高校受験プロ家庭教師 弱点克服・志望校入試傾向対策
高校受験専門プロ家庭教師が語る

東京学芸大学附属高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2018年度「東京学芸大学附属高等学校の国語」
攻略のための学習方法

解法

「学附の国語」で勝利するための「攻略ポイント」は、前述のように「現代文」の「解法」をいかにうまく用いるかということ。「解き方」が安定しなければ、「得点力」はアップしない。「論説文」(説明文)と「小説」(随筆)、それぞれに応じた特有の「解法」。そして、全てに共通する「解法」。それらを体系的に理解して定着させ、応用できるようにしなくてはならない。

そこで肝要なのは、「復習」の仕方だ。「答え合わせ」をして「解説」を読み納得した。問題はその後だ。「考え方のプロセス」を「トレース」することが必須。万一、「トレース」できないとすれば、そのこと自体が問題になる。「解法」が定まっていない証だからだ。

そして、「間違った問題」こそ宝の山だと認識すること。「解き方のプロセス」のどこで誤ってしまったのか? その「分岐点」をしっかりと確認して頭に刻み込んでおくことこそが、同じ間違いを繰り返さない秘訣になる。さらに、いくつもの練習問題を通じて同種の設問に共通する「解き方のプロセス」を身につけたい。それが「解法」となる。

そうして理解、習得したものを書き留めた自分自身の「解法ノート」を作成しておきたい。解き方に迷ったらそのノートを確認して、確実に応用できるようにしておくこと。繰り返すことで、やがて自然と「解法」を用いて解くようになるはずだ。

速読

「現代文」全体で7000字ほどを読解しなくてはならない。解答時間は50分。
当然、「速読」が求められる。しかし、設問を解くために読むのだから一般的な「速読術」を使うわけにはいかない。やはり、文章に応じての「速読」のコツを習得しなくてはならない。

「論説文」(説明文)であれば「Nの法則」。意味段落の「序論」「結論」は「論旨」が述べられているので確実に読み、「本論」は「段落相互関係」に着目しながら「各形式段落」の「最初」と「最後」を中心に読み進める。

「小説」「随筆」は、「場面分け」をしながら新たな「登場人物」をチェックし、「心情表現」を拾って素早く読んでいく。その上で、とにかくできる限り数多くの過去問の文章を読むことだ。学附に限らず、他の学校の入試問題も読んでおきたい。練習あるのみ。そして、最終的には分速700字以上(できれば750字近く)で「速読」できるようにしたい。

知識

「高度な語彙力」だけではなく、「口語文法」や「国語常識」も含めた多種多様な「総合的知識」が必要となる「学附の国語」(直接出題だけではなく、「本文読解」等でも必然的に問われる)。

「攻略」するにはいかなる「学習法」があるのか?

「国語的知識」は幼少期からの蓄積、故に「15の春」を前にした今ではもはや手遅れ。確かに、そうした側面はある。だが、そこで思考停止してしまっては「ジ・エンド」。今からでもできることはある。

先ずは、「己が実力」を悟ること(「己が」=「おのが」が読めなければ既にヤバイと自覚せよ)。過去問を解いてみて(少なくとも5年分以上)、「5割未満の正答率」だったら「中学入試レベル」からの再スタートだ(分かっていると思うが、「中学入試」を馬鹿にしてはいけない。上位校では「高校入試」どころか「大学入試」のレベルに達する)。「5割超の正答率」でも無論、不断の努力は欠かせない。要は、地道な努力、日々の積み重ねあるのみだ。

さらに、「口語文法」も侮ってはいけない。直接出題されることがあるし、「記述」にも不可欠だ。日本語として「文法」的に「正しい文」でなければ「減点」されるし、そもそも内容が正確に伝わらない。特に、「文節の相互関係」や「付属語」(「助詞」「助動詞」)の「意味・用法」は確実に定着させておくことが重要だ。また、「文法」の基礎である「品詞分類」なども当然確認しておくこと。

なお、「知識」強化用のテキストとしては、「高校入試 でる順ターゲット 中学漢字・文法630」(「文法」含む)や「高校入試 でる順ターゲット 中学漢字」(共に旺文社)などが推薦できる。また、残念ながら「中学入試レベル」からスタートの場合は、「四谷大塚」の「四科のまとめ『国語』」(HPから購入可能)等がオススメ。

