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雙葉中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「雙葉中学校の国語」
攻略のための学習方法

知識

雙葉では、「漢字の書きとり」はもちろん、様々な「総合知識問題」が出題されている。さあどうするか? 当然、一朝一夕には身につかないので、地道な努力が必要となる。
先ず「語彙力」。日々の積み重ねあるのみ。塾での「小テスト」等を確実にこなし、もし間違ったものがあれば、必ず書き出して覚える。「漢字の読み書き」だけではなく、「同音異義語」「同訓異字」「類義語」「対義語」、また、「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」「故事成語」や「敬語」「分かりづらい言葉の意味」等も押さえておきたい。

また、過去問や演習問題を実施する際、問題文中の語彙で「読み・書き・意味」のいずれかがあいまいなものがあったら、書き出して自分なりの「語彙ノート」を作成しておくといい。そこには自分が分からない言葉が蓄積されていくので、折に触れ確認し定着させていく。入試当日に持っていけば、「お守り」にもなる。

これらの「語彙」は様々な形式で出題されるし、「記述」の際にも重要だ。指定字数の中でいかに的確な「言葉」を用いるかが勝負となるからだ。最終段階では、問題集等で何度も確認しておくこと。

そして、「文法」。塾でも学習しているはずだが、定着していない受験生が多い。直接出題されることも多いし、「記述」にも不可欠だ。日本語として「文法」的に「正しい文」でなければ減点されるし、そもそも内容が正確に伝わらない。特に、「文節の相互関係」や「付属語」(「助詞」「助動詞」)の用法を確実に定着させておくことが重要だ。

なお、「語彙力」「文法力」強化用テキストとしては、「言葉力1200」「言葉力ドリル」(共に学研)「でる順過去問 ことわざ・語句・文法」(旺文社)等がオススメ。

 

速読

大学入試にも匹敵する分量の問題文を読まなくてはならない。全体で4500~6500字程度。解答時間は50分。当然、「速読」が求められる。しかし、設問を解くために読むのだから通常の「速読術」を使うわけにはいかない。やはり文章に応じての「速読」のコツを習得しなくてはならない。

「論説文」(説明文)であれば「Nの法則」。意味段落の「序論」「結論」は「論旨」が述べられているのでしっかりと読み、「本論」は「段落相互関係」に注目しながら各形式段落の最初と最後を中心に読み進める。

「小説」「随筆」は「場面分け」をしながら新たな「登場人物」をチェックしつつ、「心情表現」を拾いながら素早く読んでいく。これらのコツは塾でも教えてくれるはずだ。教えてくれなければ、自分から聞いてみるといった積極性もほしい。

その上で、とにかくできる限り数多くの過去問の文章を読むことだ。雙葉に限らず、他の学校(男女問わず)の入試問題も読んでおきたい。練習あるのみ。そして、最終的には分速650字以上(できれば700字近く)で「速読」できるようにしたい。

解法

前述したように全ての「読解力」の基本は、「解法」をいかにうまく使うかということだ。「解き方」が安定しなければ、「得点力」はアップしない。「論説文」(説明文)と「小説」「随筆」、それぞれに応じた独自の「解法」。そして、全てに共通する「解法」。それらを体系的に理解して定着させ、応用できるようにしなくてはならない。

たとえば、塾での練習問題。答え合わせをして「解説」を聞いて納得した。以上終了ではダメ。必ず「考え方」の道筋をなぞっておくことが重要。特に、間違った問題は宝の山だ。「解き方の過程」のどこで誤ってしまったのか? その分かれ道をしっかりと確認して頭に刻み込んでおくことが、同じ間違いを繰り返さない秘訣だ。
さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方の過程」を身につけたい。それが「解法」となる。

そうして理解、習得したものを書きとめた自分なりの「解法ノート」を作成しておきたい。解き方に迷ったらそのノートを確認して、確実に応用できるようにしておくこと。繰り返すことで、やがて自然と「解法」を用いて解くようになるはずだ。

記述

上記「攻略のポイント」で「雙葉対策」に触れた。が、その前に前提としてなすべきことがある。それは「文を記す」「記述する」ことに慣れることだ。最初は時間がかかってもいい。いやがらずに、とにかく「書く」。そして、書いた「文」は必ず誰かに読んでもらう。「文法」など正しい日本語の「文」になっているのか、言いたいことは正確に伝わっているのかを確認する必要がある。

