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栄東高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2015年度「栄東高等学校の国語」
攻略のための学習方法

[速読]
「現代文」全体で5000字程度を読解しなくてはならない。解答時間は50分。当然、「速読」が求められる。しかし、設問を解くために読むのだから一般的な「速読術」を使うわけにはいかない。やはり、文章に応じての「速読」のコツを習得しなくてはならない。
「論説文」(説明文)であれば「Nの法則」。意味段落の「序論」「結論」は「論旨」が述べられているので確実に読み、「本論」は「段落相互関係」に着目しながら「各形式段落」の「最初」と「最後」を中心に読み進める。
「小説」「随筆」は、「場面分け」をしながら新たな「登場人物」をチェックし、「心情表現」を拾って素早く読んでいく。その上で、とにかくできる限り数多くの過去問の文章を読むことだ。栄東に限らず、他の学校の入試問題も読んでおきたい。練習あるのみ。そして、最終的には分速700字以上(できれば750字近く)で「速読」できるようにしたい。

[知識]
「高度な語彙力」だけではなく、「文法」や「国語常識」も含めた多種多様な「総合的知識」が必要となる「栄東の国語」(直接出題だけではなく、「本文読解」等でも必然的に問われる)。いかなる「攻略法」があるのか? 「国語的知識」は幼少期からの蓄積、故に「15の春」を前にした今ではもはや手遅れ。確かに、そうした側面はある。だが、そこで思考停止してしまっては「ジ・エンド」。今からでもできることは、ある。先ずは、「己が実力」を悟ること(「己が」=「おのが」が読めなければ既にヤバイと自覚せよ)。過去問を解いてみて(少なくとも5年分以上)、「5割未満の正答率」だったら「中学入試レベル」からの再スタートだ(分かっていると思うが、「中学入試」を馬鹿にしてはいけない。上位校では「高校入試」どころか「大学入試」のレベルに達する)。「5割超の正答率」でも無論、不断の努力は欠かせない。要は、地道な努力、日々の積み重ねあるのみだ。
さらに、「口語文法」も侮ってはいけない。直接出題されるし、「本文理解」にも不可欠だ。特に、「品詞分類」「文節の相互関係」や「付属語」(「助詞」「助動詞」)の「意味・用法」は確実に定着させておくことが重要だ。
なお、「知識」強化用のテキストとしては、「高校入試 でる順ターゲット 中学漢字・文法630」(「文法」含む)や「高校入試 でる順ターゲット 中学漢字」(共に旺文社)などが推薦できる。また、残念ながら「中学入試レベル」からやり直しの場合は、「四谷大塚」の「四科のまとめ『国語』」(HPから購入可能)等がオススメ。

[古典]
「公立中学」の「国語」でも「古典」は扱う。「古文」は必修のカリキュラムだ。しかし、「指導要領」上はほんの導入部分だけで、本格的な学習はしない。「文語文法」等を体系的に学ぶことはない。が、栄東などの「中高一貫校」ではそれらを中学時点で学び始めている。従って、「高校入試」で出題されることになる。明らかに「ハンディ」だが、仕方がない。塾での学習ないし「独習」をするしかない。
「攻略ポイント」でも触れたが、最重要な「古文単語」(200語程度)を定着させ、「文語文法」も理解しておかなくてはならない。そして、できるだけ多くの「古典作品」に触れて慣れておくことが重要だ。

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2015年度「栄東高等学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問は「総合的知識問題」。小問は全3問(解答数10)。「漢字」(5問)「口語文法」(3問)「慣用句」(2問)。3分程度で終えたい。
大問は「論説文」、出典は井上俊「遊びの社会学」所収の「テレビと社会心理」(文字数約2200字)。小問は全7問(解答数12)。「空所補充」「換言説明」「理由説明」「本文合致」など(「複数解答」あり)。問題文は3分ほどで読み切り、設問を16~17分で解きたい。
大問は「小説」、出典は岡本かの子「蔦の門」(文字数約2700字)。小問は全6問(解答数8)。「換言説明」「心情説明」「総合的知識問題」など。問題文は4分弱で読み切り、設問を15分ほどで解きたい。
大問は「古文」、出典は鴨長明「発心集」(文字数約700字)。小問は全5問(解答数9)。「文脈特定」「主語特定」「内容解釈」など。10分弱で解きたい。