古典

「公立中学」の「国語」でも「古典」は扱う。「古文」「漢文」は必修カリキュラムだ。しかし、「指導要領」上はほんの導入部分だけで、本格的な学習はしない。「文語文法」等を体系的に学ぶこともない。が、学附などの「中高一貫校」ではそれらを中学時点で学び始めている。従って、「高校入試」で出題されることになる。

明らかに「ハンディ」だが、仕方がない。塾での学習ないし「独習」をする他ない。最重要な「古文単語」(200語程度)を定着させ、基礎的な「文語文法」は「敬語」も含めて理解しておかなくてはならない。そして、できるだけ多くの「古典作品」に触れて慣れておくことが重要だ。

また、「漢文」でも同様に「基本的事項」は定着させておくこと。

なお、「古文」強化用のテキストとしては、「古文完全攻略63選——入試頻出問題厳選」(東京学参)や、「古文単語」定着用として「マドンナ古文単語230」(学研)などが推薦できる。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

2018年度「東京学芸大学附属高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問は「論説文」、出典は赤瀬川原平「千利休 無言の前衛」所収の「利休の沈黙」(文字数約4500字)。
小問は全7問(解答数11)。「選択肢」(「空所補充」、「総合的知識問題」あり/マーク式)、「漢字の読み書き」(全5問/記述式)。
問題文は6分程度で読み切り、設問を15分程度で解きたい。

大問は「小説」、出典は辻井喬「終わりなき祝祭」(文字数約2300字)。
小問は全8問(解答数10)。「選択肢」(「空所補充」、「総合的知識問題」あり/マーク式)、「語句記述」(「総合的知識問題」/記述式)。
問題文は3分ほどで読み切り、設問を15分程度で解きたい。

大問は「古文」、出典は作者未詳「伊曾保物語」(文字数約400字)。
小問は全6問(解答数6)。「選択肢」(「空所補充」、「組み合わせ」あり/マーク式)、「語句記述」(「現代仮名遣い」/記述式)、「説明記述」(「20字以内」指定/記述式)。
10分強で解きたい。

【大問一】論説文

  • 時間配分:

千利休の創出した「わび」「さび」とはどのような世界なのか? 
冗舌な権力者・豊臣秀吉との確執の中から「無言の芸術」を考案し、斬新な発想と柔軟な感性で桃山時代を前衛的に生きた芸術家の精神性を現代の諸相の中に浮上させ、日本文化の秘奥を論じている。

本文では、利休は形式をなぞることの危険性に警告を発したと指摘し、「前衛」は世の中の形式を倒す「毒素」として、一瞬の「悪役」として表れると述べている。

「芸術論」なので内容の本質を理解することは難しいが、「具体例」などからなんとか読み取ってほしい。
本校特有の紛らわしい「選択肢設問」が並んでいる。
以下、いくつか確認してみたい。

[問1] 「漢字の読み書き」(全5問。「書きとり」3問、「読み」2問/記述式)

本年度は本校としての「標準レベル」(一般的には相当に難易度が高い)。

二重傍線部(b)ケイコクを発し」=「警告」と(e)き違える」=「は(き)」はともかく、やや悩ましいものとしては、(a)勃興」=「ぼっこう」、(c)コウイッテンとして輝いている」=「紅一点」、(d)「先頭ランナーがいたとしても」=「説(いた)」。

「文脈」を正確に読み取り、「同音異義語」「同訓異字」などにも注意する必要がある。
本校では「ハイレベルな語彙力」が必要だと心得よ。
尚、わざわざ「一点一画を正確に書くこと」と記されている。「失点」せぬよう丁寧に書くこと。

<時間配分目安:全問で1分半>

[問3] 「換言説明選択肢」(5択/マーク式)。

傍線部(B)「結局は形式の抜け殻となるのである」について、「どういうことか」を答える。

「選択肢設問」は「消去法」が原則。先ずは「原意消去」をしたい(「原意絶対優位の原則」=「設問」「傍線部」等の「原意」、要は「本来の意味」を最優先に考えること)。
ここは「換言説明」なので、「形式の抜け殻となる」の「原意」と各選択肢の「文末」(「選択肢」の説明で最も重要な要素は「文末」に記されている)を照合し、結びつかないものを「消去」する。
照合する。

選択肢
「異なる形式が生まれている」、
「自らを守るのは形式だけになっている」、
「自分らしさを失った形式だけになっている」、
「錯覚に陥っている」、
「信じている」。

