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立教女学院中学校 入試対策

出題傾向・攻略のための学習法・推奨テキスト

2016年度「立教女学院中学校の算数」
攻略のための学習方法

[正確さとスピード]
45分の時間の中で、中程度レベル以上の問いを20問はこなさなければならない。また、本年度のように突然分量が増え、25問になることもある。
しかも、60%程度、年度によっては70%の正答率が要求される。つまり、スピードも正確さも要求されるというわけだ。
かつてはテスト時間が40分で同量をこなしていたわけだから、それに比べればいくぶん楽になったが、相変わらず厳しいと言える。
しかも、前半の得点源、一行問題がいわゆる「典型的な問題」に見えないことが多い。
解いてみれば「いつもの問題」であっても、一見その姿がわかりにくくなっている。それを試験会場で解きほぐしていかなければならないわけだから、よほどの準備が必要であることが分かる。
正しく解くことは当たり前という前提のもと、ここでは解くスピードについてまとめた。
問題を解く速さを先天的なものと思ってはいないだろうか?性格がせっかちだから急いで解こうとする、おだやかなのでのんびり解いてしまう、というような。
これは違う。
解くスピードは各自が作り上げていけるものであり、作り上げなくてはいけないものなのだ。
つまり、自覚的に、問題を解く時間をコントロールして欲しいということだ。
また、速さと正確さは相反しない。算数が得意な生徒は、速く、しかも正確だ。

[解き方のムダをなくす]
さて、2分で1問をこなしていくにはどうすればよいか。
ある問題を解く場合、解き方が複数あったとしよう。そのとき、できるだけムダのない解き方を身につけてもらいたい。
例として、「角度の問題」を挙げてみる。内角を1つ1つ求めて答えを出した。正しい答えだった。しかし先生は外角の定理を用いて一行で答えを出した。いや、合っていたんだからいいんじゃないか、では終わらせない。
もう一つ、「表面積を求める問題」。円周率の計算を3つも4つもやって、ようやく答えを出した。所要時間15分。「努力のたまもの!しかも正解!」。しかし、先生は分配法則を使って式をまとめ、円周率の計算を1回だけ使ってさらっと答えを出した。ここも、でも解けたんだからいいじゃないか、では終わらせない。
いつもの勉強の中でムダのない解き方に関心を持ち、それを身につけるための努力をおしまない姿勢が必要なのである。
同じ正解であっても、要する時間がそのまま合否に関係してくると言うことを肝に銘じよう。
ただ解いて答えが合っていればよいという段階は早く脱しよう。解き方にこだわりたい。

[スピード練習をする]
教材などの一行問題を「1問1分、10問を10分で解く」と目標を定めて、解く時間を作ろう。
はじめのうちは間に合わなくても、だんだんと速さが増してくるものだ。マイペースなどというのんびりムードでは、いつまでたっても速く解くことはできない。
ただし、解き方が雑になったり、正答率が下がってしまっては意味がない。あくまでも全問正解を目指す。

[見直しをしない]
立教女学院の場合、算数のテストにおいては、まず見直しをしている時間はほとんどないと考えておいて良い。
つまり、一発で正解を出さないといけない。したがって、スピード練習ともかぶるが、普段から「見直しをしない」練習をする必要がある。
これは、見直しという作業を軽んじてよい、と言っているわけではない。
「あとで見直しをすればいいや」という安直な気持ちが、安直なミスを招きやすいのは確か。したがって、やり直しのきかない状況を普段から作り、その中で解くことになれておくこと、と考えてもらえれば納得いくことと思う。
「今日は、(算数の問題を解く際)時間内に終わっても見直さないでおこう」というように心に決めて取り組んでみよう。
公開模試などでも、「今日は見直しをしない(回)」を作ってもよいだろう。

[過去問演習]
過去問に取りかかるのは、上記の心構えのもと、秋頃からでよい。
1回目は、時間との戦いになる。まず間に合わないのが普通であり、がっかりすることはない。問題が持つ質・量を身を以て浴び、覚えること。2回目は、多少余裕が持てているはず。時間配分に注意しながらスマートな答案を心がけること。
3回目は、受験直前に解いてみて、合格できる力を確認してから本番に臨もう。
以上、立教女学院に合格するための学習法をまとめると、
・過去問を解きながら本校の時間配分をしっかりと把握し、時間内に合格点がとれるよう準備する
・苦手な範囲は作らず、どの内容においても中レベルの問題までは対応できるよう仕上げる
・タフな精神力を持って最後まで合格を目指す
となる。

