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女子学院中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2026年度「女子学院中学校の理科」
攻略のための学習方法

女子学院の満点は100点、理科の得点も大きく合否にかかわってくる。標準~やや難度の高いレベルの問題が中心に並んでいる。問題の形式としては、リード文・実験や観察の結果をもとに答える問題が中心であり、計算問題や記述問題も含まれる。また、知識についてはかなり細かい事柄まで問われることがある。知識を確実に固めることは当然のこととして、知識を運用する問題演習をしっかり積んでおくことが必要である。一問一答式の問題だけでなく、実験や観察の結果を分析して解答する形式の問題演習や、計算問題の練習をしっかり行うこと。分野毎の学習方法は以下の通り。

<分野毎の学習法>

生物分野 本年度は人と動物の消化の働きについての出題で、問題の読み取りがポイントとなるやや難度の高い問題が含まれていた。近年では、寄生バチ、植物、食物連鎖、メダカ、人のからだの働き等に関する出題が見られ、植物に関する出題がやや多い傾向にある。この分野の学習において、まずは各単元の知識を確実に覚えることは絶対条件となる。実験・観察問題が入試出題の中心となるが、確実な知識がなければ分析・考察もできない。ヒトのからだの働き、植物の分類・つくり・はたらき、昆虫や動物のからだのつくりや分類、食物連鎖などの基本知識を早い段階で確実に覚えて欲しい。その上で、実験や観察を通して考えさせるタイプの問題演習に時間をかけたい。観察に使う顕微鏡など、実験器具の使い方についても覚えておきたい

地学分野 本年度は気象、および、太陽の動きについて出題された。気象では、「アナレンマ」について問題文や図の理解が大きな意味を持つ内容であった。この分野では2単元から出題されることが多く、幅広く知識を固めておくことが大切になる。ここ数年では、地震と津波、木星の回りを公転する衛星、月、惑星の動き、太陽の動きと日食、星の動き、気象、気象衛星などについての出題が見られ、天体に関する出題が多い傾向にある。この分野の学習方法としてもまずは正確な知識を身につけること。何を問われても大丈夫なように徹底的に知識を吸収する覚悟が必要。特に星・月・太陽などの動きについての理解に力を入れること。それ以外では、風・雲・四季の天気の特徴、岩石の分類、地層のでき方などテキストに書かれている事項は確実に理解し覚えておきたい。その上で、問題演習にも時間をかけて欲しい。

物理分野 本年度は鏡による反射、凸レンズによる屈折など光の性質に関する出題であった。ここ数年では、輪軸と滑車、浮力、振り子の運動、てこのつりあい、ばね、電気回路、電磁石とモーターなどについて出題された。力のつりあいと電気に関する出題が多い。この分野の学習方法としては、ばね・てこ・滑車・振り子・浮力など力のつり合いに関する計算問題演習に時間をかけたい。問題集や他校の過去問なども利用し、多少難度の高い問題にもチャレンジして欲しい。電気については、豆電球の明るさ・電磁石・方位磁針の振れ・電熱線の発熱・LED回路・手回し発電機など幅広く問題演習を行いたい。今年度出題された光についての学習にも力を入れること。

化学分野 今年度は金属と水溶液の反応およびリチウムイオン電池について出題された。知識問題に加え、計算問題も含まれていた。ここ数年では、気体の性質と中和反応、水溶液の性質、燃焼などが出題されている。化学変化に関する出題が多く、難度の高い計算問題が出題された年度もある。この分野の学習方法としてまずは、水溶液や気体の性質、指示薬の色の変化など知識を固め、中和・溶解度などの計算問題演習をしっかり行って欲しい。この分野においても、問題演習のレベルは高めに設定しておきたい。

各単元の知識定着は夏休み終了までに終わらせたい。秋以降は過去問演習や総合的な問題演習に取り組んで欲しい。問題演習の際には、時間も意識して取り組んで欲しい。その上で、できなかった問題についてはしっかりその原因分析を行い、同じ間違いをしないように対策して欲しい。分析や対策については、プロの家庭教師を是非活用してもらいたい。

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2026年度「女子学院中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は4、小問数は32、100点満点で試験時間は40分、例年通りであった。適語を答える問題、記号選択問題、計算問題、記述問題と出題形式は多様であり、正確で幅広い知識とその知識を運用する力が要求される。また、40分という時間に対して問題数が多いので、できる問題からてきぱきと答える姿勢が求められる。過去問等を利用した時間を意識した問題演習が必要である。

【大問1】地学分野 気象・太陽の動き

  • 時間配分:10分

1 気象

(1)底面積が違っても降水量(降った水の深さ)は同じ。
(2)1㎜=0.1㎝、1㎡=10000㎠なので、0.1×10000=1000㎤=1Lとなる。10分間では約167㎤なので、コップ1杯分程度に相当する。
(3)線状降水帯に関する選択問題。「薄い雲」ではなく、積乱雲が帯状に連なったものである。

2 太陽の動き

(1)夏至の日に太陽の南中高度が最も高くなるのでAが当てはまる。
(2)①正午に真南の線上にあるウが当てはまる 
       ②秋分から春分の間で、南中時刻が最も早いことより、正午に最も西に位置しているオが当てはまる。 
       ③春分から秋分までの間で、正午に最も東に位置しているイが当てはまる。
(3)図の2つの○が春分と秋分と考えられる。この後太陽が沈んでいくので、右斜め下のエが真西と考えられる。
(4)冬至の日の明石における正午のアナレンマを見ると、真南より若干西にずれている。従って、この日の明石の南中時刻は11時58分である。11時58分-9時間50分÷2より日の出の時刻は、7時3分となる。

