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巣鴨中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2014年度「巣鴨中学校の理科」
攻略のための学習方法

 [基本的知識]
巣鴨中学の理科を攻略するためには、次の2つの力が同時に内在しなければならない。
「理科における十分な基本的知識」と「計算問題への対応力」である。
どちらが欠けても将来の合格点は見えてこないので、両輪がそろうようにこれから勉強を積み上げていきたい。
「基本的知識」のレベルは決して高いものではなくてもよい。普段塾や家で学習している参考書や問題集において、「重要」と記されている箇所の項目を徹底的に暗記して身につけることだ。簡単そうに見えるが容易ではない。この際には、自分への妥協は出来るだけ排除すること。
巣鴨中の受験生は理数系が得意な生徒が集まってくるので理科で差をつけられないためにもできるだけ高得点を自らに課したい。暗記においても「ここまで覚えたからいいや」ではなくて、重要項目は隈無く覚えきる。手を抜いたところが出題されるかもしれないではないか。そのとき、ライバルたちはそこで得点出来るに違いないのだ。意地の張り合いだ。是が非でも巣鴨に合格したい場合は相手の負けない根性をもって項目の暗記に努めたい。
そして、その知識の確認には、過去問H21年の「植物」「地層」、H22年の「人体」「川の流れ」、H24年の「植物」「転機」などの大問が使える。
すらすら解けるようであれば、こちら側の力はもう十分だ。
とにかく、「もうおなかいっぱい」と満腹を感じられるまで知識量は増やしておこう。

[計算問題への対応力]
 「生物」や「地学(天体や気象など)」よりも、覚えることが少なくて計算があたれば出来る「てこ」や「滑車」の方が好きな生徒もいるだろう。
テストでもそういう分野が出ると俄然張り切る生徒(笑)。そういう生徒にははじめから計算力への対応力はあるので暗記の時間を増やしていけばよい。暗記がイヤでもやり給え。
問題は「計算問題」でつまずいてしまう受験生たちである。
巣鴨の入試問題における計算をふくむ設問はかなり難易度が高い。「超」がつくほどの難しさはないにしても模試などで出れば普通は出来ないで空欄にしてしまう可能性が高そうだ。
まず、与えられた条件が複雑であり、数値も一気にたくさん出てくる。本番では頭がパニックになりそうだ。
しかし、ここを乗り越えなければ合格は見えてこない。
今回、一から計算問題をやり直そうと志す者は、本当に基礎的な問題から順に難易度を上げて自分が引っかかった箇所を把握しておこう。
物理の大問では、設問は後半に行くほど難易度が上がる仕組みになっていることが多いので、前半の設問はさほど難しくない場合もある。苦手意識のある生徒はその前半だけでの得点でも十分だ。無理してまったくわからないものまで理解しようとしなくてもよい。
塾や家での教材はある程度こなせるが、巣鴨クラスになると手が出なくなる生徒は、問題演習を十分に行うことで対応力がつくはずである。通い慣れたる塾がある場合は、どうしてもその塾に特性に合わせた問題しか解けない場合が出てくる。塾ごとにも傾向と対策があるからだ。巣鴨や同レベルの男子校の問題をこなしていくことで、入試問題への免疫がついてくるはずだ。もともと基本的な解き方は身についているのだから、解き慣れてくればそれほど苦には思えなくなるはず。ただ、それでも全部の設問に対応しようと気張るのは危険である。自分の力に合せて、やっておくべきボーダーを把握しておこう。
計算がからむ大問においてこわいのは、はじめの方の答えを計算ミスしてしまうと、あとの設問で次々と失点を重ねてしまう可能性があることだ。これは暗記分野にはないこと。だからこそ心許ないといえる。
安定した暗記分野での得点力としっかりと身につけた計算問題への対応力、この二つがそろってこそ難関と呼ばれる巣鴨の理科を突破できるのだ。まだ時間は十分にあるので気合いを入れてがんばって欲しい。
 
[理科の勉強法のまとめ]
 ①普段の学習で使用している塾の教材や参考書を用い、早めに基礎知識は頭に入れてしまうこと。
この場合の基礎知識というのは、今回のテストで試されている設問程度のものでよい。
理科好きな男子はどうしても暗記分野を軽視しがちであるが、着実に点数をとるには暗記分野は欠かせない。
②算数の強化とあいまって、計算問題へ挑戦する気持ちを培っておきたい。
そもそも巣鴨を受けるのだから並以上に持ち合わせているとは思うがさらに強固なものに。
その上で、算数とはひと味違う理科の計算テクニックを伝授してもらいたい。
③過去問を解くときは必ず時間を計り集中力を持って取り組むこと。
どんな場合でも満点が取れるテストではないのでどの設問まで出来ていれば7割取れるのかというボーダーラインをしっかりと把握しておくこと。
④できれば自然科学分野に関心を持ち、万が一その分野が出題された場合人より知識がある状態にしておくと鬼に金棒なのだが…。
理科の得点アップは合格への強い味方となる。計算問題を克服して、巣鴨合格を確実なものにしていこう。

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2014年度「巣鴨中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

30分で大問は4、小問は40以上。速読即解が必要となる。
個々の設問はシンプルな問いかけであり、考えさせるというよりは、知識をそのまま使えるものが多い。そうなるとポイントはやはり計算分野ということになる。
ただし、設問が多いということはそれだけ次の答えにつながる誘導的なものが多く、仕掛けが混んでいても1つ1つ求めていくと、案外あっさりと解けてしまうことも多い。

