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青稜高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「青稜高等学校の国語」
攻略のための学習方法

記述

「青稜の記述対策」は「問題解説」のとおりだが、その前提としてなすべきことがある。それは「文を記す」「記述する」ことに慣れることだ。最初は時間がかかってもいい。厭わずに、とにかく「書く」。そして、書いた「文」は必ず誰かに読んでもらう。「文法」など正しい日本語の「文」になっているのか、言いたいことは正確に伝わっているのかを確認する必要があるからだ。

では、何を「書く」か? 「練習問題」や「過去問」にある「記述設問」は勿論だが、その問題文の「要約」をするのがとてもいい方法だ。60~70字程度で書いてみる(青稜の典型的な「記述」の練習にもなる)。無論、内容は先生などに確認してもらう。「要約力」は文章の「理解力」にもつながるので一挙両得。

次の段階としては「字数の感覚」を身につけることだ。書きたい内容は何文字くらいになるのか? 解答欄を埋め始めてから「過不足」を後悔しても遅い。下書きしている時間もない。だからこそ、「字数の感覚」が重要。その際、20~30字程度をひとつのブロックとして考えるといい。

「記述設問」で得点を左右する「重要な要素」「必要な要素」は、それぞれその程度が目安だ。マス目のある原稿用紙を使って、自分が書こうとしている「要素」がその範囲に収まるようになるまで何度も練習すること。
ある程度「感覚」がつかめたら、「最重要な要素」を「文末」にして、他の「必要な要素」を下から積み上げていくように記述する練習をしていく。

解法

前述のとおり、「多種多様な設問内容」の「青稜の国語」で勝利するための鍵は、「現代文」の「解法」をいかにうまく用いるかということだ。「解き方」が安定しなければ、「得点力」はアップしない。「論説文」(説明文)と「小説」(随筆)、それぞれに応じた特有の「解法」。そして、全てに共通する「解法」。それらを体系的に理解して定着させ、応用できるようにしなくてはならない。

そこで肝要なのは、「復習」の仕方だ。「答え合わせ」をして「解説」を読み納得した。問題はその後だ。「考え方のプロセス」を「トレース」することが必須。万一、「トレース」できないとすれば、そのこと自体が問題になる。「解法」が定まっていない証だからだ。

そして、「間違った問題」こそ宝の山だと認識すること。「解き方のプロセス」のどこで誤ってしまったのか? その「分岐点」をしっかりと確認して頭に刻み込んでおくことこそが、同じ間違いを繰り返さない秘訣になる。さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけたい。それが「解法」となる。そうして理解、習得したものを書き留めた自分自身の「解法ノート」を作成しておきたい。解き方に迷ったらそのノートを確認して、確実に応用できるようにしておくこと。繰り返すことで、やがて自然と「解法」を用いて解くようになるはずだ。

速読

全てで5000字程度を読解しなくてはならない。解答時間は50分。当然、「速読」が求められる。しかし、設問を解くために読むのだから一般的な「速読術」を使うわけにはいかない。やはり、文章に応じての「速読」のコツを習得しなくてはならない

「論説文」(説明文)であれば「Nの法則」。意味段落の「序論」「結論」は「論旨」が述べられているので確実に読み、「本論」は「段落相互関係」に着目しながら「各形式段落」の「最初」と「最後」を中心に読み進める。
「小説」「随筆」は、「場面分け」をしながら新たな「登場人物」をチェックし、「心情表現」を拾って素早く読んでいく。その上で、とにかくできる限り数多くの過去問の文章を読むことだ。

青稜に限らず、他の学校の入試問題も読んでおきたい。練習あるのみ。そして、最終的には分速700字以上(できれば750字近く)で「速読」できるようにしたい。

知識

「青稜の国語」では、「高度な語彙力」だけではなく、「国語常識」も含めた多種多様な「総合的知識」が必要となる(直接出題は勿論、「本文読解」等でも必然的に問われる)。「攻略」するにはいかなる「学習法」があるのか? 「国語的知識」は幼少期からの蓄積、故に「15の春」を前にした今ではもはや手遅れ。確かに、そうした側面はある。だが、そこで思考停止してしまっては「ジ・エンド」。今からでもできることは、ある。先ずは、「己が実力」を悟ること(「己が」=「おのが」が読めなければ既にヤバイと自覚せよ)。過去問を解いてみて(少なくとも5年分以上)、「5割未満の正答率」だったら「中学入試レベル」からの再スタートだ(分かっていると思うが、「中学入試」を馬鹿にしてはいけない。上位校では「高校入試」どころか「大学入試」のレベルに達する)。「5割超の正答率」でも無論、不断の努力は欠かせない。要は、地道な努力、日々の積み重ねあるのみだ。

