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お茶の水女子大附属高等学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2023年度「お茶の水女子大附属高等学校の英語」
攻略のための学習方法

しっかりとした読解能力を高めて欲しい。沢山の英語長文を読んでほしいがジャンル的には、小説ではなく論説文や評論文である。単語数としては800字前後。全国上位校の英語の入試問題中、長文総合問題を必ず一日1題は演習して欲しい。論理的で少し抽象的な話の展開の方が入学試験問題の英文を読みこなすには最適である。

本番入試では、かなりの英文を読まされる。時間も50分と決して十分とは言えない。したがって、受験生に求められる能力は、読了のスピードである。早ければ良いという訳ではないが、じっくり考えながら読む(精読)とは趣が異なる。

では、受験生も一番知りたいことは、「どうすれば、英文を少しでも早く読めるようになるのか」ということであろう。

英文を早く読めるようになるためのポイントを一緒に考えてみよう。

第1に、単語・イディオム力を高めよう、ということである。英単語が分からなければ英文を読めないことは明白である。それでは、いかにしたら英単語力はつくのであろうか。一つの具体的方法を提案しよう。手元に市販されている英単語集がると思う。掲載単語数は2,500単語位だろうか。まず始めて欲しいのがその単語集にある英単語を「完璧に理解している単語」と「完璧に理解していない単語」に仕分けること。そして、後者の単語数を日割り計算(30日で攻略しようと思ったら30で割る)して、一日に覚える単語数を算出し覚えるのである。1週間に1日(日曜日が望ましい)、それまで6日間で覚えた英単語の定着度を確認する。その中で、忘れてしまった英単語数を6で割って翌週の日々の覚えなければならない単語に上乗せして覚えていくのである。その作業を繰り返してゆく中で、単語は確実に定着してゆく。イディオムの学習方法も全く同じである。知識が曖昧なイディオムを抽出し、それを徹底的に覚えるのである。

第2に、文法事項である。文法は読み手が誰であっても同じように書いてある内容を理解するための「約束事=ルール」である。したがって、これを知らなければ筆者が何を読み手に伝えようとしているのかが理解できなくなってくる。これは上述した「速読」に対する「精読」・「熟読」といえよう。具体的には、文型、不定詞、関係代名詞、比較、現在完了形、過去完了形、受動態。時制はしっかり押さえておきたい。

第3に、少しでも早く英文を読むことである。ではどうしたら早く英文を読むことができるのであろうか。結論から言えば『返り読み』はしない、ということである。関係代名詞を考えて欲しい。関係代名詞の前には先行詞がある。関係代名詞の支配範囲をカッコでくくりそれを後ろから先行詞へ修飾させる。これを後ろから前(先行詞)へ返ってくるので『返り読み』と称する。皆さんも分かるように、このような読み方を行うと時間が掛かることは理解できるだろう。限られた試験時間の中で、1分1秒でも惜しい状況を考えると『返り読み』を行うのは得策でないことは明確である。

では、どうすれば良いのか。次の英文を参考に考えてみる。I should do the work which makes the best use of my abilities.「私は、私の能力を最大限に利用してくれる仕事をするべきである」と訳すのは『返り読み』である。これを「私は仕事をするべきであり、その仕事とは私の能力を最大限に利用するのである」と読む。関係代名詞の前でいったん区切り、「そして~」と訳していけば本文読了時間は大幅に軽減されるはずである。

最後に、英作文についてもしっかりとした練習が必要である。自由作文を徹底的に練習して欲しい。実際の作文においては、難しい英単語・構文を使わなくともよい。試験は減点主義なので、単純なスペルミスがあればどんどん減点されていく。平易な英単語構わない。読み手にしっかり内容が伝わるような作文を心掛けよう。

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2023年度「お茶の水女子大附属高等学校の英語」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

大問1はリスニング。<10分>

大問3は説明文の長文要約文問題である。<8分>

大問4は物語の英語総合問題である。合格答案作成のためには、文脈を正確に把握しながら人物の心情理解を深めることが重要である。<10分>

大問5は、説明文の適文選択長文読解問題である。<6分>

大問6は物語文の長文読解問題(条件作文)である。基本的なイディオム・文法に知識が必要である。<9分>

大問7はテーマ英作文。「高校生は本を読むべきだと思うか」について自分の意見とその理由について40語程度の英語で述べる問題である。<7分>

【大問3】説明文の長文総合読解問題

  • 時間配分:8分

(1) 日常生活をhas changedさせてきたのは「科学の進歩」である。

(2) 現在の商店は、120年前の商店とは様相を変えているのである。

(3) The shopper would stand in front of a counter and order items one by one from the clerk on the other sideから判断する。

