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慶應義塾高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「慶應義塾高等学校の国語」
攻略のための学習方法

出題されているような論理的な文章を短時間内に理解する読解力を身につけるためには、日頃から物事を自分の頭で考える習慣が不可欠である。自分の頭で考えるということは、ある事象に対する判断の基準を「その場で思いついたひらめき」や「自分の好き嫌い」に求めるのではなく、自分が導く結論に対して「説得力ある論理展開」を行っているかどうかの要素が不可欠である

それでは「説得力」とは何か。一言でいうならば、誰が聞いても「納得できる」ということである。ある主張に対して自分の結論は、「賛成」でも「反対」で構わない。大事なことは結論がどうであれ、その結論に至る「論理プロセス」の成熟度である。このようなスキルは、試験の2週間前位に一夜漬け的に知識を詰め込んでも、合格点には届かないだろう。まずは自分の頭で考える

そして、次の段階では「頭で考えたこと」を「自分の言葉で書き出す」訓練である。人間は、頭で考えたことが100だとすると、それが発言すると10になり、文章で表現するとわずか1になってしまうと言われている。それだけ、自分の考えを言葉として文章表現することの難しさを端的に表しているのだろう。各出版社が発行している新書を読むのも論理的文章に親しむには効果的である。大きく分類すれば、自然科学系、社会科学系と分れるが、どの分野の新書を読むかは、基本的には「自分の好み」に基づいて選択すればいいだろう。

ただ、文字だけを表面上で読むのではなく、じっくり筆者の論理展開を辿っていく姿勢が大事である。余裕があれば、要旨を紙に書き出してみるということも効果的である。そのように、自分の考えをまとめあげる作業を行えば、必ず自身の論理的思考力を着実に高めてゆくことが可能となるだろう。

慶應義塾高校入試問題では、かなりの割合で知識問題が出題される。漢字の書き取り・読み、国文法(動詞の活用形、助詞)、文学史などである。現古融合問題の場合は、古文に対する現代評論文が出題される。古典文法の知識は欠かせないのは言うまでもないが、その古典作品に関する現代評論を読み解く力は現代文の読解力である。特に、現代文、現古融合の問題で扱っている話題が、言語論や芸術論の場合には性質上書かれている内容が抽象的にならざるを得ない。そのような抽象的文章を読み慣れていないと、試験当日に初見でそのような文章を読み解くことは不可能であろう。

ただし、そのような文章でも攻略するための手掛かりは必ずあるものである。例えば「キーワード」何度も繰り返されている単語や表現があるかどうか。そのような単語があればチェックを入れ、本文全体の流れの中でその「キーワード」がどのような役割を担って使用されているかを考察すれば、論理の組み立てを正確に把握することができる。
また「接続詞」も大事である接続詞を丁寧に辿ることにより、段落ごとの筆者の主張の流れの概略を理解することができる

いずれにしても、論理性の高い文章の内容把握を正確に行うために、日頃から「自分の頭で考える」ことを念頭に置き、考えたことを「文章にまとめてみる」という学習習慣を身につけて欲しい。そのような作業を通じて、自分の理解力と表現力のレベルが認識できるものである。

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2022年度「慶應義塾高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、日本語に関する説明文の読解問題<23分>。
内容把握問題や記述問題(20~40字)、漢字書取り(5題)、漢字読み取り(5題)などが出題されている。正確な文章読解力・的確な記述力が求められる

大問2は、文学に関する随筆文の読解問題<37分>。
内容把握、文法問題、漢字書取り(5題)・和暦から西暦・慣用句などの知識問題も配点が高いので確実に正解できるようにしっかり覚えるように

【大問1】日本語に関する言語学的分野からの説明文の読解問題

  • 時間配分:23分

出典は、早川文代著『食語のひととき』。
料理の味付けやお菓子が度を過ぎて甘いとき「甘ったるい」ということがある、ということから言語と感覚器官との関連性について言及した説明文である。

問1は、内容把握選択問題<3分>。
【1】「甘弛し」とは本文にあるように、「疲れて萎える感じ」である。したがって、「つまり」が適切であろう。
【2】「甘弛し甘たるしとなり、【2】甘ったるいとなった」とあるので、【2】には、「そして」「やがて」の接続語が適切である。
【6】前段とのつながりを考えると、文の流れが変わっている。
【11】直前は「料理をふっくらさせたり、サクサクさせたりすると」とあり、直後は「油が入っていても軽い感じになる」とあるので「たとえ」が適切であろう。
【12】直後に具体的な事例(お好み焼き)が述べられているので「例えば」がいいであろう。

