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出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「女子学院中学校の国語」
攻略のための学習方法

知識

「JGの国語」には、「漢字の書きとり」は無論、様々な「総合知識問題」が大問の中に潜んでいる。さあどうするか? 当然、一朝一夕には身につかないので、地道な努力が必要となる。

先ず「語彙力」。日々の積み重ねあるのみ。塾での「小テスト」等を確実にこなし、もし間違ったものがあれば、必ず書き出して覚える。「漢字の読み書き」だけではなく、「同音異義語」「同訓異字」「類義語」「対義語」、また、「四字熟語」「ことわざ」「慣用句」「故事成語」や「分かりづらい言葉の意味」等も押さえておきたい。

また、過去問や演習問題を実施する際、問題文中の語彙で「読み・書き・意味」のいずれかがあいまいなものがあったら、書き出して自分なりの「言葉ノート」を作成しておくといい。そこには「自分が分からなかった語彙」が蓄積されていくので、折に触れ確認し定着させていく。入試当日に持っていけば、「お守り」にもなる。

これらの「語彙」は様々な形式で出題されるし、「記述」の際にも重要だ。字数制限の中でいかに的確な「言葉」を用いるかが勝負となるからだ。最終段階では、問題集等で何度も確認しておくこと。

そして、「文法」。塾でも学習しているはずだが、定着していない受験生が意外と多い。直接出題されることも多いし、「記述」にも不可欠だ。日本語として「文法的」に「正しい文」でなければ減点されるし、そもそも内容が正確に伝わらない。特に、「文節の相互関係」や「付属語」(「助詞」「助動詞」)の用法を確実に定着させておくことが重要だ。

ちなみに、「語彙力」強化用テキストとしては「言葉力1200」「言葉力ドリル」(共に学研)、「でる順過去問 ことわざ・語句・文法」(旺文社)等がオススメ。

速読

大学入試にも匹敵する分量の問題文を読まなくてはならない全体で5000字程度。解答時間は40分。当然、「速読」が求められる。
しかし、設問を解くために読むのだから通常の「速読術」を使うわけにはいかない。やはり、それぞれの文章内容に応じた「速読」のコツを習得しなくてはならない。

「論説文」(説明文)であれば「Nの法則」。意味段落の「序論」「結論」は「論旨」が述べられているのでしっかりと読み、「本論」は「段落相互関係」に注目しながら各形式段落の最初と最後を中心に読み進める。

「小説」「随筆」は「場面分け」をしながら新たな「登場人物」をチェックしつつ、「心情表現」を拾いながら素早く読んでいく。これらのコツは塾でも教えてくれるはず。もし教えてくれなければ、自分から聞いてみるといった積極性もほしい。

その上で、とにかくできる限り数多くの過去問の文章を読むことだ。JGに限らず、他の学校(男女問わず)の入試問題も読んでおきたい。
練習あるのみ。そして、最終的には分速650字以上(できれば700字近く)で「速読」できるようにしたい。

解法

「読解問題」の基本は「解法」をいかにうまく使うかということだ。「解き方」が安定しなければ、「得点力」はアップしない。
「論説文」(説明文)と「小説」「随筆」、それぞれに応じた独自の「解法」。そして、全てに共通する「解法」。それらを体系的に理解して定着させ、応用できるようにしなくてはならない。

たとえば、塾での練習問題。答え合わせをして「解説」を聞いて納得した。以上終了ではダメ。必ず「考え方」の道筋をなぞっておくことが重要。特に、間違った問題は宝の山だ。「解き方の過程」のどこで誤ってしまったのか? その分かれ道をしっかりと確認して頭に刻み込んでおくことが、同じ間違いを繰り返さない秘訣だ。

さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方の過程」を身につけたい。それが「解法」となる。そうして理解、習得したものを書きとめた自分なりの「解法ノート」を作成しておく。解き方に迷ったらその「ノート」を確認して、確実に応用できるようにする。

繰り返すことで、やがて自然と「解法」を用いて解くようになるはずだ。こうした努力によって、JGが求める「真の読解力」が養われていく。

記述

先ずは「文を記す」「記述する」ことに慣れることだ。最初は時間がかかってもいい。いやがらずに、とにかく「書く」。
そして、書いた「文」は必ず誰かに読んでもらう。「文法」など正しい日本語の「文」になっているのか、言いたいことは正確に伝わっているのかを確認する必要がある。