さらに、「口語文法」も侮ってはいけない。直接出題されることがあるし、「記述」にも不可欠だ。日本語として「文法」的に「正しい文」でなければ「減点」されるし、そもそも内容が正確に伝わらない。特に、「文節の相互関係」や「付属語」(「助詞」「助動詞」)の「意味・用法」は確実に定着させておくことが重要だ。

なお、「知識」強化用のテキストとしては、「高校入試 でる順ターゲット 中学漢字・語句・文法1500 四訂版」(旺文社)などが推薦できる。また、残念ながら「中学入試レベル」から再スタートの場合は、「四谷大塚」の「四科のまとめ『国語』」(HPから購入可能)等がオススメ。

古典

「公立中学」の「国語」でも「古典」は扱う。「古文」「漢文」は必修カリキュラムだ。しかし、「指導要領」上はほんの導入部分だけで、本格的な学習はしない。「文語文法」等を体系的に学ぶこともない。が、青稜などの「中高一貫校」ではそれらを中学時点で学び始めている。

従って、「高校入試」で出題されることになる。明らかに「ハンディ」だが、仕方がない。塾での学習ないし「独習」をする他ない。最重要な「古文単語」(200語程度)を定着させ、基礎的な「文語文法」は「敬語」も含めて理解しておかなくてはならない。そして、できるだけ多くの「古典作品」に触れて慣れておくことが重要だ。
なお、「古文」強化用のテキストとしては、「古文完全攻略63選——入試頻出問題厳選」(東京学参)や、「古文単語」定着用として「マドンナ古文単語230」(学研)などが推薦できる。

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2025年度「青稜高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問は「随筆」、出典は小浜逸郎「なぜ人を殺してはいけないのか」(文字数約3900字)。小問は全11問(解答数19)。全て「マーク方式」の「選択肢」(「空所補充」「複数解答」「内容合致」「段落判別」、「総合的知識問題」あり)。問題文は5分弱で読み切り、設問を18分強で解きたい。大問は「随筆」、出典は幸田文「草の花」所収の「ABC」(文字数約5000字)。小問は全13問(解答数16)。全て「マーク方式」の「選択肢」(「不適切」「空所補充」「感想内容判別」あり)。問題文は6分弱で読み切り、設問を13分強で解きたい。大問は「古文」、出典は鴨長明「発心集」(文字数約500字)。小問は全11問(解答数13)。全て「マーク方式」の「選択肢」(「空所補充」、「主語特定」「セリフ特定」「内容解釈」「語句原意」「現代語訳」「文語文法」等あり)。8分程度で解きたい。

【大問一】

  • 時間配分:23分

殺人や自殺はなぜいけないのか? 不倫や売買春は許されない行為か? 憲法はそもそも必要なのか?――そのような人類にとって「永遠の課題」ともいえる10の「倫理的主題」を根源から問い直した論考。本文では、近代自由主義社会では、他人の迷惑にならないことでも人間関係を壊すことがあるという感覚を養うことが大切だと指摘している。平易な文章で内容はすぐに理解できる。多種多様な小問が並び、解答数は19もある。ただし、難易度は標準レベルなので、とにかく手際よく、即断即決して解き進めていきたい大問だ。以下、いくつか確認してみたい。

[問1] 「漢字の同音(訓)異字判別選択肢」(全5問/各4択)。本文中の(a)(e)の二重傍線部の「カタカナ」と「同じ漢字」を答える。本文の「文脈」から熟語を特定し、各選択肢の「同じ漢字」を判別する。なかなか厄介だ。本校恒例なので仕方がない。ただし、本年度は例年よりやや平易だ。注意すべきものだけを確認する。(b)「絆をツチカうための……」⇒これはできて当然⇒「答え」は選択肢(ア)「微生物をバイヨウする」⇒「培養」⇒「培う」=「力や性質などを養い育てる」ことだ。(c)「所有物のシュウダツ」⇒分かりづらいか?⇒「収奪」=「強制的に奪い取る」こち⇒「答え」は(エ)「資料をシュウシュウする」⇒「収集」=「ある種の物をいろいろ集める」ことだ。(d)「宗教が法外なフを要求し……」⇒「布施」は「仏や僧・貧者に、衣服・食物などの品物や金銭などを施し与える」こと⇒「答え」は(ア)ジュツを受ける」⇒「施術」=「医療の術、特に手術を行う」という意味、覚えておきたい。本校では、「同音異字」だけでなく「同訓異字」「同音異義語」なども、しっかりと定着させておくことが必須。

