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お茶の水女子大附属高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2019年度「お茶の水女子大附属高等学校の英語」
攻略のための学習方法

しっかりとした読解能力を高めて欲しい。沢山の英語長文を読んでほしいがジャンル的には、小説ではなく論説文や評論文である。単語数としては800字前後。全国的進学上位校の英語の入試問題中、長文総合問題を必ず一日1題は演習して欲しい。論理的で少し抽象的な話の展開の方が入学試験問題の英文を読みこなすには最適である。

本番入試では、かなりの英文を読まされる。時間も50分と決して十分とは言えない。したがって、受験生に求められる能力は、読了のスピードである。早ければ良いという訳ではないが、じっくり考えながら読む(精読)とは趣が異なる。

では、受験生も一番知りたいことは、「どうすれば、英文を少しでも早く読めるようになるのか」ということであろう。

英文を早く読めるようになるためのポイントを一緒に考えてみよう。

単語・イディオム力を高める

第1に、単語・イディオム力を高めよう、ということである。英単語が分からなければ英文を読めないことは明白である。それでは、いかにしたら英単語力はつくのであろうか。一つの具体的方法を提案しよう。手元に市販されている英単語集がると思う。掲載単語数は2,500単語位だろうか。まず始めて欲しいのがその単語集にある英単語を「完璧に理解している単語」と「完璧に理解していない単語」に仕分けること。そして、後者の単語数を日割り計算(30日で攻略しようと思ったら30で割る)して、一日に覚える単語数を算出し覚えるのである。1週間に1日(日曜日が望ましい)、それまで6日間で覚えた英単語の定着度を確認する。その中で、忘れてしまった英単語数を6で割って翌週の日々の覚えなければならない単語に上乗せして覚えていくのである。その作業を繰り返してゆく中で、単語は確実に定着してゆく。イディオムの学習方法も全く同じである。知識が曖昧なイディオムを抽出し、それを徹底的に覚えるのである。

文法事項を抑える

第2に、文法事項である。文法は読み手が誰であっても同じように書いてある内容を理解するための「約束事=ルール」である。したがって、これを知らなければ筆者が何を読み手に伝えようとしているのかが理解できなくなってくる。これは上述した「速読」に対する「精読」・「熟読」といえよう。具体的には、文型、不定詞、関係代名詞、比較、現在完了形、過去完了形、受動態。時制はしっかり押さえておきたい。

少しでも早く英作文を読む

第3に、少しでも早く英文を読むことである。ではどうしたら早く英文を読むことができるのであろうか。結論から言えば『返り読み』はしない、ということである。関係代名詞を考えて欲しい。関係代名詞の前には先行詞がある。関係代名詞の支配範囲をカッコでくくりそれを後ろから先行詞へ修飾させる。これを後ろから前(先行詞)へ返ってくるので『返り読み』と称する。皆さんも分かるように、このような読み方を行うと時間が掛かることは理解できるだろう。限られた試験時間の中で、1分1秒でも惜しい状況を考えると『返り読み』を行うのは得策でないことは明確である。

では、どうすれば良いのか。次の英文を参考に考えてみる。
I should do the work which makes the best use of my abilities.
「私は、私の能力を最大限に利用してくれる仕事をするべきである」と訳すのは『返り読み』である。
これを「私は仕事をするべきであり、その仕事とは私の能力を最大限に利用するのである」と読む。関係代名詞の前でいったん区切り、「そして~」と訳していけば本文読了時間は大幅に軽減されるはずである。

英作文の練習

最後に、英作文についてもしっかりとした練習が必要である。自由作文を徹底的に練習して欲しい。実際の作文においては、難しい英単語・構文を使わなくともよい。試験は減点主義なので、単純なスペルミスがあればどんどん減点されていく。平易な英単語構わない。読み手にしっかり内容が伝わるような作文を心掛けよう。

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2019年度「お茶の水女子大附属高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1・2はリスニング。

