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浦和明の星女子中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「浦和明の星女子中学校の社会」
攻略のための学習方法

分析

2017度に問題の形が変わって2018度に元に戻ってと、変化がある。設問の内容や難易度は変わらないので、焦る必要はない。過去問でどちらの形の問題もよく見ておこう。選択肢問題が多いが極端な難問や意地悪な選択肢ではないので、使用しているテキストをしっかり抜けが無いように学習すれば心配ないだろう。

合格者平均点は7割5分~8割近くにもなるので、ミス無く、取れる問題は確実に取れるように、類似の選択式問題で練習しよう。
直近の時事問題の出題もあるので、社会の出来事によく目を向けておこう。

地理分野

日本地理全般から幅広く出題されているが、ひとつの地域について詳しく訊く問題も見られる。各地の地名・地勢・産業など、内容は基本的なもので、難問はみられない。
地形図の問題がよく出されているが、年度により出されない年もある。資料を使う問題もよく出されているので、資料集を活用して重要事項を確実におさえるようにする。
その他、世界地理の出題も見られるので、基礎的なことは覚えておく。

歴史分野

広い範囲からまんべんなく出題される。
年表を使って、分野ごとの大きな流れを把握しておくと良い。
例年は、「文化史」や「宗教史」について、資料集からの図版が多用されていたが、2017年~最新年度では使われていない。来年度がどうなるかは判然としないので、資料集を活用し、写真や図画をよく見て見分けられるように準備はしておきたい。
基本事項を問われる問題がほとんどだが、中には少し難しい問題もあるので、答えられれば他と差が付く。

政治分野

「日本国憲法」と「政治の仕組み」を中心に、基本事項をしっかり覚える。
国際連合など、国外世界の情勢も一通り見ておきたい。
この分野では、「時事問題」が絡んで出題される場合が多いので、国内外の大きな話題について重大ニュース集などで調べておきたい。

注意事項

1月入試校の中でも、難易度はトップグループに属する本校であるが、社会の問題を見てみると、どの分野でも問われているのは中学入試の基本的事項である。極端に難しい問題や細かすぎるマニアックな質問は無い。
まずは、テキスト・問題集で重要事項についてしっかり学習する。
出題範囲も広いので、不得意分野をつくらないよう、苦手な分野でも面倒がらずに補助教材などで補強しておく。
地図の読み取りが出題される年度が多い。全ての分野で隙の無い、確実な実力をつけることが肝要である。

そして、テストを受ける際の実務的な注意事項として、不注意なミスは犯さないことである。

どんな試験でも当たり前のことではあるが、特に浦和明の星の場合、高い偏差値の割に問題は難しくないので、合格者平均点がほぼ8割にも達するという高得点での勝負になっているのである。25分と時間が少ないので、のんびり選択肢を選んでいる余裕は無いが、問題の読み間違いや設問の選び間違い、語句の見間違いや漢字の書き間違いなど、とにかくミスはしないように慌てずに問題に取り組みたい。

また、男子の難関校のような字数の多い本文が出されることはないが、いくつかの本文を合わせると文章量が多くなる年度もあり、さらに本文の文意が正解を選ぶヒントになっている問題なども過去に出題されている。

少ない時間で全ての問題に目を通すためにも、文章を速く的確に読み通せる国語力があれば大きなアドバンテージになるし、上記のようなミスを減らすことにもつながる。

特別に変わった対策は必要ない。しっかり手を抜かず学習し、落ち着いて試験に臨む。速さと正確さを両立できるように意識して、日々の学習に取り組んで欲しい。

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2023年度「浦和明の星女子中学校の社会」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

3つの大問に総解答数が35問。解答数は例年と比べて大きな増減は無い。
試験時間は実質25分なので選択に悩みそうな問題は後回しで、とにかく一通り最後まで目を通そう。
理科との兼ね合いで、得点を稼げそうな方に時間を多く配分するという作戦もあるだろう。

【大問Ⅰ】地理分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:9分
  • ★必答問題

九州地方の地形や産業の特徴について。

問1 ア. 東経135度の日本標準時子午線がオーストラリアの中央付近を通ることなども考えて、他国との位置関係を思い浮かべよう。

問2 対馬海流と日本海流は南からくる暖流、リマン海流と千島海流は北からくる寒流である。

問3 (1) 鳴滝塾を開いたのはドイツ人医師であるシーボルト。
    (2) 地図南東側の山の斜面に茶畑の記号(∴)が多くみられる。
    (3) Aの近くに小高い丘があること、の近くの塩田川付近が最も低い土地であることなどから(ア)を選ぶ。