                               <時間配分目安:全問で2分以内>

[問2] 「空所補充の漢字選択肢」(4択)。波線部「不可□的に」の空所に、本文中の意味を踏まえて「あてはまる漢字」を答える。空所前後は、「肉体的に成熟と社会的な未熟との間のギャップを不可□的に背負うことになる……」となっている。各選択肢は、(ア)「逆」・(イ)「能」・(ウ)「侵」・(エ)「避」⇒「避けることができない」という意味なので、「答え」は(エ)の「避」⇒「不可避」=「避けられないこと。必ず起こること」だ。尚、(ア)の「逆」をあてはめての「不可逆的」(=「元の状態に戻ることができないさま」)も頻出表現なので押さえておくこと。

                                   <時間配分目安:1分弱>

[問4] 「換言内容説明選択肢」(4択)。傍線部の「人間関係の動向は、むしろこうした、必ずしも『迷惑』とは規定できないような摩擦や齟齬に左右される面が非常に大きい」とは「どういうことか」を答える。「選択肢設問」は「消去法」が原則。先ずは「原意消去」を試みたい(「原意絶対優位の原則」=「設問」「傍線部」等の「原意」、要は「本来の意味」を最優先に考えること)。ここは「換言内容説明」なので、「摩擦や齟齬に左右される面が非常に大きい」の「原意」と結びつかない「換言」を「消去」することになる。各選択肢の「文末」と照合していきたい(「選択肢の説明」で最も重要な要素は「文末」に記されている)。(ア)「特定の側面だけで『迷惑』だと定義はできないということ」、(イ)「絶対的なものであるということ」、(ウ)「『迷惑』とは言えないような些細なことでも関係が簡単に崩れてしまうということ」、(エ)「他者への暗黙の信頼や期待への裏切りが相手を傷つけてしまうことになるということ」。さあ、どうか? 「摩擦や齟齬」なのだから、「信頼や期待への裏切り」とある(エ)以外は即「消去」できなくてはいけない。「同一意味段落」で他の部分の説明を確認する(「論説文」「随筆」では「同一意味段落」に「根拠・手がかり」がある)。特に誤っている部分はない。よって、「答え」は(エ)になる。見事な「一発消去」だ。「選択肢消去」では「原意消去」が最優先だと心得よ。

                                  <時間配分目安:1分以内>

[問6] 「理由説明選択肢」(4択)。傍線部「一見『自由な自己決定』と見える」について、筆者は、「『他人に迷惑をかけない限り』という条件付きの『自由な自己決定』というものを根本的に疑っている」が、「それはなぜか」を答える。無論、「原意消去」からだ。ここは「理由説明」なので、「『他人に迷惑をかけない限り』という条件付きの『自由な自己決定』を根本的に疑っている」ことの「直接的理由」として結びつかない「理由」を「消去」する。各選択肢の「文末」⇒「だから」⇒「『他人に迷惑をかけない限り』という条件付きの『自由な自己決定』を根本的に疑っている」とつながるかどうかだ。確認する。(ア)「他者や外界との関係に強く影響されているものだから」、(イ)「個人的な行為も少なからず他者に影響してしまうから」、(ウ)「未成年は特に関係の深い他者の意見を取り入れるべきであるから」、(エ)「最終的に自分を含めた他者の後悔や責任の問題につながってしまうから」。「他人に迷惑をかけない限り」を「疑っている」のだから、「他者や外界との関係に強く影響されている」以外は「消去」だと判別できるはずだ。「同一意味段落」を確認して、他の部分の説明も特には誤っていないと分かる。したがって、「答え」は(ア)だ。やや変則的ではあったが、結果的には「一発消去」だ。やはり、「原意消去」は本校合格への必須ツールだ。

