中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

攻玉社中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「攻玉社中学校の社会」
攻略のための学習方法

[形式・分野]
27年度から問題の形式が大幅に変更された。
前年度までの攻玉社の問題は大問2~3つ、総解答数は35前後で構成され、記号選択と用語記入がほとんどで、100字ほどの記述問題が必ず1問出されていた。また、リード文が長いという特徴があった。
今年度は大問2つで総解答数は23問。用語記入が5問、記号選択が8問、漢字・ひらがな1文字を答える形が10問という構成になっている。長いリード文と長文記述問題は無くなった。特に設問の型が大きく変わっている。3~4つの知識をまとめて問い、合わせて1問の正解になるという形が多い。またクロスワードパズルのように最終的にできあがる4文字の人名・用語を答えさせるものもある。
もっとも、問われる内容は例年と同じで基本的事項が多く、難易度としては例年と変化は無いと思って良いだろう。合格者平均点は8割近くと高得点の勝負となっている。分野別では地理と歴史の比重が高く、政治分野や時事問題ではまとまった出題はここのところ見られない点も、例年通りである。

[地理分野]
総合問題形式で出題されることが多い。各地の地名・地勢・気候や産業の特色などの基本事項が多く訊かれている。
日本全体について広く問われる場合もあればひとつの地域について少し詳しく答える問題もある。
多少の細かい知識を問われることもあるので、白地図などで地域ごとに関連事項を整理しておくとよい。
地図帳もそばに置いて地名や場所を確認しながら進めること。

[歴史分野]
3分野の中では、歴史分野の出題が多い傾向があるので、特に念入りに学習しておきたい。
内容も、幅広い年代から出題され偏りは無いが、この分野では細かい知識を問われることは少なく、「広い範囲からの浅い」出題が多くなっている。
人物・年代・政治・文化などについての基本的事項を訊かれる問題と、それを時代の流れに沿って整理させるような設問がよく見られるので、やはり年表の活用が有効となる。

[政治・時事問題]
憲法や時事関連の設問が「申し訳程度」に1~2問出されるだけの年もあり、地理・歴史と比べてかなり冷遇されている。
しかし、過去に環境をテーマにした設問(平成23年度)も見られ、全く出されないとも言い切れないので、憲法・三権の仕組みなどテキストに載っていることくらいは一通り頭に入れておきたい。

[記述問題]
最新年度では記述問題が出題されなかった。
今までは、字数は100字前後で、書く際に「3~4つの指定された語句を必ず使い、使ったら下線を引く」「字数制限の下限に達しないものは採点しない」などのきまりで出題されていた。
記述対策ということではなくても、やはり普段から新聞やニュースで社会的な問題に触れ、その背景を考えたり、自分なりの意見を持ったりと考えを深めておけば一段階上の実力がつけられるので、ぜひ心がけておいて欲しい。

[さいごに]
設問の型が大きく変わって戸惑いを覚える受験生も多いと思うが、問題自体は、特別な難しい知識を問われることはないので、テキスト・白地図・資料集で幅広く丁寧な勉強をしてあれば恐れることはない。また、長大なリード文が無くなったので、長文を読むのが苦手な人には楽になったかもしれない。
ただ、「4つの質問がまとまって1つの正解になる」形の場合、時間もその分かかるし、4つのうち1つミスがあると正解にたどり着けないという厳しさは出てくる。幅広い正確な知識が求められている。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2015年度「攻玉社中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

設問形式の変更に伴い、総問題数も23問と少なくなった。
ただし、いくつかの質問を合わせて1つの正解となる形式が多く、その分1問に時間はかかる。基本的事項を問われる問題が多いのでそれほど迷うことはないだろう。考える時間が必要な記述問題も出されていない。
知識を答える問題ばかりなので40分で足りるだろう。

[大問Ⅰ]地理分野

  • 時間配分:問1:8分、問2:6分 計14分

国土・地形から産業・資源など、地理分野全般から幅広く出題されている。
特筆すべきはやはり設問の形式である。
問1は4つの文を読んでそれぞれの正誤を選択し、その組み合わせをABC3つの型で答えるもので、厳密に考えれば4つの2択が全部できてはじめて1問の正解になるしくみである。
中学入試の基本的レベルの問題が多いので難しくはないのだが、単純な選択式問題より一手間多くかかるので、ミスは慎重に排除したい。
問2は東西南北から1つ選ぶという4択が7つ完全に答えられて1問正解になるというさらに厳しい問題になっている。

[大問Ⅱ]歴史分野・政治経済分野

  • 時間配分:問1:7分、問2:14分、問3:2分、問4:3分 計26分

分野別にみると地理8問・歴史13問と歴史分野から多く出題されており、政治経済分野からはわずか2問である。漢字を用いて答えさせる問題が多く、歴史に比重を置いた試験となっている。
ここも大問1と同様に何問かを合わせて1つの正解となる形式になっている。

問1は4つの質問の答えに含まれる1文字を並べて4文字の人名・語句を作らせるというもので、人名などは知っていれば4字中2~3字がわかれば推測できてしまうという抜け道もあるが、8代将軍足利義政の正室などという少し細かい知識も問われているので、軽く見てはいけない。
問2は8~12用語の中の同音の1文字を書かせて最も多く使った漢字を答えとするもので、ここも1問間違えると正解にたどり着けない可能性がある。(2)は正解が複数になる場合があるので、全員正解となったようである。
このように、問われているのは基本的事項でも正確な知識が必要となり、答え方の手間も考えればミスを招きやすい部分と言えるかも知れない。
問3の時代順の並べ替えは年代がはっきり異なっているのでわかりやすい。
問4・問5は申し訳程度に憲法と政治のしくみが問題とされている。本校は政治経済に関しては例年このような扱いなので、学習のウエイトはやはり歴史・地理に置くことになるのだろう。ただし必ず出ることは出るので、政治経済については基本事項を一通り覚える程度はこなしておくようにすること。

攻略のポイント

今年度の設問の作り方からして、本校は中学入試の基本的レベルで安定した実力を有する生徒を望んでいると思われる。
マニアックな知識ではなく、幅広い正確な知識を問われている。
まずはテキストレベルでの確かな学力をつけるべきである。難問・奇問の心配をする必要は無い。

その上で
・歴史・地理に重点が置かれていること
・特に歴史分野で漢字を書かせる問題が多いこと
・設問の形式により、小さなミスが失点につながりやすいこと
といった本校の特徴を念頭に置いて学習を進めることである。

出題の形式は変わっても、テキストレベルの十分な実力があれば対処できる試験なので、傾向の変化に気をもむ必要は無い。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

攻玉社中学校の科目別
入試対策一覧

中学受験のために
家庭でできること

インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは

リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。