では、何を「書く」か? 読解の練習問題にある「記述設問」はもちろんだが、その問題文の「要約」をすることがとてもいい方法だ。100字程度で書いてみる(JG新出の「長文記述」の練習にもなる)。無論、内容は先生に確認してもらう。「要約力」は文章の「理解力」にもつながるので一石二鳥。

次の段階としては「字数の感覚」を身につけることだ。書きたい内容は何文字くらいになるのか? 解答欄を埋め始めてから「過不足」を後悔しても遅い。下書きしている時間もない。

だからこそ、「字数の感覚」が重要なのだその際、20~30字程度をひとつのブロックとして考えるといい。「記述設問」で得点を左右する「最も重要な要素」や「必要な要素」は、それぞれその程度が目安だ。マス目のある原稿用紙を使って、自分が書こうとしている「要素」がその範囲に収まるようになるまで何度も練習すること。

ある程度「感覚」がつかめたら、「最も重要な要素」を文末にして、他の「必要な要素」を下から積み上げていくように記述する練習をしていく(この段階では「マス目のない用紙」を使う)。
「長文記述」に備えて、「最も重要な要素」+3つほどの「必要な要素」というパターンも練習しておくこと。

意識

いつ何時でも、常に何かを「意識」しながら学習することが重要だ。何気なく机に向っていても得るものはない。その時々、何を目的として学習しているのか、具体的に「意識」し続けていることが必要だ。

そうして、何かを「意識」することができるようになったら、次は同時にいくつものことを「意識」するようにしたい。「設問」を正しく理解しているか? 「条件」に合致しているか? 「必要な要素」を満たしているか? つまらないミスはないか? といったようなことを、問題を考え、解き、解答欄に答えを書き入れるいくつもの段階で常に「意識」している必要があるのだ。

40分という時間で解き進めていかなくてはならない女子学院では、ひとつのミスが致命的になる。入試本番では、見直しの時間はないと思った方がいい。
常に「意識」しているということは、何度も「見直し」をしていることになるのだ。

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2022年度「女子学院中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問は「随筆」、出典は増田れい子「インク壺」所収の「色鉛筆」(文字数約1800字)。小問は全10問(解答数12)。「選択肢」(「総合的知識問題」あり)、「抜き出し」、「数字記述」(1問)、「説明記述」(3問。全て「字数指定」なし、「25字ほど」・「50字ほど」・「100字ほど」、各1問の解答欄)。問題文は2分程度で読み切り、設問を10数分で解きたい。
大問は「論説文」、出典は中川裕「アイヌ語をフィールドワークする――ことばを訪ねて」所収の「アイヌ文化のキーワード 1 カムイ」(文字数約2600字)。小問は全15問(解答数28)。「選択肢」(「不適切」、「正誤判別」、「空所補充」、「総合的知識問題」あり)、「抜き出し」、「語句記述」、「漢字書きとり」、「説明記述」(3問。「空所補充」あり。「10字程度指定」と「15~20字指定」各1問、「字数指定」なし1問で「70字ほど」の解答欄)。問題文は3分強で読み切り、設問を20分強で解きたい。

大問は「漢字の書きとり」(全4問)、1分ほどで丁寧に記したい。

【大問一】「随筆の読解」(「数字記述」、「説明記述」3問あり

  • 難度:標準
  • 時間配分:14分

特別ではなく、豪華でもないありふれた日常の中にいくつものドラマがあって、その美しさを感じさせてくれるエッセイ集――幼年期から半世紀の筆者の日常を淡々と愛情深い目線で語っている。本文では、戦中派の筆者には宝ものの中でもぜいたく品だった「色鉛筆」について、「女友だち」の語る苦い記憶とともに綴(つづ)っている。語られている時代背景が戦時下なので、分かりづらい言葉もあろうが、「※注」と「社会科の知識」を駆使すれば内容は理解できるはずだ。短い問題文にもかかわらず、設問形式、内容が目まぐるしく入れ替わる。瞬時に頭を切り替え、解き進めていく必要がある。以下、いくつかの「設問」を確認してみたい。

[問一] 「語句の意味の選択肢」(4択)。「総合的知識問題」。

傍線部「ひと思案した」の「意味」を答える。「語句」の「原意」(本来の意味)に忠実に判別すれば何の問題もないはずなのだが、本文中での意味を意識し過ぎると間違ってしまう可能性があるので、要注意。「答え」を確認する。

