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立教女学院中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2025年度「立教女学院中学校の国語」
攻略のための学習方法

問題構成

論説文(随筆)と物語文の2題が定形となっている。文量は計6000~8000字ほど。解答数は20問前後と少なめである。
記号選択・書き抜き・記述とバランスよく出題されている。記述問題は字数指定の無い、100字超の字数のものが、論説文・物語文で各1題ずつ出されるのが特徴的である。
その他、漢字の読み書きが7~8問、ことばの知識が数問出題されている。

長文読解

論説文・物語文ともに、無理に難解な素材文は使われていない。小・中学生を対象とした説明や年齢の近い主人公の話など、小学六年生が理解・共感しやすい文章が多い。
難問集などをこなす必要はないので、読解問題の基本的な技術を身につけていけば良い。

つまり……論説文であれば、段落の整理。形式段落を意味段落にまとめ、意味段落の内容をおおまかにとらえておく。各段落の最初と最後に注意して、要点をマークする。傍線や矢印などで目立つようにしておき、関連する箇所を結んでおく。全体を見渡して要旨を読み取る。最後の結論部分は特に大事である。

物語文であれば、場面分け。時間・場所・登場人物の移動などに着目し、場面の変わり目を確認しておく。人物の言動や情景などに注意し心情を考える。性格が違えば物事に対する反応も異なるので、どんな人柄なのかは大事である。最終的に、だれのどんな気持ちを描いた話なのか、主題を考える……といったことである。

書き抜き・記述

書き抜き問題は親切に作られている。「何のためですか」・「どのような考え方ですか」と訊かれたら、「~ため」・「~考え方」と書かれた部分が文中にあるので、答えを見つけやすい場合が多くなっているのである。
また、「文章をふまえて自分で考えて書きなさい」という問いもあるが、その場合は文中に適切な箇所があるものの、そのまま使ってはいけないので自分の言葉で言い換えたりすればよいということになる。
得点源にしやすい問題なので、書き抜き問題を多くこなして得意になっておくと良い。

記述問題は字数指定が無い。解答欄の大きさから考えて100字超ほどでまとめることを想定しているようである。字数の多さに腰が引けそうにもなるが、設問で「文章中の表現を用いて」と指定される場合が多い。つまり、文中の適切な部分を抜き出して使って良いのである。
ただし100字超ともなると抜き出す要素は4~5つほども必要になり、まとめるのにも時間がかかる。難易度自体はさほど高くはないので、類似問題で100字超という字数のまとめ方に十分慣れておきたい。
普段から、読んだ文章を100字程度で要約する練習をしておけば、対策にもなるし読解力アップにもつながるので、ぜひ実行してみることをお薦めする。

漢字・その他

漢字はそれほど難しい問題は出ていない。標準~中級レベルの漢字をしっかり練習しておこう。ことばの知識も数問出されることがある。
語彙は読解力にもつながるので少しでも増やす努力を。

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2025年度「立教女学院中学校の国語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

最新年度では論説文約2500字・物語文約6700字の計9000字ほどになっている。
総解答数は20問と少ないが、長文記述2題はやはり時間がかかる。記述で使えそうな部分をマークしておいてとにかく最後まで解き進め、残りの時間で落ち着いて記述問題に取り組もう。記述2問に10~12分程度は使えるようなペース配分を考えたい。

【大問一】論説文の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:18分
  • ★必答問題

選択にはリスクが伴うが、選ぶことから逃げてしまうと自らの力で世界と対峙することができない。自分の選択をベストにするように生きていく覚悟が、自分の人生を生きるということなのである。

問一  起源   巻(きつけ)   課(す)   先祖

問二 ややもすれば――ある行動や結果が起こりやい・ともすれば。

問三 リスクについて心配し過ぎると動けなくなってしまうため、日頃あまりリスクを意識しないという「心の防衛機能」が備わっているのかもしれない、と考察している。

問四 より良い選択をするための「努力」として、前段落に具体的に書かれている箇所がある。「なるべく失敗のない良い選択ができるようにと情報を集め、選択肢のリスクとベネフィットを正確に把握しよう(五十字)」とすることが「努力」に当たるだろう。

