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芝中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「芝中学校の国語」
攻略のための学習方法

出題傾向と特色
ここ数年は漢字・語句の問題が2題、読解問題が2題という構成が定型となっている。素材文は文学的文章と説明的文章が1題ずつ、文量は計70008000字ほど。

文学的文章は、受験生と世代の近い登場人物が悩みや葛藤を乗り越えて成長していく話が多い。

説明的文章は科学・自然・哲学など、扱われる題材が幅広い。年齢的にあまり馴染みの無い分野だと、内容も難しく感じられる。説明的文章については、やや難しい文章にも触れて見慣れておきたい。

読解問題・記述問題
2015年度より、読解問題の設問はすべて記述式となった。昨年・今年とも設問数は大問二つにそれぞれ四題ずつ、計八題。求められる総字数は今年度では425字で、2090字で書く形になっている。

記述問題に特化した形式に気後れしてしまう人もいるかもしれないが、問題自体の難易度はイメージほど高くはない。合格者平均点が7割ほどにもなることからも、それはわかるだろう。

「自分で考えて書きなさい」・「自分の意見を答えなさい」といった論述タイプの記述ではない。特に説明的文章の問題では、本文から適切な部分を抽出し、まとめることで解答をつくることができる場合が多い。文学的文章も年齢や舞台の設定が受験生にも馴染みやすいものが多いので、登場人物の心情も理解しやすい。読解力が適切についていればそれほど難しくは感じないはずである。

まずは説明的文章・文学的文章の読解の技術をしっかり身に着けよう。

説明的文章なら形式段落と意味段落の整理、各段落の要点と細部の見分け、全体の要約と要旨など。文学的文章なら登場人物の整理、時間・場所・人物の入退場による場面分け、人物の言動や情景などから心情の読み取り、物語のテーマなど。

基本的な読解力をつけた上で、記述に慣れておく。説明的文章では要点をそのまま記述に使える場合が多いだろう。文学的文章では人物の気持ちや行動の理由が訊かれることが多い。それぞれの文章を多く読んで、一定の字数でまとめる練習を積んでおこう。

最初から最後まで記述が続く試験なので、書く事への抵抗感があるようだと辛い。完璧な解答を目指さなくて良いので、部分点は取れるようにまずは一定の字数を書き込めるよう、過去問を多くこなしてまとめ方のコツをつかみたい。

漢字・語句
漢字も毎年10問ほど出題されている。読みを明らかにせず文脈から当てはまる漢字を考えさせるような問題もある。難しい問題も見られるが、普段からの語彙を増やす努力がモノを言う分野でもあるので、漢字テキストと同様、読書などからも漢字を吸収するよう心がけてほしい。

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2017年度「芝中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

漢字の問題が10問、読解問題の記述が8問という記述問題に特化した構成である。漢字は2~3分で済ませて、残りは読解と記述に充てることになる。

素材文の字数は計8300字ほど。重要箇所を傍線・印などでマークしながら読み終え、ひととおりすべての記述の必要字数を満たして最後まで書けるスピードが欲しい。完璧な解答を目指して時間が足りなくなる事態は避けたい。

【大問1・2】漢字の書き取り

  • 難度:標準
  • 時間配分:3分

読みは伏せておいて文意から漢字を書かせる問題が出ている。慣用句的に決まった言い方になるものもあり、語彙の多さが武器になる場面である。

【大問3】説明文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:23分
  • ★必答問題

建築家はモノのつくり方という情報を前もって策定し、作り手と共有する仕事であると述べている。

問一 〈私たち〉は建築家のことである。「建物」の定義のあとでくわしく述べられている。「モノそれ自体(建物)を指すと同時に、それを作る行為の意味を含んでいる」とある。

問二 傍線②の直後に説明されている。「コンクリートの塊や~組み合わされる必要がある」の部分である。条件である「建物」を必ず主語にしてまとめること。

問三 ここも傍線③の直前でまとめて説明してくれている。先の「コンクリートの塊……」の話の延長で、「そのままではわけのわからない~了解可能なものにとりまとめること」とある。この部分で傍線の中にある「世界」という語も用いられている。「秩序だてる」をもう少し説明すれば、少し前で「関係づけられる、すなわち秩序だてられる」と言い換えているので、「関係づける」ということだとわかる。

問四 小規模で単純なモノについては製作者=使用者であった。つまり、つくられるモノとそのつくり方(情報)は一体であった。しかし、「つくる対象が大規模かつ複雑で多くの主体が関わる場合や、使う人とつくる人が異なる場合には、製作前につくり方を記述して共有しておくことが必要」となる。つくり方が情報としてモノから分離する。ここに、設計者(建築家)の存在が必要になるのである。建築家とはつくり方を策定する人であることをしっかり説明しよう。

【大問4】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:24分
  • ★必答問題

一度は仲良くなった旧友と劣等感により距離を置くようになった主人公。しかし、旧友にも他人に知られたくない悩みがあり、それを自分に見せてくれたことでわだかまりが溶ける。

問一 もう少し後で長谷川さんの性格について仲間が言及する場面があるが、傍線①の時点ではそこは関係ない。直前の、一緒にいるとつい自分と長谷川さんを比較して劣等感をもってしまうという部分から考えればよい。

問二 「体に触れる」ことに関連したことである。長谷川さんのシャツがずれて下着が覗いていたので、直そうとして裾に触れたら怖い態度の対応をされたという出来事を指している。

問四 変化を訊かれているので、以前は~だったが、あるきっかけで~に変わったという形で書くのが良いだろう。きっかけは「自分の弱い部分=他人に知られたくない怪我の醜い傷跡」を主人公だけに見せてくれたことである。一度は自分の劣等感から疎遠になってしまったが、「また友達になりたい」と思い始めている。

攻略のポイント

記述問題には必ず手をつけて規定の字数(9割)を埋めて、部分点を得る。無理に綺麗な答案を書こうとしなくて良い。適切な読解力があれば、合格点に到達できるように作られている。思った答えをテキパキ書き進めよう。

とは言え、90字もの記述をまとめるのには経験が必要なので、過去問や類似問題で十分に練習しておくこと。

合格者平均点と受験者平均点の差が小さい、差がつきにくい試験なので、2割の配点がある漢字もミスしたくない。丁寧に学習しておこう。

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