中学受験専門プロ家庭教師が語る

芝中学校 国語入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「芝中学校の国語」攻略のための学習方法

出題傾向と特色

ここ数年は漢字・語句の問題が2題、読解問題が2題という構成が定型となっている。素材文は文学的文章と説明的文章が1題ずつ、文量は計7000~8000字ほど。

文学的文章は、受験生と世代の近い登場人物が悩みや葛藤を乗り越えて成長していく話が多い。
説明的文章は科学・自然・哲学など、扱われる題材が幅広い。
年齢的にあまり馴染みの無い分野だと、内容も難しく感じられる。説明的文章については、やや難しい文章にも触れて見慣れておきたい。

読解問題・記述問題

2015年度より、読解問題の設問はすべて記述式となった。昨年・今年とも設問数は大問二つにそれぞれ四題ずつ、計八題。求められる総字数は2019年度では390字で、20~100字で書く形になっている。
記述問題に特化した形式に気後れしてしまう人もいるかもしれないが、問題自体の難易度はイメージほど高くはない。合格者平均点が7割ほどにもなることからも、それはわかるだろう。
「自分で考えて書きなさい」・「自分の意見を答えなさい」といった論述タイプの記述ではない。特に説明的文章の問題では、本文から適切な部分を抽出し、まとめることで解答をつくることができる場合が多い。文学的文章年齢や舞台の設定が受験生にも馴染みやすいものが多いので、登場人物の心情も理解しやすい。読解力が適切についていればそれほど難しくは感じないはずである。

まずは説明的文章・文学的文章の読解の技術をしっかり身に着けよう。
説明的文章なら形式段落と意味段落の整理、各段落の要点と細部の見分け、全体の要約と要旨など。文学的文章なら登場人物の整理、時間・場所・人物の入退場による場面分け、人物の言動や情景などから心情の読み取り、物語のテーマなど。

基本的な読解力をつけた上で、記述に慣れておく。
説明的文章では要点をそのまま記述に使える場合が多いだろう。文学的文章では人物の気持ちや行動の理由が訊かれることが多い。それぞれの文章を多く読んで、一定の字数でまとめる練習を積んでおこう。

最初から最後まで記述が続く試験なので、書く事への抵抗感があるようだと辛い。完璧な解答を目指さなくて良いので、部分点は取れるようにまずは一定の字数を書き込めるよう、過去問を多くこなしてまとめ方のコツをつかみたい。

漢字・語句

漢字も毎年10問ほど出題されている。読みを明らかにせず文脈から当てはまる漢字を考えさせるような問題もある。難しい問題も見られるが、普段からの語彙を増やす努力がモノを言う分野でもあるので、漢字テキストと同様、読書などからも漢字を吸収するよう心がけてほしい。

2019年度「芝中学校の国語」特徴と時間配分と攻略ポイント

分野・単元 難度 時間配分 必答問題
【大問1】漢字 標準 2分
【大問2】ことばの知識 標準 2分
【大問3】論説文の読解 やや難 21分
【大問4】小説の読解 やや難 25分

特徴と時間配分

漢字+言葉の知識の問題が10問、読解問題の記述が8問という記述問題に特化した構成である。漢字は2~3分で済ませて、残りは読解と記述に充てることになる。
素材文の字数は計8000字ほど。重要箇所を傍線・印などでマークしながら読み終え、ひととおりすべての記述の必要字数を満たして最後まで書けるスピードが欲しい。完璧な解答を目指して時間が足りなくなる事態は避けたい。

【大問1】漢字

 「寒暖」の差。
 関東「一円」。
 「丁度」いい。
 「駅伝」大会。
 「貴重」な体験。

【大問2】ことばの知識

 「天の川」。
 うらみを「晴らす」。
 後の「祭り」。
 「根」にもつ。
 言わぬが「花」。

【大問3】論説文の読解

発展途上国の生命の安全や未来への希望が無い状況が自暴自棄の暴力を生み出す原因であるとし、先進国の人々が時間と労力を使って解決に努力すべきだと述べている。

問一 傍線直前に第三世界での環境が説明されている。第一世界とは逆の環境なので、設問の条件「否定表現を使わず」に記述すれば、それが第一世界での環境となる。
「読み書きができ」「栄養が足りていて」「安全な飲み水が手に入り」「きちんとした家に住み」「大学教育を受ける人」が多い、ということである。
30~40字なのでコンパクトにまとめよう。

問二 第五段落に「未来への希望がないということ」が怒りの原因であると書かれている。
第三段落には「権利・安全・生き延びる術もない」と生命の安全すら望めない状況も書かれているので、ここも合わせて字数にするとよいだろう。

問三 傍線直前にその経験が語られている。アメリカ人・ベルギー人の行動は、「先進国で暮らす私たち」が「自分たちの命の方が地球上の他の人びとの命よりも価値があると信じている」かのようだったのである。

問四 第六段落の後半に具体的に書かれている。「第三世界の~覚悟をすること」によって、私たちの中に「人間性を注ぎ込む」とある。
第三世界の置かれた非人間的な状況から目をそらさずに、彼らも自分たちと同じ人間であるという意識を持って、自分たちも時間と労力を費やして、安全で未来に希望の持てる環境をつくる手助けをするのが「人間性の世紀」ということになるだろう。

【大問4】小説の読解

保健室登校から抜け出せたサエに会って謝りたいという気持ちが、主人公に外界と向き合う一歩を踏み出させる。

問一 サエが来る前は一人だったのだから、現在の一人の状態でもなじんでいるはずなのに、孤独感・閉塞感を感じている。原因は、サエがいなくなったことであろう。
サエがいた時に、一人の時とは違う気持ちになっていたということである。

問二 「そのような状態」とは混乱した気持ちであろう。原因は先生の「サエちゃんが教室に戻れて嬉しくないのか」という質問である。
サエと一緒にいることがうれしくサエのことが好きだった。サエが保健室登校から抜け出せたことを喜んであげなければいけないのに、抜け出せない自分を比較してしまい、いじけてしまっている。寂しくないと思い込もうとしても無理がある。
その事実を先生の質問で突きつけられてしまい、「みすぼらしい」気持ちになって混乱しているのである。

問三 サエに会って謝りたいという気持ちを先生に告げている。この後、主人公が勇気を出して教室に行き、サエと話をする場面が描かれると予想される。
ひどいことを言ってしまった友達に謝りたいという気持ちが、主人公を保健室から導き出すのである。

問四 サエが保健室登校から抜け出し教室に戻ったことで、教室に戻れない自分を卑下し、ずっとこのまま閉じこもっていようと思っていた。しかし、サエに会えない寂しさを自覚し、サエに謝りたいという気持ちが強まったことで、保健室を出て教室に向かう意欲が起こっている。
閉じこもっていたいという気持ちから外へ向かおうという気持ちに変化したことをしっかり書こう。

攻略のポイント

記述問題には必ず手をつけて規定の字数(9割)を埋めて、部分点を得る。無理に綺麗な答案を書こうとしなくて良い。適切な読解力があれば、合格点に到達できるように作られている。思った答えをテキパキ書き進めよう。
とは言え、100字もの記述をまとめるのには経験が必要なので、過去問や類似問題で十分に練習しておくこと。
合格者平均点と受験者平均点の差が小さい、差がつきにくい試験なので、2割の配点がある漢字もミスしたくない。丁寧に学習しておこう。

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