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浦和明の星女子中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「浦和明の星女子中学校の理科」
攻略のための学習方法

浦和明の星女子中学の理科の満点は50点、例年4分野から均等に出題される。基本知識や基本的な解法を利用すれば解ける問題と、応用力が要求される内容がバランスよく配置されている。記述問題は見られない。本校受験者は、まずはテキスト等で学習した基本知識や基本知識を確実に定着させること。その上で、秋以降は演習を通じて知識の運用の練習を行って欲しい計算問題を含めた多少難度の高い問題の演習にも力を入れること。社会と合わせて50分という不規則な時間設定だが、理科だけで25分と考えるとテスト時間はかなり短い。過去問等時間を意識した問題演習も十分に行って頂きたい。各分野の学習方法は以下の通り。

<分野毎の学習法>

生物分野 

本年は渡り鳥に関しての出題で、基本知識を問う問題と、渡りの方向に関する実験についての考察問題で構成されていた。
近年では、人と植物の呼吸・ウキクサの増え方・小笠原諸島の外来種・生物の個体数の変化・植物の働き等の出題が見られる。知識に加え、問題文やデータの読み取りと考察を必要とする問題が多い。
この分野の学習法としては、まずは生物すべての分野について基本知識をしっかり身につけて頂きたい。その上で、過去問と同タイプのデータや問題文を読み取って答える問題の演習にも力を入れて欲しい

地学分野 

本年度は渡り鳥との関連で、天体に関して出題された。
近年では、黄道と天の赤道・太陽の動き・星の動き・日食・太陽の動きと気温の変化・地層とボーリング調査等に関する出題が見られた。天体に関する出題頻度が極めて高い。今後も天体について出題される可能性が高いと思われる。
この分野の学習として、天体については、単なる丸暗記ではなく、地球の自転と公転・月の動きについての理解をしっかり行うことが大切である。また、月食・日食・金星や火星等惑星の動きについての出題も十分想定される。知識の幅を広げ、演習を十分行うことを心がけて欲しい。地層や岩石、火山、気象など他の単元の学習も怠らないこと

物理分野 

本年は光の進み方に関する出題で、難度の高い計算問題も含まれていた。ここ数年では、LED回路・てこのつり合い・温度と空気の体積・電熱線による発熱・ものの運動・磁石等の出題が見られる。
この分野の学習として、まずは出題される可能性が最も高い力のつり合い(てこ・滑車・輪軸・振り子・浮力な)についての計算問題演習に力を入れて欲しい。その他では、今回出題された光の性質、電気(豆電球の明るさ・電磁石・方位磁針の振れ・電熱線の発熱)に関する単元にも力を入れること

化学分野 

今年度は金属と塩酸の反応について、基本知識と計算問題による出題であった。
近年では、原子と化学変化・水の三態変化・水溶液の性質・ものの溶け方・金属と水溶液の反応・中和反応等についての出題が見られた。水溶液や化学変化に関する出題が多い
この分野の対策としては、まずは気体や水溶液の性質、指示薬の色の変化などについて基本知識を確実に固めた上で、計算を必要とする問題の演習に時間をかけて欲しい特に、気体の発生・中和・金属の燃焼についての計算問題演習に十分時間をかけること

浦和明の星女子中学で合格点を取れる力を身につけるためには、各分野の基本知識を早い段階で身につけ、実戦的な演習の時間をしっかり確保することが求められる。入試直前期は時間を意識した総合的な演習や過去問演習も必須である。
模試や総合的な演習は、まだ仕上がっていない分野を見つける絶好のチャンスでもある。できていない問題については、なぜ間違えたのかの分析をしっかり行い、苦手分野の克服につなげて欲しい

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2025年度「浦和明の星女子中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

試験時間は社会と合わせて50分、満点は50点で例年通りであった。大問数は3、小問数は20程度。解答形式は記号選択・計算問題が中心で、記述問題はなかった。理科に使える時間を25分と考えると、問題文の読み取りや計算問題にかなり時間がかかることから、時間に余裕のない厳しい入試である。できる問題からてきぱきと答えていくといった心がけが大切になる。

【大問1】物理分野 光の進み方

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分
  • ★必答問題

問1 入射角・反射角どちらも12度ずれるので、光の道すじは24度ずれる。

問2 
 (a)問1と同様に考え、24度。
 (b)全く同様に考えると、鏡が回転した角度×2=0.077度となるので、鏡が回転した角度は、0.077÷2より、0.0385度。
 (c)光が点Oに当たってから点Oに戻るまでの時間を求める、1秒間に800回転=288000度回転するので、0.0385度回転する時間は、0.0385/288000秒である。その間に光は40m進んでいるので、40÷0.0385/288000より単位をkmに直して四捨五入すると、29万9千kmとなる。
 (d)ずれがおおきかったのは時間が多くかかったから、つまり、水中では空気中より光の速さが遅くなっていると言える。

光の進み方に関する出題。問1は問題集等で頻繁に見かけるタイプの問題。問2(a)問1と同様に考えることができるかどうかで大きく明暗が分かれる。理科の問題では、このように知っている解法をいかに類似問題や、一歩発展した問題に結びつけて考えることができるかが大事になってくる。問2(c)は非常に計算がやっかい。時間がかかりそうなら後に回そう。 

