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西武学園文理中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2020年度「西武学園文理中学校の理科」
攻略のための学習方法

[物理・化学の前半と生物・地学の後半]

得意な分野から手をつけて、余裕を持ってテストを終わろう。というのが、西武文理中学の理科に対する合格必勝法だ。
大問4問のうち、【大問1】【大問2】は物理・化学からの出題、【大問3】【大問4】生物・地学からの出題とテストの形式が決まっている。
前半の大問には計算を要する問題も含まれ、手強い気がするものの受験生によって得意・不得意分野はまちまだと思うので、最初に書いたように、計算上等と手ぐすねを引いている受験生は【大問1】から、どうも計算が入るといけない、という受験生は【大問3】から始めるとテスト時間が有効に使えることだろう。
算数は冒頭の計算問題から、国語は漢字の書き取りからのような基礎からテストに入っていくというルートがある程度見込めるものの、理科の場合ははじめに一行問題でもない限りどの大問が易しくどの大問が難しいとは解いてみないとわからない。【大問1】がもっとも難しく最後の大問がもっとも解きやすいことも往々にしてある。少なくとも当校の場合、2018年度・2017年度とも後半の方が解きやすいと感じた。
分野の好き嫌いは別とすれば、後半から手をつけた方が精神的に余裕が持てるのは間違いない。

[じっくりと、正確さを大切に]

またこの学校の場合、テスト時間が社会と合わせて60分となっており、その半分が理科に使えるとすると30分、その間に大問4つと小問20前後を解いていけば良いことになる。これは単純に比較して他校の問題よりは時間にゆとりが持てる作りになっている。
時間に追われて焦ることはないと言うことだ。
おそらく公開模試と比べても問題文をじっくり読み、よく考えて答えることが出来るはずだ。しかも問題文自体が長くなく、知識問題もシンプルに問われている問題が多いので、30分以内にすべて終えることができる可能性が高いと思う。
しかしそれは他の受験生でも同じことで、解きやすいテストは誰にも解きやすいものだ。そこで正確さが大事になる。理科は分量も少なく問題もあまり難しくない。合格を考えるとき、できれば理科で得点を重ねておきたい。それには、早く解くより正確に解くことを第一義に考えてテストに臨みたい。

[前半計算問題の難易度]

たまにユニークな出題(2018年度【大問4】問2・問4・問5、2017年度【大問1】問5など)があるとはいえ、知識問題はおおよそが過去勉強してきたテキストの域を出ない、履修済みの内容である。ここはしっかりと正解できるのが受験生の義務だろう。
そうなると、ポイントは計算問題の難易度になるわけで、どの程度までおさえておけば良いか、ということだ。
2018年度の問題には、正直これといった設問は一つも存在しない。計算が苦手、という受験生でもこれならば解ける、と愁眉を開かせる問題がほとんどだ。
ところが2017年度になると【大問1】問3・問4【大問2】問3、さらに【大問4】問5、と標準またはそれ以上の難度を持つ問題が結構出ている。
これらの設問にすべて答えなくてはいけないと言うことはもちろんないが理科で点数を積み上げておきたい受験生は、うすくてよいので計算問題に特化した問題集を1冊くらい仕上げておくと良いだろう。本年度のように空振りという可能性もあるが、例年のようなテスト内容であれば必ず得点のアシストをしてくれるはずである。
基本的知識を定着させた上で計算問題への対応力も身につけておけば合格はおのずから手に入るものと確信させられる。

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2020年度「西武学園文理中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

テスト時間は社会と合わせて60分で、理科だけに与えられた時間は30~35分くらい。本年度のレベルであれば30分以内にこなすことも難しいことではない。
大問は4問で小問の数は20前後、大問のリード文にはユニークな文章が目につくものの基本的な知識で得点できるところを確実に正解していきたいところ。

 

