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芝中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「芝中学校の社会」
攻略のための学習方法

例年、大問4つに総解答数40~45程度で作られている。試験の最後に100~150字ほどの論述問題が1問出される以外は、記号選択と用語記入だけ、というのもここしばらくの定型となっている。大問1・2が地理と歴史、大問3が政治中心だが時に国際社会など他分野も含む、大問4が時事問題と論述文・・・・・・と、一応の区分けがされている。政治分野が少なめの学校も多いが、本校では3分野の問題数はほぼ等しくなっている。
長文記述は本文から要旨を読み取り、キーワードを使ってまとめる読解力や構成力という、いわば「国語力」が必要となる。
 
[地理分野]
日本の国土・地形・気候・産業など幅広い範囲から出題される。
沖縄の自然と産業(平成22年・第一回)や東北地方について(平成21年・第一回)など、あるテーマに沿った出題が多い。地図を使って位置や大きさを比べさせるような問題、産業・人口などの統計から各地の特徴を考えさせる問題など、単純に用語を答えれば済むような問題は少ない。地図や白地図で位置や面積、主な鉄道や道路の路線などをしっかり確認しておかないとわからない問題も出されていて、難度は高めである。
基本事項をマスターしているのは当然として、日本全体どの地域についても、地名・地勢・産業や交通まで地図上でイメージできるくらい的確な知識が必要となる。
 
[歴史分野]
各時代の歴史について、幅広く出題されている。
年表をもとに歴史の流れをたどるものや、それぞれの時代についての短い説明文を読んで答えるものなど、いろいろな形が見られる。基本的事項は用語記入で書けるかどうかを確かめ、出来事や制度の理解については選択式で選ばせるなど、やはり用語をただ覚えています・・・では通用しない問題である。物事の背景やその後の影響まで考えられないと選択肢の細かな違いを選びきれないようになっている。
また、時代順の並べ替え問題もよく出される。年表で流れをつかむとともに関連事項もまとめて覚えてすぐに引き出せるようにしておかないと、迷って無駄に時間を失うはめになる。

 [政治分野]
日本国憲法・三権の仕組み・財政の問題がよく出されている。
また、この分野と合わせて、国際連合(平成22年度・第二回)や前年に起こった出来事(平成21年度・第一回)のように国際関係や時事問題も出題されており、政治分野ばかりとは限らない。政治については上記の頻出分野を確実に押さえ、時事問題集などにもしっかり目を通しておきたい。

 [記述問題]
3~5つのキーワードを必ず使い、100~150字ほどで答えさせる問題。ここは、社会的なことがらがテーマにはなっているが、国語の問題と思った方が良いかも知れない。まずキーワードを確認する。本文を読みながら大事な言葉や文に線を引くなり欄外に抜き出すなりしてしまう。その際、指定されたキーワードが文中にあるその周辺は使える部分が多いので、目をつけておく。そして設問に合うように指定された字数でまとめる。答えは本文の要旨に近いものになる場合が多いのである。
それにしても、話題は現代社会で問題とされる内容が多いので、普段からニュースや新聞に目を通し、自分なりに考えるようにしておけば、このような記述にも対応しやすいであろう。国語力と社会に対する関心の度合いが試される問題である。
以上、記述が大きなポイントにはなるが、基本的事項を細かい部分までしっかり身につけていることが大前提なので、全ての分野で高い実力をつけることが第一である。テキスト・地図・白地図・資料集で、地域ごと・年代ごとの重要事項と統計データなどかなり詳しく見ておく。そして、なぜそのようなデータになるのかまで考えるようにすれば、単なる数字の暗記を超えた、「使える」データを身につけられるのである。

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2014年度「芝中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

総解答数は44で、試験時間は40分。記号選択と適語記入が大半だが、資料の比較・読み取りが多く、大問4の本文と記述に時間がかかることを考えると、全体としてはかなりハードな試験である。大問4で10分、大問1~3の40問で30分とみて、1問40秒ほどなので、資料の数値を素早く読み取るスピードは必要である。

[大問1]

  • 時間配分:9分

日本各地の気候・産業などの特色について。
今年度は特に統計やグラフを読み取り、あてはまる都道府県の正しい組み合わせを選ぶという形式の問題がしつこく出された。使うデータは農産物・製品出荷額・外国人登録人口・旅客輸送・・・・・・と多彩である。普段目にしない統計も出ているので迷ってしまう。それぞれの地域の特徴に関して、位置や周辺地域との関連性などまでわかっていないとなかなか的確には選べない。まずは消去法で確実に消せる選択肢を消してしまい、あとはその事項についてどれだけ理解しているかの勝負になる。
資料集などで、面倒だと思わずに細かいデータまでよく見ておき、そのような数値になる理由まで考えるようにすれば、記憶にも残りやすい。

[大問2]

  • 時間配分:9分

各時代の条約や決まりを題材にした歴史の問題。
年代も幅広く、ここでも、各事項について正確な知識を要求される。選択肢のごく一部分が決め手になるものが多いので、その事項の年代・関わる人物・他への影響などがよくわかっていないと判断がつかないのである。
時代順の並べ替え問題もやはり出されている。

[大問3]

  • 時間配分:9分

憲法と基本的人権の問題。
ここは基本的な知識で答えられる問題が多い。日本国憲法の三大原則などは頻出である。

[大問4]

  • 時間配分:13分

医療制度についての問題。
本文を読んで120字以内でまとめる記述問題。本文の筆者の意見を読み取るという、ほぼ国語の問題になっている。
キーワード自体が要旨をまとめるヒントになっているので、文中から使えそうな部分を利用して字数にまとめる。
新聞やニュースでこの問題について知っていれば、やはり理解しやすいであろう。行政など他の問題も少し混じっている。

攻略のポイント

大問1~大問3については、やはり高い実力が要るということになる。たとえ見知らぬ統計データが出されたとしても、その今見ている見知らぬデータと自分の知っている知識とを結びつけて正解につなげられるかという、社会のセンスの問題となってくる。普段からいろいろな物事の背景・理由・周囲への影響などを考えて、思考力をつけられるよう、努力するしかない。付け焼き刃の浅い勉強では厳しいテストである。
そして大問4は、やはり国語力のある人に有利な設問だと言わざるを得ないだろう。

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