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横浜雙葉中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「横浜雙葉中学校の理科」
攻略のための学習方法

横浜雙葉中学校、理科の満点は80点(算数・国語は100点)、合格者平均点は例年7割程度であり、ここ数年ほぼ同じ難易度を保っている。

標準的な問題が多く、問題の形式としては、問題文・図・実験や観察のデータ等を読み取った上で各設問に答える問題が中心である。計算問題も含まれており、記述問題も見られた。試験時間は40分、問題量に対して十分な時間は用意されているので、慌てる必要は全くない。問題文や図・表の読み取りにしっかり時間をかけて、落ち着いて取り組んで欲しい。各分野の学習法は次の通り。

<分野毎の学習法>

生物分野

本年度は食物連鎖に関する出題で、知識問題に加え計算問題・記述問題も含まれていた。近年では、人のからだのはたらき(心臓の働き・血液循環など)、植物の生育、植物のつくりと働き等の出題が見られる。この分野の学習法としては、人のからだの働き、植物の分類・つくり・はたらき、昆虫や動物に関する基本知識を確実に覚えることが第一である。人のだ液のはたらき、植物の光合成や蒸散作用などのはたらきについては、それを確認するための実験の進め方についても、覚えておきたい。

地学分野

本年度は星の動きに関する出題であった。ここ何年かでは、地震波の伝わり、気象の観測、月の満ち欠け、地層等の出題が見られた。この分野の学習としては、まずは地層・岩石・地震と火山・気象そして天体に関する基本知識を確実に固めることが第一である。月の満ち欠け・星の動きなどに関してはその理屈を理解した上で確実に定着させておきたい。火山や地震については、主な火山の場所や近年起こった地震など時事的な内容も含めて学習しておきたい。気象に関しては、日本の四季の天気の特徴・低気圧と高気圧・台風・大雨・フェーン現象・気象の観測などに関して理解をしておきたい。

物理分野

本年は電熱線による発熱についての出題で、電気回路についての基本知識とデータの読み取り力がポイントであった。ここ数年では、振り子の運動、永久磁石と電磁石、電気回路、てこのつり合い、光の性質、音、物の運動、浮力などについての出題がみられた。この分野の学習法として、まずは最も出題される可能性の高い力のつり合いに関してしっかり演習を行って欲しい。ばね、てこ、滑車、輪軸、浮力、振り子などについて、塾のテキストや問題集を使って計算問題の練習に時間をかけて欲しい。電気、光、音、磁石についても基本を身につけておいて欲しい。

化学分野

今年度はプラスチックについての出題で、計算問題も含まれていた。近年では、気体の性質、混合物の分離、水溶液の性質、水の三態変化、中和等について出題されている。この分野の学習法としては、まず、水溶液の性質、気体の性質・ろうそくの燃焼などの基本知識をしっかりと固めて頂きたい。さらに、溶解度、中和、金属と水溶液の反応、燃焼などに関しては、計算問題の練習をしっかり行って欲しい。

実験器具

実験器具の使い方に関して頻繁に出題されている。本年はメスシリンダーの読み取りについて、過去にはろ過の方法、気体検知管、顕微鏡の使い方、蒸発皿や試験管を使った実験の進め方等が出題されている。今後も同様の傾向が予想されるので、各分野での実験の進め方や実験器具の使い方についてもしっかり押さえておきたい

 

模試や過去問はまだ仕上がっていない単元や苦手な単元をあぶりだす絶好のチャンスである。単に得点だけを気にするのではなく、失点の多かった単元については、塾のテキストに戻るなどして、もう一度基本の確認を行うことが必要であろう。なお、苦手分野の分析やその対策については、プロの家庭教師へ是非相談して頂きたい

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2023年度「横浜雙葉中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問数は4 、小問数は約20で80点満点。(算数・国語は100点満点)試験時間は40分で例年通りであった。適語を答える問題、記号選択問題、計算問題が中心で、記述問題も見られた。長めのリード文・データ・図・絵などを読み取った上で設問に答える形式が中心になっている。問題量に対して試験時間は十分にあるので、慌てることなく問題文をしっかり読み、問題文やデータの読み取りに時間をかけて欲しい。