「形式の抜け殻」なのだから、①④⑤はすぐに「消去」できなくてはいけない。
は最後が「形式だけになっている」と同じだが、②は「自らを守るもの」=「形式」という「文脈」で、「形式」の「抜け殻」とは結びつかないと判別できるはずだ。

したがって、が残り、他の部分の説明も特に誤ってはいないので「答え」となる。

結果的には「一発消去」となった。「選択肢説明」の「文脈」などにもこだわり、厳密に「原意消去」することが正答へのショートカットだと心得よ。

<時間配分目安:1分強>

[問4] 「語句の空所補充選択肢」(5択/マーク式)。

本文中の空所  X  に「あてはまる語」を答える

「総合的知識問題」。「四字熟語」だ。
「傍線部(空所部)一文一部の法則」(「傍線部(空所部)が一文の一部分だった場合、傍線部以外が重要」という「重要解法」)で「空所前後」を確認する。

「……一回性の輝きを求めていく作業を、別の言葉では『  X  』という」となっている。

各選択肢は、「一意専心」、「一期一会」、「一朝一夕」、「一所懸命」、「一日千秋」。

「一回性の輝き」なので、「一生に一度しかない出会い」という意味の「一期一会」がふさわしい。
よって、「答え」はだ。

尚、各選択肢の「四字熟語」でひとつでも未定着のものがある諸君は、「知識分野」での習得不足だと自覚し、「一所懸命」に励む必要がある。

<時間配分目安:30秒>

[問5] 「換言説明選択肢」(5択/マーク式)。

傍線部(C)「織部は利休的精神の芯のところを受けついでいる」について、「どういうことか」を答える。

先ずは、「原意消去」だ。各選択肢の「文末」を確認し、「利休的精神の芯のところを受けついでいる」の「原意」と結びつかないものを「消去」したい。

選択肢
「真の芸術につながっている」、
「作為的にならざるを得なくなることに結びついてくる」、
「利休の教えに通じている」、
「利休の考えに合致している」、
「利休の教えにかなっている」。

「利休的精神」を「受けついでいる」のだから当然、①②は「消去」でいい。
次に、「傍線部(空所部)一文一部の法則」で「手がかり」を求める。直前に「だけど」という「逆接」の「接続詞」がある。前と直結だ。

確認すると、「織部は利休の教えに背いていることになる」とある。
「教え」なので、「考え」になっているもここで「消去」。
残り2択だ。

そこで、「同一意味段落」をチェックする(「論説文」では「同一意味段落」に「根拠」「ヒント」がある)。
直後では、「無作為を手法として守って」いれば、「利休的精神をますます離れていく」と説明されている。
は「作為的であり続けること」が「利休の教えに通じている」、は「作為や無作為は時代に応じて変えるべきだという点」で「利休の教えにかなっている」となっている。

であれば、は「消去」できるはずで、「答え」はになる。

「原意消去」→「解法消去」、「選択肢設問」では無論、こうした「段階的消去」が必要な場合もある。

<時間配分目安:2分半>

[問7] 「換言説明選択肢」(5択/マーク式)。

傍線部(E)「犯罪のからくり人形があらわれてきた」について、「どういうことか」を答える。

この小問、各選択肢の「説明文」がとても長い(それぞれ120字ほどもある)。こうした場合、混乱を極力防ぐために、「原意消去」を徹底し、フル活用したい。
先ずは、「あらわれてきた」での「原意消去」。
各選択肢の「最文末」と照合する。

「生み出している」、「それほど多くはない」、「増えている」、「なってきた」、「生み出している」。

「あらわれる」のだから、①⑤以外は無論「消去」だ。

次に、「からくり人形」という「比喩表現」の「原意」で「消去」する。
選択肢「最文末」の直前を確認する。

「前衛そのものを」、「人間を」。

さあどうか? 
「犯罪のからくり人形」であれば、「人間」に決まっているはずだ。ここでひとつに絞られた。
この段階で、長い「選択肢説明」全体に誤っている部分がないかどうかを判断する。特に誤ってはない。

したがって、が「答え」ということになる。

本校ではしばしば、このように「長く紛らわしい選択肢説明」の問題がある。全てを完全に読み取ることなど不可能だ。そこで、「原意消去」を繰り返し、選択肢を極力絞り込んでおくことが肝要となる。

<時間配分目安:2分>

【大問二】小説

  • 時間配分:

