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2021年度「国際基督教大学高等学校の英語」
攻略のための学習方法

基本的なイディオムや文法事項はしっかり押さえること。文法事項について押さえておいて欲しい項目を挙げておく。不定詞についてである。不定詞は高校入試だけではなく次の大学入試においても重要な事項となるので、今の時点でしっかり基本を身に付けて欲しい。

第一に『不定詞』である。不定詞は①名詞用法、②形容詞用法、③副詞用法があることは既に承知しているだろう。中でも副詞用法が一番重要であり大学入試でも明確に理解しているかどうかが問われてくる。
副詞用法について重要な事項を述べる。副詞用法はさらに4つのジャンルに分類される。目的、結果、原因、判断基準である。名詞用法と形容詞用法にはこれほどの多様性はないのでしっかり文法書を見て確認しておいて欲しい。

第二に『比較』である。比較は基本的には現時点での異なる2事象間における違いを比べる(比較)のである。つまり、今この時にA君とB君を比べて、「A君の方がB君より背が高い」ということになる。
したがって、この場合には比較する際の基準となる「データ(この事例ではB君のデータ)」が必要となり、それが『than』以下の内容となるのである。比較に関しては更に、「A君がA’君になった」という比較もある。
つまり、A君に対して時間の経過の中で『身長が伸びた』、『体重が増えた』などの変化が生じA’君になったということである。

第三に『関係詞』である。先行詞が人、物によって、さらに主格、目的格、所有格によってどのような関係代名詞を使うのかをしっかり理解すること。また、目的格は省略可能なので文章中でそれを見抜く練習もしっかり行なうこと。
特に、関係詞の中でも「what」は特殊な関係詞(先行詞を含んでいる)なので、ぜひ一度、文法書で確認しておいて欲しい。また、英文が長くなる主たる原因が『関係詞』である。
受験生は関係詞が出てくると後ろをカッコで括って前に戻って先行詞を修飾させる(~した…)という手法を取るのではないだろうか。前に戻る、つまり前に帰って先行詞を修飾する(返り読み)をしてしまう。しかし、このような返り読みをしていては試験時間を有効に活用できない。
なぜならば、一つの英文を返り読みしてしまうと時間が掛かってしまうからである。特に、国際基督教大学高校のような問題量の多い場合に、返り読みをしていては最後の問題までにたどり着けなくなってしまうかもしれない。したがって、関係詞が入った英文の読み方は返り読みをしないということを心掛けて欲しい。
つまり、関係詞の前で英文を切って、訳を考えるということである。例えば「Yesterday, I met him whom I had given my book ten years ago.」を一緒に考えてみよう。返り読みをしない訳は「昨日、私は彼にあった。そして、その彼に私は10年前に本を与えたのであった」となる。
この英文は単純であるのでこのような訳出方法の有用性は実感できないかもしれないが、複雑な英文になればなるほど役立つ度合いは高まるであろう。自身でも、一度研究してもらいたい。

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2021年度「国際基督教大学高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、伝記の長文読解である<15分>。

大問2は、物語の長文読解総合問題である<15分>。

大問3は、伝記の長文読解総合問題である<15分>。

大問4は、伝記の長文読解総合問題である<13分>。

大問5は、イラストを参照しながら英作文を考える総合問題である<12分>。イラストの流れを把握したうえで適切な英文を考える。例年、この出題形式である。

【大問1】適語・句選択の伝記文長文読解問題

  • 時間配分:15分

全部で20問。一つ一つは基本的な文法知識求められているものであり、正確な知識をもとにした的確で迅速な解答力が必要である。

 設問のポイントは以下の通りである。

one of them が基本である。ofの後には名詞の複数形がくる。

sinceがあるので継続用法の現在完了形にする。

目的語を取る動詞を選択する。

find it +形容詞+ to ~で、形式目的語を用いた英文にする。

日付につける前置詞を考える。

後に文章が続いているので、during やby は不適切である。

to不定詞の副詞適用法(目的)をあてはめる。

文全体は受動態の文章である。

eachの後には名詞の単数形がくる。

直前のtoは前置詞であるので、exciting か excitedのいずれがくるか判断する。

受動態の英文を作りたい。

hear of ~「~のことを聞く」、 hear from ~「~連絡をもらう」の違いに気を付けよう。

「~のような」をあらわす前置詞を考える。

理由を表わす接続詞を選択する。so では不適切であるのでbecauseを選択する。

while は接続詞(後ろに文章が続く)、duringは前置詞(後ろは名詞がくる)の違いを明確に覚えておく。

a girlを修飾したい。「~と呼ばれている」少女としたいので、過去分詞の形容詞的用法(後置修飾)を考える。

decideは目的語にto不定詞を取る。

loveは、「~するのが好きだ」とする場合には、love ~ingである。

~への旅行を覚えておこう。

1990年にダールは「死んでいた」のである。

【大問2】物語の長文読解総合問題

  • 時間配分:15分

問1は、単語の意味を問う問題である。
[ア] herdは「群れ」である。
[イ] suitableは「ふさわしい」である。
[ウ] bushは「茂み」である。
[エ] desireは「強く願う」である。
[オ] engrossedは「没頭した」である。
[カ] dispositionは「気質、性質」である。
[キ] grantは「かなえる」である。
[ク] screamは「叫ぶ」である。
[ケ] harmoniouslyは「調和して」である。
[コ] consentは「同意して」である。