では、何を「書く」か? 読解の練習問題にある「記述設問」はもちろんだが、その問題文の「要約」をするのもとてもいい方法だ。100字程度で書いてみる(雙葉の「長文記述」の練習にもなる)。無論、内容は先生に確認してもらう。「要約力」は文章の「理解力」にもつながるので一石二鳥。

次の段階としては「字数の感覚」を身につけることだ。書きたい内容は何文字くらいになるのか? 解答欄を埋め始めてから「過不足」を後悔しても遅い。下書きしている時間もない。だからこそ、「字数の感覚」が重要なのだ。その際、20~30字程度をひとつのブロックとして考えるといい。「記述設問」で得点を左右する「重要な要素」「必要な要素」は、それぞれその程度が目安だ。マス目のある原稿用紙を使って、自分が書こうとしている「要素」がその範囲に収まるようになるまで何度も練習すること。

ある程度「感覚」がつかめたら、「最重要要素」を文末にして、他の「必要な要素」を下から積み上げていくように記述する練習をしていく(この段階では「マス目のない用紙」を使うこと)。
雙葉の「長文記述」は「100字程度」が目安なので、「最重要要素」+3つほどの「必要な要素」がメドだ。

意識

いついかなる場合でも、常に何かを「意識」しながら学習することが重要だ。ただなんとなく机に向っていても時間の無駄。その時々、何を目的として学習しているのか、具体的に「意識」し続けていることが必要だ。

そうして何かを「意識」することができるようになったら、次は同時にいくつかのことを「意識」するようにして学習したい。「設問」を正しく理解しているか? 「条件」に合致しているか? 「必要な要素」を満たしているか? つまらないミスはないか? といったようなことを、問題を考え、解き、解答欄に答えを書き入れるいくつもの段階で常に「意識」している必要がある。

50分という時間で解き進めていかなくてはならない雙葉では、ひとつのミスが致命的になる。入試本番では、見直しの時間はないと思った方がいい。
常に「意識」しているということは、何度も「見直し」をしていることになるのだ。

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2017年度「雙葉中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問は「小説」、出典は田丸雅智「夢巻」所収の「試練」(文字数約2500字)。小問は全10問(解答数16)。「選択肢」、「抜き出し」、「空所補充記述」、「説明記述」(全7問。全て「字数指定」なし)、「総合的知識問題」。問題文は3分半ほどで読み切り、設問を20数分ほどで解きたい。

大問は「論説文」、出典は山脇直司「社会とどうかかわるか――公共哲学のヒント」(文字数約3200字)。小問は全11問(解答数17)。「選択肢」(「空所補充」あり)、「抜き出し」、「語句記述」、「説明記述」(全7問。「10字以内指定」1問、「字数指定なし」6問) 、「総合的知識問題」。問題文は4分半ほどで読み切り、設問を20分弱で解きたい。

大問は「漢字の読み書き」(「同形異義判別後の書きとり」8問、「読み」4問)。2分以内で丁寧に終えたい。

【大問一】「小説の読解」(「創作記述」あり)

  • 難度:標準
  • 時間配分:24分

星新一の流れを受け継ぐ新世代「ショートショート」(「小説」の中でも特に短い作品のことで、アイデアの面白さを追求し印象的な結末を持たせる特徴がある)の旗手による「夢と驚きに満ちた世界」が展開していく作品集。

本文は、寝坊した「ぼく」が急いで乗り込んだエレベーターは「謎の動き」を繰り返すが、それを「人間への戒め」と考えて耐え、ようやく外に出ると、さらに新たな「試練」が待ち構えていたという物語の全文。実に「おもしろい」内容で一気に読み終えるに違いない。

が、設問は「おもしろい」どころか、本校ならではの「ひねり」の連続で一筋縄ではいかない。

以下、いくつかの「設問」を確認してみたい。

 

[問一] 「条件付き状況説明の[動詞]抜き出し」(全2問/各「4字」指定)。                                                  傍線部①「急いで着替えて家を出る」について、「ぼく」が「急いでいる」ことが分かる「四字」の「動詞」を「二つ」抜き出して答える。

「条件」は「〔 〕の中から抜き出す」こと。単なる「抜き出し」ではなく、「文法的知識」も必要になるという本校ならではのひねりが加わっている。「抜き出し」では、「抜き出し内容」を特定した上で「抜き出し範囲」を絞り込んでいく。「内容」は示されているとおりだ。

