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慶應義塾高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「慶應義塾高等学校の国語」
攻略のための学習方法

出題されているような論理的な文章を短時間内に理解する読解力を身につけるためには、日頃から物事を自分の頭で考える習慣が不可欠である。自分の頭で考えるということは、ある事象に対する判断の基準を「その場で思いついたひらめき」や「自分の好き嫌い」に求めるのではなく、自分が導く結論に対して「説得力ある論理展開」を行っているかどうかの要素が不可欠である。
それでは「説得力」とは何か。一言でいうならば、誰が聞いても「納得できる」ということである。ある主張に対して自分の結論は、「賛成」でも「反対」で構わない。大事なことは結論がどうであれ、その結論に至る「論理プロセス」の成熟度である。このようなスキルは、試験の2週間前位に一夜漬け的に知識を詰め込んでも、合格点には届かないだろう。まずは自分の頭で考える。そして、次の段階では「頭で考えたこと」を「自分の言葉で書き出す」訓練である。人間は、頭で考えたことが100だとすると、それが発言すると10になり、文章で表現するとわずか1になってしまうと言われている。それだけ、自分の考えを言葉として文章表現することの難しさを端的に表しているのだろう。各出版社が発行している新書を読むのも論理的文章に親しむには効果的である。大きく分類すれば、自然科学系、社会科学系と分れるが、どの分野の新書を読むかは、基本的には「自分の好み」に基づいて選択すればいいだろう。ただ、文字だけを表面上で読むのではなく、じっくり筆者の論理展開を辿っていく姿勢が大事である。余裕があれば、要旨を紙に書き出してみるということも効果的である。そのように、自分の考えをまとめあげる作業を行えば、必ず自身の論理的思考力を着実に高めてゆくことが可能となるだろう。
慶應義塾高校入試問題では、かなりの割合で知識問題が出題される。漢字の書き取り・読み、国文法(動詞の活用形、助詞)、文学史などである。現古融合問題の場合は、古文に対する現代評論文が出題される。古典文法の知識は欠かせないのは言うまでもないが、その古典作品に関する現代評論を読み解く力は現代文の読解力である。特に、現代文、現古融合の問題で扱っている話題が、言語論や芸術論の場合には性質上書かれている内容が抽象的にならざるを得ない。そのような抽象的文章を読み慣れていないと、試験当日に初見でそのような文章を読み解くことは不可能であろう。ただし、そのような文章でも攻略するための手掛かりは必ずあるものである。例えば「キーワード」。何度も繰り返されている単語や表現があるかどうか。そのような単語があればチェックを入れ、本文全体の流れの中でその「キーワード」がどのような役割を担って使用されているかを考察すれば、論理の組み立てを正確に把握することができる。
また「接続詞」も大事である。接続詞を丁寧に辿ることにより、段落ごとの筆者の主張の流れの概略を理解することができる。いずれにしても、論理性の高い文章の内容把握を正確に行うために、日頃から「自分の頭で考える」ことを念頭に置き、考えたことを「文章にまとめてみる」という学習習慣を身につけて欲しい。そのような作業を通じて、自分の理解力と表現力のレベルが認識できるものである。

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2020年度「慶應義塾高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、現代社会に関する論説文の読解問題<29分>。内容把握問題や記述問題(70字・30字程度)、漢字書取りなどが出題されている。正確な文章読解力が求められる。
大問2は、文学に関する説明文の読解問題<31分>。内容把握、記述問題(40字程度)、漢字書取り、内容抜き取り問題などが出題されている。

【大問1】現代社会に関する社会学的分野からの論説文の読解問題

  • 時間配分:29分

出典は、内山節著『「里」という思想』。

日本の伝統的な農山村を共同体(コミュニティー)として捉えたときにおける論説文。

問1は、文章内容把握に関する記述問題である<2分>。本文によれば、「『世界はひとつ』から、『世界は多元的』へと考えを変えた」のである。それは、「社会」を「一元的」に捉えようとする流れである。

