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東邦大学付属東邦中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2022年度「東邦大学付属東邦中学校の算数」
攻略のための学習方法

はじめに

本校の入試問題は、標準的な問題とやや複雑な問題が出題される。合格に必要な点数を取るためには、標準的な問題をきちんと正解できれば十分である。ただし、算数で得点を稼ぐには、やや難しめの問題にもある程度対応できるようにする必要がある。

標準的な問題をしっかり得点していくつもりで、本校の過去問に取り組んでみると、意外と点数が伸びないこともある。

考えられる原因の一つは、試験時間の不足だろう。本校の試験時間は45分とやや短いのだが、手間のかかる問題なども見られる。このため、時間配分を間違えたり、解くべき問題の取捨選択の判断を誤ったりすると、点数は伸びなくなる。

そこで、短時間で解けるように練習していく必要が生じてくる。しかし、短時間で解くことと慌てて解くことは根本的に異なる。本校の試験時間はたしかに短めではあるが、過度にスピードを要求しているわけではない。本校の問題をよく分析すると、解法の選択を誤ると、時間がかなりかかるような問題が少なからず見られる。また、問題の出題意図を理解できると、解きやすくなる問題もある。したがって、慌てて解くのではなく、無駄のない解法を選択できる能力を身につけることを重視したい。

具体的な学習法

基本事項については、各分野とも理解できていることを前提に、具体的な学習法について述べていくことにする。標準~やや難レベルの問題を中心に取り組んでいくことになるが、単に問題を解くだけでなく、様々な解法で解いてみるとよい。複数の解法で解くことによって、テストで無駄の少ない解法を選択できるようになってくる。また、問題を解き終えてから、自分の解法をもう一度ふりかえることも大切である。改めてふりかえることによって、問題の本質の部分が見えてくる。こういう経験を積んでいくと、問題文を読んでから、解く方針を立てるまでの時間を短縮できるようになってくる。なかなか大変なことではあるが、ぜひとも実践してみていただきたい。

一方で、本校の問題では序盤に計算と一行問題が出題されている。計算では、素早く正確な処理能力と工夫する力が必要である。一行問題では、なるべく楽に求める能力が必要である。各塾などで配布される計算問題・一行問題には毎日コツコツ取り組むようにしたい。

過去問演習について

当たり前のことではあるが、過去問にはしっかり取り組んでおきたい。本校の問題は、標準的な問題の中に、手間のかかる問題や考えにくい問題が一部混ざっていることが多い。そして、問題の配列が難易度順になっておらず、正解を求めにくい問題が中盤に出題されることが少なくない。問題を取捨選択する練習を重ねるためにも、過去問演習は多めに行っておきたい

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2022年度「東邦大学付属東邦中学校の算数」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

難化した昨年度の反動からか、今年度はかなり易しくなっている。この影響で、受験者平均点は42.0点→65.9点と20点以上上昇することになった。試験時間にも無理がなく、45分で十分に取り組むことができるだろう。
平均点が高いので、つまらない失点をしないように注意したい。

【大問1】計算問題

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

計算問題が3問。やや面倒な問題もあるが、確実に正解しておく必要がある。

【大問2】小問集合

  • 難度:易・標準
  • 時間配分:7分

(1)(2)は基本的な問題である。
(1)は割り算の余りに関する問題。
(2)は食塩水の問題。
(3)は売買に関する問題。売れ残った商品の廃棄に費用がかかるという珍しい設定の問題になっている。

【大問3】平面図形

  • 難度:標準
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

面積比に関する問題である。
(1)は、三角形DHFと台形ABCDの面積比を求める問題。三角形の底辺比に注目すればよい。
(2)では、EGGFの長さの比を求める。(1)とのつながりを考えるとよいだろう。

【大問4】比例と規則性

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

水温の調整を題材にした問題。水温の上がり方・下がり方は時間に比例する設定になっている。解法自体は難しくないが、つまらないミスには注意したい。
(1)は2回目に95度になるまでの時間を求める。
(2)は規則性の問題である。

【大問5】立体図形

  • 難度:
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

(1)では、点Aから点Eまでの最短経路について考える。定石通りに処理するだけなので易しい。
(2)は立方体の切断に関する問題。悩むような問題ではないだろう。

【大問6】数の性質

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分

約束記号の問題のように見えるが、実質的には数の性質(指数法則)の問題といえる。指数法則を知らなくても、落ち着いて考えれば対応できるだろう。
(1)は4乗して2401になる数を見つければよい。難なく見つけることができるはず。
(2)は指数法則を知っていればすぐに答えが分かる。しかし、この問題に取り組む段階では、空欄にあてはまる整数を力業で見つければ十分である。
(3)では、指数法則の考え方を利用しないと困難になる。(2)を手がかりにして考えるとよいだろう。

【大問7】統計

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

統計に関する問題である。この分野の出題は珍しい。
(1)(2)は落ち着いて取り組めば難しくないはず。
(3)は、資料から読み取れることを選択肢の中からすべて選ぶ問題。

攻略のポイント

【大問1】~【大問5】は、基本~標準レベルの問題が多い。まずは、ここで得点を重ねておきたい。差が付きやすい問題を挙げるなら【大問2】(3)だろう。
【大問6】(1)(2)は落とせない。(3)は正解できなくてもそれほど影響はないと思われるが、算数で得点を稼いでおく必要がある受験生は正解しておきたい。
【大問7】は統計の問題であった。大多数の受験生があまり練習していないことだろう。ここは(1)(2)を正解できれば十分である。(3)はすべて正解しなければならず、時間もかかってしまう。他の問題の見直しに時間を使うことも検討したい。

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