「抜き出し範囲」は「同一場面」になる(「小説」では、「同一場面」の「直前直後」に「手がかり・ヒント」がある)。ここでは「指定範囲」が「同一場面」になっている。探していくと、3段落目に「ぼくは走って階段に滑りこむ」とある。「急いでいる」ことが分かる「動詞」=「走っ」と「滑りこむ」だが(「動詞」は何かということはさすがに分かっているはず)、「四字」なので前者は合致しない。

さらに次の段落には「ぼくは急いで引き返し、(エレベーターの)下へ降りるボタンを連打する」とある。合致しているのは「連打する」。「指定範囲」には他に候補はない。よって、「答え」は「滑りこむ」と「連打する」になる。

尚、「抜き出し」では「候補」はひとつとは限らないので、必ず全てを確認することを忘れずに!

<時間配分目安:2分>

 

[問六] 「換言説明選択肢」(4択)。                                                                                                    傍線部⑥「とうとう、六階まで戻ってきてしまった」について、「とうとう」という表現は、ここでは「どのようなことを示しているか」を答える。

「選択肢設問」は「消去法」が原則。「換言説明」なので、先ずは「原意消去」(「原意絶対優位の原則」=「設問」「傍線部」等の「原意」、要は「本来の意味」を最優先に考えること)。傍線部「文末」の「戻ってきてしまった」の「原意」と結びつかないものを「消去」したい。

各選択肢の「文末」を確認する(「選択肢の説明」で「最重要要素」は「文末」)。

(ア)「一段落ついた」、(イ)「かえって来た」、(ウ)「理解できなかった」、(エ)「変わらなかった」。

どうだろうか? 「戻ってき」たのだから、(イ)以外は不適切だと「消去」できるはずだ。他の部分の説明も特に誤ってはいない。したがって、「答え」は「(イ)」。「一発消去」だ。無論、「原意消去」は活用すべきだ。

<時間配分目安:1分以内>

 

[問八] 「条件付き内容説明記述」(字数指定なし、「90字ほど」の解答欄。複数完全解答)。                             傍線部⑦「自分なりの考え」について、その「考え」の「内容」を「すべて挙げて」説明する。

「条件」は、「人間に向かって戒める言い方」で「箇条書きにする」こと。何やら不可思議なこの「条件」をクリアできるかがポイントだ。先ずは「自分なりの考え」の「内容」だが、傍線部の次段落に説明されている。「すべて挙げて」ということなので、漏れがないように確認していく。

最初に「便利なものに依存しきって忍耐力を失ってしまった人間への戒めに違いない」とある。そして、直後には「世に蔓延している怠惰の渦。それを一掃する、いい機会じゃないか」、さらに「今の人々は時間にとらわれて、いつもそのことばかり気にしている。それによって失ったものは、いったいどれほどあるというのか」と続いている。

つまり、これらが3つの「考え」だ。それらを「箇条書き」で説明していくのだが、「戒める言い方」とはどのような表現にすればいいのか。「戒める」=「注意する」「禁ずる」だ。であれば、「~しなくては(しては)ならない」とか「~すべきだ(すべきではない)」といった「言い方」になる。

あとは「過不足」なくまとめていきたい。たとえば、「便利なものに依存しきって忍耐力を失ってしまってはならない。世に蔓延している怠惰の渦を一掃しなくてはならない。時間にとらわれて、どれほどのものを失ったのかに気づかなくてはならない。」といった「答え」になる。

全ての「条件」に合致させることが正否に直結すると心得よ。

<時間配分目安:3分>

 

[問九] 「換言事項記述」(「一語」指定)。                                                                                              傍線部⑧の「そこに広がる光景」とはつまり「何だったのか」を「一語」で答える。

「そこ」という「指示語」があるので開く(「指示語」が出たらすぐに開くこと)。

直前に「マンションの自動ドアがゆっくりと開く」とあるので、「そこ」=「マンションの前」だと分かる。では、その「光景」は何か? それを「見て、ぼくは愕然となった」とあり、続いて「道路という道路がコマ分割されていた」「横にサイコロが置いてある」と説明されている。が、それ以上は不明だ。要は、ここから類推せよということだ。