問2は、内容把握に関する記述問題である<5分>。日本の伝統的な村や集落が、どのような変遷をたどったのかを本文に即して考える。

問3は、内容把握に関する記述問題である<3分>。日本の農村には、「独自なもの」があったのであり、それは「自分たちの文化を守るため」であった。

問4は、内容把握に関する問題である<2分>。「この習慣や取り決めの通用する世界」とは、独自の文化や習慣を守り抜く地域社会=共同体である。

問5は、内容把握問題である<5分>。本文からまとめてみると、「国家の内部」にそれぞれの「法律と習慣」を両立させてきたのが、これまでの村や集落(共同体)における実態である。

問6は、内容把握に関する問題である<4分>。日本の伝統的な農山村における「習慣」と現代社会における「法律」との関係性を考えよう。

問7は、文章内容に関する問題である<2分>。自分が属する集団内で決めらえたルールの事である。

問8は、内容を漢字に置き換える問題<2分>。文脈から場面は「車中」であり、「車中」とは具体的には何か。 

問9は、語句に関する問題である<2分>。本文直前にあるように「自然と人間の時間」とによって形成されるものである。それを「風土」という。

問10は、漢字の書き取りに関する問題である<2分>。どれも基本的な漢字である。完答を目指して欲しい。

【大問2】文学に関する説明文の読解問題

  • 時間配分:31分

出典は、吉野弘著『詩のすすめ 詩と言葉の通路』。

問1は、修辞法に関する問題である<1分>。「物」を「人間」に見立てて表現する修辞法である「擬人法」。この他にも「対句」、「倒置」などもしっかり覚えておこう。

問2は、文章内容把握記述問題である<3分>。本文の詩において、「虹」はどのような役割を持たされているかを考察する。

問3は、指示語内容把握問題である<3分>。「そのような姿」とは、芙蓉の花のどのヨナ形状を捉えているのかを手掛かりにすること。

問4は、文章内容把握問題である<3分>。花における「自己完結」とは、「自花受粉」である。自花受粉が回避される理由を本文より考える。「同一の遺伝形質を受け継ぐ」ことによりどのような事象が生じてしまうのか。

問5は、語彙に関する問題である<2分>。「僭越」という語彙に関する意味を問う問題である。一言で言えば「でしゃばること」である。

問6は、文章内容把握記述問題である<5分>。「私」が「他者」をどのように見ているかを本文からしっかり把握すること。

問7は、文章内容把握問題である<2分>。本文に挿入する三行の始めが「そのように」とある。これを手掛かりに、該当する個所がどこかを特定する。

問8は、文章内容理解問題である<2分>。自身と他者との関係性において、自身だけでは完結できない「何か」を「他者によって埋めるように運命づけられている」のである。

問9は、適切語句選択問題である<3分>。本文に忠実にそれぞれの空欄に入れるべき語句について、文脈を正確に読み取ること。

問10は、内容理解と慣用句に関する問題である<2分>。「無関心」や「恩に着る」は、受験の常識としてしっかり得点に結びつけること。

問11は、漢字の読みに関する問題である<2分>。標準的問題である。完答したい。

問12は、漢字の書取り問題である<3分>。標準問題であるので完答して欲しい。

攻略のポイント

出題されている文章を正確かつ迅速に「読み込む力」がないと、正解にたどり着くことが難しいであろう。さらに、試験時間と問題数と内容密度の濃さを考えると、見直す時間的余裕はないものと思ってもらいたい。したがって、合格するためには極めて高い読解力と解答力(特に、記述・論述能力)が必要となる。50字前後と30字以内の記述問題が出題されている。30~50字という字数で自分の考えをまとめるという作業は、高度な文章要約力が求められる。そのためには、論理的な文章の文脈を常に自分の頭で追いながら、論点は何か、筆者の主張の展開はどうなっているのか、ということを最高度に意識することである。そして、自分の頭で考えたことを次の段階で、文章に表現してみることである。頭で考えたことのたった1%しか文章として表現できないと言われている。常日頃、文章を書く習慣を身につけ論理の整った文章作成力を習得して欲しい。

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