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慶應義塾高等学校 国語入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「慶應義塾高等学校の国語」攻略のための学習方法

出題されているような論理的な文章を短時間内に理解する読解力を身につけるためには、日頃から物事を自分の頭で考える習慣が不可欠である。
自分の頭で考えるということは、ある事象に対する判断の基準を「その場で思いついたひらめき」や「自分の好き嫌い」に求めるのではなく、自分が導く結論に対して「説得力ある論理展開」を行っているかどうかの要素が不可欠である。

それでは「説得力」とは何か。
一言でいうならば、誰が聞いても「納得できる」ということである。
ある主張に対して自分の結論は、「賛成」でも「反対」で構わない。大事なことは結論がどうであれ、その結論に至る「論理プロセス」の成熟度である。

このようなスキルは、試験の2週間前位に一夜漬け的に知識を詰め込んでも、合格点には届かないだろう。まずは自分の頭で考える。そして、次の段階では「頭で考えたこと」を「自分の言葉で書き出す」訓練である。

人間は、頭で考えたことが100だとすると、それが発言すると10になり、文章で表現するとわずか1になってしまうと言われている。それだけ、自分の考えを言葉として文章表現することの難しさを端的に表しているのだろう。

各出版社が発行している新書を読むのも論理的文章に親しむには効果的である。
大きく分類すれば、自然科学系、社会科学系と分れるが、どの分野の新書を読むかは、基本的には「自分の好み」に基づいて選択すればいいだろう。

ただ、文字だけを表面上で読むのではなく、じっくり筆者の論理展開を辿っていく姿勢が大事である。余裕があれば、要旨を紙に書き出してみるということも効果的である。
そのように、自分の考えをまとめあげる作業を行えば、必ず自身の論理的思考力を着実に高めてゆくことが可能となるだろう。

慶應義塾高校入試問題では、かなりの割合で知識問題が出題される。漢字の書き取り・読み、国文法(動詞の活用形、助詞)、文学史などである。

現古融合問題の場合は、古文に対する現代評論文が出題される。
古典文法の知識は欠かせないのは言うまでもないが、その古典作品に関する現代評論を読み解く力は現代文の読解力である。

特に、現代文、現古融合の問題で扱っている話題が、言語論や芸術論の場合には性質上書かれている内容が抽象的にならざるを得ない。そのような抽象的文章を読み慣れていないと、試験当日に初見でそのような文章を読み解くことは不可能であろう。

ただし、そのような文章でも攻略するための手掛かりは必ずあるものである。
例えば「キーワード」。何度も繰り返されている単語や表現があるかどうか。そのような単語があればチェックを入れ、本文全体の流れの中でその「キーワード」がどのような役割を担って使用されているかを考察すれば、論理の組み立てを正確に把握することができる。

また「接続詞」も大事である。
接続詞を丁寧に辿ることにより、段落ごとの筆者の主張の流れの概略を理解することができる。

いずれにしても、論理性の高い文章の内容把握を正確に行うために、日頃から「自分の頭で考える」ことを念頭に置き、考えたことを「文章にまとめてみる」という学習習慣を身につけて欲しい。そのような作業を通じて、自分の理解力と表現力のレベルが認識できるものである。

2018年度「慶應義塾高等学校の国語」特徴と時間配分と攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、文化に関する論説文の読解問題<29分>。
表現、漢字、品詞、文学士、要旨をまとめる練習も大事。

大問2は、文学的分野の論説文の読解問題<31分>。
語句、慣用句、品詞などの知識問題は得点源である。内容把握問題が約7割を占めるので、的確で迅速な文章読解力が必要。

【大問1】文化人類学的分野(文化)に関する論説文の読解問題

出典は、小泉信三著『小泉信三エッセイ選2 私と福澤諭吉』に所収されている「孤独の精神」である。

問1は、表現に関する問題<3分>。
「知識人」が持っている「物差しや衡り」をもってしても「西郷」の人物評価は適正に行えるのかを考える。

問2は、表現に関する問題である<5分>。
根拠もなく文明開化を礼賛するような風潮を福澤はどう感じていたのか。

問3は、内容把握に関する問題である<5分>。
西郷と福澤の立場の違いから考察を行うこと。

問4は、内容把握に関する問題である<2分>。
西郷は「何」をもって歴史的役割を果たしたか。

問5は現代語訳の問題である<2分>。
「豈」は「どうして~することがあろうか、いや、ない」という反語である。

問6は、内容把握に関する問題である<2分>。
福澤は、明治維新の変革後、「何」が廃せられたと考えているのか。

問7は、品詞に関する問題である<2分>。
打消しと形容詞の「ない」をしっかり識別できるように。

問8は、語句に関する問題<2分>。
Ⅹは、「最も優れていること」。Yは「手ずから」。
 
問9は、文学史に関する問題である<1分>。
知識問題である。即答してほしい。

問10は、漢字の読みに関する問題である<2分>。
標準的な問題である。

問11は、漢字の書き取りに関する問題である<3分>。
基本的な書き取りの問題である。これも完答を目指してほしい。

【大問2】言語学的分野(文学)に関する論説文の読解問題

出典は、『異本論』「読者の視点」(外山滋比古著)。

問1は、品詞の問題である<2分>。
連体詞と形容動詞の連体形の違い。

問2は、慣用句の問題である<2分>。
相手を憎く思うことである。基本問題であろう。

問3は、語句の問題である<2分>。
急に金持ちになった人のことを何というのか。

問4は、語句の問題である<2分>。
水が満ち溢れている様子。

問5は、文章内容の問題である<2分>。
外国から買った彫刻は、売り手が売りに出した時点で破損していたのである。

問6は、文章内容の問題である<3分>。
「暗示」はそれとなく明示的ではなく感じさせること。

問7は、文章内容の問題である<3分>。
「アメリカの富豪」は外国から古い彫刻を買ったが、その真意は何だったのか。

問8は、文章内容の問題である<2分>。
本文によれば「原稿至上主義」とは何かを把握すること。

問9は、文章内容の問題である<2分>。
「水源地」から発した流れは、途中、「支流、分流の水を集めて」流れていくのである。これを文学作品で考えてみれば、「水源地」とは最初に作者が原稿を書くということである。

問10は、文章内容の問題である<2分>。
作品とは「読者に読まれて変化する」ものである。その根底にあるものとは「読者の解釈」ということである。

問11は、文章内容の問題である<4分>。
文学作品を「物体」として考えることで、「作品を固定したもの」とみなすことが可能になる。

問12は、文章内容の問題である<5分>。
外国文学は、自国の国文学とは違い内容が、馴染みのない遠い国のことなのではっきりわからないことが多いのである。

攻略ポイント

出題されている文章を正確かつ迅速に「読み込む力」がないと、正解にたどり着くことが難しいであろう。さらに、試験時間と問題数と内容密度の濃さを考えると、見直す時間的余裕はないものと思ってもらいたい。

したがって、合格するためには極めて高い読解力と解答力(特に、記述・論述能力)が必要となる。

50字以内の記述問題が2題出題されている。50字という字数で自分の考えをまとめるという作業は、高度な文章要約力が求められる。
そのためには、論理的な文章の文脈を常に自分の頭で追いながら、論点は何か、筆者の主張の展開はどうなっているのか、ということを最高度に意識することである。
そして、自分の頭で考えたことを次の段階で、文章に表現してみることである。

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