通るはずの「道路」が全て「コマ」に分割されていて、「サイコロ」がある。ということは、「サイコロ」の出た目の数の「コマ」だけ「道路」を進める=「すごろく」(=「答え」)ではないか。

ここまでひねられた問題はそうそうないが、与えられた「情報」を冷静に分析して臨機応変に対応していきたい

<時間配分目安:1分半>

 

[問十(2)] 「条件付き創作記述」(字数指定なし、「70字ほど」の解答欄)。                                                傍線部⑨「ぼくは呆然とその場に立ちつくした」について、「ぼく」は「この後どうすると思うか」を創作記述する。

「条件」は、「『ぼく』の心情もふまえて書く」こと。本文の作者が完結させた作品の「続き」を創作せよとのこと。「ひねり」もここに極まれりといった感だ。

ともかく、「状況」を確認する。「ぼく」が「呆然と立ちつくした」「その場」とは、[問九]の「道路という道路がコマ分割されていた」「横にサイコロが置いてある」「光景」を「見ている場」だと分かる。

そして、その場は「エレベーターの謎の現象」という「試練」を乗り越えた後に訪れた「状況」だ。「ぼく」は「エレベーターの謎の現象」を「人間への戒め」と考え、それを乗り越えたことで「使命」をまっとうした「爽快感」「達成感」に「満ちあふれて」おり、「この先どんなことが起こっても、今の自分には越えられぬ壁はない」と思っていた直後のことだ。そこで再び新たなる「試練」を前にしているわけだ。

であれば、「ぼく」はこの後どうするのか? 「流れ」から考えれば当然、乗り越えようと立ち向かっていくはずだ。そもそも、「ぼく」は「学校に向かおうとしていた」ということも考え合わせて、「条件」も踏まえまとめていきたい。

たとえば、「人間への戒めと考えたエレベーターの謎の現象を乗り越えた達成感で、どんなことが起こっても越えられると思い、学校に向かうためにサイコロを振る。」といった「答え」だ。

「自由記述」「創作記述」などは上位校では昨今よく出題される。「条件」等が「手がかり」にして、考えていくことが肝要だ。

<時間配分目安:3分半>

【大問二】「論説文の読解」(「知識」あり)

  • 難度:標準
  • 時間配分:24分
  • ★必答問題

自分を殺す「滅私奉公」でも、自分のことしか考えない「滅公奉私」でもない「活私開公」――地元の街から学校、会社や国、そしてグローバルな世界まで、一人ひとりを活かしつつ公共的な価値が実現する社会の姿を「公共哲学」の視点から示している。

本文は「第三章:一人ひとりの『私』を活かす」の一節で、公共的なことがらに関して「合意」を形成することはコミュニケーションの重要な役割であり、対等な関係を前提に「和して同ぜず」の態度で「思想・良心の自由」が活かされると論じている。

「公共哲学」というなじみのない分野だが、ジュニア向けに論じられているので、内容は理解できるはずだ。

多様な「読解問題」、多彩な「総合的知識問題」が並んでいる。以下、いくつかの「設問」を検証してみる。

 

[問一] 「語句の空所補充選択肢」(全3問/5択)。                           本文中の a ~ c に「当てはまる語」(全て「接続詞」)を答える。

本校に限らず定番の「空所補充問題」。「接続詞」では「逆接」はともかく、「順接」には十分に注意すること。同じ「順接」だと、どれも当てはまってしまう可能性があるのだ。単純に前後を読みつなぐだけではなく、それぞれの「接続詞」の「意味・用法」を的確に押さえた上で、「内容」を確認する必要がある

それでは、順に確認していきたい。                                  a には「逆接」の(オ)「しかし」、 b には「例示」の(ア)「たとえば」、 c には「並立」の(ウ)「また」が入る。

選択肢が多いので、いくつかの「候補」をしっかりと「代入確認」してから確定することが重要だ。

<時間配分目安:1分半>

 

[問二] 「内容説明記述」(字数指定なし、「70字ほど」の解答欄)。                    傍線部①「身内以外の他者は、まったくの『赤の他人』にすぎないと考えているのではないでしょうか」について、筆者は「身内以外の他者」を「どう考えているか」を説明する。

傍線部は「身内以外の他者は『赤の他人』なのか?」という問題提起となっているが、筆者は直後で「けれども」と否定している。そして、「そもそも人間という言葉は、それが人と人との『間柄的な存在』であることを示しています」と述べている。

