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浦和明の星女子中学校 入試対策

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2017年度「浦和明の星女子中学校の理科」
攻略のための学習方法

理科知識の重要性と実験観察・データの読み取り問題

理科は一応理系科目であるが、中学受験理科の決め手は理科知識である
計算問題で出題されるのは9割方いつかどこかでやった典型問題だ。しっかりやっている受験生の中では差がつきにくい。
それに対して理科知識はまず、どこまでということがないので、出来うるだけ頭に詰めていかないといけない。よって、また、対策には時間がかかるということだ。ここは心してほしい。暗記だから直前に、などといっているレベルではない。

対策としては一問一答式の問題集を使用してほしい。できればそれを数年かけて何回も繰り返したいところだ。勉強の基本は繰り返し、成績上位生も意外と理科知識は基本問題でもおろそかにしている受験生は多い。
逆にいえば、知識の完成度を上げることで十分成績は上がりうるということだ。これはあまり受験生には浸透していないようだ。理科は知識だといっていいくらい、社会くらいに憶えることに重点を置いてもいいと思っている。

しかし、この一問一答式の問題集を使っての知識の勉強は、気をつけてほしいことが一つある。決して丸暗記してほしくないのである。
もちろん、植物や星座の名前など、丸暗記するしかないものもある。しかし、小学生に暗記させると意味も全く考えずに本当の意味で丸暗記してしまっている受験生が結構いるのである。
例えば今年の問題だと、大問1の問5の浮沈子の浮き沈みの原理であるが、密度や浮力の一般的な問題の解法の丸暗記では難しいであろう。浮くということがどういうことか理解していないといけないのである。

よって、一問一答式の問題集で暗記だから、小学生一人でやらせているのはとても危険なのである。必ず、大人が、その語句の意味、答えの理由を受験生に説明させてほしいのである。答えが言えればOKでは、入試に耐えうる知識にはなっていないのである。受験生自身の言葉で、その語句なり、答えの理由を説明できて初めて入試に耐えうる知識になるのである

理科の計算問題は全て典型問題

確かに全てが典型問題と言うのはいいすぎであることは間違いないのであるが、理科の計算問題の勉強はそのスタンスで臨んでほしい。受験が近づいてきたからといって、難しい問題を解こうとはしないでほしいのである。

基本的には6年の前半まででやった計算問題ができているかどうかが合否の分かれ道である。
入試問題の難しい、あまり見たことのない問題を解いても悪くはないのであるが、それができるように一生懸命何度も繰り返すようなことはしてほしくないのである。そこは差がつかない。差がつくのはあくまでもいつかどこかでやったことがある、さらに言うと何度もやったことのある典型問題なのである。受験が近づくと難しい問題をやりたくもなるのであるが、そこは注意してほしい。

そうなので、理科の計算問題は対策が非常に立てやすい。もし、苦手感を持っているようであれば、計算問題を集中して計画立てれば、1ヵ月くらいで大きく伸びるはずだ。

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2017年度「浦和明の星女子中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

社会と理科あわせて50分で大問が4、小問が20程度。
社会をしっかりと解き終わったとして理科にあてられる時間は30分弱。本年度の問題のレベルと分量からすれば大変に解きやすい内容になったと言える。
少し手間取りそうなのは【大問3】の前半くらいで、あとは標準的というより基礎力を試されるような問題ばかりだ。この問題でてこずっていてはどの学校の問題を解いても苦労することだろう。

【大問1】鏡と光の反射

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

鏡とその反射を用いた典型的な問題。はじめに「入射角と反射角は等しい」ことを説明してくれているあたりていねいすぎる導入部分である。
しかし、これはミスリードでもあるわけで、問2から問4までは、鏡を見ている人物を鏡と線対称の位置に書き込んで調べなくてはならないので…と言ってはみたものの、明の星受験者にとってはとっくに身についている解き方であろう。

問3の鏡が斜めになっている場合だけ少し特殊であるか。ただ、鏡と反射の問題が苦手な生徒にとっては最初に大きなハンディキャップがついてしまう。ある分野について、得意にならなくてもよいが苦手は作るまい。

【大問2】水溶液の判別

  • 難度:標準
  • 時間配分:6分

これもまた絵にかいたような典型的な問題だ。
最初に挙げられている「実験とその結果」についても既視感のあるものばかりで、記号さえ取り違えなければ間違えようがない。

後半は中和の計算問題が含まれているが平易なものであり受験生にとってはとるに足らない。

【大問3】人体(消化器官と消化液の性質)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

本年度の問題では、ここがもっとも手を焼くところとなった。
前半、ヒトの体を前から見たものに関してはやりなれているだろうが、体を水平に切ったものはあまりお目にかからない。しかも、消化・吸収に関する問題と言いながら「肺」や「心臓」なども書き込んであるので苦戦するのはやむを得ない。ここの問1・問2は失点が考えられる。

後半の消化液の性質は、でんぷんとだ液だけではなく、花ガツオと胃液まで並べた実験である点が真新しい。問題としては難しくないものの初見の場合は多少手間どるのは仕方ない。実験結果から落ち着いて正答を選択しよう。

【大問4】北の空の星座

  • 難度:
  • 時間配分:4分
  • ★必答問題

昨年度に続いて、最後の天体の問題はかなり基本的なものとなった。本年度は時間不足で解けなかったということはあるまい。
ただしこの問題も【大問1】と同じく内容がきわめて限定的なものなので、ここが苦手という生徒は大きく点数を失うことになってしまうだろう。

問1は本文に「2月4日21時」とあるのがヒントで、5月までに90度反時計回りに動くこと(年周運動)を考えると、北斗七星が空高い位置にあることが分かる。

問2は日周運動の問題で、6時間後にはやはり90度反時計回りに動くことからエを選択できる。

問3は「北極星」の位置の調べ方。はじめて北斗七星や北極星を教わった日を思い出して感無量だ。

問4も受験勉強を始めたころを思い出してしまう超基礎。

問5は解けただろうか。さいたま市より弘前市のほうが緯度が高いということは明らかなので、計算ミスをしないように正解を導きたい。

攻略のポイント

本文中にも書いたように、問題のレベルは平易なものが多く、浦和明の星志望者のレベルに合っていないくらい基本的な問いが多い。例年受験生を悩まし続けてきた問題文の長さも普通レベルのものになっており時間不足も解消されている。

合格点は35点/50点程度なので、理科に関しては難問が解けなくても苦手な分野を作らなければ十分に合格点が取れるだろう。

そうは言ってはみたものの、基本的な問題はすべて解けるということが前提になっており、何もしなくてもよいというわけではない。特別な対策は必要ないが、手もとのテキストに掲載されている暗記項目や典型的な問題の解き方には熟知していなければならない。理科の基本力を試すには格好の問題と言えよう。

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