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巣鴨中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「巣鴨中学校の理科」
攻略のための学習方法

巣鴨中学の理科を攻略するためには、次の2つの力が同時に内在しなければならない。

1つは,理科における十分な基本的知識。
もう1つは,計算問題への対応力である。

どちらが欠けても将来の合格点は見えてこないので,両輪がそろうようにこれから勉強を積み上げていきたい。

「基本的知識」のレベルは決して高いものではなくてもよい。普段塾や家で学習している参考書や問題集において、「重要」と記されている箇所の項目を徹底的に暗記して身につけることだ。簡単そうに見えるが容易ではない。

この際には、自分への妥協は出来るだけ排除すること。巣鴨中の受験生は理数系が得意な生徒が集まってくるので理科で差をつけられないためにもできるだけ高得点を自らに課したい。

暗記においても「ここまで覚えたからいいや」ではなくて,重要項目はくまなく覚えきる。手を抜いたところが出題されるかもしれないではないか。そのとき,ライバルたちはそこで得点出来るに違いないのだ。意地のぶつかり合いだ。是が非でも巣鴨に合格したい場合は相手に負けない根性をもって項目の暗記に努めたい。

そしてその知識の確認には,過去問H28年の「植物」,H27年の「植物と昆虫」「地球の歴史」などの大問が使える。すらすら解けるようであれば,こちら側の力はもう十分だ。

とにかく,「もうおなかいっぱい」と自分もまわりも(?)満腹を感じられるまで知識量は増やしておこう。
なぜかというと,2つ目の力は「ついた」と自覚してもいささか心許ないからだ。

それは計算問題への対応力。
「生物」や「地学(天体や気象など)」よりも,覚えることが少なくて計算があたれば出来る「てこ」や「滑車」の方が好きな生徒もいるだろう。テストでもそういう分野が出ると俄然張り切る生徒(笑)。そういう生徒にははじめから計算力への対応力はあるので暗記の時間を増やしていけばよい。暗記がイヤでもやり給え。

問題は「計算問題」でつまずいてしまう受験生たちである。
巣鴨の入試問題における計算をふくむ大問は難易度が高い場合がある。まず,与えられた条件が複雑であり,数値も一気にたくさん出てくる。本番では頭がパニックになりそうだ。しかし,ここを乗り越えなければ合格は見えてこない。

今回,一から計算問題をやり直そうと志す者は,本当に基礎的な問題から順に難易度を上げて自分が引っかかった箇所を把握しておこう。物理の大問では,設問は後半に行くほど難易度が上がる仕組みになっていることが多いので,前半の設問はさほど難しくない場合もある。苦手意識のある生徒はその前半だけでの得点でも十分だ。無理してまったくわからないものまで理解しようとしなくてもよい。

計算がからむ大問においてこわいのは,はじめの方の答えを計算ミスしてしまうと,あとの設問で次々と失点を重ねてしまう可能性があることだ。これは暗記分野にはないこと。だからこそ心許ないといえる。

安定した暗記分野での得点力としっかりと身につけた計算問題への対応力,この二つがそろってこそ難関と呼ばれる巣鴨の理科を突破できるのだ。まだ時間は十分にあるので気合いを入れてがんばって欲しい。

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2018年度「巣鴨中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

30分で40問以上の小問に答えなければならず。そのうち、計算を必要とする設問が他校と比べても多く含まれているので、迅速に答えを出していくことが必要だ。

暗記系の設問はシンプルな問いかけが多く,考えさせるというよりは、頭の中にある知識をそのまま使えるものが多い。そうなると攻略のポイントはやはり計算分野ということになる。捨て問と呼ぶほどの難問はないものの自分の力と相談して30分という時間をうまく使いたい。

【大問1】生物…季節と植物・生物の生態

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

問1~5は植物、問6のみ生物(モンシロチョウの生態)に関しての設問と2つに分かれた。小問はすべて基本的な問いかけであり、暗記用教材などには必ず書かれているものばかりだ。できればすべて正解しておきたい。

ただし、男子の中には植物関連の暗記が苦手、正直に言うと好きではない生徒が少なくない。好きなことばかりやっていても世の中は渡れない。どの分野もしっかりと勉強に努めてきた生徒が栄冠をつかめるものだ。

<時間配分目安: 6分>

【大問2】物理…てこ・ばね・輪じく・かっ車

  • 難度:やや難
  • 時間配分:10分

まさに「計算天国」で、このような問題が大好きな生徒はわくわくしながら問題が難化していく中正解を求め続けただろう。巣鴨の理科には計算問題はつきものなのではじめから逃げる姿勢を持つ生徒はいないと思うが後半の設問は難問も混じるのでどこまで答えられたかが合否のカギを握ったことは間違いない。

与えられた棒は、太さは一様だが重さがあるものなのでそこを間違えるとすべて不正解もあり得る。細心の注意が必要だ。
そこをクリアすると問2までは容易に解けるだろうから、はじめのポイントは問3で、一応すべて選択肢を試してみないといけない。迅速に作業にあたろう。

装置が複雑になった問4からあとは、まさに実力勝負の世界。問4はばねにかかる重さが20gの半分10gとわかれば答えられる。問5は輪じくの基本的な問いで「動きは半径に比例する」がわかれば大丈夫。問6は問5のついでに解けてしまうので、ここまではあてておきたい。
さらに装置が複雑になる問7・8はさすがに失点もやむなしというところか…

問2の結果を使うとPにかかる重さは70gなので、これと棒Bの重さ20gを両端に振り分ければ問7は解答できる。
問8はさすがの難問で、おもりをつるす前の段階で左右に同じ重さがかかっているので、あとはおもりを左はしまたは右はしから何cm放したところまで大丈夫かを求めていく。

問6までは答えたい。問8まで解ければたいしたものだ。

<時間配分目安:10分>

【大問3】地学…火山

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

問1は火山に関する時事問題で、今年限定のもの。ただ、活火山の数はおよそは知っておきたい。

問2から問5(1)問6は火山に関する知識問題。すべて基本的なもので全部解けておきたい。

問5(2)は火山灰の重さを用いた計算問題で、単位に注意すればそれほど難しい問題ではない。

<時間配分目安:6分> 

【大問4】化学…水溶液・気体の判別

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

問1から問4まではこの分野の基本的な問い。問2が少し考えくらいであとは平易なもの。

問5は計算問題なのできっと構えてしまうところはあるがそこまでのレベルではなかった。

(1)(2)は算数でもたまに見かける異なる物質でできた金属の、部分の重さを求めるつるかめ算を使うもの。昨年度も理科のつるかめ算が見られたもので要注意だ。

(3)は、はじめの重さの和から残った重さをひくと二酸化炭素の重さが残るという基本的な問題。1Lの重さを求めるという単位さえ間違えなければ出来たことだろう。

<時間配分目安:8分>

攻略のポイント

テスト時間は30分で50点満点。

昨年度の問題と比べると【大問2】という計算問題はあるもののやや優しくなった印象であり、まじめに受験勉強に取り組んできた生徒であれば7・80%の得点はできるのではないか。

しかし本年度の問題からも巣鴨の理科においてやはり雌雄を決するのは物理・化学分野での得点力である、といえる。そのため【大問2】【大問4】問5の問題にどれだけ対応できたかが重要であることは言うまでもない。
その上で「生物」「地学」ほか「気体の性質」「水溶液の性質」「燃焼」「電磁石」など、頻出分野での暗記項目には強くなって万全を期そう。

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