問4 旧グラバー邸は炭鉱を経営していたグラバー氏の邸宅で「産業革命遺産」を構成する建築である。大浦天主堂は「潜伏キリシタン関連遺産」の方に含まれている。

問5 大隈重信は肥前藩(佐賀県)出身の政治家。後藤新平は岩手県出身である。

問6 クリークは低湿地などに作られた人口の水路で、交通や排水などに利用される。近年は水田の大規模化で埋め立てられることも多い。

問7 北九州工業地帯は官営の八幡製鉄所を中心に形成された工業地帯。産業構造の変化
などもあり、近年は相対的に地位が低下している。

問8 (イ)はバナナ、(ウ)は鶏肉、(エ)は石炭の輸入相手先である。

問9 (ウ) 「ほとんどがラムサール条約に指定」は間違い。

問10  (エ) 原子力発電所があるのは佐賀県(玄海原発)だけである。

問11  (エ) じゃがいも・イチゴなどの生産の多さで、が長崎県、が福岡県と見分けられる。

【大問2】歴史分野

  • 難度:やや難
  • 時間配分:9分
  • ★必答問題

各時代の重要な出来事・人物などについて訊かれている。

問1 A群:(い) 地租改正の説明として正しい。
    B群:(う) 二十一カ条の要求は1915年で第一次世界大戦中である。

問2 A群:(え)  B群:(あ)

問3 (ウ)は豊臣秀吉の刀狩令についての説明である。

問4 (イ) 火薬を使った新兵器「てつはう」は元軍の武器である。
    (ウ) 人物と時代が合っていない。
    (エ) 小田原を拠点としていた後北条氏はのちに豊臣秀吉に滅ばされた。

問5 B. 足利義政ではなく、義満。

問6 (イ) 1086年からの初めての院政の説明として正しい。

問7 (ア) 永仁の徳政令の内容として正しい。

問8 藤原京以降、平城京→長岡京→平安京という大きな遷都の歴史を覚えておこう。

問9 (ア)・(イ) 菅原道真の進言により894年に遣唐使が廃止され、その10年後に唐が滅亡した。
    (エ) 遣唐使は260年ほどの間に実質16回行われた。毎年派遣されたわけではない。

問10 (ア)は冠位十二階の、(エ)は改新の詔の説明であり、(ウ)は内容が間違っている。

問11 (イ)は縄文時代の風習、(ウ)の仏教伝来は538年、(エ)の鉄剣に刻まれていた文字は「ワカタケル大王」である。

問12 794年に藤原京から平城京へと遷都が行われた。

【大問3】政治経済分野

  • 難度:標準
  • 時間配分:7分

2022年のできごとについて。

問1 OPECは石油輸出国機構 、QUAD は日米豪印の4か国による首脳会談、TPPは環太平洋パートナーシップ協定のことである。

問2 スカンジナビア半島はノルウェーとスェーデンの国境に位置する半島。バルカン半島は地中海に突き出た半島でクロアチアやギリシャなど多くの国の領土が含まれる。

問3 2022年に新たに韓国の大統領に就任した尹 錫悦(ユンソンニョル)。前任の文 在寅(ムンジェイン)と異なり、日本との融和路線を取っている。

問4 (エ) サンフランシスコ平和条約では千島列島の帰属は定められていない。現在はロシアによる実効支配が続いている。

問5 (ア) 佐藤栄作とニクソン、が正しい。
    (イ) 島津氏(薩摩藩)が正解。
    (エ) 2023年5月に開催されたのはG7広島サミット。ゼレンスキー大統領の参加が大きな話題となった。

問6 (ウ) 2023年の参院選の説明として正しい。

問7 (ア) 香港は1841年からイギリスの統治下にあり、1997年に中国に返還された。

問8 戦略兵器削減条約はSTART、包括的核実験禁止条約はCTBT、生物兵器禁止条約はBWCとそれぞれ略される。

問9 日中共同声明に調印したのは田中角栄と周恩来。

問10 1917年のロシア革命の発生を受けて日本もシベリア出兵を行ったが、干渉は失敗に終わった。

攻略のポイント

年度により問題形式が変化する場合があるが、設問の内容や難易度は変わらないので、焦る必要はない。過去問でどちらの形の問題もよく見ておこう。
選択肢問題が多いが極端な難問や意地悪な選択肢ではないので、使用しているテキストをしっかり抜けが無いように学習すれば心配ないだろう。
高得点での勝負になるので、ミスを減らし、取れる問題は落とさないように。大半を占める選択式問題にも十分に慣れておこう。
前年など直近の出来事についても訊かれるので、時事問題集などでよく見ておくこと。

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