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立教女学院中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「立教女学院中学校の国語」
攻略のための学習方法

問題構成

論説文(随筆)と物語文の2題が定形となっている。文量は計6000~8000字ほど。解答数は20問前後と少なめである。
記号選択・書き抜き・記述とバランスよく出題されている。記述問題は字数指定の無い、100字超の字数のものが、論説文・物語文で各1題ずつ出されるのが特徴的である。
その他、漢字の読み書きが7~8問、ことばの知識が数問出題されている。

長文読解

論説文・物語文ともに、無理に難解な素材文は使われていない。小・中学生を対象とした説明や年齢の近い主人公の話など、小学六年生が理解・共感しやすい文章が多い。
難問集などをこなす必要はないので、読解問題の基本的な技術を身につけていけば良い。

つまり……論説文であれば、段落の整理。形式段落を意味段落にまとめ、意味段落の内容をおおまかにとらえておく。各段落の最初と最後に注意して、要点をマークする。傍線や矢印などで目立つようにしておき、関連する箇所を結んでおく。全体を見渡して要旨を読み取る。最後の結論部分は特に大事である。

物語文であれば、場面分け。時間・場所・登場人物の移動などに着目し、場面の変わり目を確認しておく。人物の言動や情景などに注意し心情を考える。性格が違えば物事に対する反応も異なるので、どんな人柄なのかは大事である。最終的に、だれのどんな気持ちを描いた話なのか、主題を考える……といったことである。

書き抜き・記述

書き抜き問題は親切に作られている。「何のためですか」・「どのような考え方ですか」と訊かれたら、「~ため」・「~考え方」と書かれた部分が文中にあるので、答えを見つけやすい場合が多くなっているのである。
また、「文章をふまえて自分で考えて書きなさい」という問いもあるが、その場合は文中に適切な箇所があるものの、そのまま使ってはいけないので自分の言葉で言い換えたりすればよいということになる。
得点源にしやすい問題なので、書き抜き問題を多くこなして得意になっておくと良い。

記述問題は字数指定が無い。解答欄の大きさから考えて100字超ほどでまとめることを想定しているようである。字数の多さに腰が引けそうにもなるが、設問で「文章中の表現を用いて」と指定される場合が多い。つまり、文中の適切な部分を抜き出して使って良いのである。
ただし100字超ともなると抜き出す要素は4~5つほども必要になり、まとめるのにも時間がかかる。難易度自体はさほど高くはないので、類似問題で100字超という字数のまとめ方に十分慣れておきたい。
普段から、読んだ文章を100字程度で要約する練習をしておけば、対策にもなるし読解力アップにもつながるので、ぜひ実行してみることをお薦めする。

漢字・その他

漢字はそれほど難しい問題は出ていない。標準~中級レベルの漢字をしっかり練習しておこう。ことばの知識も数問出されることがある。
語彙は読解力にもつながるので少しでも増やす努力を。

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2023年度「立教女学院中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

最新年度では論説文約2300字・物語文約5800字の計8100字ほどになっている。
総解答数は21問と少ないが、長文記述2題はやはり時間がかかる。記述で使えそうな部分をマークしておいてとにかく最後まで解き進め、残りの時間で落ち着いて記述問題に取り組もう。記述2問に12~14分程度は使えるようにペース配分を考えたい。

【大問一】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:20分
  • ★必答問題

全地球的といったマクロな規模では「環境」という視点で俯瞰的に状況に対処する手法は有効であるが、「私たち」が暮らす身近な自然においては「風土」という視点で自然と人間がつくり・つくられる関係にあることを意識することが大事である、と論じている。

問一 ① まか(せる)   従来  ③ 補  ④ 容易

問二 イ. その土地に根差した文化・民俗がひとつのまとまりとして不可分に存在するのが「風土」であるから、映画のロケ地になって人気が出たという例は合わない。

問三 「ひとつのまとまりとして不可分に存在する」のであるから、は合わない。

問四      「なぜなら」~だからです。
        個々の土地ごとに異なる風土があること、「つまり」地域と地域の風土は異なるということ。

問五 ここで言う「多元的」とは「異なる風土を語るいくつもの『私たち』がある」ことであるが、前段落でそれをわかりやすく「個々の土地ごとに異なる風土がある」と表しているので、ここを抜き出す。

問六 「手触り感」であるから、身をもって実感するということであろう。

問七 環境問題を考える際には、それぞれの専門家が観察・分析・介入してマクロな状況に対処するという視点で向き合っているが、それでは規模が大きすぎてどこか他人事のような感覚が生じてしまう。そこに、自然と人間が相互に定義し合う・つくりつくられる関係であるという「風土」の視点を取り入れて、「私たち」の行動の変化がどう自然の変化に現れるのかを考えることで、環境問題を自分たちの問題として実感できるのではないか、と筆者は主張しているのである。

【大問二】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:25分

ピアノ教室に行くと嘘をついて友人たちとハイキングに出かけた主人公は、それまで気づかなかった楽しさや高揚感を覚えるが、母親とけんかして家を飛び出してしまう。

問一 ① 弁当    樹液    貸

問二 知らなかった事実に「目を丸くして」いるので、「驚き」であろう。

問三 「結果」の反対は「原因」だが、お母さんの「何をしに?」を言い換えた言葉であるから「目的」を抜き出せる。

問四   3   口をつぐむ
     4   眉をひそめる

問五 ア. 母に理解してもらいたいという気持ちは描かれていない。
   ウ. 家の中に居場所がなくなってしまったなどと考えている様子はない。
   エ.   気持ちを誰かに聞いてもらいたいという考えは表されていない。

問六 嘘をついて友だちとハイキングに行き、母親とけんかして今は幼なじみの家にいる、という状況を聞いて「よかったぁ」と言っており、「ウソをついた」点だけはよくないと戒めていることから、は合っていると考えられる。

問七 このハイキングで得た、それまでの主人公にはなかった経験や新たな感情を抜き出してみる。親に嘘をついて友人と自然の中をハイキングする。歌を歌い弁当を食べ、帰り道もわざと遠いルートを選んでいる。友達と自由に自然の中を散策する楽しさ、少し悪いことをしているような高揚感を感じたことだろう。また、まじめに勉強していることを本人は「おもしろくない」と思っているが、「いいな」「ちゃんとしてる」とほめられて、意外に思いながらも嬉しく感じているはずである。ペットボトルの水を二人に分けてあげられたことで良かった思い、だれかと何かを分かち合う喜びも感じている。こうしたことは、友だちとハイキングに行ったからこそわかったことであろう。

攻略のポイント

高い偏差値からすると問題自体の難易度はさほど高くはなく、合格者平均点も90点満点中、約8割にも達する場合がある。しかし、年度によりばらつきがあるので、毎年この難易度であるとは限らない。
できるだけ多くの過去問をこなし、難しい問題にも慣れておくこと。
100字超の記述問題には対策が必要だが、全体的に意地悪な難しさの試験ではないので、無理に難問で練習しなくても良い。得点しやすい問題も多いので、とにかく最後まで一通り手を付けるスピードをつけ、記述問題をまったくの空欄にせず、必要最低限の字数(できれば9割)まで書いて部分点を取れるよう、こつをつかんでおきたい。

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