【大問一】

  • 時間配分:

[問一] 「漢字の同音異字判別選択肢」(全5問/各5択)。
(a)~(e)の各文の傍線部のカタカナと「同じ漢字」をそれぞれ答える。「文脈」から「同音異義語」の中で熟語を特定し、各選択肢の「漢字」を判別する。厄介だ。「5問」ではあるが、結局「30の熟語」が分からなくてはいけないということだ。

(a) 「フランス語のヨウ」=「素養」、
各選択肢は、
  (1)「裁判でコク状を読む」=「告訴」・
  (2)「カの村」=「過疎」・
  (3)「ザツな扱い」=「粗雑」・
  (4)「遠いコク」=「祖国」・
  (5)「カンな生活」=「簡素」
⇒「答え」は「(5)」。「素養」、しっかりと押さえておきたい。

(b) 「カンメイを受ける」=「感銘」、
  (1)「事件がメイキュウ入り」=「迷宮」・
  (2)「ケンメイの努力」=「懸命」・
  (3)「座右のメイ」=「銘」・
  (4)「トクメイの手紙」=「匿名」・
  (5)「センメイな記憶」=「鮮明」
⇒「答え」は「(3)」。全て定着しているか? 相当に難易度が高い。

(c) 「少数セイエイ」=「精鋭」、
  (1)「セイダイな式典」=「盛大」・
  (2)「セイケツを保つ」=「清潔」・
  (3)「セイコウな細工」=「精巧」・
  (4)「選手センセイ」=「宣誓」・
  (5)「グラウンドをセイビ」=「整備」
⇒「答え」は「(3)」。ここは問題ないはずだ。

(d) 「一定間隔にヘイレツ」=「並列」、
  (1)「言い方にゴヘイがある」=「語弊」・
  (2)「鉄道と道路がヘイコウする」=「並行」・
  (3)「病院と研究所をヘイセツ」=「併設」・
  (4)「騒音にヘイコウする」=「閉口」・
  (5)「ヘイコウ感覚」=「平衡」
⇒「答え」は「(2)」。紛らわしい。戸惑うこと必至だ。

(e) 「文章のガンイ」=「含意」、
  (1)「鋭いガンリキ」=「眼力」・
  (2)「ガンライ穏やか」=「元来」・
  (3)「ネンガンの優勝」=「念願」・
  (4)「ガンチクのある話」=「含蓄」・
  (5)「ガンジョウな時計」=「頑丈」
⇒「答え」は「(4)」。ここは基本的な熟語が多い。

平易から難解まで、本校ではあらゆる「語彙力」が問われると心得よ。

<時間配分目安:2分半>

[問二(a)(b)] 「文節・単語分けの選択肢」(2問/5択・6択)。
「口語文法」。示されている文について、いくつの(a)「文節」・(b)「単語」から成り立っているかを、それぞれ答える。
「旅行・に・/出かけ・た・/私たち・/家族・は・/明け方・から・/雨・が・/降っ・た・から・/同じ・/宿・に・/泊まっ・た・/。」(「・」は「単語」、「/」が「文節」の区分)。
このようになるので、「答え」は(a)=選択肢(4)「十文節」・(b)=(5)「十九単語」。「文節」や「単語」は「文法」の基本だ。
必ず復習しておくこと。

<時間配分目安:1分>

[問三] 「慣用句の選択肢」(2問/各5択)。「総合的知識問題」。
(a)「満点の答案用紙を返却されて悦に入る」・(b)「彼は木で鼻をくくったような態度で人に接する」について、傍線部の「意味」を、それぞれ答える。
(a)=「事がうまく運び、満足して喜ぶ」ことで、「答え」は選択肢(2)「思い通りになってよろこぶ」。尚、「悦に入る」⇒「いる」と読む(「はいる」ではないので要注意)。
(b)=「きわめてそっけない態度、冷淡な態度をとる」ことで、「答え」は(4)「そっけない態度で応じる」。
「ことわざ」「慣用句」「故事成語」等も的確に定着させておく必要がある。

<時間配分目安:1分以内>

【大問二】

  • 時間配分:

消費社会は「聖の遊び化」と「遊の日常化」による「遊びの俗化」を進行させたと指摘し、青年の文化諸現象を、全域化する「遊」領域を手がかりに論じている。本文では、どんな「世界」も私たちが考えているほど強固ではないので、「解説」的コミュニケーションによって絶えず再確認され補強されることを必要としていると述べている。さほど難解な語句はないが、「文脈」が把握しづらく「内容」を理解するのに苦労するはずだ。設問自体はオーソドックスなものばかりだ。
以下、いくつか検証する。

[問一] 「語句の空所補充選択肢」(5問/5択)。
本文中の空所  A    E  に当てはまる「接続詞」「副詞」を答える。
「接続詞」では「逆接」はともかく、「順接」には十分に注意すること。同じ「順接」だと、どれも当てはまってしまう可能性があるのだ。
単純に前後を読みつなぐだけではなく、それぞれの「接続詞」の「意味・用法」を的確に押さえた上で、「文脈」を確認する必要がある。
また、段落冒頭の「接続詞」は前段落全ての内容を受けているので注意すること。
「副詞」では「呼応関係」を見逃さないこと。
各空所を確認していく。
  A  は直後が「具体例」なので、選択肢(4)「例示」の「たとえば」が「答え」だ。
以下、  B  は直前では「道徳的異常性は解消されない」としつつ直後で「道徳的に完全な社会は存在しない」と述べているので、(3)「逆接」の「しかし」、
  C  は「文末」が「~必要ない」で結ばれているので、(1)「呼応の副詞」の「必ずしも」、
  D  は直前が「理由」で直後が「結果」になっているので、(5)「順接」の「したがって」、
  E  は「~やめれば」と「仮定表現」が対応しているので、(2)「呼応の副詞」の「もし」がそれぞれ「答え」になる。
「接続詞」「副詞」などの「空所補充」は本校に限らず定番中の定番、くれぐれも失点することのないようにすること。

<時間配分目安:1分半>

[問三] 「理由説明選択肢」(5択)。
傍線部②「解説は『保守的』である」について、「どうして『解説』は『保守的』なのか」を答える。
「選択肢設問」は「消去法」が原則。先ずは「原意消去」をしたい(「原意絶対優位の原則」=「設問」「傍線部」等の「原意」、要は「本来の意味」を最優先に考えること)。
ここは「理由説明」なので「直接的理由」での「消去」だ。
各選択肢の「文末」(「選択肢」の説明で最も重要な要素は「文末」に記されている)の「~だから」⇒「保守的」と直接的につながるかで「消去」したい。
選択肢
(1)「常識的な考え方に頼りがちだから」、
(2)「低次な説明に終始するから」、
(3)「非科学的な領域にかたよりがちであるから」、
(4)「保守的政治思想を守ろうとするから」、
(5)「新しい事件や現象を取り扱うことはほとんどないから」。
無論、もう分かったはずだ。
「保守」=「旧来の風習・伝統・考え方などを重んじて守っていこうとすること」なのだから、(1)以外は「消去」可能だ。 (1)は他の部分の説明も誤ってはいないので、「答え」となる。「一発消去」だ。
「原意消去」や「直接的理由消去」、大いに活用すべきだ。

<時間配分目安:1分>

[問四] 「換言説明選択肢」(5択)。
傍線部③「その『世界』とは、実在的環境そのものではない。人間によって、ある仕方で意味づけられ秩序だてられた環境が『世界』である」について、「その説明」を答える。
当然、先ずは「原意消去」。「換言説明」なので、「秩序だてられた」と結びつかない選択肢を、「文末」で「消去」する。
選択肢
(1)「意義づけされた」、
(2)「秩序だてられた」、
(3)「構成された」、
(4)「与えられた」、
(5)「安定化された」。
はっ? 拍子抜けするほど容易い。当然、(2)以外は即「消去」。 他の部分の説明も誤ってはいない。従って、「答え」。瞬時に解けた。
「原意消去」は徹底的に練習しておくこと。

