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桐朋高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「桐朋高等学校の国語」
攻略のための学習方法

設問は記述問題が大半(約90%)である。迅速で正確な読解力が求められるのはもちろんであるが、ここではどのような学習を行えば、合格できる「記述力」が習得できるかについて考えてみたい。

①読解力は記述力が基礎となる

合格点を取るための記述内容にするためには、その前提として「正確な読解力」が求められる。その読解力を得るためにも「記述力」が必要なのである。
言い換えれば、「読解力」は内容のあるしっかりとした「記述力」がその基礎となっているのである。つまり、自分の考えを過不足なく「まとめられる力」とは、展開する論理を明確にしたうえで読み手に説得力を与える力である
そのような文章を書ける能力は、物事を論理的に考えられる能力のことであり、そのような能力は正確で確実な読解力につながるからである。そのような記述力に裏付けられた読解力こそが、受験にとっては必須な「読解力」となる。

②自分の考えをまとめてみよう

自分の考えをまとめるという作業は、簡単なようで実は難しい。「今日は何をしようか」、「今日の昼ごはんは何を食べようか」というレベルにおいて、自分の考えを「まとめる」という作業は、皆さんは日常的に行っているであろう。
しかし、そのようなレベルでの考えをまとめる作業と、あるテーマに対する自分の考えや主張をまとめる作業では、その質において大きな隔たりがあるのは言うまでもない。その隔たりとは何か。
前者は「自分」が納得するか否か、後者は「他人」が納得するか否かの違いである。言い換えれば、前者は「主観的」であり、後者は「客観的」でなければならない。
受験における自分の考えをまとめるポイントは、「客観性」が不可欠な要素である。そして、客観性とは不特定多数の人たちが納得できるか否かがその指標となる。そのための一つの効果的な手法としては、「具体例を例示する」ことも有効である。そのような手法を用いることによって、自分の主張の正当性を裏付け、説得性を増すことも可能になるのである。

③実際に文章を書いてみよう

本当の意味で「記述力」を高めるには、実際に文章を書いてみることである。初めから、本格的な記述・論述問題に取り組むことも必要かもしれないが、まずは日頃考えていることを文章にしてみることを勧めるその際には、まず「テーマ」を決めること。文章を書く上で、漫然と文章をダラダラ書いてみても、受験における合格水準の記述力は身につかない。やはりテーマを決めて、初めは100~150字の文章を書いてみよう
書き出しは「自分は、○○について……と考える」と結論を初めに述べるようにしよう。そうすることによって、読み手は書き手の主張に引き込まれるのである。そのような字数の文章を15~20編書くことにより、自身の文章力は確実に高まり内容も濃いものになる。
そのうえで、ハイレベルの記述式入試問題の演習を繰り返してゆくことが、確実に記述式問題の合格答案を作成する結果をもたらしてくれるのである

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2022年度「桐朋高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1は、人間に関する論説文読解問題である<28分>。
金子文子という人物を通じ、自分の立場にこだわっていないことにより、自分と異なる立場の他者を理解することの原理的仕組みを考察する。内容把握はもちろんであるが、本文からの抜出し問題もあるが記述対策(60~80字)をしっかり行っておくこと。

大問2は、コミュニケーションに関する論説文読解問題である<22分>。
昨今の社会に流布するスマホやSNSによって、自己形成の機会が失われつつあることを提起している。本文からの抜出し問題もあるが、やはり記述問題対策(50~70字)を十分行っておくべきである。

【大問1】人間に関する哲学的分野の論説読解問題

  • 時間配分:28分

出典は、ブレイディみかこ著『他者の靴を履く―アナ―キック・エンパシーのすすめ』。

(問一)内容把握抜出し問題<2分>。
本文冒頭に「…感情について語るとき、たいていは、楽しいか、悲しいか…」とある。ここに「感情の基準」の具体的例が表記されている。

(問二)内容把握抜出し問題<2分>。
「他方、コグニティヴ・エンパシーのほうは、…心中で何を考えているのだろうと想像すること」であると筆者は述べている。

(問三)内容把握に関する選択肢問題である<2分>。
本文の「エンパシーにたけた人々は…個人が強烈な自我を持つ他者と出くわすと、…自分を明け渡してしまうこと」があるのである。

(問四)短歌の内容把握記述問題である<4分>。
金子文子は受刑者であり、刑務所内において思想転向を強要されるのであるが、金子は自己の信念を曲げずに事実をありのままに訴えようとしている。「噓は書かねど」「在ることを只在るがままに書きぬるを」に金子の信念を貫く姿勢がよく現れている。

