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立教女学院中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「立教女学院中学校の社会」
攻略のための学習方法

分析

先年、満点が40点から60点に変更されたが、設問数は30前後で、試験時間も30分とこれまでと変わらない。
しかし、総解答数では40を超えることも多いので、解答欄を見て解答数が多いようなら速めに答えていきたい。

記号選択や用語記入形式での出題で、いわゆる記述問題は見られない。

地理・歴史・政治経済の分野から必ず出題があり、3分野の融合問題・総合問題となっている年度もある。
また、女子校の社会入試ではあまり出されない「世界地理」の問題も多く含まれる。
地図やグラフ、歴史資料も毎年用いられている。

地理分野

地理については、まず日本地理全般について広く学ぶ。
各地の地名・地勢・産業の基本事項をざっと覚えたら、さらに地図や白地図でその位置や関連する地域の情報もまとめて理解を深める。

さらに、世界地理についても基本的な知識は身につけておきたい。
ヨーロッパ・アジアにある日本と関係の深い国々や、世界的に話題となった地域について、その国の位置や地域のつながりを地図で確認しておくと良い。

歴史分野

歴史は、テキストの基本事項をしっかり頭に入れる。
その後、断片的な知識を歴史の大きな流れに沿って整理しておくようにする。本校の試験では、歴史の大まかな流れを問われる問題が多いからである。
過去の試験でも、各時代の宗教や建築様式についての問題、時代の並べ替えの問題などがみられた。

時代ごとに、また政治史・文化史・宗教史といった分野ごとに、年表にまとめるなどして、つながりを覚えておくことで対処しやすくなる。

政治分野

政治経済の分野では、日本国憲法・三権の仕組みとはたらき・国際関係が頻出となっている。
さらに、これらをテーマにした時事問題で、憲法改正についてのアンケートから数値を読み取る〈平成25年度〉といった設問もみられる。

日頃から憲法や国際関係についてのニュースなどは常に注意しておき、最新の情報に触れるようにしたい。

まとめ

全体としては、極端な難問奇問の出題は無く、記述問題も出ないオーソドックスな試験である。
ただ、過去の合格者平均点をみてみると年度によってばらつきがあり、ときどき難度の高い出題の年があるようだ。
もし、そのような年に当たってしまった場合は、全く歯が立たないと感じた問題はとりあえず保留して、わかる問題をどんどん進めるといった判断も必要になるだろう。また、総解答数が50を超える年もあるので、時間配分に注意が必要である。

他の女子校と違って、世界についての問題が多いのも特徴で、平成22年には世界の国々と国旗に関してかなり詳しく訊く問題も出された。地理以外の分野でも世界の出来事が織り込まれて出題されている。
韓国・中国など身近な国、オーストラリア・中東諸国など経済的に日本と結びつきの強い国々、北米大陸やヨーロッパ諸国など・・・・・・このような国や地域について、国際的に関心の高い政治上・経済上の出来事などをよく調べて、必ず地図で場所を確認しておく。

前年度、話題になった新しい事柄がよく出題されるので、最新の時事問題集などでよく練習しておくこと。

また、幅広い範囲の知識を問われる問題がある一方、上記の平成22年度の問題や最新年度で出された地図の読み取りの問題などのように、一点に絞って少し詳しく知識を問う問題もある。

以上のように、学校や塾で習うことから新聞やニュースでしか見られないもの、狭い範囲から広い範囲まで、様々な視点から知識を問われるのが立教女学院の社会の問題なのである。

● テキストで覚えた知識を地図や資料集でしっかり補強する
● 日本の出来事と合わせて、世界の出来事についても基本的な事柄は理解しておく
● 世の中の情勢・最新の社会的問題などに注意をはらう

このような姿勢で、丁寧な学習を心がけてもらいたい。

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2017年度「立教女学院中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問3つにそれぞれ地理14問・歴史13問・政治経済15問が割り振られ、計42問となっている。記号選択と適語記入ばかりだが、ここ数年は問題数が多い傾向にあるのでスピードが必要である。
1600字ほどのリード文があるが、下線部だけ見れば答えられる問題も多いので、どうしても時間が足りなければ下線部の近辺だけ読んで済ますのも手である。
何問かはやや難しい問題も含まれており、正解できれば他と差をつけられる。

【大問1】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

日本の国土・産業・地勢など。
問一 小さい島も含めて約6800と覚えておこう。

問二 第一次産業における就業者の減少や後継者不足は深刻である。

問四 最東の南鳥島と最南の沖ノ鳥島が東京都に属する。

問五 暖流の対馬海流と北西からの冷たい季節風がぶつかると、日本海側の地域に大雪をもたらす。

問七 中国山地と四国山地に挟まれた瀬戸内地域は、山を超えた乾いた空気しか入ってこないため小雨の地域である。

問八 実際は青森県にある猿ケ森砂丘が最も大きい砂丘であるが、自衛隊の弾道試験場になっていて一般の人は立ち入り禁止の区域なので、入学試験問題で問われることはない。

問九 ア 西ノ島新島はいまなお活発に活動しており、今後も面積を拡大していくと予想されている。

【大問2】歴史分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:13分
  • ★必答問題

女性に焦点を当てて、歴史上のさまざまな事物が取り上げられている。

問一 それぞれ時代がはっきり違っているので、考えやすい。記号の見間違い・選び間違いに注意。

問三 全て同じ年に起きた出来事である。東京大空襲は3月10日、アメリカ軍の沖縄上陸は4月1日。

問四 沖縄本島の糸満市にひめゆりの塔という慰霊碑が建てられている。同名で映画も作られた。

問五 防人と雑徭の説明が逆である。

問六~問八 本校の適語記入問題は全て漢字指定である。それほど難しい漢字は出ないが、人物名などは紛らわしいものも多いので、しっかり覚えておく。

問十 いずれも資料集などで見たことがあるだろう。

問十一 エは樋口一葉ではなく津田梅子のこと。

問十二 この人物の名前が出てこなかった人がいたかもしれない。大正~昭和にかけて活躍した女性解放運動の活動家で、後に参議院議員となった。

問十三 過激な発言でニュースにもしばしば取り上げられ大きな話題になった。

【大問3】政治経済分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:9分

日本国憲法と政治のしくみについてなど。

問一 (2)憲法・法律・政令・条例と、いろいろな決まりがある。整理しておこう。

問二 (1)第一条は天皇の地位について規定した部分であることを思い出す。
(2)「専制と隷従」・「圧迫と偏狭」もあるが、ここは直接に戦争を原因としなくても起こりうる「恐怖と欠乏」のほうを指していると思われる。

問三 衆議院の予算先議権。

問四 ア「現在及び将来の国民」とされているので×。

問六 ①生存権の条文はよく試験に出されるので、暗記してしまおう。

攻略ポイント

基本的な事項を幅広く答える問題と範囲を絞って少し詳しく答える問題とがある。

前者のミスを最小限に抑えるべく、基本事項の学習を徹底する。その際、必ず地図を手元に置いてイメージできるように覚える。歴史は時代の流れを常に意識し、出来事の順番がすぐ浮かぶようにしておきたい。合格者平均点が高いので、このレベルでの失点は避けたい。

その上で、後者への対策として、覚えたことの周辺事項までまとめて確認し、引き出せるようにしておく。

そして時事問題で戸惑わないように、社会的な出来事・新聞の一面になるような話題について(直近の数年に起こったことは特に)噛み砕いて理解しておく。付け焼き刃の一夜漬けではなく、日常的に新聞・ニュースに目を向けておきたい

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