後に人間国宝となる陶芸家の「善吉」と、婦人解放運動を続けている「文(ふみ)」、2つの強烈な個性が出会い家庭を築くが、やがて生じてくる修復不可能とも思える亀裂は家族を苦しめ続けることになる――大正から戦後へ、揺れ動く日本文化のただ中を生きた一家の、「業」とも呼ぶべき「生」を鮮やかに描いている。

本文では、結婚直後に起きたふたりのちょっとした「諍い(いさかい)」の様子を描きながら、「善吉」と「文」の人となりを鮮やかに浮かび上がらせている。時代背景から、馴染みのない語句も多く読みづらいかも知れないが、内容は理解できるはず。
「総合的知識問題」や「心情把握」などに、一筋縄ではいかないものがある。
設問のいくつか検討してみる。

[問1] 「語の空所補充記述」(全2問/各「漢字1字」指定/記述式))。

空所に「入る適切な漢字一字の語」をそれぞれ答える。

「総合的知識問題」。「慣用句」だ。各空所を確認する。
「その日は文の方もの居どころが悪かった」⇒ここはすぐに「虫の居所が悪い」という「慣用句」が思い浮かぶはず。
よって、「答え」は「虫」。ちなみに、意味は「機嫌が悪く、ちょっとしたことも気に障る状態にある」だ。万が一、忘れていた諸君は確実に復習しておくこと。

「急に裁縫をはじめて、半日もをつめて、善吉が見たこともないような作務衣(さむえ)を縫ってくれたりする」⇒こちらはどうか? やや馴染みが薄いか? 
「一つの物事を、精神を集中させて続けて行う」という意味の「根をつめる」がふさわしいので、「答え」は「根」だ。

改めて、本校では、このレベルの「語彙力」が求められていると認識せよ。

<時間配分目安:2問で1分強>

[問2] 「語句の意味の選択肢」(全2問/各5択/マーク式)。

波線部(ア)「言いつのった」・(イ)「軋轢」の「本文中における意味」をそれぞれ答える。

「総合的知識問題」。「語句の意味」。
「本文中における語句の意味」、本校に限らずよく出題されるが、実は曲者なのだ。
「本文中における」をあまりに忠実に捉え「文脈」に即して考え過ぎると、「語句」の「原意」から離れて誤ってしまう恐れがあるのだ。あくまでも「原意絶対優位の原則」、注意したい。
それぞれの「答え」を確認する。

「言い募(つの)る」は「調子に乗っていよいよ激しく言う」ことで、(ア)の「答え」は選択肢「勢いづいて激しく言った」。

「軋轢」は無論、「仲が悪くなること」なので、(イ)の「答え」はの「不和」となる(尚、「あつれき」という「読み」も頻出)。

それぞれのほかの選択肢の「意味」も、「文脈」から判断するともっともらしいものがあるので、十分に警戒したい。もちろん、「原意」を知らない場合は「文脈」からの読み取りが重要なことは言うに及ばない。
いずれにしても、本校志望者であれば、この程度の「語句」は当然、知っていなければいけない。

<時間配分目安:2問で1分>

[問5] 「理由説明選択肢」(5択/マーク式)。

傍線部(C)「彼の苛立ち」について、「なぜ彼は苛立っていたのか」を答える。

先ずは「原意消去」だが、ここは「理由説明」なので、各選択肢の「文末」が、「苛立ち」の「直接的理由」として結びつくかどうかで「消去」する。

選択肢
「話を聞いた(から)」→「苛立った」、
「失望した(から)」→「苛立った」、
「信念が揺らいだ(から)」→「苛立った」、
「信頼が揺らいだ(から)」→「苛立った」、
「話を聞いた(から)」→「苛立った」。

「話を聞いた(から)」というのはあくまでも「間接的理由」であり、その結果、何らかの「心情」が芽生えて「苛立つ」のだから、①⑤は「消去」決定だ。②③④の「心情」は「苛立ち」の「直接的理由」になり得るので残る。

次に、「同一場面」の「直前直後」を確認する(「小説」では「同一場面」の「直前直後」に「手がかり・ヒント」がある)。「直前」から、「焼上ってくる作品がもうひとつ得心できないことと、自分が間違っているかも知れないという迷いが重なり合って、彼の苛立ちは深かった」ことが分かる。
したがって、「失望」や「信頼が揺らいだ」ことではなく、「信念が揺らいだ」ことによって「苛立った」と判別できるはずだ。

