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慶應義塾高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「慶應義塾高等学校の英語」
攻略のための学習方法

合格を絶対に勝ち取るための学習法について以下にその概要を項目別に述べることとする。

①単語力・イディオム力は大事である

英単語は、最低でも3500語は欲しい。最難関校用の単語帳(英検レベルでは準2級相当)をしっかり学習し単語力を定着させること。イディオムも800~1000は確実に習得して欲しい。
どのようにすれば、それだけのボリュームを習得可能になるのであろうか。英単語を例に考えてみよう。英単語に限らず、時間的に限られたなかで「如何に効率よく受験勉強を進められるか」が重要である。「効率よく」とは「既に理解している事柄は再度学習しなくともよい」ということである。
つまり、心掛けなければならないのは「まだ理解していない事項および理解が曖昧な事項」についてだけ取り組めばよい、ということである。
英単語についていえば、上記「単語帳」の中で、単語の意味が完璧に覚えていない英単語がいくつあるかを早急(2日間程度)で洗い出すのである。そして、これらの理解不十分単語の数を自分が習得したい日数(100日または150日)で割って一日当たりの学習するべき単語個数を算出するのである。仮に、算出した一日の学習個数が10単語となったら、徹底的にこの10個を覚え切るのである。そして、一週間に一日「まとめ日」を設け、それまで行ってきた6日分の単語数(10×6=60個)に対する「チェック」を入れるのである。そこで理解が未だに不十分である単語を抽出し、さらに6で割った数字を翌週の一日当たりの習得単語数に上乗せして学習を継続するのである。
この繰り返しを行なうことにより、英単語は徐々に自分のものとなり、飛躍的に英単語力は伸びてゆく。
また、一つの単語で多様な意味を有する単語は要注意。例えば、figureという名詞には「人形、人物、数字、(数字の)桁、図柄、形」などの意味がある(同様な単語は他にもたくさん存在)ことなどをしっかり把握しておくこと。そうしないと、英文を正しく読むことができなくなる。

②文法事項をしっかり習得しよう

(1)関係代名詞・関係副詞についての理解を深めることが重要である。英文が長くなる主たる原因の一つであるからだ。
目的格(whom/which)の省略に慣れることや、先行詞を修飾する関係代名詞に導かれた形容詞節が何処までかを( )でくくり前にある先行詞にかけて(修飾させて)訳を考えること(いわゆる『返り読み』)は行わないように。
これは、最後まで読んで前に戻るという手法で時間のロスが大きい。その場合には、関係詞に関係なく左から英文に合わせて先行詞まで一気に読み、関係代名詞以下を「そして~である」と読めるように日頃から練習を積むべきである。いわゆる『返り読み』をしないとこが大切である。

(2)分詞構文には十分慣れておくこと
文頭に~ingがあり、それが動名詞として主語の働きをしていない場合には、分詞構文と捉えること。
分詞構文の代表的用法としては、
ⅰ)時(~のとき)、
ⅱ)譲歩(~だけれども)、
ⅲ)理由(~なので)、
ⅳ)様態(~のように)、条件・場合(~の場合は)
などがある。
しかも、次に述べる接続詞(as)との関係で、ⅰ)~ⅳ)をしっかり覚えること。なぜならば、asにはⅰ)~ⅳ)の全ての用法があり、さらに付帯又は時の経過(~するにつれ)という用法もあるからである。
また、-ed(過去分詞)で始まる動詞で始まる分詞構文もあるので注意すること。その場合には、従属節(条件節)な受動態の場合であることも必須知識である。

(3)仮定法は願望である
少々乱暴な言い方に聞こえるかもしれない。どういうことか。一文を例示しよう。
仮定法過去(現在の事実を否定しこうだったらいいのになぁという願望)の典型的な英文を一緒に考えてみよう。

                                              If I were a bird, I could fry the sky.

一度は目にした英文だろう。
例文の動詞(助動詞)の時制は見た通り『過去』であるが、文頭にifがあるために、この英文は仮定法過去の文章となり現在の事実を否定して、現実とは逆のことを想定しているのである。つまり、現実には「私」は現実には「鳥」ではないが、もし「鳥」ならば空を「飛ぶ」ことができる(空を飛びたい)のに、という「私」の願望が込められているのである。

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2015年度「慶應義塾高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、適語補充による書き換え問題<6分>。
大問2は、誤文箇所訂正問題<10分>。
大問3は、適文選択による対話文完成問題<10分>。
大問4は、適語補充による長文読解(説明文)<10分>。
大問5は、長文総合読解問題(エッセー)<24分>。各設問とも、記述問題のウェイトが高いので、英単語のスペルは確実にしておくことが重要である。また、英文読解力も相当に高い力が求められる。

[大問1]適語補充による書き換え問題

  • 時間配分:6分

初見の問題はないであろう。
8設問全てが一度は目にしたことのある問題であり、どんな問題集にも掲載されている問題である。完答を目指したいところである。
例えば、3.「Do you want me to ~?」は「Shall I ~?」に書き換えられる知識は必須である。