問五 直前に書かれている可能性が高いであろうから、まずは同じ段落内で前を探す。「現実の世界を生きていると、どんな選択にもリスクが存在し、そもそも絶対的な正解は存在しない」「間違う恐怖に耐えて自分の責任で何かを選んでいく」「そうしないと大人になれないし、世界と対峙していくことができない」と書かれている。これは、文章の前のほうで通過儀礼に共通する点として、「恐怖心に打ち勝つ・困難なことをやり遂げる」が挙げられていたことと内容が合うので、答えとして良さそうである。

〔注目!――100~120字ほど書けそうな解答欄に、高いハードルを感じてしまう人もいるかもしれない。いっぺんに書こうとせずに、まず3~4つくらいの文・内容を文中から見つけ、設問に合う形でつなげてみる。もし字数が足りないなら、まとめとして設問の内容を繰り返してしまうのも手である。〕

問六 自分の責任で選んだことがベストだったと思えるように覚悟を持って生きていく……それこそが他人に支配されない生き方、「自分の人生を自分のものにする」ことだと、筆者は言いたいのである。

                                   <時間配分目安:18分>

【大問二】小説の読解

  • 難度:標準
  • 時間配分:27分
  • ★必答問題

主人公は学校や家庭で同調圧力に従って生きてきたと自覚していたが、クラスメイトの愛の話を聞くうちに自分自身で圧力があると思い込んでいただけかもしれないと気づき、本心を話してみようと決意する。

問一  復唱    自尊心    げんどう   反射

問二 「どのような感覚か」と訊かれているので、「感覚」を表現した部分を探す。少し前で、愛の話に「何かをつかめそうな予感」を感じている場面があり、そんな気持ちが主人公を「前のめり」にさせたのである。

問三 「自分が自分に作った透明なルールに縛られていただけかも」という愛の言葉に「息を止め」たのであるから、自分もそうだったのもしれないと気づかされ、はっとしたのだと思われる。

問四 (ア) 同調圧力  (イ) 反応を勝手に決めつけていた

問五 ア. 「自立して自分のもとから離れてしまった」わけではない。

問六 出る杭は打たれる

問七 愛の話を聞いて、ないかもしれない同調圧力をあると思い込んで、相手の反応を勝手に決めつけていただけかもしれないと気づいた。自分で作ったそのような「透明なルール」に縛られず本当の気持ちを伝えてみたら、自分らしい言動を取れるようになり、相手の本心もわかるのではないかと考えるようになったのである。

〔注目!――文学的文章の記述問題の場合、文中から抜き出す形では書けない部分も多い。はっきり示されていない人物の心情を読み取って答えることが多いからである。本問の場合は「指定範囲の描写を踏まえた上で」という条件があり、その部分には記述に使える箇所があるということだろう。そこから導き出される人物の気持ちの変化や決意を合わせて書き、指定の言葉をしっかり使ってまとめればよい形になるだろう。〕

                                   <時間配分目安:27分>

攻略のポイント

高い偏差値からすると問題自体の難易度はさほど高くはなく、合格者平均点も90点満点中、約8割にも達する場合がある。しかし、年度によりばらつきがあるので、毎年この難易度であるとは限らない。
できるだけ多くの過去問をこなし、難しい問題にも慣れておくこと。
100字超の記述問題には対策が必要だが、全体的に意地悪な難しさの試験ではないので、無理に難問で練習しなくても良い。得点しやすい問題も多いので、とにかく最後まで一通り手を付けられるようスピードを考え、記述問題をまったくの空欄にせず、必要最低限の字数(できれば9割)まで書いて部分点を取れるよう、こつをつかんでおきたい

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