は他の部分の説明も特に誤っていないので、「答え」になる。

「理由説明」においても、「原意消去」が欠かせないと肝銘せよ。

<時間配分目安:2分>

[問7] 「心情説明選択肢」(5択/マーク式)。

傍線部(E)「彼は時おり固めた拳で腿(もも)を打ったりして黄昏の道を歩いていった」について、「この時の心情」を答える。

「心情説明」なので、「時おり」「固めた拳で」「腿を打った」という「動作」と結びつかない「心情」を「消去」する。
各選択肢の「文末」は、
「憤りを抑えようとしている」、
「憤りを抑えようとしている」、
「むやみに憤りのはけ口を見つけようとしている」、
「自信を奮起させようとしている」、
「強い憤りを感じている」。

「固めた拳で」「腿を打っ」ているのだから、「憤りを抑えよう」、「自信を奮起させよう」の2つはふさわしくないと分からなくてはいけない。また、「時おり」なので、「強い憤り」ほどではないはずだ。となると、③が残ることになる。他の部分の説明も特には誤っていない。

よって、「答え」はだ。

尚、「小説」では、「セリフ」⇔「ト書き」⇔「動作」⇔「情景」など、多角的に「心情」を読み取っていくことが肝要だ。

<時間配分目安:1分半>

[問8] 「助詞の用法の選択肢」(5択/マーク式)。

「総合的知識問題」。「文法」だ。二重傍線部「自分の方ばかりに見えた」の「ばかり」と「同じ用法のもの」を答える。

「助詞」の「意味・用法」の判別だ。
二重傍線部の「ばかり」は「~ダケ」と換言できるので「限定」だ。
各選択肢は、
「集合時間に十分ばかり遅れ」⇒「程度」(~ホド・クライ)、
「今にも降り出さんばかりの空模様」⇒「直前」(~シソウダ)、
「夜更かししたばかりに、寝坊して」⇒「原因・理由」(~カラ)、
「開かずの踏切ばかりが渋滞の原因ではありません」⇒「限定」、
「先週も医者に注意されたばかりで」⇒「直後」(~シタ直後ダ)。

したがって、「答え」はだ。

本校では「口語文法」が頻出。確実に理解し、定着させておくことが必須。

<時間配分目安:1分>

【大問三】古文

  • 時間配分:

「イソップ物語」の翻訳本。前半に原作者である「イソップ(伊曽保)」の生涯を描いた略伝、後半に「イソップ」の64の「寓話」が収められている。

もちろん、「寓話」には「教訓」が込められており、いわゆる「説話集」のひとつだ。安土桃山時代に「キリシタン版」として刊行されたものと、江戸時代初期に「仮名草子」として出版されたものがある。

本文は、「中十六」の「鶴と狼の事」。設問内容は、「現代仮名遣い」「主語特定」「指示語換言」「内容解釈」など、「大学入試」並みのラインアップだ。
以下、いくつか検証する。

[問1] 「現代仮名遣い記述」(記述式))。

傍線部(A)「骨をくはへてゑいやと引きいだす」を、「現代仮名遣い」に改めて答える。

「古文」の学習で、「歴史的仮名遣い」の「換言ルール」は必須定着事項。
ここでは、「語頭と助詞以外のハ行」⇒「わ・い・う・え・お」、「『ゐ』・『ゑ』・助詞以外の『を』」⇒「い・え・お」を用いる。

よって、「答え」は「骨をくわえてえいやと引きいだす」となる。

尚、その他の「換言ルール」で特に重要なものとして、「―a+u」⇒「―ou」、「―i+u」⇒「―yuu」、「―e+u」⇒「―you」がある。絶対に忘れぬこと。

<時間配分目安:1分弱>

[問2] 「主語特定の空所補充組み合わせ選択肢」(5択/マーク式)。

空所  a    d  に「入る言葉」の「組み合わせ」を答える。

定番の「主語特定」だ。各選択肢の「候補」は、「鶴」「狼」「人々」の3つだ。「組み合わせ選択肢」なので、どこか分かりやすい所を特定して絞り込んでいきたい。

たとえば、最初の部分。「その時、  a   b   に申しけるは」となっている。
「その時」=「『喉(のど)に大きなる骨を立てて』いた狼を、鶴が『骨をくはへてゑいやと引きいだす』ことで助けた時」だと分かるはずなので、  a  =「鶴」、  b  =「狼」と特定できる。ここで、選択肢は①②に絞られる。
  c  は両者同じ。
「『汝が頸(くび)しやふつと食ひきらぬも……』と言ひければ、  d  力におよばず立ち去りぬ」の部分で判別することになる。

