浦和明の星女子中学校 入試対策
2026年度「浦和明の星女子中学校の理科」
攻略のための学習方法
浦和明の星女子中学の理科の満点は50点、例年4分野から均等に出題される。基本知識や基本的な解法を利用すれば解ける問題と、応用力が要求される内容がバランスよく配置されている。記述問題は見られない。本校受験者は、まずはテキスト等で学習した基本知識や基本知識を確実に定着させること。その上で、秋以降は演習を通じて知識の運用の練習を行って欲しい。計算問題を含めた多少難度の高い問題の演習にも力を入れること。社会と合わせて50分という不規則な時間設定だが、理科だけで25分と考えるとテスト時間はかなり短い。過去問等時間を意識した問題演習も十分に行っていこう。各分野の学習方法は以下の通り。
<分野毎の学習法>
生物分野 本年はチョウの育ち方に関する出題で、基本知識を問う問題と、実験結果の考察問題せ構成されていた。近年では、渡り鳥・人と植物の呼吸・ウキクサの増え方・小笠原諸島の外来種・生物の個体数の変化・植物の働き等の出題が見られる。知識に加え、問題文やデータの読み取りと考察を必要とする問題が多い。この分野の学習法としては、まずは生物すべての分野について基本知識をしっかり身につけて欲しい。その上で、過去問と同タイプのデータや問題文を読み取って答える問題の演習にも力を入れて欲しい。
地学分野 本年度は熱と関連した内容で、気温と湿度について出題された。近年では、黄道と天の赤道・太陽の動き・星の動き・日食・太陽の動きなど天体に関する出題が多く、気温の変化・地層とボーリング調査等に関する出題も見られた。今後も天体について出題される可能性が高いと思われる。この分野の学習として、天体については、単なる丸暗記ではなく、地球の自転と公転・月の動きについての理解をしっかり行うことが大切である。また、月食・日食・金星や火星等惑星の動きについての出題も十分想定される。知識の幅を広げ、演習を十分行うことを心がけて欲しい。地層や岩石、火山、気象など他の単元の学習も怠らないこと。
物理分野 本年は熱に関する出題で、簡単な熱量の計算問題や熱の移動に関する問いが含まれていた。ここ数年では、光の進み方・LED回路・てこのつり合い・温度と空気の体積・電熱線による発熱・ものの運動・磁石等の出題が見られる。この分野の学習として、まずは出題される可能性が最も高い力のつり合い(てこ・滑車・輪軸・振り子・浮力な)についての計算問題演習に力を入れて欲しい。その他では、今回出題された熱について、光の性質、電気(豆電球の明るさ・電磁石・方位磁針の振れ・電熱線の発熱)に関する単元にも力を入れること。
化学分野 今年度は酸素の発生について出題された。計算問題も含まれていたが、難度は高くなかった。近年では、金属と塩酸の反応・原子と化学変化・水の三態変化・水溶液の性質・ものの溶け方・金属と水溶液の反応・中和反応等についての出題が見られた。水溶液や化学変化に関する出題が多い。この分野の対策としては、まずは気体や水溶液の性質、指示薬の色の変化などについて基本知識を確実に固めた上で、計算を必要とする問題の演習に時間をかけて欲しい。特に、気体の発生・中和・金属の燃焼についての計算問題演習に十分時間をかけること。
浦和明の星女子中学で合格点を取れる力を身につけるためには、各分野の基本知識を早い段階で身につけ、実戦的な演習の時間をしっかり確保することが求められる。入試直前期は時間を意識した総合的な演習や過去問演習も必須である。模試や総合的な演習は、まだ仕上がっていない分野を見つける絶好のチャンスでもある。できていない問題については、なぜ間違えたのかの分析をしっかり行い、苦手分野の克服につなげて欲しい。
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2026年度「浦和明の星女子中学校の理科」の
攻略ポイント
特徴と時間配分
試験時間は社会と合わせて50分、満点は50点で例年通りであった。大問数は3、小問数は21。解答形式は記号選択・計算問題が中心で、記述問題はなかった。理科に使える時間を25分と考えると、問題文の読み取りや計算問題にかなり時間がかかることから、時間に余裕のない厳しい入試である。できる問題からてきぱきと答えていくといった心がけが大切になる。
【大問1】物理・地学分野 熱・気温と温度
