここでは「さぁさぁ」というように相手を促す意味である。大問全体としては、本問を読みながら順次手際よく設問に答えたい。

【大問2】長文読解(説明文)

  • 時間配分:13分

論理的文章であるため、文章を丁寧に読み進めれば、内容的にもそれほど難解ではない。解答時間は13分。

問1は、単語の意味を問う問題である。中学では見慣れない英単語も散見される。そのようなときには、前後の文脈で選択肢の中から選べることができるようにする練習が大事である。例えば、ウのpollenは「花の中にある黄色い粉」と説明していることをヒントに解答する。クの後ろに「虫を殺すのに使われる」という主旨の文章が続いているので、「殺虫剤」の事であると推測可能である。

問2は、語句解釈である。Aについては、蜂が大量に死ぬことで養蜂家が困るのは「当然」のことである。Eは、従来よりも仕事がやりやすくなったということは、それまでの巣箱を大幅に「改善」したことが窺える。Jは、殺虫剤は虫を殺すための薬品なので、蜂に“害を与える”ことも可能性としては否定できない。

【大問3】長文読解問題(物語文)

  • 時間配分:12分

英文の筆者が何を読み手に伝えたいのかを丁寧にかつ迅速に追うことである。

A.「牛たちが一緒にいるので攻撃できなかった」という部分を手掛かりにする。
B.ジョンとトムは、熊がなれなれしくしてくるのは自分たちのことを獲物として狙っている証拠であると警戒している。
C.workは本文での意味は「うまくいく」か「効果がある」ということである。
F.熊が牛たちと友人になろうとしたのは食べるためであった。
H.は内容正誤問題である。本文の内容をしっかり把握したうえで、的確に内容が一致しているものを選択する。

本問は、問題の難易度としては標準的であるので、手際よく英文を読み設問に答える時間との闘いである。

【大問4】長文読解問題(説明文)

  • 時間配分:16分

暦に関する説明文である。暦に関する歴史的事情を背景に書かれた非常に興味深い内容の文章である。

A.「事実、~が存在した」という文章なのでin factが適切である。
C.過去の内容なので現在完了ではなく過去形が適する。
F.wonderの目的語となる間接疑問なので‘疑問詞+主語+動詞~’の語順に適さないものはどれか。
H.子どもに新年の抱負を問う場面である。
J.は内容正誤一致問題である。本文をしっかり読んでいれば、完答はさほど難しくはないであろう。

【大問5】イラストを参照しながら適文を考える問題

  • 時間配分:14分

イラストを見ながら場面状況を理解して英作文力を問われる問題である。

1.は整序結合問題である。絵3より「眠っている間に聞いた内容がすべて頭に入っている」という文章になると推測する。関係代名詞の目的格の省略などの文法知識をベースに考えること。

2.整序問題であるが、比較の構文を用いた問題であるが、比較の対象が何と何であるかを明確にして英文を考える。

3.条件英作文問題である。「何も学べなかった」という主旨の文章に仕上げたい。

4.完全記述の英文和訳問題である。「少なくとも」はat least、「~への近道」はshortcut to~となる。

攻略ポイント

相当な英語力を求められている。中学校では学習しないような英単語も極めて多くみられる。毎年、長文が出題されるが、事前の準備をしっかりしないと試験本番では時間切れ状態に陥ってしまうだろう。
語学である英語は、少しでも長い時間目に触れ、英文を読み込むという行為が重要である。したがって、最大の得点源である長文において高得点を確実にするためには、少しの時間を惜しんでも様々なジャンルの英文に目をふれる(英文を読み込む)ということが不可欠である。そのためにも、難関校の入試問題、特に長文読解問題を集中的に演習することである。その際にも、長文(500~600単語)をただ漫然と読むのではなく、緩急をつけて読む手法も必要であろう。入試英文を読む際に「緩急」をつけるとは、必要であると思われる個所はじっくり読む(精読)、あまりテーマとは関係なさそうな個所はさっと読む(速読)という具合に、本文通読にメリハリをつけるということである。そのような読み方をすると、時間短縮にも有益であるし話の骨格が見えてきて、設問に対する正答率も必ず上がるであろう。

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