                                     【時間配分目安:9分】

 

【大問2】化学分野 金属と塩酸の反応

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

問1 鉄とアルミニウムの性質に関する選択問題。鉄は磁石につくが、アルミニウムはつかない。

問2 
 (a)塩化鉄はうすい黄色、塩化アルミニウムは白色。
 (b)鉄1gがすべて塩酸に溶けると0.79Lの気体が発生するので、鉄2.5gがすべて溶けると、0.79×2.5=1.975だが、問題文を読むと四捨五入で小数第2位まで求めるよう指示があるので、1.98Lと解答すること。
 (c)表より、アルミニウムが塩酸に溶けて1.24Lの気体が発生するとき、4.94gの固体が残るので、1.65Lの気体が発生するときには、4.94×1.65÷1.24より四捨五入して、6.57g。
 (d)鉄5.0gがすべて溶けると、3.95Lの気体が発生する。塩酸10mLを加えた時に2.78Lの気体が発生しているので、残り1.17Lの気体を発生させればよい。10×1.17÷2.78より四捨五入して、4.2mLの塩酸が必要。

金属と塩酸の反応についての出題。基本的な知識問題と表の数値に基づく計算問題。計算問題は、内容的には標準レベルの問題だが、数値がきれいな数でないので、四捨五入を含めた計算をいかに丁寧に行うかがポイントとなる。本校理科攻略のためには、正確かつ迅速な計算処理が求められる。

                                     【時間配分目安:8分】 

 

【大問3】生物分野・地学分野 渡り鳥・天体

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

問1 カッコウ-夏鳥、コハクチョウ-冬鳥の組み合わせが適切。

問2 カッコウやツバメなどの夏鳥は、南から飛んできて夏を日本で過ごし、南に帰っていく。

問3 渡り鳥はエサを求めて住む場所を変えている、

問4 
 (a)ホシムクドリは、太陽光が向かう向きに対して、15度だけ左の方向にからだを向けていることが実験からわかる。太陽光が東北東に向っているので、15度左の北東にからだを向けると考えられる。
 (b)春に太陽が沈むときに西の地平線近くに見えることから地球から見て太陽と同じ方向にある星座を選べばよい。春の地球の位置は地球の地軸の傾きから判断すること。
 (c)太陽光が入ってくる方角は1時間に15度ずつ、時計回りにずれていく。にもかかわらず同じ方向を向いているので、1時間に15度ずつ反時計回りにずれるように調整していると考えられる。

問5 
 (a)図を描く問題。6時間の間に「ある星」は90度反時計回りに回転して見える。午後8時の点・午前2時の点と結び、直角二等辺三角形を作る位置に点を打てばよい。
 (b)冬の星座であるオリオン座が西の空に見えることから、春と考えられる。
 (c)春に北北東を向いていたことから、半年後の秋には、北北東の逆向きでる南南西に飛んでいくと考えられる。
 (d)
   ① 図でベテルギウスは真南から60~75度ほど西にずれている。1時間に15度動いて見えるので、選択肢の中では、午後2~3時が適切となる。
   ② 渡りの経験あり:北北東を向く  渡りの経験なし:実験結果よりアケノホシコはベテルギウスより22.5度反時計回りにずれた方角にからだを向けることがわかる。午後10時のベテルギウスから22.5度ずれた方角へ飛んでいくと考えられる。

渡り鳥に関する出題で、後半は星や星座との関連を問う内容になっている。後半は、図や問題文の読み取りに時間がかかり、受験生にとっては時間的にも厳しい内容。その中で、渡り鳥や星・星座に関する基本問題は確実に正答することが求められる。星・星座に関しては、星座早見を使って位置関係を確認しながら学習を進めて頂きたい。

                                     【時間配分目安:8分】

攻略のポイント

テスト時間は社会と合わせて50分で50点満点。合格者平均点は「20.8点」で昨年に比べると大幅に難化し、ここ数年では最も難しい入試になっている。

大問は3つで、やや複雑な計算問題や、問題文の読み取りに時間がかかる問題が見られる。基本がしっかり定着し、実践的な演習もある程度積んでいないと対応できない問題も多く含まれている。理科に与えられた時間が25分であるとすると、25分ですべて解き切るのは非常に厳しい。設問数は多くはないが、問題文・図・グラフなど問題を解く上で必要な情報量が非常に多い。入試当日の攻略ポイントとしては、できる問題から素早く解答欄を埋めていく姿勢である。

入試まで学習を進めていく上でのポイントとして、まずはテキストに書かれてある基本的な知識や解法を早い段階で確実に定着させることである。天体や水溶液など頻出単元はもちろんのこと、すべての単元の基本問題は確実に処理できるというレベルに早い段階で仕上げたい秋以降はその知識や解法を運用するための演習に時間をかけたい

本校入試は社会と合わせて50分という変則的な時間設定になっている。入試直前期には過去問を中心に時間を意識した演習は必須である。

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