看護学生として患者の人生に向き合う主人公の姿が描かれている。

問一　「焦点を合わせる」という表現から、記憶を正確に思い出そうとしている様子がわかるので、選択肢３が選べる。

問二　「新米」という２文字でもよさそうに思えるが、「熟練した」と連体修飾の形になっているので、「新米の」という３文字の字数指定になっている。

問三　幼いころの仙蔵が自分たちには危険のない距離での爆撃を「花火みたいに」見ているのであるから、選択肢１が選べる。

問四　(１)・(２)　チヨに対しては自分が身代わりで外地にいくことで罪悪感を抱いているだろうからそれを薄めるため、仙蔵に対しては一人で暮らす不安を和らげ安心させるため、無理に大げさな笑顔を作っているのだと考えられる。

問五　直後で母親が死んだことが書かれているので、「仙蔵の知らないどこか遠く」は母親の死を暗示しているのだと思われる。

問六　仙蔵にはチヨの身代わりとなったせいで母が死んだという恨みがある。「幸せになっていたら許せない」とも述べており、チヨのいまさらの謝罪や現況などは知りたくないと思っていたのであろう。

問七　半世紀にわたる母親やチヨへの思いを主人公に打ち明けたことで、肉体的にも精神的にも疲労したのだと思われる。

問八　仙蔵の話から感じた人生の重みを小説に例えて表現している。死期の迫った病人からの頼みも重いものであるが、応えようとしている。

問九　直後で説明されている。学生という半人前の立場で患者と向き合う難しさ・苦しさがあり、仲間同士で話さずにはいられないのであろう。

問十　母親が外地に行くことになる前は、チヨに対して好意を持っていた。

問十一　仙蔵の言葉の内容や話し方から、２と４が選べる。

問十二　続く会話で、大切な手紙を託されるのは信頼されているからだと述べている。そのことを「よかった」と千夏は言っている。

問十三　「悪態」は悪口・憎まれ口。

問十四　「親切にされたわけじゃないのに好きだなと思う」の逆だと考えられるので、「好きではない・嫌い」といった意味の言葉が入るはずである。

問十五　仙蔵の「生きる姿勢」もそうだが、仙蔵の話を真摯に聞き頼み事に応えようとしている主人公の「姿勢」も立派だと思ったから、千夏は「好きだ」と言っているのである。

問十六　仙蔵の重い話を一人で抱え込まずに千夏に聞いてもらい労ってもらったことで、気持ちが楽になった。

生物が他と競合しない部分でナンバー１になることで生き抜くという「オンリー１でナンバー１」という戦略を解説している。

問一　ア. 駆逐――敵などを追い払うこと。

　　　イ. 不可欠――欠かすことができない。

問二　【図】の次の段落で実験の内容と結果がすべて説明されている。

問三　「どうして、この実験では～共存しえたのだろうか。」に続く二つの段落で説明されているので、字数に合った部分を探す。

問四　４と６の生物の組み合わせは文中では検討されていない。

問五　「ダーウィンは生物が……」で始まる段落の内容が選択肢４と合っている。

問七　他の生物と競合することのない場所や時間においてナンバー１であることで生き残ったという結果を考えれば、すべての生物はナンバー１であると言えるのである。

問八　「オンリー１の状況でナンバー１になる」という戦略に沿って考える。場所・時間・特長などで他と競合しないような店舗経営を思いうかべてみよう。

１　乳歯――二回生える人間の歯の、一回目の歯。

５　「はぐくむ」――愛情を注いで「育てる」こと。