                                   <時間配分目安:1分強>

[問7] 「主旨説明選択肢」(4択)。傍線部「『自己決定』には、後悔をミニマムに抑え、結果の責任を全うしうるために、一定の『社会的能力』が必要とされる」について、筆者はここで「どのようなことを言おうとしているか」を答える。先ずは「原意消去」だ。ここは「主旨説明」なので、「『自己決定』には『社会的能力』が必要」⇒筆者の「主旨」は? ということになる。本来は各選択肢の「文末」と照合するのだが、本問の選択肢説明では冒頭がポイントとなっているので、冒頭で先ずはチェックしてみる。(ア)「(「自己決定」にはさまざまな社会的能力が要求されるため)……」、(イ)「(「自己決定」にはさまざまな社会的能力が要求されるため)……」、(ウ)「(『他人の迷惑にならない限り人は自由に自己決定してよい』という近代社会の原則は)……」、(エ)「(『他人の迷惑にならない限り人は自由に自己決定してよい』という近代社会の原則は)……」。「『自己決定』には『社会的能力』が必要」なので、(ア)(イ)は即「消去」できなくてはいけない。残りの(ウ)(エ)、どちらかなのかを「同一意味段落」から読み解いていく。結果として、「社会的能力を獲得するのが困難な現実がある」と説明されている(ウ)が「答え」だと判別したい。本問は変則的だったが、「先ずは原意消去」が大原則だと心得よ。

                                   <時間配分目安:2分半>

[問10] 「本文内容合致選択肢」(4択)。「この文章で述べられている内容と一致するもの」を答える。典型的な「本文内容合致」だ。本文は「論説文」なので「論旨合致」ということになる。「論旨」が簡潔にまとめられているのはどこか? 「論説文」の類型によって、「頭括型」は「序論部分」、「尾括型」は「結論部分」、「双括型」は「序論部分」+「結論部分」となる。本文は明らかに「双括型」なので、「序論部分」と「結論部分」の要点を各選択肢の説明と照合すればいい。本文の「序論部分」は最初の2つの形式段落、「結論部分」は最後の形式段落だと分かるはず。そして、「論旨」のポイントは、「『他人の迷惑にならないことでも人間関係を破壊することがある』という感覚を養うことが肝要だ」ということだ。そのことを意識して各選択肢内容を判別すると、「(他人に迷惑をかけないことだけではなく)身近な他者に理由もなく好ましくない影響を与えてはならない」と説明されている(エ)が「答え」だと判別できなくてはいけない。尚、「論説文」の三類型のどれなのかが判然としない場合は、念のために「序論部分」と「結論部分」の両方と照合すればいいいと心得よ。

                                  <時間配分目安:3分程度>

【大問二】

  • 時間配分:19分

明治の文豪「幸田露伴」の娘「幸田文」の自伝的エッセイ。キリスト教系の女子学院で、級友に「あなたは感情が強いのよ。そして正直なのよ、いい人なのよ」と言われた著者。継母との間も円満にいった思春期の幸福な一時の後に、やがて「わがままな父」「負けていない母」「短気でおこりっぽい弟」……、決して「平和とはいえない」日常が来る……。後年の幸田文の資質と文学の原形が鮮やかに描き取られた回想になっている。大正時代という時代背景ゆえの馴染みのない語句や難解な語句、未知の固有名詞等々、16もの「※注」があるが、なんとか内容を理解したい。「状況」の読み取りなどで厄介なものがある。以下、いくつかを検証したい。

[問2] 「性格説明選択肢」(4択)。傍線部の「メイフラワー号らしい感じのある頑固型」とは「『ミリケン先生』のどのような性格を物語るものか」を答える。「小説」でも「選択肢設問」は「消去法」が原則。先ずは「原意消去」を試みたい。ここは「性格説明」なので、「メイフラワー号らしい感じのある頑固型」の「原意」と結びつかない「性格」を「消去」することになる。各選択肢の「文末」と照合していきたい。(ア)「禁欲的で厳格な性格」、(イ)「気位の高い取っ付きにくい性格」、(ウ)「柔軟な発想を持たない意固地な性格」、(エ)「革新的で野心的な性格」。さあ、どうか? 「メイフラワー号」=迫害を逃れイギリスからアメリカに渡った「清教徒」たちが乗っていた船⇒「清教徒」=娯楽や華美などに反対し、信仰と生活の清純を保とうとした⇒「禁欲的」ということなので、「禁欲的」「厳格な性格」以外は即「消去」で構わない。「同一場面」で他の部分の説明を確認する(「小説」「随筆」では「同一場面の直前直後」に「ヒント・手がかり」がある)。特に誤っている部分はない。よって、「答え」は(ア)になる。「随筆」でも見事な「一発消去」だった。「小説」・「随筆」でも、「選択肢消去」では「原意消去」が最優先だと心得よ。