つまり、「身内以外の他者」は単なる「赤の他人」ではなく、「人と人との『間柄的な存在』」だということになる。さらに筆者は「赤の他人であっても、社会生活を送るうえでは他者との意思疎通をはかるために、公共的なコミュニケーションは不可欠です」と続けている。

以上のような「要素」を「身内以外の他者」を「どう考えているか」という視点でまとめていきたい。たとえば、「社会生活を送るうえでは、公共的なコミュニケーションによって意思疎通をはかる必要がある他者で、人と人との『間柄的な存在』であると考えている。」といった「答え」になる。

本問のように、問われている趣旨と本文での説明とで「視点」が異なっている場合があるので注意すること。

<時間配分目安:2分半>

 

[問三] 「慣用表現の換言記述」(全2問/字数指定なし、各「15字ほど」の解答欄)。             「総合的知識問題」。傍線部②「とらざるをえない」、③「生まれるべくもない」について、それぞれを「わかりやすい表現」に直す。

「口語」の「慣用表現」の一部に「文語」が含まれている典型的なものだ。「~ざるをえない」=「~ないわけにはいかない」、「~べくもない」=「~はずもない」という意味だ。したがって、「答え」としてはたとえば、②=「とらないわけにはいかない」、③=「生まれるはずもない」となる。

本校では、あらゆる「語彙力」が問われると心得よ。

<時間配分目安:1分>

 

[問四] 「慣用句の意味の選択肢」(全2問/各4択)。                           傍線部(A)「腹蔵なく」、(B)「鵜呑み」について、それぞれ「どういうことか」を答える。

「総合的知識問題」。要は「慣用句」の問題だ。ちょいとレベルが高い。果たして押さえているかどうか? 確認する。

「腹蔵なく」=「心の中に隠さない」、「鵜呑み」=「物事の真意をよく理解せずに受け入れる」ということだ。よって、「答え」は、(A)=選択肢(ア)の「腹を割って」、(B)=(ウ)の「よく理解せずに受け入れること」だ。

ハイレベルな「知識」も求められるので、しっかりと習得しておくこと。

<時間配分目安:1分>

 

[問七] 「条件付き造語の換言説明記述」(「10字以内」指定)。                      「総合的知識問題」。「四字熟語」に本校ならではのひねりを加えた問題。傍線部⑤の「滅公奉私」は「滅私奉公」をもとにした筆者の造語だが、「どういう意味だと考えられるか」を説明する。

「条件」は「解答用紙の空らんにふさわしい内容」を「十字以内」で答えること。

「解答用紙」は「          、自分の利益しか考えないこと。」となっている。先ずは、「滅私奉公」という「四字熟語」を知らなくては始まらない。当然、知っているはず。無論、「私心を捨てて公のために尽くすこと」という意味だ。「滅公奉私」は「公」と「私」が逆になっているので、そのまま当てはめれば「『公』の心を捨てて『私』のために尽くすこと」となる。

ここでの「公」は本文内容から「公共」のことだと判断できるので、あとは「解答用紙」に合わせ、表現を工夫してまとめたい。たとえば、「公共の利益を無視して(、自分の利益しか考えないこと。)」といった「答え」になる。

適切な「知識」にもとづいて考察するということも必要になる。

<時間配分目安:1分半>

 

[問九(1)] 「内容説明の具体例抜き出し」(「15字」指定)。                       傍線部⑦「『活私開公』型の組織や社会を実現するためには、まず誰もが対等な関係を前提としてコミュニケーションをおこない、それに基づいて合意形成することが不可欠となります」について、筆者の言う「活私開公」型の組織や社会を実現するために、「かつての日本ではどのような動きがあったか」、「その例」を「十五字」で抜き出して答える。

先ずは、「抜き出し内容」を把握したい。問われているのは「『活私開公』型の組織や社会を実現するため」に「かつて日本であった動き」だ。傍線部には「『活私開公』型の組織や社会を実現するためには、まず誰もが対等な関係を前提としてコミュニケーションをおこない」とあるのだから、「誰もが対等な関係を前提としてコミュニケーションをおこなう」「動き」で「かつての日本」にあったものということになる。

