横浜雙葉中学校の傾向と対策
横浜雙葉中学校の入試傾向をプロ家庭教師の視点で解説します。役立つプロのノウハウをご覧ください。
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受験の攻略ポイント
神奈川県の女子難関校。どの科目も、標準的な問題を難なく解けるようになるとともに、各科目それぞれ、横浜雙葉の傾向に合わせた対策を十分にしておこう。
| 算数 | いくつかのルールを与えて、そこから条件に従って考えていく問題がよく出題されるため、対策が必要。 |
|---|---|
| 国語 | 最後の「自由論述問題」は、「自らの考え」を時間内に100字程度でまとめる必要があり、対策が必要。 |
| 社会 | 「自らの知識」を多角的に結びつけて考察することが求められる。時間と解答数を考えると「処理能力」も必須。 |
| 理科 | やみくもな暗記は求められていないため、ある程度の知識を習得したら、計算・グラフ・記述の演習が必須。 |
国語の攻略ポイント
※本校は2024年度より例年、「1期」・「2期」・「帰国生」という3種類の試験が実施されているが、ここは全て2025年度の「2期」についての説明。
「論説文」(あるいは「説明文」)と「小説」(あるいは「随筆」)、「総合的知識問題」各1題の大問3題という出題形式が近年は定着している(2025年度も同)。本年度の「文章内容」は「小説」と「論説文」(変則的で2つの文章)。文章量は6000~7000字程度で、近年は増加傾向だったが、本年度は落ち着いて約5900字。解答数は40~50程度(本年度は昨年度より減少して39)。「解答形式」は、「選択肢」(「不適切」「複数解答」「組み合わせ」などあり)、「空所補充」、「抜き出し」、「脱文挿入」(本年度は未出)、「語句(漢字)記述」、「説明記述」(例年5~10問、本年度は昨年度と同じで4問)など。そして、本校の大きな特徴となっている「自由(考察)論述問題」。「自らの考え」を時間内に「100字程度」でまとめる必要がある(本年度は1問で、「100字程度」)。無論、「準備」なくしてはこなせない。また、「韻文」「文法」も含めて「あらゆる知識」が問われることも特色。「大人の語彙力」までもが求められ、一筋縄ではいかない。いずれにしても、本校に備えた「万全の対策」が必要になってくる。100点満点。試験時間は50分。
2025年度 第2回
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問一】 | 標準 | 5分 | ★ |
| 【大問二】 | 標準 | 19分 | ★ |
| 【大問三】 | やや難 | 26分 | ★ |
理科の攻略ポイント
生物・地学・物理・化学の4分野からの出題であった。近年の出題傾向を見ても例年4分野から出題されている。本年は、生物分野では「植物の葉」、地学分野では「川の流れの働き」、物理分野では「ゴムひもの伸び」、化学分野では「ものの溶け方」の出題であった。
計算問題や思考力を必要とする問題も含まれているが、標準的な問題が中心であり、基本をしっかり固めておけば正答できる出題が多くなっている。
2025年度 第2回
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問1】生物分野 植物の葉 | 標準 | 10分 | ★ |
| 【大問2】化学分野 物の溶け方 | 標準 | 10分 | ★ |
| 【大問3】地学分野 川の流れの働き | 易 | 8分 | ★ |
| 【大問4】物理分野 ゴムひもの伸び | 標準 | 12分 | ★ |
社会の攻略ポイント
※本校は2024年度より例年、「1期」・「2期」・「帰国生」という3種類の試験が実施されているが、ここは全て2025年度の「2期」についての説明。
「地理」「歴史」「公民」「時事」の全ての単元から、そして「考察問題」等が出題される(2025年度は純粋な「時事」単元は未出)。大問は3題。各大問は基本的には各単元対応だが、一部他の単元が混在するものや単元をまたぐ「総合問題」もある(本年度は「混在型」1題あり)。配点比率は「地理」「歴史」が高く(本年度は前者が27.5%、後者は37.5%)、「公民」が続き(本年度は27.5%)、「考察問題」は7.5%。全解答数は40程度(近年は増加傾向で、本年度は44。要注意)。出題形式は、「リード文」や「単一テーマに関する説明文」があり(本年度は「リード文」未出)、それらに関するさまざまな「地図」「地形図」「統計資料」「模式図」「図版」「歴史史料」「写真」などからの、各単元に応じた「小問」が並ぶというもの(本年度は「地形図」「写真」は未出)。本校の特徴は、「事項等記述問題」(原則的に「漢字指定」)が多いことだ。また、「深知り知識」が求められる「難問」もある。さらに、近年は「思考力」が問われる「説明記述問題」が増加している(本年度は「考察論述」が2問出題された)。この傾向は定着した観があるので今後も要注意。いずれにしても、時間と解答数を考え合わせると、高度な「スピード能力」が必要になる。80点満点。試験時間は40分。
2025年度 第2回
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問1】歴史 | 標準 | 14分 | ★ |
| 【大問2】地理 | 標準 | 16分 | ★ |
| 【大問3】公民 | 標準 | 10分 | ★ |
算数の攻略ポイント
本校の入試は、【大問1】の小問集合と【大問2】以降の大型問題に分けられる。小問集合では幅広い分野から出題されているが、大型問題では、速さなどのグラフに関する問題、図形・点の移動、数の性質、ルールにしたがって考える問題がよく出題されている。
2024年度 第2回
| 分野・単元 | 難度 | 時間配分 | 必答問題 |
|---|---|---|---|
| 【大問1】計算と小問集合 | 標準 | 14分 | ★ |
| 【大問2】規則性 | 標準 | 10分 | |
| 【大問3】平面図形 | 標準 | 20分 |
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伸びる受験生はどうしているのか?家庭でのサポートで親が気をつけるべきことは何か?勉強のサポートの仕方から親子の関係性など・・・ぜひ参考にしてください。
| 学校 | 横浜雙葉中学校 |
|---|---|
| 偏差値 | 2023予測偏差値53(四谷大塚80%)42(サピックス80%) |
| 併願校 |
洗足学園中・横浜共立学園中・頌栄女子学院中・東洋英和女学院中・中央大横浜中が多く見られる。 *入試日程の変更にご注意ください |
| 合格者 | 合格最低点を見ると、年度による差があるが、事前の過去問対策では最低65%はクリアしよう。出身塾別で見ると、日能研が多く、サピックス・四谷大塚・早稲田アカデミーが続いている。 |
| 進学実績 | お茶の水女子大・東京外語大・横浜市立大を始めとした国立大に20%、早稲田大・慶應義塾大・上智大に70%、MARCHに100%が合格している。 |
| その他 | 高校での募集をおこなわない完全中高一貫校。神奈川の女子御三家のひとつ。 |
| 基本情報 |
所在地 〒231-8653 神奈川県横浜市中区山手町88 最寄駅 JR「石川町」徒歩13分・みなとみらい線「元町」「中華街」徒歩6分 連絡先 ℡:045-641-1004 沿革 昭和26年開校。 |