- 時間配分:11分
問1 (a)500×(100-0)より、50000cal。
(b)539×500÷12000より四捨五入して、22.5gのプロパンが必要。
問2 熱の移動に関する選択問題。
問3 太陽から受ける熱と打ち水に関する選択問題。
問4 飽和水蒸気量と実際の水蒸気量の差が大きいほど、水蒸気になりやすいと考えられる。
問5 日本の夏の気候に影響を与える気団は「南方の海洋でできた気団」であり、これを小笠原気団とよぶ。
問6(a)湿球は水が蒸発する際に熱が奪われるので、乾球よりも温度が低くなる。
(b)問題文で提示された式で計算すると、0.7×28+0.2×33+0.1×29より、暑さ指数は29.1になる。
(c)うちわで風をあてたことで水が蒸発しやすくなり、湿球の温度が下がったと考えられる。
(d)4つの条件について暑さ指数を計算して、31以上になるかどうかを確認すればよい。
前半は熱量の計算など熱に関する出題。後半は熱と関連ある気温・湿度・暑さ指数等に関する出題。問題文に書かれてある内容をしっかり読み取ることさえできれば、十分に対応できる内容の問題が中心である。あわてずていねいに取り組んで、しっかり得点を伸ばしたい。
【大問2】化学分野 酸素の発生
- 時間配分:7分
1(a)実験結果より、二酸化マンガンの重さと酸素の発生量は関係なく、過酸化水素水の体積と酸素の発生量は比例関係にあることがわかる。表より、酸素は84mL発生する。
(b)実験結果より、過酸化水素水の濃さと酸素の発生量は比例関係にあることがわかる。33.6×2.5×2.5より、210mLの酸素が発生する。
(c)同様に考え、33.6×1.5×1.2より、60.48mL。
問2(a)液体の体積の合計と温度が同じ条件で行っているAさんが正しい。
(b)①②③を比較すると、液性と酸素発生の勢いが関係しないことがわかる。
酸素の発生に関する出題。酸素の発生方法に関する基本的な知識は必要だが、実験データの読み取りがポイントとなる出題になっている。問2では実験の進め方の問いが含まれているが、「確認したい条件以外は揃える」が基本であることを覚えておこう。
【大問3】生物分野 チョウの育ち方
- 時間配分:7分
問1 レタスはキク科の植物ではなく、アブラナ科。
問2 アゲハの写真を選択する問題。
問3(a)題意の判断に迷う問題。4回脱皮した幼虫のうちさなぎになれなかったものは49-5より44頭。そのうち22頭がアシナガバチに食べられている。これを半分にすると11頭が生き残るので、5+11より16頭がさなぎになる。
(b)10000個の卵のうち、200個が生き残る必要があるので、200÷10000より、2%。
問4(a)ツバキの葉をたたいて傷をつけたあと味を確かめ、卵を産まないはずである。
(b)ミカンの葉をたたく動作はするが、味を感じることができないので、卵を産まない。
チョウの育ち方に関する出題。問2までは知識問題。写真の選択問題が含まれている。日頃の学習において、図鑑や資料集で生物の写真を見ながら学習する習慣が大切である。問3以降は実験結果の考察問題。
攻略のポイント
テスト時間は社会と合わせて50分で50点満点。合格者平均点は「38.2点」。昨年大幅に難化した反動で、高得点勝負の入試であった。大問は3つ。計算問題や、問題文の読み取りに時間がかかる問題が見られるが、基本知識や基本的な解法が身についていれば正答できる問題が中心である。50分のうち理科に与えられた時間が25分とすると、設問数は決して多くはないが、問題文・図・グラフなど問題を解く上で必要な情報量が非常に多い。入試当日の攻略ポイントとしては、できる問題から素早く解答欄を埋めていく姿勢である。
入試まで学習を進めていく上でのポイントとして、まずはテキストに書かれてある基本的な知識や解法を早い段階で確実に定着させることである。天体や水溶液など頻出単元はもちろんのこと、すべての単元の基本問題は確実に処理できるというレベルに早い段階で仕上げたい。秋以降はその知識や解法を運用するための演習に時間をかけたい。
本校入試は社会と合わせて50分という変則的な時間設定になっている。入試直前期には過去問を中心に時間を意識した演習は必須である。
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