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芝中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「芝中学校の国語」
攻略のための学習方法

出題傾向と特色

ここ数年は漢字・語句の問題が2題、読解問題が2題という構成が定型となっている。素材文は文学的文章と説明的文章が1題ずつ、文量は計7000~8000字ほど。

文学的文章は、受験生と世代の近い登場人物が悩みや葛藤を乗り越えて成長していく話が多い。

説明的文章は科学・自然・哲学など、扱われる題材が幅広い。年齢的にあまり馴染みの無い分野だと、内容も難しく感じられる。説明的文章については、やや難しい文章にも触れて見慣れておきたい。

読解問題・記述問題

2015年度より、読解問題の設問はすべて記述式となった。昨年・今年とも設問数は大問二つにそれぞれ四題ずつ、計八題。求められる総字数は2018年度では380字で、15~90字で書く形になっている。
記述問題に特化した形式に気後れしてしまう人もいるかもしれないが、問題自体の難易度はイメージほど高くはない。合格者平均点が7割ほどにもなることからも、それはわかるだろう。

「自分で考えて書きなさい」・「自分の意見を答えなさい」といった論述タイプの記述ではない。特に説明的文章の問題では、本文から適切な部分を抽出し、まとめることで解答をつくることができる場合が多い。文学的文章も年齢や舞台の設定が受験生にも馴染みやすいものが多いので、登場人物の心情も理解しやすい。読解力が適切についていればそれほど難しくは感じないはずである。

まずは説明的文章・文学的文章の読解の技術をしっかり身に着けよう。
説明的文章なら形式段落と意味段落の整理、各段落の要点と細部の見分け、全体の要約と要旨など。文学的文章なら登場人物の整理、時間・場所・人物の入退場による場面分け、人物の言動や情景などから心情の読み取り、物語のテーマなど。

基本的な読解力をつけた上で、記述に慣れておく。説明的文章では要点をそのまま記述に使える場合が多いだろう。文学的文章では人物の気持ちや行動の理由が訊かれることが多い。それぞれの文章を多く読んで、一定の字数でまとめる練習を積んでおこう。

最初から最後まで記述が続く試験なので、書く事への抵抗感があるようだと辛い。完璧な解答を目指さなくて良いので、部分点は取れるようにまずは一定の字数を書き込めるよう、過去問を多くこなしてまとめ方のコツをつかみたい。

漢字・語句

漢字も毎年10問ほど出題されている。読みを明らかにせず文脈から当てはまる漢字を考えさせるような問題もある。難しい問題も見られるが、普段からの語彙を増やす努力がモノを言う分野でもあるので、漢字テキストと同様、読書などからも漢字を吸収するよう心がけてほしい。

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2018年度「芝中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

漢字+言葉の知識の問題が10問、読解問題の記述が8問という記述問題に特化した構成である。漢字は2~3分で済ませて、残りは読解と記述に充てることになる。

素材文の字数は計7400字ほど。重要箇所を傍線・印などでマークしながら読み終え、ひととおりすべての記述の必要字数を満たして最後まで書けるスピードが欲しい。完璧な解答を目指して時間が足りなくなる事態は避けたい。

【大問1】漢字・ことわざ

  • 難度:標準
  • 時間配分:1分30秒

禁物(きんもつ)―してはいけないこと。
水魚の交わり―仲の良いこと。

【大問2】漢字・ことわざ・慣用句

  • 難度:標準
  • 時間配分:1分30秒

生糸(きいと)
雨足(あまあし)―雨の降り方。
情けは人のためならず―人に優しくすると、めぐりめぐって自分に返ってくる。

【大問3】論説文の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:23分
  • ★必答問題

生物に雌雄の別があることの意味を解説している。

問一 直後の段落で述べている。「他人から遺伝子をもらう――つまり、遺伝子を交換すれば良い」を字数にまとめる。

問二 二つより多いと不都合があること・二つが最適であることを説明した部分を見つける。「グループが多すぎると組み合わせが多すぎて、うまく子孫を残せないグループができてしまう」「二つのグループで交流する方がもっとも効率良く、確実に子孫を残すことができる」とある。

問三 小さい配偶子は移動能力を高めることができる、とある。人気のある大きい配偶子に、他のライバルより早く駆けつけて遺伝子を渡すことができるのである。

問四 まず、「危険」について考える。かつての生物は雌雄の区別が無く細胞分裂で増えていたが、それでは子孫がすべて同じ遺伝子・性質・弱点を持つことになり、環境が変わると全滅する「危険」があった。それを回避するために、性質の異なる個体を増やそうと、異なる遺伝子が組み合わさるように性別ができたと書かれている。

【大問4】小説の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:24分
  • ★必答問題

怪我で野球をあきらめようとしていた主人公は、かつては神様とあがめていた元プロ野球選手を偶然見かける。

問一 「それ」とは同級生から聞いた、週刊誌に載っていたという話である。かつて自分があこがれていた野球選手が、怪我で引退したのちは生活も荒れて警察沙汰も起こすなど、すっかり落ちぶれてしまったという。主人公はそんな事実を認めたくなかったのである。

問二 主人公がバイト先で見かけた「あのおじさん」は、かつて主人公が「神様」とあこがれた野球選手であった。連れの女性の言葉から、現在は草野球のコーチをしていることがわかる。

問三 「親父が落ち、あのひとでさえ逃れられなかった奈落」とは何か。父親が元野球選手であったことは語られている。理由はわからないが主人公が子供のころには引退していた様子である。

また、「あのひと」は怪我で引退してその後はすっかり落ちぶれてしまった。二人とも、野球選手としては満足な結果が残せず、不本意なその後を送っている。主人公も大きなけがをしているので、もし野球を再開してもみじめな結果になるかもしれないが、それでも「進み続ける(野球から離れられない)」ことを覚悟しているのである。

問四 かつて憧れた野球選手がすっかり輝きを失った姿で主人公の前に現れた。しかし彼はそのような状態でも草野球のコーチを務め、野球への想いをいまだ残しているようだった。

そんなかつての「神様」の姿を見て、主人公は自分の野球への想いを確認し、たとえ満足のいくプレーができなくても、できるところまで野球を続けたいと思ったのである。

攻略のポイント

記述問題には必ず手をつけて規定の字数(9割)を埋めて、部分点を得る。無理に綺麗な答案を書こうとしなくて良い。適切な読解力があれば、合格点に到達できるように作られている。思った答えをテキパキ書き進めよう。
とは言え、90字もの記述をまとめるのには経験が必要なので、過去問や類似問題で十分に練習しておくこと。

合格者平均点と受験者平均点の差が小さい、差がつきにくい試験なので、2割の配点がある漢字もミスしたくない。丁寧に学習しておこう。

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