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江戸川学園取手中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「江戸川学園取手中学校の算数」
攻略のための学習方法

江戸川学園取手中学の算数は、一昨年度(2021年度)入試より大きく変わった。
テスト時間が10分短縮され50分、大問数も1問減り6問、小問数も20問台前半に収まった。これらの数字は他校と比べても標準的なものである為、従来のスピードへの強い意識は必要なくなり、落ち着いて取り組み易くなったと言える。
出題は受験算数の必須分野全般から。基本レベル〜標準+αレベルの問題が多い。
ただその中で小さなアレンジを加えることで、公式暗記ではなく意味を十分理解している受験生を選ぼうというしてる。分野の好き嫌いをせず幅広く、基本は意味を正確に理解し、小さなひねりにも的確に対応できるようにする、それが本校の受験対策の最重要ポイントとなる。
次に大きく二つのレベルに分けて学習法を記す。

①基本レベル〜標準+αレベルの完成

四谷大塚の『四科のまとめ』、早稲田アカデミーの『バックアップテキスト』、日能研の『ベストチェック』など、自塾に基本〜標準問題を1冊にまとめた問題集があれば、まずはこれを仕上げることが軸になる。まず全ての問題を丁寧に解き進め、指導者または解説を読むことで理解し直す。その際、単純ミス以外で間違えた問題や、仮に正答していても必ずしも自信が無かった問題には印をつけ、2周目で再び解いてゆく。この作業を3周行えば、ほぼ完成するだろう。サピックスの場合、数冊ある『ベーシック』では物足りず、本テキストでは膨大になる為、日能研の『ベストチェック』や学研の『まるっとチェック』などを書店等で購入する事をお薦めしたい。

そうして1冊を仕上げたら、上記の中で手に入るものをもう1冊に加え、東京出版の『プラスワン問題集』を入手して、今度は全てを解く必要が無く、1冊目には無かったひねりのある問題を中心に、初見で多少の不安を覚える問題のみ拾って解いてゆく。ここでも2周目の必要を感じる問題には印をつけて仕上げてゆこう。

こうする事で、基本〜標準レベルを隙なく仕上げられると共に、様々なタイプの「ひとひねり」を経験し、対応力を上げてゆく事ができる。

上記を早ければG W頃にスタート、遅くとも夏休みには手をつけ始め、終えるのは早ければ残暑の9月、遅くとも冬まではゆかず11月には終えておきたい。

②応用レベル対策

が3分の2程度終えたら、に入りたい。すなわち本校入試で合格をモノにする為の「やや難」レベルの克服である。厳密にはの「標準+αレベル」と重複する面もあるが、ここを攻略することが合格に万全を期す上で重要である。

サピックス生は毎週の教材にこのレベルの問題がほぼ全て含まれているので、教材管理は大変だが過去回の問題を解いてゆけば十分対策は出来る。プリント管理が煩雑でやりにくいと感じたら、市販の『塾技100』(文英堂)から手をつけてゆきたい。他に早稲アカ生なら『上位校の算数スタンダード』を各分野3分の2の定着を目標に、四谷大塚や日能研でも、難関校対策の教材を仕上げてゆけば、本校の対策として十二分なレベルに達することが出来る。

以上を可能な限り、正確な理解にこだわりながら進めてゆけば、本校の合格は目前となる。ぜひ頑張って合格を手にしてほしい。

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2023年度「江戸川学園取手中学校の算数」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

テスト時間50分で大問が6、小問が21である(100点満点)。
【大問1】は簡単な計算問題と基本的な一行問題であり、【大問2】【大問6】は各問「易」「標準」「やや難」の小問から構成されている。

受験生としては【大問1】及び【大問2】以降の「易」「標準」の大半を取れれば合格確実となる。あとは各自得意な分野で「やや難」を正解することで、上位コースでの合格も可能となる。

【大問1】計算と小問集 (計算問題3題・時計算・平面図形・回転体)

  • 難度:易〜標準
  • 時間配分:約9分
  • ★必答問題

(1)は例年通り基本的な計算問題で、煩雑な小数や分数も逆算もなくごく平易。まずは確実に正解したい。

(2)は時計算の標準問題。ただ普通は「11時と12時の間で」とある所を「11時と11時15分の間で」としたり(実は解き方に変わりは無い)、ややキリの悪い85度をなす時刻を求めるといった、ごく小さなフェイントを落ち着いてかわす冷静さは必要。

も正方形の面積の求め方を「一辺×一辺」だけでなく、「対角線×対角線÷2」まで使えれば良く、決して難しくない。

(4)の回転体もごく標準的な形と数字である。
ここまでは全て基本問題と言ってよく、1問くらい取りこぼす事も現実にはあるだろうが、まずは全問正解を目指そう。

【大問2】平均算 (必答問題は(1))