「抜き出し範囲」は「同一意味段落」だ(「論説文」では、「同一意味段落」に「根拠・手がかり」がある)。確認すると、次段落半ばに「近代日本においてわき起こった自由民権運動や大正デモクラシーは、まさに、人びとが対等なかたちでコミュニケーションをとりながら合意形成をめざす運動であった」とある。内容は合致する。

「字数」を考慮すると、「答え」は「自由民権運動や大正デモクラシー」になる。「文脈」を的確に把握することが肝要だ。

<時間配分目安:1分半>

【大問三】同音異義の書き取りと漢字の読み

  • 難度:やや難
  • 時間配分:2分
  • ★必答問題

「同形異義」の判別をした上での「漢字の書きとり」と「漢字の読み」だ。ひねりのきいた手強いものばかりだ。いくつか検討したい。

 

[問一] 「同形異義判別の漢字の書きとり」(全8問)。示されている熟語の傍線部の漢字と「同じ意味の字をふくむカタカナの語」を選び「漢字」に直す。

先ずは「設問」を正確に理解することが大前提だ。注意すべきものは以下のとおり。

(2)「計略」:「サクリャク」「ショウリャク」⇒「計略」=「相手をだまそうとするたくらみやはかりごと」、ここでの「略」は「はかりごと」=「サクリャク」(「答え」は「策略」)、「ショウリャク」=「省略」の「略」は「はぶく」

(4)「敬服」:「ナイフク」「シンプク」⇒「敬服」=「尊敬の気持ちをいだいて従うこと」、ここでの「服」は「つき従う」=「シンプク」(「答え」は「心服」)、「ナイフク」=「内服」の「服」は「体や心に受け入れる」

(5)「極北」:「ホクゲン」「ハイボク」⇒「極北」=「北の果て」、ここでの「北」は「(方角の)北」=「ホクゲン」(「答え」は「北限」)、「ハイボク」=「敗北」の「北」は「背を向ける。逃げる」

(7)「安住」:「アンカ」「アンチ」⇒「安住」=「何の心配もなく落ち着いて住む」、ここでの「安」は「安らか」=「アンチ」(「答え」は「安置」)、「アンカ」=「安価」の「安」は「値段が安い」

(8)「白状」:「ドクハク」「ハクネツ」⇒「白状」=「自分の罪や隠していたことを申し述べる」、ここでの「白」は「告げる。明かす」=「ドクハク」(「答え」は「独白」)、「ハクネツ」=「白熱」の「白」は「白色」。

本校では他にも「同音異義語」「同訓異字」なども頻出なので、しっかりと定着させておくこと

<時間配分目安:1分半>

 

[問二] 「漢字の読み」(全4問)。示されている「漢字」の「読み」を答える。

確認する。

(1)「工面する」(=「くめん」)                                    (2)「座右の書」(=「ざゆう」)                                    (3)「重宝する」(=「ちょうほう」)                                  (4)「戸外に出る」(=「こがい」)

ひとつでも不安なものがあったら、「準備不足」だ。本問のような「難読熟語」(「熟字訓」や「付表の語」など)、さらには「漢字」の「音・訓」も含めて、徹底復讐しておくこと。

<時間配分目安:30秒>

攻略のポイント

●「国語」に自信のある首都圏最上位層が競い合う雙葉、生半可な対策では合格はままならない。しかし、ビビることはない。一歩ずつ地道な努力を重ねれば、必ず勝利できる。「高い国語力」=「正確な読解力」、その基本は「解法」だ。様々な「設問」に対応した適切な「解法」を習得し、応用できるようにすることが「最善の攻略法」になる。「国語」の合格ラインは非公表だが、70%は目指したい(過去10年間の「4科合計の合格最低得点率」は66.1%、本年度は66.7%)。

●「説明記述対策」、いかなる「指定字数」にも対応できることが最大のポイント。正否の分かれ目となる「最重要要素」を「文末」として他の「必要要素」を積み上げていく手法をマスターしたい。それぞれの「要素」を「20~30字程度」として、どのような「字数のパターン」でもまとめられるように徹底的に練習することが必要だ。

●本校では「高度な語彙力」などの「総合的知識力」も問われる。本校を志望したその時点からあらゆる「知識」を独自に吸収するように努力することが重要(当然、塾での学習だけでは不十分)。

●試験時間は50分。問題文のボリュームは全体で4500~6500字程度。いかに速く読み取れるかが勝負だ。分速650字以上を目標に「読む練習」を常にすることが重要だ。

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