各選択肢の「文末」を確認する(「選択肢説明」での最重要ポイントは「文末」だ)は、

(ア)「考えた」・(イ)「想像した」・(ウ)「集中した」・(エ)「思いを寄せた」。さあ、どうか? 「思案」=「いろいろと考えること」だということは知っているはず。よって、「答え」は(ア)の「考えた」で即決だ。ちなみに、「ひと思案」という語句になると「ちょっとの間考えをめぐらすこと」という意味になる。(ア)の全体は「しばしあれこれ考えた」なので、問題ない。こうした「語句の意味」では、「原意絶対優位の原則」(「設問」「傍線部」等の「原意」を最優先に考えること)を徹底させることが肝要。

                                   <時間配分目安:30秒>

[問五(2)] 「条件付き理由説明記述」(「字数指定」なし、「100字ほど」の解答欄)。

傍線部「自分を泥棒のように思い、それでも、とうとう、色鉛筆をかくし通してしまったのです」について、「自分を泥棒のように思いながらも、女友だちが色鉛筆をかくし通したのはなぜか」を説明する。「条件」は「ていねいに説明する」こと。先ずは、「同一場面」から「状況」を読み取りたい(「随筆」「小説」では「同一場面に手がかり・ヒントがある」が基本的解法だ)。傍線部は。「女友だち」が戦争中に学童疎開をしたときの「自分の色鉛筆」の話だとすぐに分かる。次に、「自分の色鉛筆」なのに、どういう点が「泥棒のよう」なのかを確認する([問五(1)]の「説明記述」の設問内容でもある)。「同一場面」の直前直後から、「疎開先では持ち物は全部出して全員で共用するという約束を守らず、みんなを裏切ってしまった点」だと判断できる。さらに、「女友だちが色鉛筆をかくし通した」ことの「理由」を「ていねい」に読み解いていきたい。「戦時中、学用品の中でも特にぜいたくだった色鉛筆」は「ひじょうにきれいで、はじめて手にしたものだった」のであり、しかも、それは「親しくしていたオルガンの先生から『お別れ』にとプレゼントされた大切な思い出の品でもあった」ということが、「理由」だと読み取れなくてはいけない。あとは、こうした内容を整理して、「直接的理由」を「文末」として「過不足なく」まとめていけばいい。たとえば、「戦時中は学用品の中でも特にぜいたくだった色鉛筆はひじょうにきれいで、はじめて手にしたものだったことに加え、親しくしていたオルガンの先生からお別れのときにプレゼントされた大切な思い出の品でもあったから。」(100字)といった「答え」だ。「小説」の「説明記述」では、どれほど丁寧に「同一場面」を読み取ることができるかがポイントになると心得よ。尚、「説明記述」では「最重要要素」(「理由説明」では「直接的理由」)を必ず「文末」とすること。

                                    <時間配分目安:3分>

[問六] 「心情説明の選択肢」(4択)。

傍線部「からだ中青ざめるほどのショックを受けました」について、「この時の女友だちの気持ち」を答える。「選択肢設問」は「消去法」が原則。先ずは「原意消去」をしたい(原意絶対優位の原則)。ここは「心情説明」なので、「からだ中青ざめるほどのショック」の「原意」と結びつかない「心情」を「消去」したい。各選択肢の「文末」の「心情」をチェックする。

(ア)「悲しく思う気持ち」、(イ)「くやしい気持ち」、(ウ)「ぼうぜんとする気持ち」、(エ)「苦しい気持ち」。さあ、どうだろうか? 「からだ中」が「青ざめるほどのショック」なのだから、「苦しい気持ち」以外は瞬時に「消去」できなくてはいけない。

念のために「同一場面」で他の部分の説明を確認する。特に誤ってはいないと分かるので、「答え」は(エ)でOKだ。見事なる「一発消去」だった。読み取りづらい「本文内容」に惑わされず、時間短縮もできる「原意消去」、練習を重ねて完璧に活用できるようにすることが肝要。

