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学習院女子中等科 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2017年度「学習院女子中等科の国語」
攻略のための学習方法

【物語の読解と記述問題】

素材文は物語。例年、12~15問の記述問題・数問の言葉の知識の問題・20問の漢字の読み書きで構成されるという、記述問題と漢字に特化した特徴のある試験となっている。

記述問題は字数の指定がない。解答欄の大きさから考えて40~60字程度でまとめることを想定して作問されているようである。

素材文は受験生の年齢に合わせて、設定や内容が理解しやすいものが使われている。文量は5000~6000字ほど。さほど多くはないが、記述に時間を取られることを考えると、なるべく早く読み終えたい。

これだけ記述問題が多いと気後れしてしまう人もいるかも知れない。素材が論説文であれば本文から適切な部分を抜き出してまとめることで答えになる場合も多いのだが、物語文ではそうもいかない。人物の気持ちは言動に含まれていたり、情景によって暗示されていたりと、直接には書かれていないことが多い。読み手の心情把握の実力が問われる。

ただし、素材文自体や設問の内容自体は、けっして難しすぎるということはない。小学六年生として素直に感じ取れることを、適切な文章力でまとめれば良いのである。

 

物語の読解

まずは物語や小説をたくさん読んで文学的文章に多く触れることである。比喩や情景描写など、物語でよく用いられるさまざまな技法には特に注意して十分に慣れておこう。

読書経験を通して、読解の訓練を積み重ねよう。まずは場面分け。時間・場所・登場人物の変化などで場面の変わり目をマークする。回想や想像など、過去や未来の場面が含まれる場合などは時系列を整理して混乱しないように注意する。

一番のポイントは人物の言動や情景描写から、その心情を理解すること。物語の読解で訊かれるのは多くはこの部分であろう。人物の性格が異なれば同じ行動でもその意味が異なってくる。どのような気持ち・考えか、その理由は何か、重要点には傍線を引くなどして目立つようにしておこう。

そして全体としての主題は何か。読んだ部分を簡潔にまとめてあらすじをつくり、そこに人物の気持ちを当てはめていくとわかりやすいだろう。

今後も出題傾向に大幅な変更が無いと仮定すれば、物語の読解を徹底して練習しておくことが対策の第一となる。

 

記述力の養成

解答のほぼ全てを記述で答えなければならないのは、やはり大変である。「人物の気持ち」や「情景が何を表しているか」を「説明」しなければならない。文中にあるのは手がかりや素材なので、自分でうまくまとめなければならないのである。

物語の場合は「心情+その理由」というパターンが一番多いだろう。「~という理由・原因で、~という気持ち・考えになった」という2点を常に意識しよう。読んでいる最中に「なぜなのか」と「どんな気持ち・考えなのか」を丁寧に考えるくせをつけたい。

40~60字ほどでまとめる問題が多いので、いろいろな物語を読んで、読んだ部分の人物の心情や情景を、字数で説明する練習をするとよいだろう。頭で考えるだけでなく、実際に書いてみることが大事である。

その際、ひととおり書いて終わりではなく、文法がおかしくないか・内容に破綻がないか・誤字脱字はないかなどセルフチェックできるよう練習して、本番で無理なく実行できるように頭に染み込ませよう。

 

漢字の読み書き

20問の出題は他の学校と比べてもかなり多い。配点で40点も占めている点も珍しい。さほど難しい漢字ではないが、読みはやや難しいものも見られるので、少し重点的に練習しておくとよい。全問正解で得点を稼ぎたいところである。

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2017年度「学習院女子中等科の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

例年、漢字の読み書き20問・言葉の知識が数問・40~60字ほどの記述問題が11~15問というほぼ一定の形の出題となっている。文量は5000~6000字程度。漢字は5分以内に終え、なるべく急いで本文を読み、残る時間で記述に目一杯取り組むという、ある意味シンプルな構成とも言える。「書くスピード」といったものも必要になってくる。

【大問1】物語の読解

  • 難度:やや難
  • 時間配分:46~47分
  • ★必答問題

親友だと思っていた友達とその母親が自分の父に関する悪い噂の大元かもしれないと聞かされ、友達を信じきれずに苦悩する主人公の葛藤が描かれている。

問一                                                端的には傍線①直前の「口惜しさと憤り」のことだが、「自分の言葉で」という条件があるのでそのままでは使えない。「悔しさと怒り」など別の言葉で言い換えてしまえば良い。当然、そう感じた理由も明確にすること。

問四                                                傍線④の表現からは、強いショックを受けたことが感じ取れる。原因は直前のクラスメイト・上村の言葉である。後にこの上村の言葉は嘘であることがわかる。

問五                                                この時点で宮本にわかるのは、主人公と上村が佐丸のことで深刻な話になっているらしい「ただならぬ雰囲気」である。宮本は佐丸が悪い奴ではないことは(おそらく)わかっているので、上村が何かよからぬことを主人公に吹き込んだのではないかと鋭く察しているのだと思われる。

問六                                                宮本に聞いたことが上村の話(の一部)を補強する内容だったため、上村の話の真実味が増してしまい、主人公は疑心を深めている。親友を失うかもしれないという不安を感じている。

問七                                               2.何度も繰り返すのは、気持ちが揺れ動いているからである。事実を確定させたくない、真実から目を背けたい気持ちがあるのだろう。その心の揺れを少し詳しく説明して字数に達するようにまとめよう。

問八                                                情景が何を表しているか。物語でよく用いられる技法である。表現から、暗い気持ちや寂しさが感じられる。原因となった出来事はもちろん、今いる場所・状況なども手がかりになる。

問九                                                このような「生物でないものになりたい」という願望は「心を持たないモノ」になりたいことの比喩で使われるパターンが多い。自分のいま置かれている現実から逃げたい・心の重荷を取り除きたいという心理の表れであろう。

問十                                                ここも情景描写の問題。傍線⑧との対比に注目。月の描写といい、明るさが感じられる。直前で父親と話している内容が大きな手がかりになる。佐丸の立場に立って考えている点も、先程までとは違う。

問十一                                               問十と合わせて考えるべき問題。父親が言っていたような人間になろうと決意している。理由も父親の言葉からまとめられるだろう。

<時間配分目安:本文の読み8~10分・解答36~39分以内>

【大問2】漢字の読み書き

  • 難度:標準
  • 時間配分:3~4分
  • ★必答問題

読みの問題は案外間違えた人も多かったかもしれない。全体としては標準レベルの問題であり配点も大きいので、全問正解できる実力を持ちたい。

<時間配分目安:3~4分>

攻略のポイント

とにかく記述の分量が多いので、書く事に抵抗を感じないように十分な経験を積んで慣れておくことが大事である。40~60字でまとめられるように感覚をつかんでおこう

素材が物語文なので、普段から小説や物語を多く読む習慣がある人は当然有利であろう。年齢相応の話でよいので、なるべく多くの本に触れておこう

漢字に重点が置かれている点も考慮して、しっかり練習しておくこと。ここで大きく失点するレベルでは合格はおぼつかない。

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