【大問1】生物 食物連鎖

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

問1 生物どうしの「食べる・食べられる」の関係を「食物連鎖」という。

問2 記述問題。植物は二酸化炭素と水を材料として光合成を行い、養分を作り出している。

問3 (1)食物連鎖の関係を「食べられる生物⇒食べる生物」で示すと、森の中:「ミミズ⇒モグラ⇒フクロウ」、海の中:「プランクトン⇒エビ⇒シャチ」となる。

     (2)Cを食べるBが一時的に増えると、Cは減りAは増える。その後Bが減るので、Cが増えAは減るので、もとの状態に戻る。

問4  ① 65×0.56 より四捨五入して、36。

    記述問題。の計算問題によると、植物が作った養分を100とすると肉食動物に移動する養分は36だけになる。従って、ピラミッドの一番上にいる生物ほどその数は少なくなる。

 

食物連鎖に関する出題。計算問題や記述問題も含まれるが、特に難しい設問はなく標準レベルの出題と言える。

【大問2】化学 プラスチックについて

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

問1 二酸化炭素の性質についての○×問題。水に少し溶け、石灰水を白く濁らせる。

問2 (1)問題文より、炭素と酸素は3:8の割合で結びつき、11の二酸化炭素ができる。55gの二酸化炭素が発生したことから、炭素の重さは15g。

     (2)15÷20 より、75%

     (3)940万tの25%は235万t。プラスチックA20gを燃焼させると55gの二酸化炭素が発生するので、235万÷20×55 より、646.25万tとなる。計算上割切れているので、四捨五入してはいけないことに注意が必要。

問3 (1)メスシリンダーの目盛りの読み取り方に関する選択問題。

     (2)密度=重さ÷体積  21÷20 1.05g/㎤

     (3)(2)の計算結果より、表の中のPS(ポリスチレン)と考えられる。

 

プラスチックについての出題。前半は炭素の燃焼について、後半はプラスチックの種類と密度に関して、いずれも問題文の誘導に従って解き進めること。

【大問3】地学 星の動き

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

 問1問2 東の空・南の空・西の空の星の動きを選択する問題。

 問3 赤道上では、星は東の空から垂直に上る。北極点では、星は地平線と平行に動いて見える。

 問4 夏の日の夜北の空に見えるのはカシオペヤ座、南の空に見えるのはさそり座。

 問5 地球の公転により、毎日同じ時間に星を観測すると、1日に1度、1か月に30度西に動いて見える。

 問6 (1)作図問題。北極点と北極星を結ぶ線と平行な線をA地点から引けばよい。

      (2)地球の中心とA地点を結ぶ線と垂直な線がA地点における地面を示す線になる。この線と(1)で引いた線の作る角を描けばよい。

      (3)平行線の同位角など図形の性質を用いて北極星の高度とその土地の緯度が等しいことを説明すればよい。同位角に関する説明がヒントとして書かれてあるので、利用すること。

 

星の動き(日周運動・年周運動)を中心とした出題。星の動きについては地球の動き(自転・公転)との関係を理屈で説明できるように理解を深めておいて欲しい。

 

【大問4】物理 電熱線による発熱

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分
  • ★必答問題

問1 実験結果より、同じ電熱線をつないでいる時電池の個数と電流は比例し、電流が2倍になると上昇温度は4倍、電流が3倍になると上昇温度は9倍という関係にあることがわかる。

    :20+4×4 より36.0℃ :7.5×2 より15A。

問2 実験結果より、同じ電熱線に対して流す電流を2倍にすると、発生する熱は2×2の4倍になる。

問3 実験結果のグラフを作成する問題。

問4 電熱線Yに流れる電流は電熱線Xに流れる電流の2分の1であることから、Yの長さはXの2倍。

問5 (1)ある回路に対して並列に別の回路をつなげても、流れる電流は変わらない。実験の電熱線Xに流れる電流は実験の電熱線Xに流れる電流と変わらないので、30A。

     (2)同様に考えると、実験⑦の電熱線Yによる上昇温度は、実験⑥の電熱線Yによる上昇温度と変わらない。

 

電熱線による発熱についての出題。電気回路に関する基本知識とデータの読み取り力がポイントになる。

攻略のポイント

各分野から大問4題の構成。記述問題や計算問題も含まれており、思考力が要求される問題も含まれているが、全体としては基本~標準レベルの問題が中心で、知識があれば正答できる問題も多い。出題形式としては、リード文や実験・観察のデータ等を見ながら解き進めるタイプの問題が中心となっている。本校の攻略のポイントとしては、まずは苦手分野を作ることなく、基本レベルの知識を正確に身につけることがあげられる。その上で、長めの問題文や実験・観察の結果を見ながら解くタイプの問題演習を積み重ねておきたい。実験器具や実験の進め方についても理解を深めておこう。

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