【大問Ⅰ】メダカの習性

  • 時間配分:6分

初めの設問を見て「しめた!」と思った生徒も多いだろう。メダカについての問いには慣れている…しかし問2、問6、問11、問13あたりは苦労したのではあるまいか。通常教材の域を脱している。こういう設問は追究したところで仕方がない。
「魚類図鑑を眺めていれば時間を忘れる」とか「釣り大好き少年」でない限り答えるのは難しい。また、知識として仕入れても来年度のテストで使える可能性はほぼない。ここは「メダカ」の基礎知識の確認をして先に進もう。

【大問Ⅱ】天候

  • 時間配分:6分

大問Ⅰ同様、基礎知識の確認問題だが、大問Ⅰよりは普段の勉強で十分まかなえる問題になっている。問2「霧」がうまく答えられただろうか。問5はまさに時事問題で、昨冬の大雪が話題になっている。(2)では降水量と気温との相関関係が問われる。(3)は巣鴨らしい、計算を必要とする設問だが、内容は4年生的。(6)も知っておきたいことがらであり、忘れていた場合すぐに補完しておこう。

【大問Ⅲ】気体の性質

  • 時間配分:8分

主として、酸素と二酸化炭素に関する問いであり、その知識レベルは基本的なもの。ここで得点出来なくては、先に進んでも意味がない。
問1で間違えることはないだろうが、それでは他の選択肢「うがい薬」「せっんけん」などは何が使われているのか、と考えることは有意義なことである。そういう気持ちが先にいって大成するもととなる。
問4は、表から「二酸化マンガンの重さと反応が終るまでの時間は反比例する」がつかめれば解けると思う。比例・反比例の関係はどこにでも顔を出す。使えるように、いつでも準備しておこう。
問6(3)(4)はなかなか難しい。やり慣れていないと正答への導き方が分らないので問題集などで演習を積んでおこう。「二酸化炭素の重さは空気の重さの約1.5倍」と知識として知っていると、答えの目途が立ちやすくなる。

【大問Ⅳ】力学総合(ばねとてこ,浮力)

  • 時間配分:10分

最後は「巣鴨」らしい、手の込んだ力学の問題でテストも終る。果たして、どの設問まで食らいついていけるか、まさに合否を分ける問題だ。
設問10個のうち、やはり7問くらいは理解できるようになっておきたい。
前提としていろいろな数値が与えられている。落ち着いて条件をまとめていこう。問1から問6までは連動していて、結局xの長さをまとめるために1つずつ答えを導いてくれるようになっている。ただ、はじめの方の設問で間違えると連鎖的に不正解となるのではやり手強い問題だと言える。
もう一つ正解を困難なものにしているのは、はじめから浮力が問題にかかわっていることだ。理科の分野の中で、浮力は最も苦手としやすいものの一つと言える。問2、問3をクリアできた生徒は最後まで問題につきあえるのではないか。浮力は、最初期のところからひっかかってしまうことが多い。しかしいつまでも苦手といってはいられない。この問題をきっかけに浮力の重点的復習を行っておこう。
浮力の次には、「棒に重さがあり、支点がわかりにくい」設問へと続く。問6がそれだ。基本的な設問ではないが、なんとか身につけておきたいところ。
問7、8は「うきB」に対して、「A」と同じような処置を施していくのだが、誘導的な設問が省かれており、難度は高まっている。
問9、10は「うきB」の一部が水から出ているので再度浮力の考え方が必要となる。時間に余裕がなければ無理に取りに行かなくてもよい類の問題だ。自分の力ではどこまでが追跡可能かを確認しておこう。

攻略のポイント

テスト時間は30分で50点満点。
巣鴨を受験するために日々鍛錬してきた生徒であれば、質・量ともにそれほど困難なものではあるまい。合格ラインを70%と設定すると、基本レベルでの失敗は許されないが決して不可能な水準ではない。

計算分野に関しては後で記すとして、多少“運不運”が生じるのは、大問に出された生物・地学分野の得手不得手によって、その年の合格ラインを超えられるかどうかが決まってくるというところ。こればかりはまんべんなく勉強しておくしか方法はない。

巣鴨の理科においてやはり雌雄を決するのは物理・化学分野での得点力である。
まず「気体の性質」「水溶液の性質」「燃焼」など、頻出分野での暗記項目には強くなっておこう。それが直接計算に結びつかないとしても、点数を取れるところは取っておきたい。

その上で、本年度の大問Ⅲ・Ⅳへの挑戦を考える。
大問Ⅲの場合は、体積と重さの値をうまく整理して使えるようにすることが大切だ。算数においてはあまりこうした悩みはない。水の体積を重さに置き換えることで解答への糸口が掴めるのだが、その作業が身についているかどうか。受験生はどうしても出題されている数値をそのまま使いたがる傾向にある。よく吟味して、使うべき数値・単位に変換できるという能力が必要であり、それを体得するのは決して容易ではない。

また大問Ⅳにおいては、浮力への苦手意識が障害になってくる。中学受験レベルでの浮力は考え方・計算ともに基本的ではあるのだが、その最も基本的な事柄がわかっていないことが多く、例年「まったく解けない」生徒を輩出する単元であるだけに、困難が予想される。ただし、問1からまったく解けない場合、合格可能性はほとんどなしに等しくなるので、どこかで殻を破らなくてはならない。まずは浮力を意識しなくよい、純粋なてこやばねの問題にあたり、そちらが強化されてから浮力の内容に踏み込んでいくとよいだろう。逆に、浮力が得意な生徒は大きなアドバンテージを得ていると自信を持ってよい。

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