<時間配分目安:1分以内>

[問五] 「内容説明選択肢」(5択)。
傍線部④「もうひとつの現実」について、「どのようなものをもたらすのか」を答える。
先ずは「原意消去」をしたいのだが、さすがにここでは無理だ(こういうこともある)。
そこで、「傍線部(空所部)一文一部の法則」(「傍線部(空所部)が一文の一部分だった場合、傍線部(空所部)以外が重要」という「重要解法」)で「手がかり」を探す。直前直後は「非日常的な『もうひとつの現実』にふれさせることから弟子の教育をはじめる」となっている。
さらに、「論説文」で「根拠」となる「同一意味段落」を確認していくと、次文以降で、「弟子」は「自分の世界観」が「単なるひとつの解釈」に過ぎないと「認めざるをえなくなる」と説明されている。
ここで、「もうひとつの現実」によって「もたらされたもの」を、各選択肢の「文末」で検討する。
(1)「東洋的思想」、
(2)「夢幻的観念」、
(3)「専門的領域」、
(4)「世界解釈」、
(5)「歴史世界」。
言わずもがな、(4)の「自明とされていた世界観とは異なる世界解釈」が「答え」になる。
「解法」を多角的に用いて解き進めることが重要だ。

<時間配分目安:2分半>

【大問三】

  • 時間配分:

「私」の住む門にはいつも蔦があり、その不揃いで自由なところが稚く愛らしいと感じていて、老婢(=年老いた女性の使用人)「まき」は、葉をむしっていたずらをする少女「ひろ子」をいつも叱りつけている……。
本文は、そんな「まき」と「ひろ子」の心の交流を描いた場面。昭和初期の作品なので分かりづらい語句もあり、「心情把握」で難航する可能性がある。
以下、いくつか検討しよう。

[問一] 「語句の意味の選択肢」(3問/各5択)。「総合的知識問題」。
(a)「気丈な」・(b)「因業な」・(c)「健気な」について、それぞれのの「意味」を答える。
(a)=選択肢(5)「気性のしっかりした」、(c)=(3)「心がけの殊勝な」は問題ないはずだ。
だが、(b)「因業な」はどうか? あまり馴染みがないかも知れない。
本来は「仏教用語」で「何らかの結果を生む原因になる行為」ということだが、通常は「頑固で思いやりのない」という意味で用いられるので、「答え」は(c)=(1)「頑固で非情な」となる。
本校では相当に「高度な語彙力」が問われると心得よ。

<時間配分目安:1分>

[問四] 「内容説明選択肢」(5択)。
傍線部③「老婢は思い入っていた」について、「何に思い入っていたのか」を答える。
ここでは「原意消去」は無論使えず、「傍線部(空所部)一文一部の法則」でも手がかりなし。ということで、「小説」の「基本的解法」(=「同一場面の直前直後に根拠あり」)で確認する。
直後の段落で、「まき(=老婢)」が何に「思い入っていたのか」を「ひろ子」に答えている。曰く「今日のように叔母夫婦に気兼ねするんじゃ……ひろ子も身がたまりませんです」。
つまり、「叔母夫婦に気兼ねする」「ひろ子」は「身がたまらない」と、「思い入っていた」わけだ。従って、選択肢(3)の「ひろ子が叔母夫婦に遠慮して生きる境遇にある不憫さ」となる。
「小説」では「同一場面の直前直後」を常に意識すること。

<時間配分目安:2分>

[問五] 「表現に関する説明選択肢」(5択)。
傍線部④「孤独は孤独と牽き合うと同時に、孤独と孤独は、もはや孤独と孤独とでなくなって来た」について、「その説明」を答える。
各選択肢の「説明」に要注意。「表現」「効果」などにも触れられているので、「原意」や「内容」だけではなくそうした視点も踏まえて「消去」していくことになる。
確認する。
選択肢
(1)「二人の孤独が他の方法では癒されることのないものであった」⇒「もはや孤独と孤独とでなくなって来た」とあるので「不適切」、
(2)「二人の孤独の特殊性」⇒「孤独」という語句について「原意」以外の説明はないので「不適切」、
(3)「直喩的な工夫」⇒「比喩」としては用いられていないので「不適切」、
(5)「視覚的に訴えている」⇒「視覚的」は的外れなので「不適切」。
よって、
(4)の「二人が次第に睦み合うようになっていった感情の推移が一層効果的に表されている」が「答え」になる。
「小説」では「表現の効果」等が問われることが多いので、「修辞法(表現技法)」などの知識も習得しておくことが必要だ。

<時間配分目安:2分半>

【大問四】

  • 時間配分:

鎌倉時代前期の仏教説話集。8巻・102話。
仏の道を求めた隠遁者の説話を集め、「太平記」や「徒然草」にも影響を与えた。
本文では、「物」にこだわり執着し過ぎると、苦難に満ちた身に転生してしまうと諭している。
「現代語訳」、「主語」や「会話部分」の特定、「本文非合致」「内容解釈」など、「古文」のハイレベルな設問が並ぶ。
以下、いくつか確認したい。