問2は語句解釈に関する問題である。
[A] glitterは「きらきら輝く」という意味である。
[B] unexpectedlyは「思いがけなく」という意味である。
[C] determinedは「決意した」である。
[D] residentsは「住人」のこと。
[E] jewelryは「宝石」の意味である。
[F] enviousは「ねたんで」という意味である。
[G] distressedは「苦しんで」という意味である。
[H] luxuriousは「贅沢な」という意味である。
[I] regretfulは「後悔している」という意味である。
[J] contentedlyは「満足して」という意味である。

【大問3】伝記に関する長文読解問題

  • 時間配分:15分

は、単語の意味問題。それぞれの単語の意味が不明でも、本文の文脈から類推する。

は、内容選択問題。iPadがタブレットコンピュータとして説明される「理由」を選択する問題である。

は、内容選択問題。ジョージ・スミスが、大英博物館を訪れた理由を選択する問題である。

は、英問英答問題。英語での質問内容は、博物館の専門家たちが気がついたのは何か、という内容である。

は、指示語の内容を問う英問英答問題。英語の質問内容は、oneと置き換えられる単語はどれか、である。

は、英問選択問題。英文に続く適切な英文(理由内容を示す)を選択する問題である。

は、英問英答問題。英語の質問内容は、大英博物館が粘土板の研究に費やすお金が多く持っていなかったことを示す事実は何か、という内容である。

Hは、適語句選択問題。bの直前にコロン(:)があることに注目すること。(:)はいろいろな役割がある。例えば、コロンの前までは、抽象的に述べていた内容を具体的にコロン以下で記載する用法がある。

Iは、語句解釈問題。decipherと同じ意味の単語を選択する問題である。「~を読解する」という意味である。

Jは、内容正誤問題。内容に合わないものを2つ選ぶ。内容が合っていないのは、
  3. 1885年、ジョージ・スミスはイラクで考古学者として働いていた。
  4.『ギルガメッシュ叙事詩』の主人公は、旅の途中で病気になり死んでしまった。

【大問4】伝記に関する長文読解総合問題

  • 時間配分:13分

は、適語選択問題である。(A-1)whileは「一方」を表わす。(A-2)farmsと複数になっていることに注目する。

Bは、適語句選択問題である。hit ~ on the headは、「~の頭にあたる」というイディオムである。

Cは、適語句選択問題である。( C )は直前のthis mixed environmentの内容を説明している。

Dは、適語選択問題である。( D )の前後の内容は真逆の関係になっている。

Eは、適語句選択問題である。前後の文脈から類推して判断する。元奴隷にとって不利な法律によって、彼らがどのようになったかを考える。

Fは、英文解釈問題である。内容的には、黒人を失敗することなくこれまで脱出させてきたことを示す選択肢を選ぶ。

Gは、内容把握問題である。何が「運命のいたずら」なのかを本文に即して考える。

Hは、適所選択問題である。挿入する英文の内容は、「親兄弟を手助けするために南部へ戻った。彼女は奴隷が北部やカナダへ逃れることができるよう一生懸命に働いた」という主旨である。

Iは、内容正誤問題である。以下の4つが適切である。
 1 ハリエットは子供だったけれども、所有者に命じられたように、家族と離れ別な場所で働いていた。
 4 非奴隷の黒人男性とともに働くことで、ハリエットは後の人生で非常に役立つ情報を得た。
 5 ハリエットは2人の兄弟と北部へ脱出する計画をたてるが、2人の兄弟が怖がったため実際には脱出できなかった。
 7 ハリエットは南北戦争後も元奴隷がよりよい生活を送ることができるために支援活動を決して止めなかった。

【大問5】イラストを見ながら場面状況を理解して英文を作文するライティングの力を問われる問題

  • 時間配分:12分

A.少年とココの関係を答える問題である。少年はココが生まれてきてから大切に育ててきたのである。

B.整序英作問題である。③の女性のセリフを手掛かりに、I am enjoying these eggs so much that I wonder where you bought them.という文章にしたい。so~that…をしっかり使いこなそう。

C.は条件作文問題である。少年は自分が食べた卵がココの卵だと知り、泣き叫んでいるのである。

D.条件英作問題である。「残さずにたべる」はeat upであり、「感謝して」はwith gratitude となる。

攻略のポイント

相当な英語力を求められている。中学校では学習しないような英単語も極めて多くみられる。毎年、長文が出題されるが、事前の準備をしっかりしておかないと試験本番では時間切れになってしまう。

したがって、最大の得点源である長文において高得点を確実にするためには、難関校の入試問題、特に長文読解問題を集中的に演習することが重要である。

また、長文(500~600単語)をただ漫然と読むのではなく、読了時間(5~6分)を決め、緩急をつけて読む手法も必要である。入試英文を読む際に「緩急」をつけるとは、必要であると思われる個所はじっくり読む(精読)、あまりテーマとは関係なさそうな個所はさっと読む(速読)という具合に、本文通読にメリハリをつけるということである。また、設問の一つ一つは基本的な文法事項やイディオムの知識があれば十分に合格点は取れるので、基本をしっかり押さえておこう。

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