                                    <時間配分目安:1分>

[問七(2)] 「指示内容の抜き出し」(「20字程度」の「最初と最後の3字」指定)。

傍線部「知らず、傷にふれていたことになる」について、「傷」とは「何をさしているか」を「二十字程度」で抜き出し、「最初と最後の三字」を答える。「抜き出し」では、「抜き出し内容」を特定した上で「抜き出し範囲」を絞り込んでいくのが大原則。先ずは「内容」。「同一場面」に「手がかり」を求めると、2行前に「色鉛筆の虹を抱きしめて深く傷ついた私の女友だち。」という一文があることに気づく。つまり、「私の女友だちが色鉛筆にまつわり、深く傷ついたことの内容」が「抜き出し内容」になると分かる。「抜き出し範囲」は無論、「同一場面」が基本だ。だが、ここでは「同一場面」でそのことに触れていない。傍線部は最後の「場面」なのでその前を確認すると、そこで「私の女友だちが色鉛筆にまつわり深く傷ついた」ことが語られていることが分かる。なので、丁寧に探していくと、最後に「一度も使わない色鉛筆だった。彼女(女友だち)の虹は、はかなく消えてしまい、約束を守らなかった、裏切り者という恥の記憶が、以降、消えがたくしみついたのだという」という部分があることに気づくはずだ。「約束を守らなかった、裏切り者という恥の記憶」(21字)、「傷」の「内容」に当たると判断できる。「字数」もOKだ。よって、「答え」は「約束を~の記憶」になる。「抜き出し」では「候補」はひとつとは限らないので、必ず「抜き出し範囲」の全てを確認することが肝要だ。

                                   <時間配分目安:1分半>

[問八] 「年代特定の記述」(「西暦」指定)。 

傍線部「戦後」について、「この戦争は何年に終わったか」を「西暦」で記す。傍線部直後には「(戦後)三十七年目の夏」とあるが、本文が執筆されたのがいつなのかはどこにも記されていない。しかし、本文では「学童疎開」が語られ、「※注」には「第二次世界大戦」と説明されている。であれば、流石(さすが)に誰もが「答え」は「一九四五(年)」だと分かるはずだ。本問はまるで「社会科」のようであった。本校では、こうした問題(「一般常識」も含めて)もあると覚悟せよ。

                                  <時間配分目安:30秒弱>

[問九] 「条件付き内容説明記述」(「字数指定」なし、「25字ほど」の解答欄)。

傍線部「私にはやはり虹であり」について、「色鉛筆は『私』にとってどのようなものか」を説明する。「条件」は「『虹』という言葉に着目して説明する」こと。この問題、やや「ひねり」がきいていると気づきたい。傍線部に関して問われてはいるが、実は、「私」にとって「色鉛筆」とは「どのようなものか」を説明するのであって、「最終場面」である傍線部とは直接結びついてはいないのだ。しかも、「条件」にあるように「虹」に「着目」するのであるから、「色鉛筆」=「虹」とは「どのようなものか」を読み解くことになる。無論、「比喩表現」なので、「虹」=「色鮮やかなもの。色彩豊かなもの」という「原意」を念頭に置きつつ、「私」にとっての「色鉛筆」をどのように表現しているかを確認していくことになる。先ずは本文冒頭で、「何の飾りもない私の勉強机の上の虹である」と語られ、傍線部の3行後には「十二色の色鉛筆は、神々しいまでに美しかった。私の小さな机にはじめて虹が立った」とある。こうした表現から、「私」にとっての「色鉛筆」は単なる学用品ではなく、「私」自身の気持ちまでをも「色彩豊か」にしてくれるものだったと読み取れるはずだ。あとは、的確かつ簡潔にまとめたい。たとえば、「神々しいまでに美しく気持ちを豊かにしてくれるもの。」(25字)といった「答え」になる。「設問内容」を正確に理解して、傍線部だけにこだわらないことが求められる場合もあると心得よ。

                                   <時間配分目安:2分半>

【大問二】「論説文の読解」(「総合的知識問題」が小問の半数)

  • 難度:標準
  • 時間配分:25分
  • ★必答問題

アイヌ語は滅びゆく言語ではない。「調査」のために古老たちの中に入っていった学者の卵が、「大事なこと」を伝え残そうとするアイヌの人々の思いにふれたとき、言語学者としての道が決まった――さまざまな出会い、優れた文化への驚き、辞書作り……アイヌ語に魅せられた若い言語学者が、エピソードを織りまぜて「アイヌ語」と「アイヌ文化」について考察している。本文では、「カムイ」について論じ、その概念を通して、豊かな生活で失われた「ものを大切にする精神」を取り戻せるのではないかと指摘している。見慣れない語句や難解な表現はあるが、なんとか「内容」を理解したい。小問のほぼ半数が「総合的知識問題」で、実に多種多様な「知識」が問われている大問。中にはやや手強いものもあるが、手際よく解いていきたい。それらを中心に以下、いくつかを検証する。

