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立教女学院中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「立教女学院中学校の国語」
攻略のための学習方法

問題構成

論説文(随筆)と物語文の2題が定形となっている。文量は計6000~8000字ほど。解答数は20問前後と少なめである。
記号選択・書き抜き・記述とバランスよく出題されている。記述問題は字数指定の無い、100字超の字数のものが、論説文・物語文で各1題ずつ出されるのが特徴的である。
その他、漢字の読み書きが7~8問、ことばの知識が数問出題されている。

長文読解

論説文・物語文ともに、無理に難解な素材文は使われていない。小・中学生を対象とした説明や年齢の近い主人公の話など、小学六年生が理解・共感しやすい文章が多い。
難問集などをこなす必要はないので、読解問題の基本的な技術を身につけていけば良い。

つまり……論説文であれば、段落の整理。形式段落を意味段落にまとめ、意味段落の内容をおおまかにとらえておく。各段落の最初と最後に注意して、要点をマークする。傍線や矢印などで目立つようにしておき、関連する箇所を結んでおく。全体を見渡して要旨を読み取る。最後の結論部分は特に大事である。

物語文であれば、場面分け。時間・場所・登場人物の移動などに着目し、場面の変わり目を確認しておく。人物の言動や情景などに注意し心情を考える。性格が違えば物事に対する反応も異なるので、どんな人柄なのかは大事である。最終的に、だれのどんな気持ちを描いた話なのか、主題を考える……といったことである。

書き抜き・記述

書き抜き問題は親切に作られている。「何のためですか」・「どのような考え方ですか」と訊かれたら、「~ため」・「~考え方」と書かれた部分が文中にあるので、答えを見つけやすい場合が多くなっているのである。
また、「文章をふまえて自分で考えて書きなさい」という問いもあるが、その場合は文中に適切な箇所があるものの、そのまま使ってはいけないので自分の言葉で言い換えたりすればよいということになる。
得点源にしやすい問題なので、書き抜き問題を多くこなして得意になっておくと良い。

記述問題は字数指定が無い。解答欄の大きさから考えて100字超ほどでまとめることを想定しているようである。字数の多さに腰が引けそうにもなるが、設問で「文章中の表現を用いて」と指定される場合が多い。つまり、文中の適切な部分を抜き出して使って良いのである。
ただし100字超ともなると抜き出す要素は4~5つほども必要になり、まとめるのにも時間がかかる。難易度自体はさほど高くはないので、類似問題で100字超という字数のまとめ方に十分慣れておきたい。
普段から、読んだ文章を100字程度で要約する練習をしておけば、対策にもなるし読解力アップにもつながるので、ぜひ実行してみることをお薦めする。

漢字・その他

漢字はそれほど難しい問題は出ていない。標準~中級レベルの漢字をしっかり練習しておこう。ことばの知識も数問出されることがある。
語彙は読解力にもつながるので少しでも増やす努力を。

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2018年度「立教女学院中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

最新年度では論説文2700字・物語文5800字の計8500字になっている。

総解答数は20問と少ないが、長文記述2題はやはり時間がかかる。記述で使えそうな部分をマークしておいてとにかく最後まで解き進め、残りの時間で落ち着いて記述問題に取り組もう。記述2問に10~12分程度は使えるようにペース配分を考えたい。

【大問1】論説文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:20分
  • ★必答問題

いじめや差別がなぜいけないのかという理由を説いている。

問一 漢字の書き取り。特に難問は見られない。

問二 「これ」は直前の「違う人」を「下に見ようとしたり」その人を「追い出そうとしたり」する「性質」のことである。この2点を直後で「態度」という言葉でまとめている。

問三 「目をつける」。注目すること。いい意味でも悪い意味でも使う。

問四 まず大きな理由としてグローバル化と少子化を挙げている。この2点から、外国の人も受け入れて、将来的な労働力不足に対応しなければならないことをまとめればよい。

問五 けがをした学生のエピソードの部分に適切な箇所がある。「この学生の言葉」に、いじめや差別を受けた側がどんな気持ちになるかが「よく表れて」いるとまとめている。

問六 いじめや差別がいけない理由を主に2点にわけて説明している。いじめや差別をなくすための具体的な方法は論じられていないので、ウは選べない。

<時間配分目安:20分>

【大問2】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:25分
  • ★必答問題

傷跡のせいでいじめや不登校・両親の離婚などを経験し、人間不信に陥ってしまったリサと仲良くしようと心を砕くミヒロ。

ミヒロがリサの心を開こうとする場面はミヒロの視点で、それに応えてリサが心を開いてゆく場面はリサの視点で、と視点(主人公)を場面ごとに入れ替えている。

問一 漢字の読み書き。難しくはないので、全問正解を狙いたい。

問二 リサが少し後で家庭のことを話したくなかった旨の発言をしている。ミヒロにも、そのようなことを聞こうとしたという言及がある。

問三 ミヒロの真剣な気持ちが表れている。伝えているのはリサが身勝手だということと、自分が本気でリサと仲良くなりたいと思っていること、である。

問四 まず「遠くを見て、なにかを考えているみたい」なリサの表情をとらえる。「反省・決心・疑い」などが感じられるだろうか。また、直後に自分と仲良くなりたい人なんていないと思っていたと言っているので、ミヒロの発言が意外だったことがわかる。

問五 よく訊かれる「文中での意味」ではなく、どういう体の動きなのかを訊かれていて少し珍しい。恥ずかしさや、しかたないというあきらめを表現する動き。

問六 まず、中心である「しこり」が何かを簡潔にまとめる。ここはリサの「人を信じられない気持ち」や「人と仲良くしないという態度」であろう。そして、リサがそのようになってしまった原因を考える。足の傷跡のことでいじめを受けたこと・それが原因で不登校になったこと・そこから両親が不仲になり離婚してしまったこと、などが書かれている。

問七 ミヒロが、気持ちを落ち着かせる効果があるハーブティーをリサに煎れてやる場面。リサの気持ちがほぐれてゆく場面でもある。空欄7には人物名が入るので、ミヒロ。空欄6はミヒロの思いやりの象徴でもあるハーブティーが入るだろう。

<時間配分目安:25分>

攻略ポイント

高い偏差値からすると問題自体の難易度はさほど高くはなく、合格者平均点も90点満点中、約8割にも達する。しかし、年度によりばらつきがあるので、毎年この難易度であると思ってはいけない。

できるだけ多くの過去問をこなし、難しい問題にも慣れておくこと。

100字超の記述問題には対策が必要だが、全体的に意地悪な難しさの試験ではないので、無理に難問で練習しなくても良い。得点しやすい問題も多いので、とにかく最後まで一通り手を付けるスピードをつけ、記述問題をまったくの空欄にせず、必要最低限の字数(できれば9割)まで書いて部分点を取れるよう、こつをつかんでおきたい。

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