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青山学院高等部 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2021年度「青山学院高等部の国語」
攻略のための学習方法

長文読解

文章量の多さが、やはり本校の特徴といえるだろう
例年、現代文2題で合わせて9000字ほど、これに古文を加えておよそ10000字の文章に目を通す必要があったが、2018年度では計7000字とやや文量が少なくなり、2019年度以降では計10000字ほどにもどっている。
設問は書き抜き・穴埋め・選択肢と一般的な国語の試験で見慣れた形式であるが、これだけの長文だと正解や手がかりを探すのに手間がかかる。読むスピードとともに要点を整理する手際の良さが求められる
まずは長文読解の基本に忠実に
説明的文章であれば、形式段落→意味段落の整理。段落の最初と最後に注意しながら要点のチェックそれらをまとめて要約し、要旨・結論を把握。本文を読み進めながら印や下線を用いて上記のようなポイントを目立つようにしておく
文学的文章であれば場面・段落の変わり目をマーク登場人物・筆者の気持ちや意見とその変化に最大の注意を払いながら、重要な発言や行動をチェックそこからテーマとそれに対する人物や筆者の考えを読み取る。印・下線を使ってすぐ探せるようにしておくことはもちろん有効である。
長文の問題では、部分的に戻って確認する程度はできても、全体を読み返す時間はおそらく無い1回の読みで上記のプロセスを終えなければならないので集中力と慣れが必要である同程度の文量の問題でしつこく練習しておくこと
と、理想を言えばそうなのだが、現実にはなかなかそうはいかない。本校のような長文の試験で全ての設問に時間をかけるのはやはり無理がある。全問に正解しようと気張らないことである設問を見てピンと来ないものは後回しできる問題をまずは拾って最後まで目を通すこと
合格最低点は6割5分ほどである。

古文

他の中高一貫の高校にも言えることだが、試験を受けるのはまだ中学生なのに、出された問題はすでに高校レベルであるという点がなんとも厄介である。しかも本校の問題はなかなかに難しく、低レベルの大学ならこれくらいの問題は出してもおかしくない難易度である。
当然、中学で軽くなぞった程度の古文学習では足りないので、本校の古文に本格的に対策する場合は、いっそ高校古文の基本レベルの教材を使ってしまおう
難しいとは言っても、難解な助詞・助動詞の区別や複雑な文法まで問われるわけではない。
おおよそは文章の内容理解が主で、あらすじが理解できれば答えられる問題が多い最重要単語100~200や、基本的な文法だけ覚えて、なるべく多く文章にあたって古文に慣れておくことである
また、問題構成を見ると現代文の長文読解23問・漢字10問・古文読解11問という割合(2021年度)で、現代文読解に比重がある点を考え、前半で点を稼げる自信があるなら古文は3~5割の正解でよしとするのもひとつの考えではある。

漢字・その他

漢字の読み・書きは毎年出題されている。手を抜かなければ得点できる分野なので、全問正解を望みたい。言葉の意味など、言語事項も数問出される。

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2021年度「青山学院高等部の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問は3つ。今年度は論説文2題で計8400字・古文1300字で約9700字と、文量は例年通りである。
やはり比重の大きい現代文2問をなるべく急いで、答えられる問題をしっかりこなし、残りを古文に当てるのが順当だろう
漢字は10問出題され、できれば失点無しですませたいが、中学で習う漢字の中でもやや難しいものが見られるのでしっかり覚えておきたい。

【大問一】論説文の読解

  • 時間配分:20分

かつては社会共通の価値観を基盤として「社会的承認」が求められたが、社会共通の価値観が失われた現代では「身近な人間の承認」を得るための「空虚な承認ゲーム」が蔓延していると筆者は指摘している。

問一 社会共通の価値観が揺らいだとき、人は偽物を捏造してそれを信じようとすることで生きる意味を見出そうとする。家族を例にとれば、親や子という役割を演じて幸せな家族であると信じようとする。それぞれが求められている「型」を演じているのである。
問二 寓話――擬人化した動物などを主人公として、教訓や風刺を織り込んだ物語。
問三 「自分一人で動物的に欲求を満たす人々」とある。共有された価値観を重視せず、他者の承認も求めない、自分の欲求だけを追求する姿勢を「動物化」と表現している。
問四 偏差値を上げ、試験で高得点を取るという塾の生徒たちの目標が「自分が属する小集団の価値観」にあたる。
問五 直後の「シニシズムと同じ」という言及がヒントになる。自分自身ではその価値を信じていないのに、承認を得るために「形式」だけでも信じるふりをしてしまう精神をシニシズムという、と第四段落に書かれている。
問六 欺瞞――あざむくこと・だますこと。
問七 「空虚な承認ゲーム」では他者の承認を得るために自分の自然な感情を抑圧してしまう。思うままの行動や感じたままの発言は他者からの承認が得られない(嫌われるかもしれない)恐れがあり、ガマンせざるを得ないのである。
問八 ここは、まだ「伝統的価値観」の影響力が強かった時代の話である。その価値観は社会からの圧力ともなり、反する行動を取ると「社会的承認」が得られないのである。最後の段落にある「社会の承認」でも正解になると思われる。
問九 シニシズムと異なっている点として「もはや虚構としても社会共通の価値観は措定(そてい)されず、そうした価値観を信じようとする自己欺瞞も存在しない」ことが述べられている。虚構としての価値観もなく、信じていると自分で自分に思い込ませることもないのであるから、社会の発展に関わりようがない(選択肢1)虚しい観念なのである。
問十 A. ここまで社会共通の価値観が信用を失ってきた経緯が語られたことを受けて、「たしかに」日本でも失われている、と続けている。
   B. 職場での承認を維持するために行為をやめられないという例に続けて、「まして」教育現場ではより一層そうなりやすいと述べている。
   C. 近代以前では個人の自由は存在しなかった。「ところが」十八世紀以降は自由に生きる条件が整い始めた。
問十一 a. 「ねつぞう」  b. 崇拝  c. 我慢  d. 過剰  e. 「あしかせ」 

