中学受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
中学受験専門プロ家庭教師が語る

西武学園文理中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「西武学園文理中学校の理科」
攻略のための学習方法

[物理・化学の前半と生物・地学の後半]

得意な分野から手をつけて、余裕を持ってテストを終わろう。というのが、西武文理中学の理科に対する合格必勝法だ。
大問4問のうち、【大問1】【大問2】は物理・化学からの出題、【大問3】【大問4】生物・地学からの出題とテストの形式が決まっている。
前半の大問には計算を要する問題も含まれ、手強い気がするものの受験生によって得意・不得意分野はまちまだと思うので、最初に書いたように、計算上等と手ぐすねを引いている受験生は【大問1】から、どうも計算が入るといけない、という受験生は【大問3】から始めるとテスト時間が有効に使えることだろう。
算数は冒頭の計算問題から、国語は漢字の書き取りからのような基礎からテストに入っていくというルートがある程度見込めるものの、理科の場合ははじめに一行問題でもない限りどの大問が易しくどの大問が難しいとは解いてみないとわからない。【大問1】がもっとも難しく最後の大問がもっとも解きやすいことも往々にしてある。少なくとも当校の場合、2018年度・2017年度とも後半の方が解きやすいと感じた。
分野の好き嫌いは別とすれば、後半から手をつけた方が精神的に余裕が持てるのは間違いない。

[じっくりと、正確さを大切に]

またこの学校の場合、テスト時間が社会と合わせて60分となっており、その半分が理科に使えるとすると30分、その間に大問4つと小問20前後を解いていけば良いことになる。これは単純に比較して他校の問題よりは時間にゆとりが持てる作りになっている。
時間に追われて焦ることはないと言うことだ。
おそらく公開模試と比べても問題文をじっくり読み、よく考えて答えることが出来るはずだ。しかも問題文自体が長くなく、知識問題もシンプルに問われている問題が多いので、30分以内にすべて終えることができる可能性が高いと思う。
しかしそれは他の受験生でも同じことで、解きやすいテストは誰にも解きやすいものだ。そこで正確さが大事になる。理科は分量も少なく問題もあまり難しくない。合格を考えるとき、できれば理科で得点を重ねておきたい。それには、早く解くより正確に解くことを第一義に考えてテストに臨みたい。

[前半計算問題の難易度]

たまにユニークな出題(2018年度【大問4】問2・問4・問5、2017年度【大問1】問5など)があるとはいえ、知識問題はおおよそが過去勉強してきたテキストの域を出ない、履修済みの内容である。ここはしっかりと正解できるのが受験生の義務だろう。
そうなると、ポイントは計算問題の難易度になるわけで、どの程度までおさえておけば良いか、ということだ。
2018年度の問題には、正直これといった設問は一つも存在しない。計算が苦手、という受験生でもこれならば解ける、と愁眉を開かせる問題がほとんどだ。
ところが2017年度になると【大問1】問3・問4【大問2】問3、さらに【大問4】問5、と標準またはそれ以上の難度を持つ問題が結構出ている。
これらの設問にすべて答えなくてはいけないと言うことはもちろんないが理科で点数を積み上げておきたい受験生は、うすくてよいので計算問題に特化した問題集を1冊くらい仕上げておくと良いだろう。本年度のように空振りという可能性もあるが、例年のようなテスト内容であれば必ず得点のアシストをしてくれるはずである。
基本的知識を定着させた上で計算問題への対応力も身につけておけば合格はおのずから手に入るものと確信させられる。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2021年度「西武学園文理中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

テスト時間は社会と合わせて60分で、理科だけに与えられた時間は30~35分くらい。本年度のレベルであれば30分あれば十分に解くことが出来たと思う。
大問は4問で小問の数は20前後、大問のリード文は全般に長めなのでじっくりと読んでいると時間不足に陥る可能性がある。したがって、設問を解くのに必要な部分だけをピックアップして読めるよう練習しておきたい。

【大問1】音(ドップラー効果)