(4) 本文にThey soon replaced small shopsとある。Theyとはsupermarketsのことであるので「小さな店は消滅してしまった」のである。

(5) 設問文にあるWhen people got carsになると、「町の中心から離れた」ところの店にも買い物に行けるのである。

(6) 本文にAnother change is happeningとある。Another changeとは「買い物の仕方の変化」のことである。

(7) 本文にthey(=books) arrived a few days laterとある。「数日間で」品物が届くのである。

(8) 本文にthey(=books) arrivedとあり、設問文はwill beと受動態に書き換えるので「配達された」と考える。

(9) 本文にthe prices of the books at Amazon were lowerとある。これを「より安い」と読み替える。

(10) 設問文は実際の店の状況についての記述である。本文ではyou don’t have to travel and shop in crowded storesとあるので「人で一杯の」としたい。

(11) 本文にsome shoppers come to conventional storesとあるので「実際の店に訪れる」と考える。

(12) 本文にConventional retailers are the victims of the new technologiesとあるので、「~苦しむ=victims」となる。are suffering from~「~で苦しむ」としたい。

(13) 本文にshoppers have already voted with their walletsとあり、買い物客はwallets=お金を「費やしている」のである。

【大問4】物語の長文読解問題

  • 時間配分:10分

本文中の会話文や人物描写などを参考に、本文で表現されていない部分について読み取ることが重要である。

(1) 内容把握問題<2分>。
本文直後にHe only said good night to Mother and went to his roomとあり、この文章から類推する。

(2) 内容把握問題<2分>。
本文にMother asked me to return the silverとある。

(3) 内容把握問題<3分>。
本文にSoon they would all recognize the words I read in the classroom only a few weeks beforeとあり、ジェーンは不正が英語の先生と級友にばれてしまうのではないかと思っているのである。

(4) 内容把握問題<3分>。
本文にはHis face turned red, “I put your paper in my pocket,” he explained, “but I lost it somewhere because it wasn’t there when I got to schoolとる。ベンは自力で作文を書いたのである。

 

【大問5】説明文の長文読解問題であり、適文選択問題

  • 時間配分:6分

(1) イにあるThese bondsとは、本文にあるYoung elephants と familyとの「きずな」のことである。

(2) オのbig heartsとは、本文にあるthe others will come and lovingly put their trunks on its body to comfort itから判断しよう。

(3) 象のコミュニケーションの方法は、体を使用したものと鳴き声を使用したものがあり、これを表しているのがのA complex communication system である。

(4) 本文にはAfter a death, family members show signs of griefとある。ウのbonesとは死んだ増の「骨」のことである。

(5) 本文にはTheir emotions are exactly like oursとある。ここから、アのelephants brains are very similar to human brainsと考える。

【大問6】条件作文問題

  • 時間配分:9分

必要な単語を最低限加えて考えなければならないが、何語必要かは自分で考えなければならない。

(1)「朝は早くて、太陽は明るかった」としたい。「早朝であった」とはIt was early in the morningとなる。

(2)「8個の卵を買えるお金になる」としたい。「8個の卵を買うのに十分な金額」はenough money to buy eight eggsとなる。

(3)「ニワトリに変わる卵を沢山(産む)」としたい。関係代名詞目的格whichまたはthatを使ってa lot of eggs which will turn into chickensとなる。

(4)「最も高いドレスを買って、一番素敵なパーティーに出かける」としたい。get the most expensive dress and go to the nicest partyとなる。最上級のtheを忘れないように。

【大問7】テーマ自由英作問題

  • 時間配分:7分

「本を読まない若者が増えていますが、あなたは高校生は本を読むべきだと思いますか」に関し、自分の意見を理由を含めて40語程度の英語で述べる問題である。日本語の小論文でも同様であるが、この類の文章は初めに「自分の立場」を明確にすることが必要である。冒頭は、I think that…, because~またはI don’t think that…, because~となるのが原則であろう。

攻略のポイント

合格のためには、短い試験時間の中での的確な読解力と速読力が求められる。1分間で英語100~110単語の読むスピード感が必要である。リスニングも「耳を慣らす」ことが大事である。市販のリスニング教材を購入し、毎日15分程度を利用して「耳」を訓練して欲しい。また、読解力向上のためには「沢山の英文を徹底的に読む」ことである。しかも、上記時間で英文を読む訓練を怠らずに行うことである。語学の上達に欠かせない要素は「1分1秒でも多く英語に触れる(目に触れる)」ということであり、入試本番まで、どれだけ多くの長文に取り組めたかが合否の分かれ目であろう。

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