【大問二】論説文の読解

  • 時間配分:18分

現代では意味をもっているもの=情報だけが重視され、無意味なものは排除されてしまう。ファーブルのように、感覚を通して自然や世界そのままを観照(本質を見極める)することが必要だと筆者は論じている。

問一 自分の怒りは多くの人には共感されにくい(一般性はない)であろうという、筆者の自虐的な言い方である。
問二 ファーブルの姿勢と対照的な考えとして、意味をもっているもの=情報しか尊重しないという現代人の考えが示されている。ファーブル研究所がないことがその象徴であり、世界にとって不幸なことだと筆者は嘆いている。
問三 人間にとっては意味がないことだが、フンコロガシの存在・行動そのものが世界や宇宙の意味を問うているのである。
問四 人間にとって意味のある「情報」(細菌学)で人類の役に立ったパスツールと、一見無意味な事象(昆虫の行動)を「観照」したファーブル。現代にはファーブルのような姿勢が大事だと筆者は考えている。
問五 メンデルはエンドウマメの形質をアルファベットを用いて情報化した。「A・B」などでまさに「記号」化したわけである。
問六 現代では生物学は情報学とも言えるくらいであるが、当時の科学は物理学中心だったので、情報を重視するドリーシュの生気論は時代が早すぎたのである。
問七 卓説――優れた意見や論説。
問八 「科学者は唯一絶対の客観的現実(真実)なるものを信じている」とある。現実にはそれは科学者の「自分の見方」に過ぎないのだが、「絶対的真実」があると信じて疑わない様子を宗教に例えているのである。
問九 ファーブルの取った「観照」という行動を言いかえている。対象を感覚を通して見つめることで問題を認識し、本質をとらえるのである。
問十 筆者がファーブルの姿勢に共感していることは明らかであるから、選択肢1・3・4は合わない。
問十一 a. 断固  b. 排除  c. 錯乱  d. 「とうた」  e. 先駆

【大問三】古文の鑑賞

  • 時間配分:12分

険しい雪山の寺で飢えて死にかけていた修行僧に、観音様が霊験を示された。

問一 「おぼろけなり」は、普通だ・並ひととおりだの意。「並々ならぬ信心がある人でなければ行けない場所であった。」
問二 a. 「五・六日は願い祈っていたが、十日もすると力もなくなり……」
   b. 「……念仏も唱えられない。ただ今だけをこらえて『もう少しすれば食べ物も手に入って人も訪れるだろう』と思えばこそ我慢もできようが……」
問三 問二参照。
問四 長年、仏に祈り申し上げてきたのに自分は飢えて死のうとしている、そのことが「悲し」いのである。
問五 「はかばかし」は思い通りに事が進む・しっかりして頼もしい、などの意。「この世には、もういまさら頼りになることはないだろうと思いながら……」。
問六 動物は父母の生まれ変わりであり、その肉を食う者は地獄に落ちる。「(そんな人からは)菩薩も遠ざかってしまわれるだろう」。
問七 法師は死んだ鹿の肉を食べたと思っているが、実際は仏像の「左右の股」を切り取って煮ていた。
問八 「あさましきわざ(空腹に負けて生き物の肉を食べた)」をしたと、自らの行いを恥じている。
問九 法師から話を聞いて、仏が慈悲深い霊験を示されたのだとわかって感動している。
問十 5. 人びとが訪れるまで、法師は鹿の肉を食べたのだと思い込んでいたので、合っている。

攻略のポイント

現代文・特に説明的文章の読解には十分な対策をしておくこと。テストの形式はクセのない一般的なものなので、過去問を含めて他の学校の問題も良い練習になるはずである長文読解の場数を踏んでおこう
記述問題がないのは時間的に助かるが、選択肢を考え分けるのに時間がかかる問題もあるので、それほどの余裕はない。手に負えないと感じた問題は諦めて、とにかく最後まで手を付けることである
その上で残った余裕を古文に回す
全体として、読解のスピードが必要となるので、意識して訓練しておかれたい

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