                                    <時間配分目安:1分>

[問4(1)] 「指示語換言内容説明選択肢」(4択)。傍線部「誰しもしょげてはいなかった。そういう教育法に不平を云わず、順応していくように相談しあった」について、「そういう教育法」とは「『ミリケン先生』のどのような『教育法』を指すか」を答える。典型的な「指示語換言」だ。もちろん、直前を指し示している。読み取ると、「そういう教育法」=「初心者だからと手加減せず、敢えて高い難度から始めて生徒を発奮させる教育法」だと分かる。よって、そのように説明されている選択肢(エ)が「答え」だ。本問のような「指示語換言」は頻出なので、十分に練習しておくこと。

                                   <時間配分目安:1分強>

[問5] 「比喩換言内容説明選択肢」(4択)。傍線部「折角の勉強はすっかり毒気を抜かれた」について、この場合の「毒気を抜かれた」とは「どのようなことを指すか」を答える。無論、「原意消去」から。ここは「比喩換言内容説明」なので、「毒気を抜かれた」という「比喩表現」の「原意」と結びつかない「換言」を「消去」することになる。各選択肢の「文末」と照合していきたい。(ア)「帳尻合わせをしようという魂胆」、(イ)「マスターしてみせようという気概」、(ウ)「告発しようという画策」、(エ)「『あてつけ』の気持ち」。さあ、どうか? 「毒気を抜かれた」=「気力がそがれる」ことだ。そして、「同一場面」から「状況」を読み取ると、生徒たちは「ミリケン先生」の厳しい英語指導になんとかついていこうと決意した矢先、次の授業では、基礎的な「ABC」を教えられたので、生徒たちが拍子抜けしてしまったという「状況」が読み取れる。であれば、(イ)の「マスターしてみせようという気概」以外は「消去」できると判断できなくてはいけない。「同一場面」で他の部分の説明を確認しても、特に誤っている部分はない。よって、「答え」は(イ)だ。改めての「一発消去」。やはり、「原意消去」は本校合格への「ショートカット」だと自覚せよ。

                                   <時間配分目安:1分強>

[問8] 「空所補充の内容説明表現選択肢」(4択)。傍線部「暗示多い鮎のお菓子」について、示されているようにその内容を説明したとき、空所に「あてはまる表現」を答える。示されている「説明」は、「ミッションスクールで学ぶ」⇒「国際的教養を身につけたレディーへの成長」=「        『若鮎』のイメージ」となっている。そして、各選択肢は、(ア)「広い海に出でから成長する」・(イ)「日本の伝統的淑女を象徴する」・(ウ)「生徒達の生き生きした姿を思わせる」・(エ)「半生を住み慣れた日本社会を思い出させる」だ。「若鮎」は無論、暗喩(隠喩)で、しかも「成長」とあるのだから、(ア)の「広い海に出でから成長する」になる。「比喩表現」、中でも「暗喩・隠喩」については気づかない場合があるので注意したい。

                                   <時間配分目安:1分強>

[問11] 「趣旨説明の感想判別選択肢」(4択)。傍線部「人種の違う孤高と気取りではあったが、年齢が双方に相通じる匂いを与えていた」について、示されている生徒4人の「感想」で、「本文の主旨を的確に把握しているもの」を答える。それぞれの「感想内容」が主に本文のどこについてのものなのかを掴んだ上で、「論旨」も勘案して判別していくと(エ)の「生徒D」の感想が「答え」だと判別できるはずだ。尚、本文内容に関しての「感想」や「会話」について問われる設問が、最近さまざまな学校で増えてきている。新たな「大学入学共通テスト」の影響なのは明らかなので、今後ますます出題されることが予想される。十二分に練習しておくことが不可欠だと心得よ。

                                   <時間配分目安:2分半>

【大問三】

  • 時間配分:8分

鎌倉時代初期の説話集。全八巻。作者の鴨長明自身を含む隠遁者が登場人物の主体をなし、人間の心の葛藤、意識の深層を透視したことで、それまでの仏教説話集にはない新鮮さがある。本文は巻第八ノ八の「老尼、死の後橘の虫と為る事」。例年、「内容解釈」と「仮名遣い」という設問構成だったが、本年度は「仮名遣い」はなく、「内容解釈」を含む「読解問題」、「文語文法」等という大問構成になっている。以下、いくつかを検討してみよう。

