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西武学園文理中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「西武学園文理中学校の理科」
攻略のための学習方法

[物理・化学の前半と生物・地学の後半]

得意な分野から手をつけて、余裕を持ってテストを終わろう。というのが、西武文理中学の理科に対する合格必勝法だ
大問4問のうち、【大問1】【大問2は物理・化学からの出題、【大問3】【大問4生物・地学からの出題とテストの形式が決まっている。
前半の大問には計算を要する問題も含まれ、手強い気がするものの受験生によって得意・不得意分野はまちまだと思うので、最初に書いたように、計算上等と手ぐすねを引いている受験生は【大問1から、どうも計算が入るといけない、という受験生は【大問3から始めるとテスト時間が有効に使えることだろう。
算数は冒頭の計算問題から、国語は漢字の書き取りからのような基礎からテストに入っていくというルートがある程度見込めるものの、理科の場合ははじめに一行問題でもない限りどの大問が易しくどの大問が難しいとは解いてみないとわからない。【大問1がもっとも難しく最後の大問がもっとも解きやすいことも往々にしてある。少なくとも当校の場合、2018年度・2017年度とも後半の方が解きやすいと感じた。
分野の好き嫌いは別とすれば、後半から手をつけた方が精神的に余裕が持てるのは間違いない

[じっくりと、正確さを大切に]
またこの学校の場合、テスト時間が社会と合わせて60分となっており、その半分が理科に使えるとすると30分、その間に大問4つと小問20前後を解いていけば良いことになる。これは単純に比較して他校の問題よりは時間にゆとりが持てる作りになっている。
時間に追われて焦ることはないと言うことだ。
おそらく公開模試と比べても問題文をじっくり読み、よく考えて答えることが出来るはずだ。しかも問題文自体が長くなく、知識問題もシンプルに問われている問題が多いので、30分以内にすべて終えることができる可能性が高いと思う。
しかしそれは他の受験生でも同じことで、解きやすいテストは誰にも解きやすいものだ。そこで正確さが大事になる。理科は分量も少なく問題もあまり難しくない。合格を考えるとき、できれば理科で得点を重ねておきたい。それには、早く解くより正確に解くことを第一義に考えてテストに臨みたい

[前半計算問題の難易度]

たまにユニークな出題(2018年度【大問4】2452017年度【大問1】5など)があるとはいえ、知識問題はおおよそが過去勉強してきたテキストの域を出ない、履修済みの内容である。ここはしっかりと正解できるのが受験生の義務だろう。
そうなると、ポイントは計算問題の難易度になるわけで、どの程度までおさえておけば良いか、ということだ。
2018年度の問題には、正直これといった設問は一つも存在しない。計算が苦手、という受験生でもこれならば解ける、と愁眉を開かせる問題がほとんどだ。
ところが2017年度になると【大問1】34【大問2】3、さらに【大問4】5、と標準またはそれ以上の難度を持つ問題が結構出ている。
これらの設問にすべて答えなくてはいけないと言うことはもちろんないが理科で点数を積み上げておきたい受験生は、うすくてよいので計算問題に特化した問題集を1冊くらい仕上げておくと良いだろう。本年度のように空振りという可能性もあるが、例年のようなテスト内容であれば必ず得点のアシストをしてくれるはずである。
基本的知識を定着させた上で計算問題への対応力も身につけておけば合格はおのずから手に入るものと確信させられる。

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2018年度「西武学園文理中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

テスト時間は社会と合わせて60分で、理科だけに与えられた時間は30~35分くらい。大問は4問で小問の数は20前後なので、今まで受けてきた模試や他校の入試問題に比べると時間に余裕が持てる作りになっている。また、大問のはじめにあるリード文も長くない。実験結果を伴う問題が多いとしても案外あっさりしている感じを受けるので、時間を気にせず問題にあたることが出来る

【大問1】電流

  • 難度:
  • 時間配分:5
  • ★必答問題

冒頭から電流の問題なので眉にしわが寄ってしまうかもしれないが、敬遠したければ後半の大問から手をつけるというのも作戦である。しかし、それほど手を焼く大問ではない。果敢にアタックしてみよう。