[問一] 「現代語訳の選択肢」(3問/各5択)。
傍線部①②④の「解釈」を答える。
①は「えもいはず木ども植ゑて」⇒連語の「えもいはず」がポイント、「言いようもないほどすばらしい(ひどい)」(「良い」「悪い」、両方で用いる)ということなので、「答え」は選択肢(5)の「なんとも言えないほどすばらしく木々を植えて」となる。
②は「ことざまのありがたく覚えて」⇒「ことざま」「ありがたし」、共に重要古文単語だ。それぞれ、「普通とは異なるようす(異様)」、「めったにない。めずらしい」という意味なので、「答え」は(5)の「庭の様子がほかにはないほどめずらしく思われて」。
④は「これは、なほざりのことにもあらず」⇒「これ」=「庭の様子」、「なほざり」(これまた重要単語)は「物事をいいかげんにすること」なので、「答え」は(4)の「庭に手間をかけているのは、いいかげんに考えてやっているのではありません」となる。
「重要単語」は確実に定着させておくこと。

<時間配分目安:1分半>

[問二] 「会話部分特定の選択肢」(5択)。
傍線部③「あるじのいふやう」について、「あるじの言った内容はどこまでか」を答える。
「『引用』の格助詞」である「と」に着目したい。
選択肢(d)「そそき侍る」の直後が「とぞ語りける」となっている。従って、「答え」は「(d)」だ。
「古文」では、「会話」や「引用」の部分が曖昧な場合が多い。「と」を意識することが必須だ。

<時間配分目安:1分>

[問四] 「本文非合致選択肢」(5択)。
本文で述べられている内容と「異なるもの」を答える。
本文全体の「内容解釈」をした上で、「事実関係」が誤っているものを判別する。大学入試にも劣らないハイレベルな問題、難問だ。
選択肢(1)(2)(3)(5)は特に「誤った内容」は説明されていない。しかし、(4)には「家の主人は大変深く花を愛し、機会あるごとに愛でていた」とある。本文では「かの父、世に侍りし時、深く花を興じて、折りにつけて、これを翫び侍りき」となっている。「かの父」=「あるじ(=主人)の父」だということはすぐに分かるはずだ。
つまり、「大変深く花を愛し、機会あるごとに愛でていた」のは「家の主人」ではなく、その「父」ということだ。従って、「誤り」なので、(4)が「答え」になる。
本校では、適切に「古文」の「内容解釈」ができるように練習しておくことが肝要だ。

<時間配分目安:2分半>

攻略ポイント

●「大学入試レベル」の「古文」、「攻略法」は? 当然、高校で学習するはずの内容を習得しなくてはいけない。そのために、高校用の「古文単語帳」と「文語文法テキスト」は用意したい。その上で、「重要単語」や「助動詞」「助詞」の「意味・活用・用法・接続」等は定着させておくこと。
また、「古典常識」も「日本史」を含めてなじんでおくことが必要だ。本校の「合格ライン」は65%程度(学校発表)、「古文」での「失点」はできるだけ減らしたい。

●全て「マークシート」で「選択肢設問」、紛らわしいものもある。どう対処するか?
できるだけ単純な方法で、「選択肢」を少しでも「消去」しておきたい。そこで不可欠なのが「原意消去」。「一発消去」! それが無理でも「2択」にまではしたい。そこまで絞り込めば誤答は大いに減少する。その上で、様々な「解法」を用いて最終的に判別していく。その為にも、基本的「解法」を完全に習得して、適切に応用できるようにしておくことが重要だ。
当然ながら、「マーク・ミス」にはくれぐれも注意すること。

●「総合的知識問題」も決して侮れない。 「高度な語彙力」だけではなく、「口語文法」含め「あらゆる知識」が問われるので、独自に「幅広い知識」を常に習得していくことが重要。学校や塾での学習だけでは、全く不十分だ。

●試験時間は50分。時間配分にも細心の注意をすること。問題文は「現代文」だけで5000字程度。さほど多くはないが、速く正確に読み取ることが求められることには変わりない。分速700字以上を目標に「読む練習」を常にすることが重要だ。

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