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

設問が始まる前に、ていねいな「ドップラー効果」についての説明がある。例年【大問1】でははじめにていねいな説明があり、それをしっかり読み、内容を理解してから設問に入っていくという形を取っていて、一つの個性的なスタイルと言えよう。
「ドップラー効果」については既存のテキストでも一通りの説明を受けていると思うし、設問のレベルも答えやすい基本的なものである。問4での「救急車がすれちがうとき~」は「ドップラー効果」の具体例として最もポピュラーなものであり、選択にあたり迷うことはないだろう(他には電車に乗っているときの、踏切の音などが有名)。
問5では、宇宙空間では音が聞こえない、という事象の理由を記述するわけだが、宇宙空間に行ったことはまだなくても、フラスコの中を真空にしてフラスコ内につるしてある鈴の音を聞く…という実験は誰しも実際行ったか教材の中で出会っているはずだ。
ここは全問正解したい。

【大問2】ものの三態

  • 難度:
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

分野分けとしては「ものの三態」としたが、内容は「なぜのりで紙をつなぎ合わせることが出来るのか」という疑問に答える大長文問題である。設問に答えるときに「ものの三態」の知識が要求される。

問1は算数で間違えたらゲンコツ食らうレベルの問題。
問2もまた食塩を取り出すための基本的な作業である。
問3は選択式なので助かる。この問題では必要ないが、他の選択肢についても簡単な説明が出来るようにしておきたい。
問4は、左から固体・液体・気体の粒の集まり方を表している。
問5では、水の表面張力という言葉を思い出したい。
リード文は長いものの難しい設問はない。ここも全問正解で通過したい。

【大問3】生物と温度

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

ここは比較的素直に基本的な知識を問う問題になっている。
問1~問4は間違えてたまるか、というレベルの知識問題で、ポイントは問5と言うことになる。
問5「ザゼンソウが発熱することは効率よく受粉するために必要だ」で、なぜ発熱すると良いのかを考えなければならない。そこで設問で答えてきた「変温動物」「虫媒花」そしてザゼンソウの生態などを吟味してただしい記述を書けるようにしよう。
問5で初めて点数に差がつき始めると思われ、難易度も高い良問である。

【大問4】プレート・断層・地震

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

地球の内部または地表面についての問題で、本年度のテストの中ではもっとも難度が高く、合否を分けた問題だったことだろう。全問正解は難しくても半分以上は解けておきたい。プレートや断層という言葉はなじみであっても細かく聞かれるとわかりにくいものだ。
問1は知識問題だが、あまり問われない言葉なので忘れているようなら再チェックが必要だ。
問2は地震の震源地によって警戒すべき災害を選ぶ問題。「阪神淡路大震災」のような直下型の地震ではマグニチュードが小さくても大きな震度を被ることがある。震度7以上はすべて震度7と表記されるので震度の7の中にも幅があると言うことになる。また、「東日本大震災」のように震源が海底の場合は地震によるゆれよりも津波の被害が大きく、かつて太平洋をはさんだチリで巨大地震が発生したときは、日本にも津波が押し寄せて人的被害が発生した。問3・問4は断層の種類を問う問題なので、問題文と図をよく見て正しい選択が出来るようにしよう。
問5は本格的な計算問題になっていて、本年度の最難関問題である。飛行機で8時間かかるところが3時間で到着するようになるわけだから5時間分距離が短縮されれば良い。800km×5の距離を年間8cmという速さで割ればよい。もちろん、長さの単位はそろえて置かなければならない。
ここでは問3以降がややてごわい。

攻略のポイント

合格点などが発表されていないので明確な合格点は書けないものの、理科では60点中40点とれれば合格に対して必要十分な点数と言えるだろう。
【大問1】~【大問3】は総じて基本問題なので高得点が期待できる。ただし、【大問3】問5は記述問題で本年度の中では高難度の設問である。【大問4】は計算問題を含むやや難度高めの地学の問題になっている。
まずは基本的知識をどの分野でもまんべんなく自分のものにしておくことが大切であると同時に標準的な計算問題もまた手がけて自分のものにしておくこと。また、この学校特有の出題傾向(長文・ユニーク設問)にも慣れておく必要がある。これらのことをやりとげることで、合格に十分な点数は取れるようになるだろう。 

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

西武学園文理中学校の科目別
入試対策一覧

中学受験のために
家庭でできること

インタビュー=学力が伸びる子と伸び悩む子の特徴とは

リーダーズブレインの合格実績豊富な現役家庭教師が、プロならではの視点でポイントをお話ししています。どのようなタイプの子供が伸びるのか、家庭でのサポートで親が気を付けるべき事は何か。勉強のサポートの仕方から親子の関係性など…ぜひ参考にしてください。

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。