 大問3は説明文の長文要約文問題である。
<時間配分目安:8分>

 大問4は物語の英語総合問題である。内容を的確に読む力(速読力と精読力)が必要である。
<時間配分目安:9分>

 大問5は、物語文の適文選択長文読解問題である。
<時間配分目安:5分>

 大問6は物語文の長文読解問題(条件作文)である。基本的なイディオム・文法に知識が必要である。
<時間配分目安:8分>

 大問7はテーマ作文。日本の「ひなまつり」について、40字以上の英文を書く。
<時間配分目安:10分>

【大問3】説明文の長文総合読解問題である

  • 時間配分:8

17歳で古代エジプトの支配者になったクレオパトラに関する説明文の長文読解問題である。単語レベルも高校2年初級レベルである。英検準2級以上の英単語力・文法力が必要である。

 (1)「たくさんの~」という意味の英文を作りたい。

 (2)「発見された」という表現にしたい。

 (3)本文の目的語が要約文では主語になっている。受動態に変化させて英文を完成すること。

 (4)本文のFrank Goddioは、どのように本文中では紹介されているかを考える。

 (5)「時間がかかる」という表現を本文では‘spend’で表現しているが、要約文では‘take’を用いて表現する
   こと。それぞれ、‘~ing’、‘to不定詞’を伴うという特徴があることに注意する。

 (6)「良い状態で」という表現を考える。

 (7)要約文の空欄前にある‘that’は、代名詞で‘face’のことである。

 (8)この問題は頻出でる。本文中の‘exciting’は物が主語であるが、要約文の主語は人が主語であるの
   で‘excited’とする。

 (9)本文と同じ表現になる。‘rule’が適切であろう。

 (10)要約文の空欄前に‘be forced to ~’=「~することを強制される」とある。本文に即して、「追放され
   る」という表現にしたい。

【大問4】物語の長文読解問題である

  • 時間配分:9

本文中の会話文や人物描写などを参考に、本文で表現されていない部分について読み取ることが重要である。

(1)‘Oh, God!’とは、驚きを表す表現である。

(2)‘make’の第五文型の用法である。‘make+O+C’=「OをCにする」という用法である。

(3)本文に、‘as ~ as …’=「…と同じくらい~である」という比較構文をしっかり把握すること。本文の
   ‘kind’や‘rich’の本問における意味を的確に理解してほしい。

【大問5】物語の長文読解問題であり、適文選択問題。

  • 時間配分:5

この出題形式は、例年通りであり。解答時間は5分で仕上げること。

(1)本文の文脈上、場面設定を考えると適切な選択肢が選べるはずである。

(2)「ロンドンに一緒に行ってくれないか」と依頼されたので、メアリーは胸を高鳴らせている。

(3)文の流れからすると、メアリーは旅に出たことがないので旅に出ることを「怖く思っている」のである。

(4)旅に行くことに不安を感じているメアリーを励ましている場面である。

(5)この後で、メアリーは「何をしたいのか。どんな人間になりたいのか」と自問している。

(6)メアリーは人生の大きな一歩を踏み出そうとしている。

【大問6】条件作文問題である。

  • 時間配分:8

解答時間は8分。必要な単語を最低限加えて考えなければならないが、何語必要かは自分で考えなければならない。

(1)「老婦人が店から出てきた」という表現にしたい。「店」は特定されているので‘the’が必要である。

(2)「私の」という表現には‘My’が必要であろう。‘want to ~’=「~したい」という表現を考える。

(3)基本イディオムやto不定詞の用法の知識を活用すること。

(4)自宅の場所を説明している箇所である。序数詞+名詞の場合には、必ず‘the’がつく。

(5)‘so ~ that …’=「とても~なので…である」という構文を用いること。

【大問7】テーマ自由英作問題である。

  • 時間配分:10

解答時間は10分。日本の「ひなまつり」について40字以上の英文を考える。日本文化を知らない外国人に説明するための英文。ひなまつりは、誰のためにあるのか、どのようなことをやるのかを中心に、40~50字でまとめよう。

攻略のポイント

合格のためには、短い試験時間の中での的確な読解力と速読力が求められる。1分間で英語100~110単語の読むスピード感が必要である。リスニングも「耳を慣らす」ことが大事である。市販のリスニング教材を購入し、毎日15分程度を利用して「耳」を訓練して欲しい。また、読解力向上のためには「沢山の英文を徹底的に読む」ことである。しかも、上記時間で英文を読む訓練を怠らずに行うことである。語学の上達に欠かせない要素は「1分1秒でも多く英語に触れる(目に触れる)」ということであり、入試本番まで、どれだけ多くの長文に取り組めたかが合否の分かれ目であろう。

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