(問五)内容把握抜出し問題である<2分>。
金子文子を痛めつけていた敵(女看守)の暮らしぶりが「貧しいこと」を金子は「想像」するのである。

(問六)内容把握記述問題である<3分>。
「外側から眺めている」の「外側」とは、「人間が自然に『属している』と感じる枠組みからいっさいはずれたところ」に身を置くことである。

(問七)内容把握抜出し問題<3分>。
「わたし自身を生きる」とは、自分というものをしっかりもち、自分に生き方を自分自ら決定する生き方である。筆者は信念・心情を「靴」に喩え「自分の靴」と「他者の靴」と表記する。そして、「自分が履く靴は必ず自分自身で決定し、どんな他者にもそれを強制されない」生き方なのである。

(問八)内容把握記述問題<4分>。
「思いき利己的」とは、自分自身を最優先的に考えて生きるということである。そして、そのような生き方を通じて自己の属性から解放される(自分の靴を脱ぐ)のであり、他者の感情も想像 (他者の靴を履く) できるのである。

(問九)内容把握選択問題である<2分>。
「自分の靴に拘泥する」とはどういうことかを本文に即して考える。そのうえで判断すると、「自分がどんな選手になりたいかがわからなくなってしまうこと」は不適切である。

(問十)内容把握選択問題である<2分>。
本文に「アナーキーとエンパシーは繋がっている、…考えに一つの言葉を与えられた」気がするのであり、「これからアナーキーとエンパシーの関係について考えていきたい」と筆者は述べている。

(問十一)漢字の書き取り問題<2分>。
「空疎」「喪失」「起訴」「接触」どれも標準的な漢字である。完答を目指そう。

【大問2】コミュニケーションに関する社会学的分野の論説読解問題

  • 時間配分:22分

出典は、藤原智美著『スマホ断食 コロナ禍のネットの功罪』。
本来、人は自分の発する言葉に社会的な責任を持たなければならないが、現在社会においてはネットなどで言葉を発することが一般的になった。結果、人は自分の言葉に対し無責任になってきているのではないかと問題提起し、スマホなどによって自己形成を行う機会が失われつつあるのではないかと主張する。

(問一)漢字の書き取り問題である<1分>。
「添削」「頻発」「閲覧」である。完答をめざそう。

(問二)内容把握問題である<3分>。
作文は名前を「署名」するものであり、その結果、「文責が生じ」るのであり、それは「言葉には責任がともなうということ」を意味するのである。

(問三)内容把握選択問題<2分>。
「作品を出版するということ」は「言葉を公にさしだすこと」である。「公」とは社会であり「他人=他者」のことである。

(問四)内容把握選択問題<2分>。
傍線②の直後に「言葉への責任を負うべきだ」と記載されている。筆者は、「実名」を記すことによって「言葉」に対する「無責任」を回避し「責任」を確実にしようとするのである。

(問五)内容把握抜出問題である<3分>。
「記憶が貧弱では何を検索していいか分からない」のである。つまり「記憶されなかった言葉を使って思考することは不可能」なのである。

(問六)内容把握選択問題である<2分>。
辞書を引くことによって「調べる言葉の前後にならぶ言葉にも注意がいって、それらもついでに調べる」という「副次的」効果があるのである。

(問七)内容把握記述問題である<3分>。
「読む」という行為は、自分の考えを考え直したり深めたりする作業のことである。

(問八)内容把握抜出問題<2分>。
「SNSが『個』の発信ではなく、結果として『集団』への従属を促進する装置のように見える」のである。つまり、「個人の自立的な思考」より「集団への参加とつながり」を最優先に考えるのである。

(問九)内容把握記述問題<4分>。
本文に述べられているSNSの特性(匿名性による発言に対する責任感の欠如など)を踏まえ、自己形成(=自立した個性・個人)を育成るする機会が喪失されつつある社会的状況をまとめるとよいであろう。

攻略のポイント

迅速で正確な読解力が求められる。文脈を丁寧にたどることはもちろんであるが、日頃の受験勉強においてどのような手法で勉強に取り組めば、合格できる読解力が身につくのであろうか
一つの答えとしては文章の「見える化」であろう日頃の文章読解において、重要だと思う箇所に傍線を引いたり、段落又は文中にある接続詞(順接・逆説に注意しながら)に印をつけるなどしながら読解することである。そのような作業を積み重ねてゆくうちに、合格できる迅速で確実な読解力が身につくのである。さらに、的確に内容を把握したうえで記述答案にまとめ上げる力が必要であるため、自分の考えを80~100字でまとめる練習を事前にしっかり行っておくことが不可欠である。さらに、そのような自分の記述答案を第三者に添削してもらうとさらに記述答案の完成度が高まるであろう

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