【大問1】生物 植物の成長

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

設問が始まる前に、これ以上はあり得ないほどていねいな「浮力」についての説明がある。といっても「浮力」という言葉が出てくることは大問の最後までなく、「メスシリンダーの値が1mL増えれば金属棒の重さは図Aのときより1gだけ軽くなる」…が「1mL増加するたびに…」とくり返され、金属棒をメスシリンダー内の水に沈めていくとばねはかりの指針が軽くなっていくことが示されるので、これをもとに設問を解いていく。「浮力」の基本的知識があればすべて不要な説明ではあるのだが、昨年度の【大問1】でもはじめにていねいな説明があったので、ひとつの個性と考えて良いのではないか。
設問は問1から問4まであるが、「浮力」の苦手な生徒でもしっかり得点できそうなレベルである。唯一不安がよぎるとすれば問3か。この立方体は水より軽いので水中にある立方体の体積がおもさと同じ数値になる(単位は異なる)。ここだけ気をつけたい。

【大問2】化学 ものの燃え方

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分
  • ★必答問題

このテストの主人公は文太君で、【大問2】では自宅の庭にほうれん草を植え、その途中で土のpHに興味がわき、そこから設問が発生する。しかし、【大問3】では文太君は成長して家を出てしまう。ひとり暮らしを始めるのである。国語の長文問題ならいざ知らず、理科のテストの中で主人公がストーリーを紡ぐというのは大変に珍しいのではないか?
しかしこの【大問2】はなかなかに手強く、文太君よりも自分の点数に心配がいってしまう。
問1・問2・問4の設問は基礎的知識で片付くが問3・問5の計算問題はあまり経験したことがない内容なのでおそらく驚くだろう。考え方としては「室内の湿度や水蒸気量」を求める問題と似ている。問3を解説すると、現在土のpHは5.1なのでほうれん草栽培に最適なpH値6.5まで引き上げる必要がある。したがって、引き上げるpH値は(6.5-5.1=)1.4である。また、消石灰90gでpH値を1上げられるのは「1m2×10(cm)」の体積を持つ土である。文太君の畑は「1×2×20(cm)」つまり4倍の体積を持っているので、必要な消石灰は9×01.4×4となる。問5はこの逆の考え方をすれば良い。この2問はこのテスト屈指の難問であり、解けなくてもやむを得ないとも考えられる。

【大問3】地学 気象

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

ひとり暮らしを始めた文太君の自炊生活を中心に設問が作られているが3問のあいだにあまり関連性がないのでタイトルは「きのこシチュー」とするしかなかった。「きのこシチューにまつわるエトセトラ」といったところか。
問1から問3まで、設問の文章だけで答えられる内容で、非常に基本的なものばかりである。もう少しひねった問題だと面白かったのだが残念無念。

【大問4】物理 ものの運動

  • 難度:標準
  • 時間配分:12分
  • ★必答問題

はじめに地球が太陽から受ける熱エネルギーの動きを数量で表した図が与えられる。
問1はこの図の数値を使って計算し答えを求めていく。
…100から51,26,4をひけばaは求められる。
…bを求めるには、114から6をひけば良い。
…cは少し難しく、太陽から受けた熱量の和「51+94」から、地球から出ていく熱量の和「114+7」をひけばよい。
問3では、問1で求めたbの値を2倍し、6を加えれば良い。
問2・問4はやさしい知識問題である。

攻略のポイント

合格点などが発表されていないので明確な合格点は書けないものの、理科では60点中40点とれれば合格に対して必要十分な点数と言えるだろう。
【大問1】・【大問3】はまったくの基本問題なので高得点が期待できる。また、【大問2】【大問4】にも平易な設問があるのでこれも得点しておきたい。難問は【大問2】の計算問題なので慎重にあたりたい反面、失点しても合格点には届くだろう。
やはり基本的知識をどの分野でもまんべんなく自分のものにしておくことが大切である。と同時に標準的な計算問題もまた手がけて自分のものにしておくこと。これで十分な合格点が望めることだろう。

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