[問2] 「発言範囲特定選択肢」(4択)。傍線部「この病人のいはく」について、この「『病人』が言った言葉はどこまでか」を答える。傍線部直後の「いとやすからず……」から始まっている発言は、選択肢(エ)、4行後の「……浄土に生るることを得じ」まで続いている。「引用」の助詞「と」に着目する越しは「現代文」と同じだ。

                                   <時間配分目安:30秒>

[問3] 「現代語訳の判別選択肢」(4択)。傍線部「二つ三つにや過ぐべき」の「現代語訳」を答える。ここでは「にや」がポイントになる。「や」は「係助詞」で「にや」の用法は基本的に「反語」になるのだ。したがって、「二つ三つ以上も食べられるだろうか、いや食べられまい」と訳している選択肢(ア)が「答え」になる。やはり、基本的な「文語文法」は押さえておく必要がある。

                                   <時間配分目安:1分強>

[問8] 「省略語句の活用形判別選択肢」(4択)。傍線部の「こそ」の直後に「あり」が省略されているが、その正しい「活用形」を答える。基本中の基本、「係り結び」の設問だ。当然ながら、「こそ」の「結び」は「已然形」。よって、「答え」は(エ)の「あれ」になる。

                                   <時間配分目安:30秒>

[問9] 「主語特定の判別選択肢」(全2問。4択)。二重傍線部(a)「いはせたりけれど」、(b)「おこせず」の「主語」を答える。「古文」では定番の「主語特定」だ。「いはせた」のは「尼」で、無情にも一つも「よこさなかった」のは「僧」だと読み取れるはずだ。よって、(a)の「答え」=選択肢(イ)「尼」、(b)の「答え」=(ア)「僧」になる。尚、「主語特定」では他に「と」という「格助詞」にも注意すること。また、「敬語」などでの特定も意識しておきたい。

                                <時間配分目安:全問で1分半>

[問11] 「作品判別選択肢」(4択)。「文学史」だ。「この文章」の作者である「鴨長明」の作品を答える。各選択肢は、(ア)「枕草子」・(イ)「徒然草」・(ウ)「方丈記」・(エ)「十六夜日記」。「清少納言」の「枕草子」、「兼好法師(吉田兼好)」の「徒然草」、そして、「鴨長明」の「方丈記」が「三大随筆」だということは常識だ。よって、「答え」は(ウ)だ。ちなみに、(エ)の「十六夜日記」は「藤原為家」の側室「阿仏尼」によって記された紀行文日記だ。本校では、「文学史」が頻出だ。「作品名」「作者名」「成立年代」「ジャンル」等を整理して定着させておきたい。

                                   <時間配分目安:30秒>

攻略ポイント

「時間との闘い」が最優先課題だということは、これまで以上に意識したい(「解答数」が増加している)。どう「攻略」するか? 要は「戦術」だ。中でも「解答順」が最重要。「時間切れ」での「失点」は最悪だからだ。大問では、「知識」中心の「古文」を優先する。「現代文」で、「論説文」と「小説」(あるいは「随筆」)のどちらを先に解くかは、自分自身で事前に決めておくこと。また、「小問」は「知識問題」からこなすのが原則。文章量は従前5000字超程度だったが、近年は増加傾向で、本年度は約9400字。それだけの「文章」を「読解」することになる(速く正確に読み取るために、分速800字以上を目標に「読む練習」をすること)。本年度の「解答数」は48。当然、全て丹念に答えることは物理的に難しい。したがって、「取れる問題を確実に押さえる」ことが最優先で、「取れそうにない問題は潔く捨てる」という覚悟も求められる。無論、「単純ミス」は絶対にしてはいけない。「合格ライン」は6割台前半(過去4年間の3科目合計の「合格最低得点率」は61.3%。本年度は下降して56.3%)。「戦術ミス」は致命的になると心得よ

●「多種多様な設問内容」に「攻略法」はあるのか? 「設問内容」を的確に捉え、それぞれに応じた「解法」を適切に用いることが最重要。そのためには、基本的「解法」を完全習得し、自分自身の「ツール」にすることが必須だ。切迫する「時間」の中で、いかに的確に「解法」を用いて解いていくかが合否を分ける。

●「高度な語彙力」が問われる「総合的知識問題」も決して侮れない。独自に「幅広い知識」を常に習得していくこと。学校や塾での学習だけでは全く不十分、「独習」は不可欠だ。

●「古文」については、 重要な「古文単語」の定着はもちろんだが、「内容解釈」も求められるので、「基礎的文語文法」は押さえておきたい。また、「古典常識」も「日本史」を含めて馴染んでおくことが必要だ。

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