問2は、内容把握記述問題である<2分>。
「かいだるし」とは「かったるい」ということである。

問3は、文学史問題である<2分>。
夏目漱石の作品を選択する問題である。「門」が正解である。

問4は、内容把握問題である<2分>。
「甘ったるい」は本文によれば「甘すぎてぐったり疲れる」感じがするのであり、「ぐったりとするような甘さ」だったのである。

問5は、内容把握記述問題である<3分>。
「だから、甘いにだけ『甘ったるい』という表現がある」のは、度を過ぎたとしても「甘
さ」については成立するということを意味している。

問6は、内容把握抜出問題である<3分>。
本文に「水分を減らしたり空気を含ませたりして軽い食感にする」という個所が手掛かりになろう。

問7は、内容把握記述問題である<2分>。
「料理の方法次第で仕上がりは重くも軽くもなる」のであり、料理の油脂含有量の平均値
は「料理を重い・軽い」と識別した場合でもほとんど差がないのである。したがって、料
理の重い・軽いは「油脂の量」ではなく「調理の方法」なのである。

問8は、内容把握問題である<2分>。
「『重い』は舌と鼻で感じ…『軽い』は歯触り」で味わうものであるので、どちらの場合も
「触覚」である。

問9は、漢字の読み問題である<2分>。
「幾切=いくき」、「汁物=しるもの」、「定(か)=さだ(か)」、「気泡=きほう」、「歯触(り)
=はざわ(り)」はどれも標準レベルである。

問10は、漢字の書き取り問題である<2分>。
「酸味」、「母系」、「対象」、「菜種」、「器官」である。特に、「器官」は同音異義語が多いの
で注意するように。

【大問2】文学に関する言語的分野の随筆文読解問題

  • 時間配分:37分

出典は、会津八一著「『南京新唱』自序」。

問1は、漢字の書き取り問題である<2分>。
「風光」、「想起」、「説」、「同行」、「平生」。標準的漢字であるので完答を目指したい。

問2は、語句問題である<2分>。
「酷愛」の「酷」は、甚だしいという意味である。

問3は、慣用句問題である<3分>。
【1】は「この地で死ぬこと」を表わすので「骨」となる。【5】は「耳を欹てる(みみを
そばたてる)」とは「神経を集中させて聞き取ろうとすること」である。

問4は、語句選択問題である<3分>。
語句の意味を問う問題。「青山」は樹々が茂った青々とした山、「緑樹」は青葉の茂れる木、
「朱柱」は寺などにある朱に塗られた柱のことである。

問5は、内容把握記述問題である<4分>。
「乾坤(けんこん)に弧筇(こきょう)あり」。「乾坤」とは、「天地」のこと。「弧筇」とは、「一
本の杖」のことである。

問6は、内容把握選択問題である<2分>。
傍線3「南京」は「奈良」のこと。傍線4「わが郷」は「北国」のこと。傍線5「都門」は
「都の入り口」のことであるので「東京」となる。

問7は、内容把握記述問題である<4分>。
「能くする」とは「上手くやる、心得がある」といい意味である。また、「翰墨」と「塗鴉」
はともに「書」のことを表わす。

問8は、内容把握抜出問題である<2分>。
「匠習」とは「技芸に優れた人の習わし」ということである。「巧」が最適である。

問9は、内容把握選択問題である<2分>。
地下にいる(すでに亡くなっている)良寛に「私の歌を聞かせれば」となる。

問10は、内容把握問題である<2分>。
一人は「良寛」であり、もう一人は「われ」のことであり「会津八一」である。

問11は、西暦に関する知識問題である<2分>。
「大正十三年」は西暦何年かを問う問題である。

問12は、史実に関する問題である<2分>。
「大正十三年」の一年前に起きた歴史的事実を問う問題である。その年に「関東大震災」
が起きたのである。

問13は、内容把握選択問題である<2分>。
「われ」がよんだ歌は「吾ながらに心ゆくばかり」であり、「自分自身と向き合って詠んだ
方がよい」のである。

問14は、内容把握抜出問題<5分>。
本文より「吾が真に好める歌」は「己が歌あるのみ」であり、「吾が歌」とは「いく度もく
りかえし口ずさみて、おのづから詠み据ゑたるもの」なのである。

攻略のポイント

出題されている文章を正確かつ迅速に「読み込む力」がないと、正解にたどり着くことが難しいであろう。
さらに、試験時間と問題数と内容密度の濃さを考えると、見直す時間的余裕はないものと思ってもらいたい。
したがって、合格するためには極めて高い読解力と解答力(特に、記述・論述能力)が必要となる。20~40字、25字以内の記述問題が出題されている。20~40字という字数で自分の考えをまとめるという作業は、高度な文章要約力が求められる
そのためには、論理的な文章の文脈を常に自分の頭で追いながら、論点は何か、筆者の主張の展開はどうなっているのか、ということを最高度に意識することである。そして、自分の頭で考えたことを次の段階で、文章に表現してみることである。頭で考えたことのたった1%しか文章として表現できないと言われている。常日頃、文章を書く習慣を身につけ論理の整った文章作成力を習得して欲しい。

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