問1は、回路における電流のつなぎ方をしていれば出来る。

問2では、「電流が通りにくい電気抵抗」と説明してくれているので問いが易しくなっている。

問3も、のグラフを選択してくれるとは助かる。

問4も、さんざん授業で触れてきた電気抵抗について書かれたきまりである。
とすると、ポイントは問5だけ、ということになる。ニクロム線を並列に接続するので流れる電流は2倍になる、という基本が理解できていれば正解もそう難しくはないだろう。
対面したときは気が重くなる問題だったかもしれないが、ここは全問正解したい。

【大問2】金属の燃焼

  • 難度:
  • 時間配分:5
  • ★必答問題

金属(銅)を燃焼して、酸化銅をつくるという実験に関する問題。ここもまた基本的問題の域を出ていない。

問1問2は何をか言わんや、問題文に書いてある。

問3問5はつながった設問になっていて、問3の答えから問4がわかり、その結果を使って問5を解くという流れになっている。とはいうものの、銅の粉が2倍になっているので酸化銅も2倍になるわけで、「気体A」と銅の重さの比も前項と後項を書き間違えるくらいしか間違えかたを思いつかない。問5は80gをその比に合わせて比例配分すれば良い。
もう少し手応えのある設問があっても良い気がする。

【大問3】植物(蒸散の実験)

  • 難度:
  • 時間配分:5
  • ★必答問題

植物の問題で受験生が一番苦手にしやすいのは、単純に植物の名前とか花びらの数・額の数といった純粋に暗記しなくてはいけない問題であって、こういった植物の作用に対する実験問題にはたいてい慣れているものだ。ここでも、受験勉強中何度も会ってきただろう植物の「蒸散作用」に関する実験が取り上げられている。

問1問2は実験にあたっての心構えというところ。

問3はまさにそのものを答える。

問4が唯一引っかかりやすい問題か。数値が出ていないので実験結果をある程度知らないと答えが難しくなる。普通に勉強してきていれば普通に知っていることではあるが。

問5もまた同じで、「葉の表よりも裏の方が○○が多いから」という書き慣れた答えを書けば良い。
この問題もまた受験勉強の成果をなぞるだけの問題である。

【大問4】化石と地層

  • 難度:標準
  • 時間配分:5

【大問4】はそれまでのものと異なり難易は別して、問題にオリジナリティーが感じられる。もし失点することがあるとすればこの大問だろう。

問1はわかるとして、問2は正しく答えられるかどうか。という誤答が予想されるが実際は。ただ、この生物の「生きた化石」と呼ばれる生物が「オウムガイ」なので、ますます誤解を深めてしまうではないか。ちなみに、「オウムガイ」の英語名は「ノーチラス」で、かなりかっこいい。

問4は「~代」の下の「~紀」にまでふみこんでいるので面白い。ただ、設問自体は与えられた表を分析すれば解けることだろう。「中生代」はこの表にある「三畳紀」「ジュラ紀」「白亜紀」の3つからなりたっているが、その前の「古生代」は「デボン紀」「オルドビス紀」「石炭紀」他たくさんあるので興味を持った生徒は調べてみると良い。すぐの入試には役立たないかもしれないが、人生はそこが終点ではない。

攻略のポイント

テスト時間は、社会と合わせて60分で60点満点
合格者平均点などは発表されていないが合格最低点(165/320点)から考えると、理科は40点以上とれれば合格に対して必要十分な点数と言えるだろう。受験勉強にまじめに取り組んできた受験生にとってこれはさほど難しい要求ではないはずだ。
特に【大問1】【大問3】はまったくの基本問題で手が止まるところはない。ここでしっかりと正解を解答用紙に書ければ少し異色の【大問4】も少々の誤りですむはずだ。他科目に難のある受験生はこの理科で得点を稼ぎたい。満点も夢ではない。
そのためには、やはり基本的知識をどの分野でもまんべんなく自分のものにしておくことが大切である。と同時に標準的な計算問題もまた手中に収めること。これで十分な合格点が望めることだろう。

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