[問一(1)(2)] 「表現用法判別の選択肢および換言記述」(全2問。4択/「字数指定」なしで「10字ほど」の解答欄)。「総合的知識問題」。「敬語」だ。

傍線部「いただきにまいりました」について、(1)では「敬語の説明」を選択し、(2)で「敬語を使わない、ふつうの言い方」に直して記述する。傍線部の「敬語用法」を確認する。「いただき(に)」⇒「いただく」=「もらう」の「謙譲語」、「まいり」⇒「まいる」=「来る」の「謙譲語」、「まし(た)」⇒「ます」=「丁寧語」(「丁寧」の「助動詞」)、以上のことを的確に判別できなくてはいけない。よって、(1)の「答え」は(イ)の「謙譲語と丁寧語が使われている」になる。また、「ふつうの言い方」は「もらいに来た」で、それが(2)の「答え」だ。「敬語」が苦手な諸君が意外と多い。本校ではこうして出題されるので、しっかりと理解、定着させておくこと。

                                 <時間配分目安:全問で1分>

[問二(1)] 「語句の意味の選択肢」(4択)。「総合的知識問題」。

波線部にある「迷信」の「意味」を答える。「語句」の「原意」(本来の意味)を忠実に捉えたい。各選択肢の「文末」と照合する。

(ア)「言い伝え」・(イ)「たくらみ」・(ウ)「考え方」・(エ)「思いこみ」。「迷信」=「誤った信仰。また、道理に合わない言い伝えなどをかたくなに信ずること」だと知らなくてはいけない。したがって、「答え」は(ア)の「言い伝え」で決定。(ア)の全体は「道理に合わない言い伝え」なので、完全にOKだ。本問でもやはり、本文中での意味を意識し過ぎると迷ってしまうので注意すること。

                                   <時間配分目安:30秒>

[問三] 「空所補充の語句選択肢」(全3問/5択)。「総合的知識問題」。「接続詞」の用法だ。本文中の( A )~( C )の空所に「あてはまる語」を答える。「接続詞」や「副詞」の「空所補充判別」は本校に限らず定番の問題。「接続詞」では「逆接」はともかく、それ以外には十分に注意すること。「逆接」以外だと、どれもがあてはまってしまう可能性があるのだ。単純に前後を読みつなぐだけではなく、それぞれの「接続詞」の「意味・用法」を的確に押さえた上で、「内容」を確認する必要がある。順に空所の「答え」をチェックしていく。( A )には「順接」の選択肢(オ)「だから」、( B )には「逆接」の(ウ)「しかし」、( C )には「順接」の(エ)「すると」がそれぞれ入る。( A )( C )はともに「順接」なので、しっかりと相互に「代入確認」してから確定することが必須。

                                <時間配分目安:全問で1分強>

[問五] 「内容説明の空所補充短文記述」(「15~20字」指定)。

傍線部「汚れ水は必ず出る」について、「アイヌの人は、汚れ水をどこに捨てるのか」を、示されている「説明文」の空所(        )に「十五字~二十字」の「短文」を入れて答える。空所前後は「カムイのいないところはないので、(        )場所」となっている。先ずは、「同一意味段落」に「手がかり」を求めたい(「論説文」では「同一意味段落に根拠・手がかりがある」が基本的解法)。直後で、「アイヌの人は、汚れ水をカムイのいないところに捨てる」と説明されている。しかし、続けて「カムイのいないところなどないので、『これから水を捨てるから、カムイがいたらちょっとそこをどいてください』といって、それから捨てる」と述べられている。「説明文」の内容と合致すると判断できるはず。あとは、「文脈」と「条件」に合わせて簡潔にまとめればいい。たとえば、「(カムイのいないところはないので、)水を捨てると伝え、カムイにどいてもらった(場所)」(20字)といった「答え」だ。「空所補充記述」では、前後の「文脈」に合致させることが必須だと心得よ。

                                   <時間配分目安:1分半>

[問七] 「空所補充の熟語記述」(「漢字2字の熟語」指定)。「総合的知識問題」。

本文中の空所(  D  )に「あてはまる漢字二字の熟語」を答える。空所部分は「(  D  )物であっても、……」となっている。つまり「○○物」になる「熟語」を特定するわけだ。「手がかり」を「同一意味段落」に求めると、直前に「なにも自然物ばかりに敬意を払うわけではない」とある。であれば、「○○物」は「自然物」と「対」の関係だと判断できなくてはいけない。ということは、「自然物」⇔「人口物」なので、「答え」は「人工」だと特定できる。本校では当然ながら、「対義語」「類義語」「四字熟語」「故事成語」「慣用句」……、あらゆる「語句の知識」に長けていなくてはならない。

