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洗足学園中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「洗足学園中学校の理科」
攻略のための学習方法

理科計算問題

洗足学園の理科では、まず数問必ず存在する計算問題というのがとても気になる。これらの問題をどこまでできるかが合否を分ける一つのポイントとなると思われる。

理科には知識分野と計算分野があるとして、計算問題は難しい感覚があるかもしれない。特に算数が苦手な女子にはありがちな感覚である。しかし、理科の計算問題は算数とは違う。応用力や思考力を問うようなものではなくたいていの問題はこれまでにどこかでやったことのある問題がそのまま出されると考えてよい。

本年度においては、大問1の後半の計算問題のように初出のものもあったものの、ほかの問題はどこかでいつかやったことがある典型的な問題であり、普段の勉強をどこまでしっかりやっているかという力が問われているのだ。

また、入試においてはじめてみるような問題は他の生徒たちもまず出来ないと見てよい。つまり合否の差を分ける問題となる可能性は低いということだ。したがって、そのような問題が出来ないからといってあまり気にせず、まずは典型的な計算問題の解き方に力を注ごう。計算問題の全ての分野を終わらせるのにさほど時間はかからない。1ヵ月も集中してやれば終わってしまうものだ。苦手としている受験生は是非対策をしてほしい。

理科知識問題

計算問題が合否を分けるポイントとしたが、それは理科の知識問題がしっかりと合格基準まで頭に入っていることが前提となっているのだ。
見たところ、洗足学園の理科の知識は半端な暗記量ではとてもかなわないところがある。だからこその難関校なのだが、逆に言えば、努力次第では十分合格ラインに届くということでもある。

理科の知識は、怠ることなくしっかりと追求しておいてほしいのだ。知識量が膨大にある社会のように、理科も憶えておかないといけない、という認識はあるだろうか。
はじめから食わず嫌いはやめて、時間をかけて念入りに覚えていってほしいということだ。
そのように認識してほしい。

まとめ

そして、しっかりと頭に入れた知識の勉強の仕方であるが、受験まで使える一問一答式の問題集を使用してほしい。
繰り返すことがポイントなので、受験まで使えるものが一冊ほしい。それを何度も繰り返して、まさしく100%まで正解できるようにもっていってほしい。
理科の知識は、どこまでという出題範囲はない。そのような問題集に載っている問題は、最低限の知識といってもよいのだ。そこまではできないといけない。

ただ、この一問一答式の問題集は、使用するときには注意が必要だ。
受験生本人にこれを一人でさせると、意味もわからずにやみくもに丸暗記している場合があるのだ。何度も同じ問題集をやっていると条件反射的に答えをくり返すだけである。

天体の問題など、「月がなぜその時間に、その方向に、その形で見えるのか?」などは暗記ではだめだ。理解が必要だ。でないと、別の角度から問われた場合にもう正解が出てこなくなる。洗足学園の場合、特にそういう特徴が顕著で、当たり前のことを当たり前の方角から聞いてこないことが間々ある。だから、答えを見ると「なあんだ」ということでも、その場では答えられなかったりする。これでは合格はおぼつかない。

本年度の問題でいえば、【大問3】(5)などは、問題の意味を捉え、本当の意味で理解をしていないと正しい選択は出来ないだろう。

厳密に言うと、小学生の家での一人での効果的な勉強は期待できない。サポートが必要になる。理解できる誰かがついていないといけない。
一 問一答式の問題集は、答えが言えればいいというものではない。もちろん、セミの鳴き声など覚えれば済むものもあるが、上記のように理解が必要となるものがある。そのようなときは、答えが言えれば終わりではだめだ。逆に、その語句の意味を生徒自身の言葉で説明させたり、なぜその答えになるかを説明できないといけない。でないと入試に耐えうる力とはならないのだ。

まとめると、洗足学園の問題は、知識と計算の力があった上で、オールラウンドな学力を試されるといって言い。それは手ごわいことではあるけれども、成し遂げたときの達成感も半端なものではない。

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2019年度「洗足学園中学校の理科」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

