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明治大学付属中野高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「明治大学付属中野高等学校の国語」
攻略のための学習方法

合格のための答案力、国語力について何が必要なのか。出題傾向を見てみると、「読解力」と「記述力」である。読解力と記述力とは、一見相異なるもののように思っている受験生も少なくないかもしれないが、実はこの2つの「力」は根っこの部分では繋がっているのである。言葉を換えれば、車の両輪のごとく、互いに互いを補完し合いながら、車が勢いよく前進するように国語の合格力が飛躍的に向上するのである。それでは、以下にその仕組みについて確認してみよう。

  • ①記述力は何によって養成されるか

国語力を向上させるための対策として、大概は「読解力」の養成を第一番目に挙げるのではないだろうか。確かにそのような考え方にも、合理的な根拠はあるであろう。しかし、ここで考えて欲しいのは「高校入試における合格のための国語読解力」である。「合格のための国語読解力」とは具体的には何を意味するのであろうか。一言でいうならば、「客観的な思考力で設問の問題を読み込めるかどうか」であり、この「客観的思考」の確実な養成には、自身の考え方をいかに説得力を持って外部発信できるかどうかである。そして、「外部発信」のツールはいうまでもないが「自身の考え方の吐露」であり、より自分の考え方や主張を他者に理解してもらおうとすれば、その内実は文字通り「記述力」である。ある人曰く「自分の頭の中にある思想が全部で100だとすれば、文章化できるのはそのうちの10(1割)である」。これは極めて興味深い話である。したがって、一見全く関係性がないように思える「読解力」と「記述力」とは、無関係なものではなく、密接不可分な関係にあるのである。読解力を高めたければ、記述力をしっかり習得することである。自分の考えを自分の言葉でまとめきれないのであれば、真の意味での「説得力ある文章」を書くこともできないであろう。論理的な文章を書けるということは、それだけ自身の中で思考が組み立てられていることであり、そのような「組み立て」は論理を追いかける「力」、「読解力」がベースになっているからである。つまり、記述力を安定し明確に文章を書けるようになれば、必ずそれに伴ってより実効性の高い読解力は身に付くのである。したがって、入試に対応した読解力を高めるためには、自身がしっかりとした「記述力」に裏付けられた自己表現力の向上ができれば、「読解力」は確実に上昇する。「読解力」を飛躍的に高める「記述力」をより効率的に深める一つの具体的方法としては、一日10分程度で構わないので「文章を書く」ということである。内容は何でもよい。その日に自分の身の回りで起きたこと、社会の出来事などに対する感想を100~150字でまとめる練習を積めば、3ヶ月後には自身の「読解力」と「記述力」は間違いなく向上する。

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2019年度「明治大学付属中野高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、論説文(哲学的分野)の読解問題である。<37分>

内容把握、品詞、四字熟語などあらゆる角度からの設問である。特に、記述問題対策はしっかり行っておくこと。

大問2は、語句問題である。<3分>英語を日本語(漢字)に直す問題である。

大問3は、四字熟語問題である。<5分>標準的問題レベルである。

大問4は、漢字の書き取り・読み取り問題である。<5分>標準的問題であるので完答を目指したい。

【大問1】 哲学的分野に関する論説文の長文読解問題

  • 時間配分:37分

出典は、『学問の発見』(広中平祐著)。人間はなぜ学ばなければならないか、ということに関する論説文である。

問一は、内容把握記述問題<3分>。「私」が学生から尋ねられたときに、どのように答えるかを本文に沿って考える。

問二は、指示語問題<2分>。本文中にある「ものを忘れる能力」について考えてみること。

問三は、品詞に関する問題<1分>。副詞と接続詞の違いを明確にすること。

問四は、内容把握記述問題<2分>。本文に従って人間の脳とコンピューターとの違いを明確にする。

問五は、四字熟語問題<1分>。「自由自在」と同じ意味を表す四字熟語を選択する問題である。

問六は、語句選択問題<1分>。「厳然」の意味を問う問題である。

問七は、接続詞問題<1分>。逆説か順接か本文を理解し適切に選択肢を選ぶこと。

問八は、内容把握記述問題<2分>。本文中に、因数分解を忘れていた友人に関する事例が記載されているので、その個所から考えること。

問九は、内容把握記述問題<4分>。本文から判断すれば、「ゆとり」とは「容易に取り出すことができる」ことと「いつでもすぐ取り出せる」ものとを関連して考察する。

問十は、内容把握適語記述問題<1分>。本文に「言葉の意味と感じに幅をもたせて」という個所から判断しよう。

問十一、文章内容選択問題<1分>。本問の「寛容性」について、本文に沿ってその本質を考えること。

問十二、文章内容把握選択問題<2分>。「連想の習慣」とは、物事を異なった視点からとらえ直そうとすることであることを本文から読み取ろう。

問十三、内容把握選択問題<1分>。「平面を内側と外側の二つに分割」するのは、閉じた図形であることから適切な選択肢を選ぶこと。

問十四、内容把握記述問題<2分>。勉強する目的は何かを本文に沿って考える。「思考力をつちかう」ことである。

問十五、本文内容把握問題<1分>。「知恵の広さ」を本文ではどのように論じているか。知識を蓄えることとの関連で考えよう。

問十六、内容把握記述問題<2分>。「知恵の強さ」とは何か。筆者の主張を丹念に追いかけること。

問十七、内容把握記述問題<3分>。まずは「人生の問題」に関する記載内容をしっかり理解し、35字以内で答える記述問題である。

問十八、指示語問題<3分>。「それ」とは「人生で直面する問題」である。

問十九、内容把握選択肢問題<1分>。「知恵の強さ」とは、「人生で直面する問題」にどのような態様で対処するかということである。

問二十、形式段落関連問題<2分>。「知恵の深さ」とは人間の頭脳の「寛容性」である。

問二十一、内容要旨把握選択肢問題<1分>。筆者は「人間の頭脳」をどの様に捉えているのか。

【大問2】語句に関する問題

  • 時間配分:3分

カタカナ語を二字熟語に置き換える問題である。「タブー」は「禁忌」である。

【大問3】四字熟語問題

  • 時間配分:5分

旧態依然、暗中模索、危急存亡、諸行無常、馬耳東風は標準的レベルである。

【大問4】漢字書取り・読取り問題

  • 時間配分:5分

10題の漢字はどれも標準的な漢字である。完答を目指したい。

攻略のポイント

攻略のポイントは、正確で迅速な文章読解力であることはいうまでもない。さらに求められる力は「記述力」である。この記述力に関しては、事前にしっかり演習を積んでおくこと。その際には、頭の中で考えてそれで済ませるのではなく、実際に60~80字の記述を行うことが不可欠である。また、四字熟語や漢字書取り・読取り問題は必ず出題されると考え、手を抜くことなく明確に知識の習得を行って欲しい。その際にも、漢字は実際に手を動かして「書く」ことである。目で眺めているだけでは漢字の定着は決して図れない。

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