[大問2]誤文箇所訂正問題

  • 時間配分:10分

基本的文法知識があれば全問正答は可能であろう。
例えば、1.は「the thing what」を「what」または「the thing which(that)」となる。これも、whatが先行詞を含んだ特殊な関係代名詞であるという知識があれば正答できるだろう。または、the thingを先行詞として生かすのであれば「what」を「whichまたはthat」に訂正する。
8.も迷った受験生は多いのではないだろうか。正解は、「come」を「will come」に訂正する。what time以下は名詞節であり、かつ内容的に未来のことを表現しているので時制は未来形にする。

[大問3]適切な文選択による対話文完成問題

  • 時間配分:10分

冒頭を読んでみると、ソフィアとエマは初対面であるという状況を理解して上で適切な選択肢を選ぶ。
したがって、1は(オ)finally we meet!(とうとう会えたわ)と推測できる。
8は直後の英文にI like to dance, too.とあるので、(エ)we have a lot in common.(私たちは共通点が多い)が入る。という具合に、会話の流れと前後の文脈で適切な英文を選択するのはそれ程難解ではないであろう。

[大問4]適語補充による説明文長文読解問題

  • 時間配分:10分

宇宙空間における睡眠に関する説明文である。
この類の空欄埋めの問題のポイントは、空欄の前後よく見るということである。イディオムの前置詞を答えなければならないのか、文法的観点から助動詞の過去形を入れるとかという判断がつくだろう。
例えば、1は直前にand(等位接続詞)がある。等位接続詞は文章中で同じ役割(主語、動詞、前置詞句、文、補語等々)を持つものしか結べないという制約があり、何と何を結んでいるかを明確に判断しないととんでもない「迷訳」が出来てしまいかねない。
それでは、どうすれば的確に何と何を等位接続詞が結んでいるかを見抜けるのであろうか。それは等位接続詞の「後ろ」を見る、ということである。後ろに来ている「もの」と同じものが遡ると必ず直近に存在する。
したがって、1においてもandの後ろに何を入れるかということであるが、「~ off」となっており、かつその直前には「…lying down on a soft bet and  off the lights(柔らかいベットに横たわり、明かりを)」となっているので、は(消した)となることが予想され、andの前にlyingとあるので、turning (turn off =(電気)を消す)が入る。
他の設問も、イディオムや文法知識を駆使し空欄の前後をよく注意すれば9割は正解できるはず。

[大問5]エッセーでの長文読解総合問題

  • 時間配分:24分

Aは内容一致問題である<7分>。
まずは、本文をじっくり読み込むことである。速読をしながら内容をしっかり把握することである。本問の長文読解時間は6~7分程度に抑えたいところ。初見の英単語も相当数あるかもしれないが、【注】を参照にしながら設問に迅速かつ的確に解答してゆきたい。
例えば、1.は「この話に出てくるキューピー人形は~飾り付けである」という文の「~」には、本文第2段落最後の文章「Then he would hang the little Kewpie on the tree.」から選択肢(d)「…hung on the tree …」が正解であることが分かるだろう。

Bは整序問題である<6分>。
このような問題では、文脈から判断して「どのような英文」が適切かを決める。
次に、与えられた英単語からイディオムや構文で部分的な結合体を考えて、最後にそれらの結合体を一つの文章に仕上げる、という作業が求められる。
例えば、(ウ)は「so ~ that」の構文を使うという前提で、「I was so excited that」という結合体が完成する。
次に、「could have stayed up(ずっと起きている)」とすると仮定法過去完了の形(過去の事実と反することを願望する)ができる。
最後に「all night(一晩中)」というイディオムを思いつけば、後はそれらをつなぎ合わせるだけである。
そして出来上がった英文は「I was so excited that I could have stayed up all night.(私は興奮して一晩中起きていたかった(でも現実は、起きていなかった))」という仮定法過去完了の英文となる。

Cは英文和訳の問題である<6分>。
それぞれの英文に、イディオム、文法事項(関係代名詞目的格の省略、不定詞、比較構文)をベースに和訳を考える。
その際も、日本語訳に気を付けること。つまり、英和辞書的な英単語の日本語訳語をあてはめるだけでは、下線部訳では高得点は望めない。
例えば、(ⅱ)の「have an effect on ~」の訳を「~に印象を持っている」と訳すのではなく、「~に印象を与える」と分りやすい訳(意訳)を心掛けるべきである。
素晴らしい日本語訳を考える際には、英単語力というよりはむしろ「日本語の語彙力」が重要になる。

攻略ポイント

相当な英語力は求められているものの、全く手も足も出ないというレベルではない。単語力、イディオム力、文法知識、長文読解力、口語表現などをしっかり身に付け、事前の準備として全国難関校の入試問題演習を徹底的に行えば、合格点は達成できるだろう。
特に意識しておいてもらいたいのは、「読解力」である。500~700単語の長文を5~6分の時間で読解が完了する「力」が欲しい。そのためには、単語力、イディオム力が不可欠であるのはいうまでもないが、一番大事なことは「長文読解に慣れる」ということである。
つまり、全国上位校に出題されるような長文総合問題を一日一題を目標に継続して演習し続けることである。そのような練習を通じて「速読力」と「英語の持つ奥行きに関する理解力」を身に付けることが可能になるのである。

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