社会とあわせて60分で75点満点で、理科にあてられる時間を35分とすると、大問4問に対し1題8分くらいとなる。小問も多いので時間不足に陥らないよう、基本的な設問はテキパキと解き進み、「物理分野」から出題のように考察や計算が必要な問題に時間を十分かけられるようにしたい。
設問の大半は基本的な知識を問うものである。まずはそちらの充実を急ぎたい。

【大問1】物理(浮力)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

「浮力」について基本の「キ」から問われている大問で、入試問題というよりは浮力を初めて学習する生徒にいろいろな場合の浮力について解説している参考書に近い感じだ。
そしてその中に例題にありがちな問いがある。
それでも浮力を苦手とする生徒は苦しんだ問題だろう。
他の分野と違って「浮力」はその基本のキから解けないことが多い。乾電池の問題で言えば、「+極と-極があります」レベルから、といえばわかりやすいかも。
計算が必要な問いもほとんどないし、もう一度基礎から浮力を学び直そうとする生徒にはもってこいの問題である。復習の材料としよう。
普通に浮力の知識がある生徒はここでは全問正解を課したい。

【大問2】物理(二酸化炭素)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

(1)・(2)は二酸化炭素に関する基礎知識の確認で、もちろん正解を望みたい。
(3)~(7)【実験1】~【実験4】の結果を見て、計算を通して数値で答えを出すという、本年度の問題の中から最も注意を払って解答をしたいところで、当然点差もつきやすくなる。
(3)はそれぞれ差をとると同じ数値になることがわかる。
(4)は溶かす水の量が2倍になっていることを使う。
(5)Aは、表2から「気体にかかる力の大きさ」と「気体の体積」が反比例の関係になっていることを用いる。B表23を見て、「気体にかかる力の大きさ」が変わっても常に解けている体積が変わっていないことを考える。
(6)もまた表2から反比例の関係を使って計算する。ここは「答えは、小数第2位以下があるときは、四捨五入して小数第1位まで求めなさい」とある注意を読まないと分数で応えてしまう危険性をはらんでいる。
(7)はここまでの結果から判断する問いになっている。
後半の計算問題はやや苦労すると思われるので1・2問の失点はやむを得ない。

【大問3】生物(恐竜)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

テーマは「恐竜」となっているが、前半は爬虫類の問題、後半は恐竜自体の知識がなくても解けるような構成になっている。
(1)(2)は爬虫類についての基礎知識の確認。
(3)は化石として残された恐竜の特徴から答えを推察していく問題。レベルは平板なもの。
(4)は植物の分類に関する問題になっている。
(5)はこの大問唯一質の高い問題で、鳥類などに「砂嚢(さのう)」という消化器官があることを知っていれば容易だが知らないと間違えてしまってもおかしくない。ヒントは「歯があまり発達していない動物」という問題文あたりか。
(6)も基本的な選択肢問題である。

【大問4】地学(太陽の動き・星の動き)

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分

(1)~(4)は既視感あふれる典型的問題で全問正解を望みたいが、(3)の夏至の時の南中高度を求める際には、「90-その土地の緯度+23.4」度という公式は暗記していないと求められない。この公式が入試問題中にノーヒントで出されることは珍しい。
(5)からは、南半球での天体の動きについての問題と言うことでレベルが上がる。ここも点差がつきやすいところと言えよう。
特に(6)~(8)は難しくなっていて「南十字星」の知識も必要となっている。洗足学園の難易度からすれば、この水準の問題ばかりが並んでもおかしくないところだが…

攻略のポイント

テスト時間は社会理科あわせて60分で理科の配点は75点。
受験者平均点は「51.4点(69%)」と理科のテストとしては高めである。受験生たちの質に対して問題が平易な部類に入るからだろう。今後は問題の難化も考えられないことはないが、まずはこの水準で、60点(80%)以上の得点を期待したい。
そのためには、理科の基本的知識を分野にかかわらずまんべんなく身につけ、誰でも解けそうな問題は絶対に落とさないこと。その上で,たくさんの問題を演習して経験値を上げ、ユニークな出題や角度の変わった問われ方をされても冷静に対応できるようにしたい。

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