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2016年度「立教女学院中学校の算数」の
攻略ポイント

特徴と時間配分

45分で大問が4、小問が26問前後。本年度は、【大問1】で出題された小問、さらに【大問2】【大問3】がやや平易だったこともあり合格者平均点はここ数年間で最も高いものとなった。それでも問題数に対して持ち時間の少なさは否めず、例年通り時間配分の巧拙が合否を分けるカギとなった。設問1つを1分ないし2分で消化していかないと最後まで行きつかない。

【大問1】計算と小問

  • 難度:標準
  • 時間配分:16分
  • ★必答問題

(1)~(3)は本校恒例のかなり面倒な計算問題。

(1)は小数を分数に直す工夫が必要で、(2)は小数を(1-□)の形にそろえ、(3)は分数の分母を6=2×3、12=3×4…としていくおなじみの計算だ。時間が十分にあれば面倒なだけですむものの、短時間で正答しようと思うとかなりストレスのたまる計算問題になっている。これは例年の傾向なので、計算問題も一つの分野として克服しておかなければならない。

(4)は食塩水の問題。ここは標準的なので問題ないだろう。

(5)は年齢算。父、母、娘で3つの等式をたて、3人の年齢の和から祖父の年齢、さらに父と娘の年齢を出せれば問題ない。ポイントはスムーズに解き方が出てくるかどうかだ。

(6)は正比例の問題。はっきり言うと計算だけの問題だから、点数を落としたくない。

(7)も(6)同様、計算だけの問題といえる。難しいのではなく、面倒くさいのだが、出された以上はていねいに作業を行う。

(8)は「速さと比」。出題のレベルとしてはかなり基本的なもので、正解はもちろんのこと、テキパキとことに当たりたい
本年度の【大問1】は難問は見当たらず、複雑な計算問題も含めて全問正解といきたい。

【大問2】和と差の文章題・表の読み取り

  • 難度:標準
  • 時間配分:8分
  • ★必答問題

与えられた表からA君の点数を求め、(2)以降は表をていねいに調べていくことで解答が求まる。

(1)は絶対に正解したい。平均点から合計点を求め、さらに他19人の合計点を引いてA君の点数を求めるという作業はきわめて基本的なもので、小学5年生でも解ける。ただし、時間の限られた本番ではかなりプレッシャーのかかる内容だ。ここをしっかり正解しておかないと(2)からあとは総崩れとなる。

(2)~(4)は計算は最後のたし算だけの、表を調べていく問い。どれも基本的だがここまでの問題と同じく慎重な対応が求められる。

【大問3】立体図形(回転体)

  • 難度:
  • 時間配分:6分
  • ★必答問題

本年度の図形はこの大問だけだが、拍子抜けするほど基本的な内容に終始している。

(1)(2)は回転体を習い始めて1時間以内に解かされる問題。円すいの側面積は(母線)×(半径)×(円周率)で求めたい。

(3)(4)のセットもまた楽に解ける設問で間違えようがない。

【大問4】推理算

  • 難度:標準
  • 時間配分:10分

最後の大問は手がこんでいて時間を要する問題になっているがまだ15分も持ちタイムがあるので、じっくりと取り組むことにしよう。一つ一つの記号に制限があるので、決められるものからあてはめていこう。出来あがったときは、パズルを解き終えたあとのような爽快感がある。
推理する問題が苦手な生徒へ。この手の問題がラストに来ることはこの学校の場合往々にしてあることなので、その覚悟は必要だ。

攻略のポイント

テスト時間45分で90点満点、合格者平均点は69.7点(77%)ということで、目標点を65~70点とすればよい。
小問を26とすると、18~20問は正解したい。
本年度のテストにだけしぼって話すと、計算などケアレスミスがなければ十分に到達可能な数字だと思う。満点でもおかしくはない。
昨年度の問題は質量ともにかなりのレベルであり、本年度はその反動で平易になったと推察される。周期的には来年度は「難」の年に当たるので、難しい年の問題にもたっぷり触れておきたい。
攻略するためのポイントとして
・過去問に多く触れ、立女独特のスピードを要求される問題になれる。
・そのかたわら典型的標準問題の解法を1問でも多く身につける。
・前半に時間を要する問いが出るときがあるので、時間配分に気をつけてテストの終わりまで手が届くよう心がける。
・時には合格ラインに直接結びつくことはない難易度の高い問題にあたって免疫をつけておく。
をあげておきたい。

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