                                  <時間配分目安:30秒強>

[問十] 「語句の用法判別選択肢」(4択)。「総合的知識問題」。「文法」。「助詞」の「意味・用法」。傍線部「はきふるしてよれよれになった靴でさえ(愛着があって)」について、この「さえ」と「同じ働き」のものを、示されている文中の「さえ」の中から答える。「助詞」の「さえ」の「意味・用法」には、

「一例からの類推」(「~でも」と換言できる)

「添加」(「~まで」と換言できる)

「限定」(「~だけ」と換言できる)

「仮定成立」(「仮定」の形で用いる)があることは知っているはずだ。

で、傍線部は「よれよれになった靴でも(愛着があって)」と換言できるのでの「用法」だと分かる。各選択肢の「意味・用法」を確認する。

(ア)「自然の恵みだと思えば、長い雨さえありがたく感じる」⇒「~でも」で換言可能=

(イ)「風に続いて雨さえ本格的になってきた」⇒「~まで」と換言可能=

(ウ)「強い雨さえ降らなければ、遠足は決行」⇒「仮定の形」=

(エ)「気温が低いうえ、雨さえも降る寒い夜」⇒「~まで」と換言可能=だと判断できる。

したがって、「答え」は(ア)になる。「文法」も完璧に理解して応用できなくてはならない。

                                   <時間配分目安:1分弱>

[問十二] 「条件付き換言説明記述」(「字数指定」なし、「70字ほど」の解答欄)。

傍線部の「カムイという観念」とは「どういう考え方か」を説明する。「条件」は「本文から読み取って説明する」こと。「同一意味段落」から、「カムイという観念」=「アイヌの文化、精神」だと読み取れるはず。では、「アイヌの文化、精神」というのは「どういう考え方」なのか? 「条件」に即して「本文」全体から読み取っていきたい。チェックしていくと、「あらゆるものが人間と同じ」と「小見出し」が付されている「意味段落」で要領よく説明されていることが分かる。「アイヌ文化の特質」とは「この世を動かしているすべてのものに人間と同じ精神の働きを認め、それらが人間と同じルールにしたがって、人間とともにひとつの共同社会を形成しているという思想に基づいた文化」とある。まさにこの内容なのだが、やや長いので要点を整理してまとめていく。たとえば、「この世を動かしているすべてのものに人間と同じ精神の働きがあり、人間と同じルールにしたがって、ひとつの共同社会を形成しているという考え方。」(68字)といった「答え」になる。「条件」を「手がかり・ヒント」と捉えることで道が開かれると心得よ。

                                   <時間配分目安:3分半>

【大問三】「漢字の書きとり」(全4問)

  • 難度:標準
  • 時間配分:1分

「漢字の書きとり」(全4問)。示されている各文の「カタカナ」を「漢字」に直す。昨年度と比較して平易だ。本校志望者であれば全問正解が必須。確認しておく。

(1)「日光をびる」=「浴(びる)」、(2)「説明をハブく」=「省(く)」、(3)「待ちカマえる」=「構(える)」、(4)「山のイタダキ」=「頂」。全て何の問題もないはずだ。万一、ひとつでも曖昧(あいまい)な「漢字」があった諸君は、習得不足だと猛省せよ。

                                 <時間配分目安:全問で1分>

攻略のポイント

●揺れ動いていた「出題傾向」は落ち着いてきた。そこで、本校が求めている「本質的な国語力」をいかに習得するかがポイントとなる。多種多様な「解答形式」や「出題内容」から、とことん「細部」にまで配慮して「本文の内容」をどれだけ正確に読み取ることができるかという「真の読解力」が問われているのだ。したがって、各設問に的確に対応した「解法」を完全に習得し、応用できるようにしておくことが鍵となる。合格ラインは完全非公表だが、75%は目指したい

●「総合的知識問題」を無視しては合格もあり得ない。「漢字」も含め全体で3割内外の配点となっている(本年度はなんと4割)。また、「説明記述設問」であっても「知識」がものをいう場合が多々ある。「語彙」「文法」「韻文」、「国語常識」「一般教養」など、本校を志望した瞬間からあらゆる「知識」を吸収するように努力してほしい

●試験時間は40分。問題文のボリュームは全体で5000~6000字ほど(本年度は短くて約4400字)。他の上位校と比べて標準的だが、試験時間を考慮すると、いかに速く読み取れるかが勝負になることには変わりない。分速750字以上を目標に「読む練習」を常にすることが重要だ

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