前半は降水量をテーマにした気象に関する出題。後半はアナレンマを使って考える太陽の動きに関する出題。「アナレンマ」については、問題文の解説や図の理解が大きなポイントとなる。あわてず、丁寧な読み取りを心がけよう。

【大問2】生物分野 消化の働き

  • 時間配分:10分

 人の消化の働き

(1)肝臓は消化液を作っているが、「消化をしているつくり」ではないことに注意。
(2)水に消化の働きはないことから消去法的に考えると、だ液と胃薬液で消化の働きをしていることがわかる。
(3)「加えてすぐ」では、まだでんぷんが残っている。
(4)特定の皿だけでは、皿によって条件が異なる。
(5)胃薬による消化の働きが弱かったことから、オーブンで温める時間をのばせば、胃薬による消化が行われると考えられる。
(6)ゼラチンが消化されていなければ、冷やすと固まる。(ゼラチンの性質による)

 動物の消化の働き

(1)① 図で示された数値を用いて計算。20÷1.5より、約14倍。
        図で示された数値を用いて体長1mあたりの消化管の長さを計算すると、ヒツジの消化管が最も長い。草の消化に時間がかかり、草をかみ切るための歯と草をすりつぶすための歯を持つ。
(2)① 表より、やわらかいフンには、牧草での含有量が少ないタンパク質が多く含まれる。
       ② ウサギの消化管の図を選択する問題。問題文中の「ウサギの発達した盲腸」がヒントとなる。

前半は人の消化の働きについて、後半は動物の消化の働きについての出題。問題文や図・表をしっかり読み取る力と考察力が要求され、やや難度の高い問題が含まれる。

【大問3】化学分野 金属と水溶液の反応・リチウムイオン電池

  • 時間配分:10分

 重さ÷体積で密度を比較すると、銅・鉄・アルミニウム・リチウムの順になる。
 水素が燃焼すると、酸素と結びついて「水」になる。
 1㎤あたりの重さが1gより重いものは鉄・アルミニウム・銅、磁石につくのは鉄、塩酸と反応するのは鉄・アルミニウム・リチウム。
4(1)問題文より、水素の発生量が400㎤で止まっている。このとき加えた塩酸の重さは、400÷100×3.5より、14g。
  (2)鉄と塩酸の重さの比が1:14のとき過不足なく反応するので、10×14/15より四捨五入して、9.3gとなる。
 水素400㎤を発生させるために必要な鉄の重さは1gで、体積で考えると0.127㎤。水素400㎤を発生させるために必要なリチウの重さは0.25gで、体積で考えると、0.475㎤。従って、0.475÷0.127より、約3.7倍。
6(1)リチウムイオン電池が使われているものを答える問題。スマートフォンなど身近なものに多く使われている。
  (2)リチウムイオン電池の長所を選択する問題。小型で軽量、充電できる回数が多い。

問5までは金属と水溶液の反応を中心とした問題、問6はリチウムイン電池についての問題。いずれも、基本的な知識が必要。金属と水溶液の反応の計算問題では、過不足なく反応する比を考えることがポイント。苦手な人は計算問題の練習を積み重ねて欲しい。

【大問4】物理分野 光の性質

  • 時間配分:10分

1 鏡による光の反射
(1)入射角と反射角の間に法線が引ければいいので、X・Y・Zいずれも考えられる。
(2)光の道筋を60度右に移せばいいので、右へ30度回転させればよい。
(3)角AECが30度になればよいので、30÷2より、15度回転させればよい。

 凸レンズによる光の屈折

(1)凸レンズに入るときと出るときの2回屈折する。なお、一部の光はレンズの表面で反射する。
(2)焦点にだけ光が集まって見える。
(3)光の量を増やせばよいので、直径の大きなレンズに変えればよい。
(4)①台が焦点の手前なので、JGの向きは変わらす大きさは小さくなる。
       ②台が焦点距離の2倍以上離れているので、JGの文字は上下左右が反転し、大きさは大きくなる。

光の性質に関する出題。前半は鏡による光の反射、後半は凸レンズによる光の反射に関する問題で、基本的な解法を理解し、それを運用することができるかどうかが試される内容。

 

攻略のポイント

本校理科の入試問題では、知識・思考分析力・計算力などレベルの高い総合力が要求される。実験や観察の結果、表やグラフをもとに考察させるタイプの問題が多く、計算力、記述力が要求される問題も含まれる。選択肢問題は「答えが複数ある場合はすべて答えよ」と指定されてある。これがかなり高い関門となる。答えが1つだけなのか、複数あるのかがわからないために、常に「他に選択すべきものはないか?」を考える必要があり、正確な知識と判断力が要求される

攻略ポイントとして、まずは苦手単元を作ることなく、各単元において正確な知識を身につけることが必要となる。その上で、計算問題や実験・観察問題の練習にしっかり時間をかけたい。過去問はもちろん、同レベル他校の過去問や問題集の難度の高めの問題等を有効的に活用して欲しい

問題数が多いので、40分という試験時間はかなり短く感じられるであろう。できる問題から解答欄を埋めていくといった作戦をしっかり立てて欲しい。特に、入試直前期には過去問を中心とした時間を意識した問題演習を心がけてもらいたい。

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