「汝が頸(=お前の首)」は「鶴の首」、「食ひきらぬ」と言うのは当然、「狼」のはずなので、  d  =「鶴」だと分かる。

そうなると、「答え」はになる。

「古文」では「主語」が省略されることがとても多い。「わざわざ記さなくても分かる」ので「省略」しているのだ。したがって、前後の「文脈」や「敬語」などから特定していけばいいと心得よ。

<時間配分目安:1分半>

[問3] 「指示語換言説明記述」(「20字以内」指定/記述式))。

傍線部(B)の「この報恩」とは、「何をしたことに対する恩返しか」を「二十字以内」で説明する。

現代文同様に、「指示語」を開いていく。
直前から、「この報恩」=「鶴が、狼の『喉に立っていた骨』を『くはへて引きいだした』ことに対する報恩」だと読み取れるはず。あとは、うまい具合に現代語に訳してまとめていけばいい。

たとえば、「鶴が狼の喉に刺さっていた骨を抜いたこと。」といった「答え」となる。

「古文」であっても、内容読解では基本的に「現代文と同じ解法」を的確に適用していくことが求められる。無論、正しい「現代語訳」をすることが大前提となる。

<時間配分目安:2分>

[問6] 「内容解釈選択肢」(5択/マーク式)。

「この話の教訓はどのようなことか」を答える。

本文のような「説話集」では、先ず「寓話」(エピソード)が述べられ、最後に「教訓」がまとめられているのが普通の構成だ。そこで、本文最後を確認する。
「天道(てんたう)に対して奉りて御奉公と思ふべし」とある。現代語訳すると「天道(=天地を支配する神)に対してさせていただいた御奉公だと思うのがよい」となる。
各選択肢の「文末」は、
「天の神様に訴えて悪人を処罰させた方がよい」、
「天の神様に奉仕して自分の行いを悔い改めるようにさせるのがよい」、
「天の神様の力で悪人を改心させるようにした方がよい」、
「天の神様に奉仕したと思うのがよい」、
「最後には仲良くさせてもらえると考えるのがよい」。

もちろん、「答え」はだ。

本校に限らず「説話集」は頻出なので、基本的な「文章構成」を理解しておくことが肝要だ。

<時間配分目安:1分半>

攻略ポイント

●判別が紛らわしくて複雑な「選択肢設問」、どう「攻略」するか?
 「解法」に則しての「段階的消去」が最大のポイント。従って、基本的「解法」を完全に習得して、適切に応用できるようにしておくことが必要になる。それによって「失点」を防ぎ、「得点力」を安定させたい。

「合格最低得点率」は8割程度とハイレベル(過去6年間の男女合計平均で79.2%。本年度は驚天動地の87.5%)。ほんの少しの「失点」でも致命的になると心得よ。

●「総合的知識問題」も決して侮れない。
「口語文法」も含めた直接的な出題だけでなく、内容理解でも「高度な語彙力」が求められる。本校を志望したその瞬間から、独自に「幅広い知識」を常に習得していくことが必須(学校や塾での学習だけでは全く不十分)。

●「古典」の「攻略法」は?
「重要古文単語」(最低200語ほど)の定着は当然だが、「内容理解」も求められるので「基礎的文語文法」は押さえておきたい。その上で、数多くの「古文」に慣れておくことが重要。また、「漢文」の出題もあるので、「返り点」「訓点」「書き下し文」「基礎的句法」などの基本的知識は押さえておく。

●試験時間は50分。問題文のボリュームは「現代文」だけでも7000字ほど(本年度は約6800字)。当然、速く正確に読み取ることが求められる。分速750字以上を目標に「読む練習」を常にすることが重要だ。

志望校への最短距離を
プロ家庭教師相談

お問い合わせ・資料請求はこちら

東京学芸大学附属高等学校の科目別
入試対策一覧

TOP

創業以来、
最高峰のプロ教師陣を輩出

TRADITION
SINCE 1985

1985年法人設立以来、プロ家庭教師のクオリティーにこだわり続け、現役プロ教師の中でもトッププロと呼ばれる真の実力を兼ね備えた合格実績豊富な家庭教師のプロだけをご紹介しています。
特に中学受験·大学受験·医学部受験専門のプロ教師のクオリティーに自信があります。