  • 難度:易〜難
  • 時間配分:約6分
  • ★必答問題

1週間の学習時間のデータを例に取り、本校の学習管理への熱心さを想像させる。
はまず義務教育レベルの内容である。当然、落ち着いて正解したい。

は珍しい設問であり、戸惑った受験生は多いだろう。飛ばしてしまっても全く構わない。で求めた合計時間との差を考える事に気づけば、特別正解が難しいわけではないが、まだ前半戦の大問2なので、変にドロ沼にはまりたくはない。

【大問3】場合の数 (道順の応用問題 必答問題は(1))

  • 難度:易〜やや難
  • 時間配分:約9分
  • ★必答問題

道順を考える場合の数はどこの塾でも習う分野だが、本問は階段状の形や得点形式、NG地点の設定、また決められたポイントに到達すると自動的にゴールと見なされる等々、様々の小さなアレンジが施されている。特に難解なアレンジは無いが、落ち着いて的確にさばく頭脳とメンタルを試されている。
は前述のような問題設定を理解できれば、内容的にはごく易しい。

は通常の道順の問題には無い「ゴールと見なされる点は通れない」条件や、道順の前半と後半の場合の数の積を求めるなど、幾つかのチェック・ポイントがあり、やや難しいとも言えるだろう。

が解けた人にとっては特別難しくは感じないだろう。ただあまり見慣れない問題には違いないので、飛ばしても決して問題はない。

【大問4】平面図形 (座標を用いた平面図形 必答問題は(1)・(2))

  • 難度:易〜標準
  • 時間配分:約7分
  • ★必答問題

中学校で習う数学のような印象であるが、負の数は出てこないし、位置の表し方を理解すれば、あとはごく平易な面積の問題に過ぎない。

落ち着いて問題状況を整理しつつ、(ⅰ)は義務教育レベル。(ⅱ)もごく易しい。

も内容は易しいが、受験生にとっては少し意外性のある出題だから、ちゃんと読んで自然に解く為には自分の頭で納得して進む姿勢は必要になる。

も特に難しくはないのだが、条件が変わる中、時間内に落ち着いて対応しなければならない点が少し壁となる。だが出来れば全て正解を目指したい。

【大問5】濃度算 (必答問題は(1)・(2))

  • 難度:易〜難
  • 時間配分:約9分
  • ★必答問題

いかにも中学受験らしい濃度の問題。操作を10回繰り返す事に少々面食らい、規則性を探すべきと気づいた受験生は多いのではないか。
はまず、ごく基本レベル。

は5回目を求めるが、根気よく計算しても全く問題ない。もちろん規則性に気づけばその分時間を短縮できる。どちらにしても、なるべく正解したい問題である。

は難易度が上がる。本年度の中で最も難しい問題だろう。「ミスをしたら正しい9回目と同じになった」との事から何に気づけるか、或いはどこまで調べて解明できるか。ただこれは受験生にとっては明らかな捨て問ではある。

【大問6】立方体の切断 (必答問題は(1))

  • 難度:易〜やや難
  • 時間配分:約10分

近年流行の立体切断である。「立体上の点の移動」の体裁を取っているが、移動の要素はほぼ無く、実質的に立体切断の典型問題と言える。
は等脚台形になる基本レベルであり、立体切断の苦手な受験生でもこれは取りたい。

は正六角形になる事を理解している必要があり、切り取られる三角すいも2種類で計3個とやや複雑になる。苦手な人は深追いせず、前問までの見直しや再挑戦に移っても良いだろう。

は更に正確な作図力と計算力まで求められる。かと言って特に目新しさはないので、本校受験生は立体切断の典型問題完全マスターを目指していってほしい。

攻略のポイント

テスト時間は50分で100点満点。
得点のイメージとして、まずは難関大コースの合格者平均である61.7点を目標とし、出来ればそこから医科コースや東大コースの合格者平均である70点台を目指してゆきたい。
必要な事は特別な対策でなく、塾で習う各単元の原理を腹落ちして理解しておく事と、問題文における小さなアレンジを素直に読み取り正確に対応する力をつける事である。日常の学習でも急いで量をこなすばかりにならず、一問一問を丁寧に初見からベストを尽くして解く、そうした時間を大切にしてほしい。
出題分野に大きな偏りはない。「割合と比」「平面図形」「立体図形」「速さ」「数の性質」「場合の数」など、主要分野は標準レベルまでしっかりと仕上げよう。

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